天候がさっぱりです。
ここ数回天体関係から少し外れた与太話がつづいていますが、今回も趣向を変えた与太話記事を記載しようと思います。
4月あたりから
第十二世代インテルチップセットやらM1Ultraやら久しぶりにCPUの新作ラッシュが続いています。(まあ、スペックに依存する作業をすることも無くなりましたので導入する予定はないです。)
8K映像が編集できるような
恐ろしいスペックになって驚くばかりですが、
PCの制御を司るOSについて私が辿った歴史を元に振り返ってみたいと思います。(昔話を振り返るとか人生もそろそろ終盤なんでしょうかね、うろ覚えなので曖昧なところも多数あるかと思います。)
私がPCに興味を持ったのは確か小学校の高学年ころ(実は
望遠鏡を買ったのもこの時期です。)、シンセなどで音楽を音を作ることに非常に興味があり、
PCを利用すれば電子楽器の自動演奏などを行えるらしいということが始まりでした。(望遠鏡の制御などは夢のまた夢。。。。というかアマチュアが購入できるものはなかったような。。。スカイセンサーも私が就職して5~6年後でしたし)
その当時
NECのPCシリーズや
SHARPのMZシリーズなどがありましたが、とても高価でとても購入できるような存在ではありませんでした。(各社ともたしか独自のOSで、ユーザーが操作するのはBasicなどのプログラム言語を使用するといった環境でした。)あ、そういえば後に富士通も参入しましたね。(FMシリーズ)
そんな中いきなり、
日本発の統一規格MSXが登場し、それまでのPCと比較すると廉価でありながら様々なメーカーが特色を出した機器を販売しました。(ヤマハからは音源を拡張して音楽ができる機種が発売されました。)
驚くことにこの価格で名前だけは知っていた
MS-DOSと互換のある
MSXーDOSまで動かせるとのことで、中学のときに小遣いをためて購入しました。(結局BASICをかじった程度であとはゲームばかりでしたが(笑))
その当時の記憶では
PCで最初にふれるのはBASIC、OSはほとんど意識することのない存在でした。(結局MSXーDOSも使わなかったような。。。何するものかイマイチよくわかりませんでしたし)
PCのスペックは上がれど、このような状態が高校くらいまで続きました。
当初期待していたシンセのコントロールや自動演奏などはMSXの段階では到達することが出来ませんでした。かな
り高額な周辺機器を購入して88や98を利用したり、雑誌などで
ミュージシャンがMacを使っているという情報は知ってはいたもののとても手が出ませんでした。。。
高校を卒業する頃、
ATARIという海外メーカーのPCを利用すれば非常に廉価に音楽制作が始められる(確かMIDIインターフェイスが標準で付属していた)ということを知り、バイト代をはたいて購入しました。
お世辞にも使いやすいとはいえませんでしたが、
キャラクターベースのCUIではなく、GUIに触れたのはこの機種が初めてでした。(海外では様々なソフトが利用できたようですが、日本では音楽制作ソフトが一つ使えるだけでした。)
大学時代はバイト代は全てシンセなどの音源の追加に飛んでいき、就職を手前に控えた頃にはじめて学校の授業で
MACOSに触れました。
日本語が使えて、ATARIとは比べ物にならないくらい簡単に使うことが出来たため、低価格帯の機種でしたが、
人生初のローンを組んで購入しました。
それまでのCUI中心のPCと異なり、GUIをベースにして様々なアプリを使用できるMACOSは
私程度の知識でも使いこなすことが出来たため、のめり込んで習得しました。働くようになってから、それまで名前だけは知っていましたがイマイチ実態がわからなかったMS-DOSを作っている
マイクロソフトからもGUIのOSが発売されました。
それが
Windows3でした。
その当時の仕事場でも導入されていたため、ちょこちょこ使用していましたがATARIに戻ったような操作感であまり馴染めませんでした。。
そうこうする内に、
世間が大騒ぎになるものが発表されました。
PC関連のことが社会現象になったのは後にも先にもこれが初めてだったと思います。それが
Windows95です。
PC界の巨頭、マイクロソフトが満を持して発表した新OSという触れ込みでした(あれ?Windows3は?)
それまでの日本は事務系の仕事だとPC98系一択といった状態でしたが、MS-DOSが動く汎用機(DOSVマシンとか呼ばれてましたね。)であれば、
Windows95が動作するということで、一気に流れが変わったのを思い出します。
その頃仕事でメインにMACを利用していたので、マイクロソフトが作ったGUIOSがどんなものか興味を持ったのですが、
研究を重ねた成果なのかインターフェイスの位置が全てMACと逆(苦笑)、クリエイティブ系のアプリが貧弱、映像やサウンド系の制御環境が弱い(その当時は)ということで、自分で購入するまでには至りませんでした。(世間は程なくしてWindows95一色になりましたが)
その後、米国の軍事回線網インターネットが解禁されたことでますますWindowsの普及に拍車がかかりました。
ただし、
Windowsのネットワークやメディア系の実装がインターネットサーバOSのUNIXやMacOSと全く異なっていたため、制作サイドとしては非常に苦労した記憶があります。。。
Windows95の登場でハードとソフト(OS)の関係性が逆転したように感じました。
その後、
インターネットとの親和性を高めるため各OS共サーバOSをベースとした仕様に変更されました。
WindowsはNTベースのXPに(非常に長く使われましたね)、MacはOSXに(独自仕様からFreeBSDカスタマイズに変更されました)
Linuxという言葉を聞いたのもこの頃だったような。。。(Windows同様機器を選ばない汎用OSですね。)
PCがパーソナルコンピュータというよりは、サーバOSに利用させてもらっているような仕様になったのはサーバOSのベースが影響していると思います。(そしてこれは現在も進行中です。)
このように振り返ると、
Windows95の登場とインターネットの解禁がPCのOSを変革する二大要素のように見えますが、個人的には最初に触れた
MSXの存在を忘れてはならないと感じています。
様々な大手メーカーが参画、統一規格、低価格で若年層への普及の促進と、今から考えると非常に先進的な発想でした。(
以前記載したMIDI同様日本の規格というのも素晴らしい、この頃の日本はすごいですね。結構売れたのですが、残念だったのはハードのスペックが追いついていなかった。。同年に発表された
ファミコンと比較しても負けるレベル。。。)
私は
MSX→ATARI→MAC→Mac・Windows→Mac・Windows・Linaxという流れでOSを利用してきましたが、先にも記載したように
最近はOSが色々な操作に介入しすぎて使いづらいように感じています。
98系はプライベート、そして仕事においてもほとんど使用しませんでしたが、
ある意味その頃のPCはアプリ主導で使い方が明快であったように感じています。ネット社会になり、
クロームOSやWebアプリ、クラウドなど新しい流れも出てきましたね。
個人的にはあまり
OSに左右されることなく、個人がやりたいことに簡単にアクセスできる環境に進化して欲しいなと感じています。(
正直サーバOSになってからOSの介入が鬱陶しいです。
私が利用したいのはアプリ(やそのアプリでできること)ですので。。。)
追伸
MSX、ATARI、MACに関しては音楽、映像、デザインなどクリエイティブ系の興味から。一番苦痛なく覚えることができたのはMacでした。(OSをあまり意識せずに使えましたし、アプリを習得すればやりたいことが確実にできたことが大きかったです)驚くことにエクセルはMac用のアプリでした。(その後Windowsに移植)
MSXも痛快なほど明快でしたね。ゲーム機同様カセット挿せば準備完了です。(笑、
天体機器用カセットが欲しい)
WindowsやLinuxは天体機器を制御したくて覚えた(Windowsに関してはインターネットやメディア系コンテンツなどのチェックもありましたが)のですが、どちらも苦痛でした。(苦笑)振り返ると我ながら目の前に餌がぶら下がっていないと動かない人間だと痛感しました。(苦笑)
更に追伸
なんか西さんが
MSX3なるものを今年出すようですね。
あの当時は制御系に関してはなんとも残念な状態でしたが、今回はどうなるのでしょう。
今の時代に出てくるのであれば天体機器繋いだら自動認識して好みのフロントエンドで制御できるとかなったら面白そうです。
簡潔に言えば楽に出来るようにして欲しいです。(複雑で面倒なのは正直勘弁してほしい)