FC2ブログ
EAA(日本では電視観望と呼ばれています。)は今までの星空観望の可能性を拡げてくれる可能性があると感じています。
私も環境構築をしていますが、現状では初心者の方が気軽に使用するには程遠い内容です。

少なくとも電動架台、カメラ、フォーカサーを制御できるようにしなくてはなりません。
制御するアプリも場合によっては複数になります。(プラネタリウムアプリ、フォーカス制御アプリ、カメラ制御アプリ)

観望形態自体はお気軽系に属しますが、環境構築、及び操作はとてもお気軽とはよべない内容です。

上記環境が全て組み込まれていて、配線などの必要なしにスマホなどから簡単に操作できたら最高なのにと使うたび考えていましたが、世界を見渡すとそういった製品も出てきたようです。



7eeefbacc2e67d81fafcfd16ad5f64c1_original.jpg
eVscope

fe99052cd4a6c2aa7316bfbc189d729d_original.jpg
Hiuni

いずれも自動導入架台、カメラなどを組み込み専用のスマホから操作出来ます。
特にHiuniはファインダーと望遠鏡用にCCDを2台内蔵しており、15cmのカセグレン式反射望遠鏡を採用しています。
個別に揃えれば最低でも15万円以上はするでしょうし、操作環境も現状のPC環境では寄せ集めで複雑になるでしょう。
それをハード・ソフトともオールインワンにまとめ、スマートに使えるようにしたことは称賛に値すると思います。

いずれも海外のガレージメーカーが提案し、キックスターターで募集したものです
残念ながら募集期限は過ぎてしまいましたが、Hiuniは価格も含め新しい観望スタイルとして提案できる商品力があると感じました。
(当初予定の10倍の金額が集まったそうです。)

小型化がお家芸だった日本ですが、こういったコンセプトの製品が日本から出てこないのが残念でなりません
スマホ一台で簡単に操作できて、楽しみながら専門知識も憶えていけるような優秀な製品がたくさん登場して日本でももっとこの趣味が普及してほしいと思います。


スポンサーサイト
ラズパイ含めシングルボードコンピュータの多くはマイクロSDカードにシステムやアプリをインストールします。
いくつかの利点もありますが、問題点もあります。

以下に列記します。

利点
・バックアップ、リストアが容易
・トラブルの場合、SDカードを取り出し別のマシンで操作可能(上級者向け)
・上記の通り簡単にバックアップ・リストアができるのでトラブル時の予備システムを構築するのが容易

内蔵HD(もしくはSSD)と異なりシステムの入ったメディアに容易にアクセスできるため気軽に環境を構築出来ます。
Macであれば以前紹介した ApplePi-Baker、Winであれば Win32 Disk Imagerを使用して、構築した環境をまるごとバックアップ、リストアができます。


欠点
・遅い
壊れやすい(運が悪いと続けざまに。。)
・同じサイズのマイクロSDカードを購入しても製造ロット、メーカーの違いなどで微妙に容量が異なる

とても問題なのは壊れやすいことです。
システムが稼働するような頻繁なアクセスに弱いメディアです。
ドライブレコーダーなどに対応したMLCタイプを使用すれば少しは安心できますが、SSDやハードディスクと比較すると弱いメディアであることを念頭に置く必要があります。

そして、バックアップ、リストアの時に非常に問題になるのが、メーカーの違いなどで同じ容量記載のSDカードでも若干容量が異なります。
使用しているSDカードのバックアップを取っても、別のSDカードにリストア出来ないことが起こりえます

ApplePi-Bakerではバックアップ時に圧縮して、リストア時にリストア用マイクロSDカードの容量に合わせて展開する機能が付きました。

上記の問題を救出できる機能になりますので、Macでバックアップ、リストアを行っている方は、安定した環境が構築できたらすぐに圧縮バックアップを取りましょう

かくいう私も以前構築したNanoPi-M4のマイクロSDカードが壊れ、起動しなくなってしまいました。。
バックアップはとってあったのですが、新規に購入したマイクロSDカードが2枚とも微妙な容量不足でインストールできません。。

ダメ元で手許にあったSDカード(倍の容量)にバックアップしてあったシステムをリストアして、更に圧縮バックアップしたところ無事に購入したマイクロSDカードにインストールすることが出来ました。
(途中過程で圧縮ファイルの容量がかなり大きめに表示されており焦りましたが、バックアップが終了すると無事にバックアップ元のイメージファイルより容量が小さくなりました。)

今回は運良く倍のサイズのSDカード(マイクロではない)があったため、上記手順で乗り切ることが出来ましたが、マイクロSDカードは壊れやすいため、とにかくバックアップを習慣づける必要があります。

複数枚購入した際は最も容量が小さいマイクロSDカードに環境を構築すると上記トラブルを回避できる可能性が高くなります。
(正直正確な容量表示をしてほしいです。。)
シングルボードコンピュータで使用されているUbuntuなどはシステム、アプリとも多数更新されます。
INDIのドライバやKStars・EKOSも精力的に更新されていますが、場合によっては更新とともに動作不良をおこしてしまいます。

UbuntuなどLinux系のOSはリポジトリと呼ばれる管理リストでOS、アプリが管理されます。(一部を除いては)
そのため、更新をかけるとリポジトリに登録されたOSドライバ、アプリが更新されるためトラブルが出た際何が原因かが分かりづらくなります。

特に天体アプリはドライバやシステムと連動する機能も多く、アップデートで動作不良を起こす可能性が高いともいえます。(個別に更新をすることも可能ですが、非常に時間がかかります。)

そのため、必ずアップデートを掛ける前に、システム、アプリをまとめてバックアップしておきましょう。
Macであれば ApplePi-Baker、Winであれば Win32 Disk Imagerを使用して、OS、アプリの動作チェックが終了した使用環境をOSを含め、まるごとイメージにしてバックアップしましょう。

こうしておけばリストアも容易に可能ですので、バージョンアップでのトラブルも回避出来ます。
Linux系のOSと付き合うには必須になります。
(UbuntuなどLinux系OSを使用するようになってから、問題なく動作する環境の貴重さ(笑)を痛感します。)

動作確認が取れたらイメージにバックアップを癖付けましょう。



以前この記事で取り上げたASTAPをMacにダウンロードしてチェックしてみました。


116.jpg

Mac版はPlate Solveの解析ファイルも同封されているため、インストーラーでインストールすれば終了です。
(Linux版などは別々にインストールが必要)
今回は取り溜めたJpegファイルを使って単独でチェックしてみました。
Plate Solveとスタッキングの両方が行える便利なソフトとの触れ込みですが、Jpegファイルを読み込んでもPlate Solveができません。
(架台とつないである程度の位置情報をソフトに読み込ませないとダメなのでしょうか。。。)

スタッキングに関してはJpegファイルからも無事に行うことができました。
自動的に中間ファイルとしてfitsファイルが生成されます。

Macでは数少ないスタッキングソフトですし(しかも無料)、Plate Solve機能に関しては他の環境より大分軽いようですので、ある程度使い方がわかったら記事にまとめようかと思います。

Ekosを使用する際、特に注意する事項がありますので記載します。


114.jpg

上のマウントコントローラーの赤枠部分のボタンの機能 ”Park” です。

この機能は通常の移動観測では使用しません
据え付けの望遠鏡を収納する際に使用する機能です。(収納位置に望遠鏡を移動、アライメント設定保持など)

Ekosが天文台の遠隔リモートを想定されているためこのように大々的にあつかわれているのですが、デフォルトのPark位置が緯度・軽度とも0!!! になっています。

この状態で間違ってパークボタンを押すと。。。
(Ekosが望遠鏡破壊装置に。。。)

使わなければ問題ありませんが、押してしまうか心配な方は事前に設定をしてください。

設定はKstarsの星図画面で行います。
(Ekosで望遠鏡他、ドライバーを立ち上げてからの操作になります。)


115.jpg

1.星図上でパーク位置に設定したい部分を右クリック
2.望遠鏡ドライバを選択
3. "Slew & Ser As Parking Position" を選択

これでようやくパーク位置が設定されます。
機能を確認するときは念の為、望遠鏡が確認できる場所にいましょう。
(リモートで設定が正しく行われていなかったときは。。。)

実は私も使い始めにこの機能で危ない思いをしました。
開発者にデフォルトの緯度経度が設定されていない危険性を再三訴えましたが、上記のパーク位置設定機能が追加されたのみでデフォルトの緯度経度0は修正されていません。
(そもそもパーク機能は相対位置で設定が必要な機能です。緯度経度で設定などしたらパークを行う時間によって望遠鏡の向きがかわってしまいます。。)

使わなければいいのですが、ボタンがあれば押したくなる(笑)方もいらっしゃるかと思います。
大事な望遠鏡を破壊しないためにも事前設定を忘れないようにしてください。


再度言いますが、この機能は通常の移動観測では必要ありません。
押した私が言うのもなんですが、使わない方は押さないように注意してください。