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★天体観望・撮影雑談のカテゴリー記事一覧


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久しぶりに晴れました。
スマホ観望で広角観望も中々良いなと感じたため、昨年の夏にペルセウス座流星群用に用意したIMX385を搭載した高感度広角カメラ(用意したけど、この一年流星群全滅)とスマホ、フィールドスコープ、手持ち双眼鏡、機材を何も使わない眼視と短時間に気軽に出来る手段で観望を楽しみました。


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スマホは前回試した”星撮りくん”、”AstroShader”の2つのアプリで観望です。

まずは星撮りくんから

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一応ライブビューも明るくしようとしてくれているみたいですが、ライブビューでは全く星が見えません。(そのためピントはスマホ任せ)
スタッキングすると短時にこの程度浮かび上がってきます。


次はAstroShaderです。

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スタッキングしているのになぜかブレていますね。。。
このアプリの良いところはライブビューで星が見えること、フォーカスをマニュアルで調整できることです。

但し、撮影するとスタッキング中はなにも見えず結構待たされます。(連続撮影している感じになります)
高感度カメラほどではありませんが、スマホでもライブビューで星が見えるのは非常ありがたいですね、このライブビューで観望するだけでも良いです。


最後は流星用高感度カメラ

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なんか昔の印刷物を拡大したようになっていますね。。。このカメラだけスマホでモニタを撮影したものなのでフェアではありませんが、実際にはもっと鮮明に写っています。(これだけ広角で、光害もあるのにかなり多く星が見えます)
正確にフォーカスを合わせるとスマホのカメラでは星が消えてしまいますので若干ぼかしました。(でも一番星が見えています)

ビデオにしてスタッキングすれば画像としての品質は上がりますが、モニタの画像もそこそこ綺麗ですし肉眼よりはるかに星が見えますのでライブで流し見が一番楽しめます。

流星用高感度カメラはもちろんのこと、AstroShaderでも肉眼よりは星が見えますしどちらも視野が肉眼と同程度なので眼視ブーストとして楽しめます。(当家はベランダ側は光害がかなりあります)

その後フィールドスコープで米粒以下の小さな土星を楽しんだ後ベランダを離れ、双眼鏡を片手に北側の空を観望しました。
北側は山しかありませんので今日のように天気が良ければ肉眼でもかなり多くの星を見ることができます。

星の多いはくちょう座~カシオペア座あたりを肉眼で堪能した後、双眼鏡で同じルートを拡大して見ます。
久しぶりに満天の星空を楽しみました。

一周(五~六周かな)廻って、改めて星が綺麗に見えるのであれば機材を何も使わず肉眼で見るのも楽しいと感じました。
まあ、空が良くないとダメですけどね。。。

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タイトルの通りですが、ポータブル電源を新調しました。
隣に並べてあるのが今まで使っていた電源です。
今までの電源が220Whに対し、今回購入した電源は614Whなので省電力にした我が家の機材では赤道儀を使用した撮影でも余裕です。

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古いバッテリーもまだ使えるのですが氷点下二桁に耐え、7年間も頑張ってくれた御老体の機材です。
出先で突然NGとなると厳しいので保険の意味の含めての購入です。
今回のバッテリーも長持ちしてほしいです。

そして昼間は雲ひとつない快晴。
家に戻って早々にベランダにEAA機材を出しました。(本当に久しぶりです、何ヶ月ぶりだろう)
EAAはINDIのマウントドライバがイマイチになってしまったため、以前チェックしたWindows環境です。
CCDCiel、Skychartのコンビにライブスタッキング用として今回はSharpCapです。


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が、しかしまたもや雲が。。。。。。。。(昼の快晴はどこにいったのやら)

まあ、今晩は少し粘っていろいろ試してみようと思います。(AstroDMXとかも試したいし)

追伸
その後AstroDMXのINDI機能でも試してみようと思ったのですがよくよく考えたら今使っているのWindows環境ですね。。。(苦笑)

スクリーンショット 2023-09-01 221553

気を取り直してカメラだけ動作チェックしましたが、機能は良いのですがインターフェイスの文字が。。。。(見えない(泣))

夕食後空を確認すると晴れ間が見えました。

当地では若干でも星空が見えるのは貴重です。

早速高感度カメラ+電動ズームレンズのシステムを設置しました。

IMG_5609 (1)

このシステムもEAA環境も設置は2~3分で終えられるようにしてあります。
なぜなら当地は湿度が高く、冬は極寒、それ以外の季節は常に天気が不安定(晴れていたとしても数分で全天曇ったりします。。。)なため、素早い設置が必要になるからです。(今の環境作る前は設置している間に曇ってしまい観望できなくなることが沢山ありました。。。)

ケーブル1本接続するだけで準備が完了しますが、リモート接続する間にも高速で雲が動いています。

2023-08-10-2.jpg

M17を導入しました。
このシステムは少しの間制御用としてラズパイ4+AstRPi64をテストしていましたが、システムをAstRPiに戻しました。
非力なラズパイ4では32ビット版システムの方が高速で安定しています。


IMG_5611 (1)

せっかくなので、タブレットを持って外に出て観望することにしました。
雲が更に増え、いつも通り木も邪魔をしたりで満足に観望できません。。。

そうこうしているうちに小雨がパラついてきたため撤収。。。

せめて夏が終わるまでに一回位まともに観望したいな。。。。。。。

本当に久しぶりに晴れました。
とはいえ、夜になると雲が出てきて雲間からの観望になったため俊敏性の高い高感度カメラ+電動ズームレンズでの観望を行いました。

夏は天の川の中心あたりに多数の見どころがあります。


スクリーンショット 2023-07-17 215037

。。。。。


スクリーンショット 2023-07-17 215029

当地は昼は晴れていても、夜になると霧や雲が出る傾向があります。
2時間くらい粘ってようやく雲が少なくなったのですが、天の川付近の対象は全てこの木に隠れる状態になっていました。

これでまた木から出てくる頃に雲が。。。とかなったら目も当てられない。。。(なりそうですが)

せっかく少し晴れ間があるようなので今から双眼鏡持って外で観望してきます。(久しぶりですしね)


追伸
双眼鏡片手に外に出てみると想像以上の雲。。。。
眼視では全く見えません。

高感度カメラだとあの空でも星が見えることに関心しましたが、木が邪魔して肝心な対象が見えない状況にはかわりなし(苦笑)

もう少し粘ってだめなら撤収です。

ここに来て堰を切ったようにお気軽系のスマホアプリが登場しました。

台風一過で天気が良かったので早速いくつか試してみましたのでレビューします。

●Astro Hopper

個人的には一番気になっていたアプリです。

IMG_5418-1.jpg

見えなくて恐縮ですが、高感度監視カメラ+電動ズームレンスの環境で電動ズームレンズの上に置いて試してみました。(レンズが四角いから出来る芸当です。カバーがあるとこういうときにも便利ですね。)

携帯をレンズの上に置いて使うので使用風景を撮影出来なかったので結果をお知らせします。

使用した感想
予想した通り精度はまずまずです。
高感度監視カメラ+電動ズームレンスの環境が低倍率というのもありますが、一回アライメントとれば視野の中に収まります。

気になったのは操作性です。
アライメント操作がわかりづらかったり、星図がお粗末だったりと使い勝手がイマイチ。。。。

でもまあ、本来の目的である導入支援に関してはなかなか効果的でした。

しかし、改めて感じましたが高感度で自動露出のカメラと幅広いズーム領域をカバーするレンズがあればこれ自体が導入支援として機能しますのでさまざまな導入支援機能が不要になります。(なにせ広角でも望遠でも対象が見えますから本当に楽に対象導入できます。)

Astro Hopperも奮闘しましたが、高感度カメラ+電動ズームレンスの環境が手軽に対象を探すのに一番使いやすいと思いました。(エンコーダーを用いたDSCやPlateSolvingと比較してもはるかに楽)


●本日配布したAsPiroid
ラズパイ用のディストリビューションとして本日配布したAsPiroidを早速試してみました。

IMG_5417-1.jpg
既存のEAA環境に簡易的に追加したのでグチャグチャです。。。。
天体機材にもPCなどと同様ケースが欲しいですね。(なぜ配線むき出し、機材むき出しでみんな気にならないんだろう? 私は天体趣味始めたときからすごく気になっています。)

スクリーンショット 2023-06-03 195510

中身はまんまアンドロイドです。
ご覧のようなアプリが入っています。
今回使用するのは以下

AsPiroid側
・SynScanPro(USBシリアル接続)
・OpenLiveStacker(カメラはUSB3接続のASI224MC)


リモート側(アンドロイドタブレット)
・VNCビューア
・SkySafari


AsPiroidを入れたラズパイ4にAZGTi、ASI224MCをUSB接続してLANを通してタブレットでリモート接続、SkySafariでマウント操作、VNCビューアでOpenLiveStackerを表示してEAAを行います。(リモートにした理由はモニタなどを接続するのが面倒だったからです)

使用した結果
アンドロイド側の個々のアプリの接続は問題なく繋がりました。
リモートでSkySafariへの接続、VNCビューアへの表示も問題ありません。

しかし、SkySafariを操作したときに以下の問題がありました。
・自動導入が働かない
・マウントをSkySafariのボタンで操作すると星図上での動きが赤道座標(経緯台で接続しても)


→後ほど検証したときに無線Lanで接続すれば問題なく動作しました。

手順は
1.アンドロイドでAZGTiのWi-Fiに接続
2.SynScanProで接続(接続ボタンを押すだけで大丈夫)
3.SkySafariでプリセットを新規→その他→SkyWatcher SynScanを選択
4.IPアドレスを192.168.4.2 ポート番号を11882に設定

これで正常に接続できます。


全体の感想
一通り動作もしましたし、用途を絞れば使えそうです。安定感や使い勝手はイマイチかなと感じました。
まだ出てきたばかりなのでこれからに期待でしょうか。

正直ラズパイ4では処理能力的に結構厳しいです。(マウントだけなら問題ありませんが、カメラつなぐと厳しい)
ある程度性能があるタブレットで直結したほうが快適かもしれません。

そう考えると、INDIの軽さって驚異的ですね。同じ構成(それ以上繋いでも)で操作してもはるかに軽いです。
(使い勝手の悪さ(特に接続までの手間)が改善されれば、低スペックマシンで安定して動作しますので、なんとかこの部分が改善されてほしいです。

改めてですが、高感度カメラ+電動ズームレンスの組み合わせはリモート用のAstRPi繋がなくても本当に簡単に使えることを再確認した感じでした。(このカメラのUVC版があれば便利そう)



月と惑星接近を眼視で確認した後、せっかくの晴天なのでリモートEAA観望も行います。
(そろそろ高感度カメラ+電動ズームレンスでの観望の方が楽しくなりそうですが、チェックも兼ねて)

さて、新環境のEAAですが、立ち上げるアプリ数も多いため観望前の準備が面倒です。。。。

観望が出来るまでの工程数を数えるとなんと27。。。(ちなみにINDI環境の時は14です。)
毎回こんな面倒なことをするのは嫌なので、マクロで自動化しました。

WindowsやMacは簡単に使えるマクロアプリが多いので私同様設定などが面倒に感じている方はお試しください。
ちなみに私が使用しているのはUWSCです。


2023-05-24-1.png

マクロを作り終えたらタスクバーに登録します。
あとは、クリックして数分放置。

待っている間にタブレットのSkySafariを接続すれば。。。。


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デジャブ感たっぷりの準備完了です。

さて、何見ようか


Screenshot 2023-05-24 225113

Solveが遅い。。。が、しっかり解析します。
ピントズレてるな。。。


Screenshot 2023-05-24 225418

アプリ切り替えて直します。


Screenshot 2023-05-24 225534

ちなみにSolveは画像を右クリックして選びます。
機能が豊富ですね。

一回目のSolveは遅いですが、二回目以降はそこそこの速度です。(StellarSolverの速度に慣れた身には少しつらい)

ちなみに以前記載した通り、Solve時もLoopかけたままです。
この辺の操作感や安定感は魅力ですね。

この後も観望続けましたが、安定しています。

次は高感度カメラ+電動ズームレンスで観望かな。(対空双眼で眼視という手もあります。)


追記
ライブスタックした画像をアップしようと開いたらFITSだとモノクロになってしまう。。。デベイヤーかけてもカラーにならない。。。
こりゃ保存形式変えないとダメだ。


霞がかっていましたが、星が見えたので前の記事で仕上げたWindowsEAA環境で観望、星空での使用感をチェックします。

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前回試したアプリに加え、CielSkyachart(SkySafariがメインなので、確認用)、SharpCap(電子ファインダー用)も追加しています。

Windowsの場合全ての機器のドライバを手動で接続する手間があり、更に私の環境ではASI120MCは物理的にUSB端子を抜き差ししないとカメラが認識されないようでした。


Screenshot 2023-05-21 233517

電子ファインダー画面


Screenshot 2023-05-21 233102

CCDCielはメインカメラ、マウントを接続してPlateSolving、ライブスタッキングを行います。


スクリーンショット 2023-05-21 233722

タブレットのSkySafariはASCOMリモート(Alpaca)で接続、自動導入とマウントコントロールで使用します。
スクリーンショットを撮り忘れましたが、CielSkyachartもPCで同時に立ち上げチェックしました。


チェックした感想

面倒な接続さえ済ましてしまえば安定して使用することができました。
5時間ほど繋ぎっぱなしでしたが、フリーズなども一切無くPlateSolvingも速度は遅いですが失敗なく解析、マウントへの座標送信、同期など問題なく動作しました。

AZGTiのドライバ(SynScanApp)とCCDCielが非常に良い仕事をしてくれます。
SynScanAppはマルチクライアント対応ドライバなので、デバイス(POTH)HUB不要で複数アプリに接続できます。

CCDCielは多機能なPlateSolving(Loop映像を停止せずに行えるPlateSolving、アノテーション機能、多彩な位置合わせ、マウントとの同期など)が便利ですね。
Astroverry.netを使用すれば、速度は遅いですがエラー無く確実に解析します。ASTAPにすれば速度は上がりますが解析ができない対象が増えます。
Astroverry.net・ASTAPの切り替えもLoop映像を停止せずに行えるため非常に使い勝手が良いです。

INDIのマウントドライバが残念な状態(追尾が変)なので、EAAは当分この環境で使用することになりそうです。
遠征だと初期段階で手間がかかるので嫌ですが、家でのリモートEAAであれば室内のPCで操作できますのでそこまで苦にはなりません。

CCDCielはライブスタッキング機能は弱いですが、それを補ってあまりあるほどPlateSolving機能が優秀で他アプリとの連携やアプリの動作が安定しています。(SharpCapをメインにしなかった理由がまさにこの要素になります。リモート環境で使うとなるとPlateSolvingや他のソフトとの連携の安定性が重要です。SharpCapはそのへんの安定感がいまいち。。)

高感度監視カメラ+電動ズームや、赤道儀の撮影環境はINDI(どちらもラズパイ4・AstRPi)、EAAはこの環境になりそうです。

電子ファインダー用のアプリの考察(もう少し軽いアプリにしたい)、CCDCielの機能把握、そして面倒なドライバ接続の簡略化(マクロでも作るか)など試しながら環境の完成度を高めていこうと思います。

復旧というよりは新規構築ですが、数多くのトラブルを乗り越えてなんとか動作するようになりました。(今回は久々にひどい目にあいました。。。)

スクリーンショット 2023-05-17-1

Solverも無事動作(しかしなぜかセンターに来ません。。。そしてたまに認識しません。)


2023-05-17-2

以前記事でも紹介した汎用ライブスタッキングアプリAstraLiteを試します。
接続がEkosを真似たため、Ekosなどでドライバを立ち上げた場合はローカルであってもリモートにしないと接続しません。
現状では画面に表示されている画像を保存するボタンがありませんので、定期的に書き出す設定にする必要があります。(しかも書き出しはTIFFのみ。FITSやJPEGへの書き出し機能とドライバの接続ルールに関しては開発者に要望出しました。実現することを祈ります。)

スタッキング画像の色や明るさを調整する機能もありませんが、このへんは後日実装するそうです。
急ピッチで開発していますので今後の進化が楽しみです。


2023-05-17-3

今回アップデートの救世主CCDCielです。このアプリループ再生時やスタッキング時でもSolverが出来たりとEkosでは出来ないことも可能です。接続がINDIドライバなので当然ながらEkosなどとそのまま共存して使用できますし、SkyChartとはドライバと関係なく連携してくれます。。。がスタッキング機能はやっぱり貧弱ですね。スタッキング機能も充実すればこれとSkyChartでも良いのですが。。。。

Solver時の挙動のバリエーションが豊富(アノテーション表示、SkyChartとの連携、選択した箇所への移動などなど)なので期待しましたが、上手くいかないものもありました。
今後もいろいろ試してみようと思います。

無事動作しましたが、このバージョンではフォーラムを賑わせているAZGTiのトラッキング問題が発生します。
想像以上にトラッキングが不安定なので、まともにスタッキングが出来ません。。。

うーん。。。どうしたもんかな。
Windows環境もアプリを多数起動して操作する面倒はありますがSolverを除いてそこそこ安定しています。

まあ、気分で使い分けながら両環境を仕上げていこうと思います。


EAA環境で使用していたMiniPCのINDI環境がアップデート後起動しなくなってしまいました。。。

考えられることはやってみましたが、INDIだけが使えません。(アップデートで使えなくなるというのはもう定例行事です。。。いつ使えるようになるのでしょうか。。。)

と、いうわけで2年前にデュアルブート環境として構築してあるWindows側でリモートEAAです。

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システム切り替えの儀式
WindowsではSynScanAppにSharpCap、ASPS、CielSkychart、MoonLiteフォーカサーアプリと開くアプリが多いので手間がかかります。

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以前調整してあるので問題なくSolverも動作します。


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マウント同期後、Skychartに切り替えて自動導入
ある程度使えていたのですが、何故かカメラが一台接続できません。。。


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そうこうしているとUSBの電力不足の警告が出てドライバが不安定に。。。
今までこの環境では電力不足は出なかったのですが、INDI側のシステムとドライバの更新後のトラブルでさんざんチェックしていたので接続などが前と変わっていたかもしれません。(後ほどシステムチェック用のUSBメモリを抜き忘れていたことを確認しました。)

一度接続しなくなったらもうだめですね。。。全然ドライバが再接続できません。
EAAは当分この環境になると思うので使いながら細部チェックしていきます。


記事にも何度も記載しましたが、現在の我が家は天体観望には厳しい環境です。。。

田舎なのですが、南側には直列に市街地があり光害が多くそして木に囲まれており木の間から観望するような状態です。
(その上、冬はむちゃくちゃ寒いのでリモートでのEAAや高感度カメラ+電動ズームレンズでの観望がメインになっています)


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スタッキング時上手くいってると思っても


スクリーンショット 2023-03-14-2

木の枝が風にたなびいて邪魔を。。。


スクリーンショット 2023-03-14-3

確かによく見ると枝があります。。。


スクリーンショット 2023-03-14-6

これも。。。


スクリーンショット 2023-03-14 -8

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。。。StellarSolverだとこれでもPlateSolvingが成功しますのでありがたいです(苦笑)


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なんとか木を避けることができたら人工衛星が2機も(苦笑)


スクリーンショット 2023-03-14 -4

バラはなんとか障害物なしでした。

天体観望(撮影も)って天候、環境、そして機材(機材を使う場合は正常に動作すること)などいろいろと条件が揃わないと難しい趣味ですね。。。

昨年末ベランダで撮影できるよう撮影環境も整えたのですが、機動力が高くかなり安定して動作するEAA環境でもこれだけ障害物との戦いなのであまり活用できないのが残念です。。。


追伸
観望を続けているとなんと人工衛星が三機。。。

スクリーンショット 2023-03-14-10

EAAでもこれだと撮影の人は大変だろうな。。。



若干霞んではいますが天気が良かったためベランダにEAAシステムを設置しました。


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設置は北向きに置いて、Lanケーブルを刺すだけですが三脚が重いのでカーボン三脚にしようか。。。(どんどんものぐさになっていきます。。。。)


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私はこのように星図にファインダー映像を表示して導入しています。周りが木だらけなのでこのように広い視野で確認できるのは助かります。


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EkosのPlateSolvingは高速で便利なのですが、ストリーミングを見ながら静止画として取り込む機能が無いため、都度モードを切り替えて撮影しなければならないのが若干面倒ですね。。。(動作に問題が出ないので良しとしないといけないでしょうが、EAAで使うと不便です)


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スタッキングはASILIVEで行います。


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スタッキングした画像をFITSファイルで保存し、KStarsのFITSビューアで表示、若干ピンボケしてます。。。
ASILIVEの表示画面よりも多くの情報が表示されます。


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オリオン星雲のように明暗差が大きい対象は多段露光します。
これも、ASILIVEの画面で見えている情報は当てにならないので、ヒストグラムを見ながらスタッキングします。
今回は2秒30枚、5秒20枚、10秒15枚です。


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KStarsのFITSビューアで表示するとこんな感じ、ASILIVEでは見えなかった木の存在もはっきりわかりますね。。。。

記事を書きながら、バラ、クリスマスツリー、M41、M46、M47あたりを観望。
今日は春の対象までのんびり見ようと思います。

と、思っていたら雲が。。。。。
撤収ですね。。。。





晴れていたので久々に高感度監視カメラ+ZOOMレンズで観望しようかと思いましたが、外気が氷点下ということでモニターでの観望は諦めリモートで室内から見ることにしました。


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スクリーンショット 2023-03-03 184104

まずはSolverで位置合わせ


スクリーンショット 2023-03-03 185739

クリスマスツリー


スクリーンショット 2023-03-03 183448

ズームアウトして広角にするとこんな感じの見え方(広角端ではありませんが(24mmくらい)場所はM42あたり)


スクリーンショット 2023-03-03 181955

導入時は星図画面でモニターの画角は広角にしています。
GOTOした対象が障害物で見えなくなっていなければ(家の場合周囲に溢れる木)そのままズームインして拡大像を見ます。

ズームレンズを使うようになってから感じているのですが、カメラの感度さえ良ければ広角側での観望が以外と楽しめます。(肉眼が数十倍ドーピングされたように見える)

眼視でも対空双眼とかで観望するのが好きなので、私は広視界で臨場感がある観望が好みのようです。

高感度監視カメラ+ZOOMレンズでの観望はグーグルマップで目的の場所を探し当てる感覚です。

早く暖かくなって自分でモニターを見ながら操作したいです。(でも春は対象がいまいち。。。。)

晴れた日もありましたが、寒すぎてやる気が起きず約1ヶ月ぶりの観望です。
高感度カメラ+電動ZOOMリモートにするか迷いましたが、この季節だとけっこう露出が必要な対象が多く、ライブで見るよりEAAかなと思いEAAシステムのセッティングです。(といっても、外に出してLANケーブルつなぐだけですが(笑))


IMG_4969-1.jpg

寒いのですぐに家の中へ


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いつも通りKStars・Ekosで自動導入→PlateSolvingで位置合わせしたあとASILiveでスタッキング


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KStars・FITビューアで表示


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馬頭も同様です。

願わくばEkosでライブスタッキングも出来ると更に手数が減って更に楽なんですけどね。。。
(まあ、この手順でもそこまで面倒ではありませんが)


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左上から
バラ星雲、クリスマスツリー、M41
M50、M47、M46

個人的にはPCレスでも運用できる高感度監視カメラに長時間露光もついてほしいなと感じています。
以前ベランダで撮影用の赤道儀も使えるようにしたのですが、使ってませんね。。。(なにせ木の隙間から覗くような環境なのでスタッキングが殆どできないことがわかりモチベーションが上がりません。。。)

正月休みも終え、仕事始めの方が多いでしょうか。

本年も拙いブログですがよろしくお願いします。

月明かりも強く若干霞んでいましたが、晴れていたので年明けの最初の観望を行いました。
いつものベランダリモートEAAです。


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昨年末の雪もほとんど無くなりました。


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KStarsのプラネタリウム画面に広視野サブスコープの映像とマウントコントローラーを表示して操作しています。


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ライブスタックはASILiveで


スクリーンショット 2023-01-05 194509

スタッキング後はKStarsのFITSビューアで表示


昨年は環境作りなど模索しましたが、現在はこの組み合わせが鉄板になっています。

もう一つ高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせもありますが、臨場感を楽しみたい場合は高感度監視カメラ+ズームレンズ、ガス星雲などを見たい場合は今回のEAAシステムで楽しんでいます。


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この日の空はこんな感じでした。
霞と月のゴースト(特にオリオン座付近)がひどく、写真にすると残念な状態でしたが晴れていたので観望は楽しめました。

冬の星座が見えるうちに対空双眼とかも使おうかな。(寒いけど)

前回の記事で紹介したWi-Fi HaLow対応遠距離WIFIルータがもう届いたので早速試してみました。


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同封されていた内容は以下
・本体2台(送信用、受信用 TX RXのシールが貼られていました。)
・ACアダプタ2台(5V1A 本体は12Vでも動作するようです(5V~12V))
・Lanケーブル2本(1m)
・アンテナ2本(写真ではすでに取り付け済み)


取説は英語のペラが一枚のみ。。。
本体裏にはデカデカと技適マークのシールが貼られていました。

TX、RXでなんの設定もしなくてもピアトゥーピアで接続されるようなので、自宅ルーターにTX側をLanケーブルで設置しておきます。

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運び出し


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設置、RX側は12Vで接続しました。LANケーブルはラズパイ4に接続です。(手ブレ失礼)


能書き通りならTX側がルーターに接続されているので、LANから呼び出せるはずです。

リビングのPCでVNC接続してみると。。。。

スクリーンショット 2022-12-30 181804

あっさり接続


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スクリーンショット 2022-12-30 185838

一通り動かしてみましたが、たまに応答が悪くなりますが、問題なくつながるようです。

能書き通りなんの設定も行うことなく接続できました。

以前の方法だと屋外側のルーターにラズパイを接続して、リビングにWIFI子機を接続したPCで操作していましたので、ネット接続もLAN接続も出来ませんでしたが、この製品だと有線接続と変わらないような操作感で遠距離無線接続が可能です。(ケーブルを無線で延長しているような感覚です。なんの設定も必要なく繋がりますので非常に楽ですね)

気を良くしてあれこれ操作しようと思いましたが、台車で移動した振動でまた自作したレンズコントローラーが接触不良に。。。。

・・・まあ、製品自体は便利に使えることがわかったので良しとします。。。(また分解か。。。)




手持ちの機材はベランダ利用のため昨年全てPOE、フルリモート化をしましたが遠征時にVNCリモート用としてiPadが大分古い機種のため、モニタの解像度が低く操作し辛いのが気になっていました。

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iPadを新調することも考えましたが、なかなか高額ですしタブレットの表示領域が拡がりさえすればかなり操作がしやすくなると感じたので今回は廉価な中華アンドロイドタブレットを購入しました。

アンドロイドタブレットは今までにも何台か使用していましたが、正直iPadと比較すると操作感がイマイチでした。
しかし、8コア、128GBともなると処理速度も結構快適で、想像通り表示領域が拡がることでかなりVNCでのリモート操作がしやすくなりました。

仕事でMac縛りが無くなってからアップル製品の購入がとても少なくなりました。(それでも家に4台ありますが。。。)

天体用では現在はMiniPCとラズパイ4がメインマシンですし、タブレットも天文用途では今回購入した中華アンドロイドタブレットがメインになりそうです。

結果として利用するOS環境がバラバラなので、使用するときにショートカット操作などが混乱しがちですが混在環境も大分長くなりましたのでそこそこ慣れてきました。
が、正直各社とも意地を張らず基本的な操作体系などシンプルにまとめてほしいですね。(スマホOSの方が操作系の互換性は良いですね。PCは正直もう少し使いやすく進化して欲しいです。)

追記
VNCリモートだと接続するPC画面を遠隔操作することになるので、PCのOSやアプリの操作性が重要になります。
正直PC用のOSやアプリはUIなど操作系に関しては古さを感じる部分があります。

個人的には古くからあるメニューUIより、操作する場所に適したインスペクタが出るUI(アドビアプリのようなUI)の方が使いやすいかなと感じています。(常に見て確認しながら作業できますし)



この季節は北の空が賑やかです。


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高感度監視カメラ+Cマウンド電動ズームレンズの観望システムでリモート観望します。
我が家のシステムは全てPOEに対応させていますので、このシステムもEAAのシステムも撮影システムもケーブル1本を繋げば準備完了です。

スクリーンショット 2022-11-16 203143

スクリーンショット 2022-11-16 203532

当家は北側は非常に視界が狭いのですがこのようにズームで視野を変更すれば快適に観望できます。
幅広い視野角をズームで変更しながら、それぞれの対象に合わせた視野角で観望します。

ズームレンズでの観望は非常に楽しいのですが、KStars+Ekosの操作体系だけが難点です。
Ekosがストリームからフレームキャプチャしたものを各モジュールで利用できるようになれば、ストリーム映像を見ながらPlateSolvingやフォーカス、ズーム調整が行えるようになります。(現状はPlateSolvingの度にストリーム画面を閉じなければならないので面倒です。。。)

Ekosはもともと自動スケジュール撮影用のアプリなので仕方ない部分もありますが、撮影だけでなく、EAA用にも配慮した進化してほしいんですけどね。。。(望みは薄いかな)

今回の月食は冥王星も重なるめずらしいものだったようです。

vlcsnap-2021-11-20-23h21m47s792.jpg

当地は四方八方木に囲まれており、ご覧のような撮影には絶望的な環境です。。。
昨年高感度カメラ+ズームレンズで観望したのですが、像の甘さが気に入らず、以前同様ビデオ雲台+8cm屈折+一眼デジカメで撮影の準備をしたのですが、木に邪魔されて絶望的な暗さになりました。。。(今年の月食は特に暗かったようです。一眼デジカメなのに昨年のビデオカメラよりひどい画質でした。。。)

露出稼ぐために赤道儀出せるベランダではそもそも建物が邪魔して見えないし、唯一わずかに視界が開けていた私有地出口に民家が出来てしまい完全にお手上げ状態。

一時間くらい無駄にシャッターを押しながら木の枝からわずかに見える月を肉眼での観望になりました。

もし再度引っ越すことがあったら視界が開けたところに行きたいです。。。(機材を気兼ねなく出しておけるベランダがあれば尚うれしいですね。。視界が狭い環境というのは気分的にも滅入ります。)



前回多段露光スタッキングで効率的に画像の情報量を取得する方法を説明しました。

M42テスト (1)

この方法はEAAでも天体写真撮影でも有用ですが、混乱しないために補足情報を記載します。

ポイント

・ベースとなるデータは事前に試し撮りし、モニタ上できれいに見え、ヒストグラムの分布が全域にある状態になる露出時間を調べる。

EAAなどでゲイン(ISO)を高くしていれば、短い露出時間で適正露出になりますが、シグナルが見やすい状態だと暗電流が増幅され、暗電流ノイズ量が多い画像になりますのでノイズを平均化するためにスタッキング枚数が多く必要になります。

ゲイン(ISO)を低くすれば適正露出を得るのに長い露出時間が必要になりますが、暗電流ノイズが少なくシグナルの多い画像を取得出来ます。(スタッキング枚数が少なくても綺麗な画像になります)

しかし、露出時間を長くするとデッドピクセルや、アンプノイズ、大気の明るさなど、暗電流ノイズとは別のノイズ要素が増加しますので、デッドピクセル・アンプノイズを効率的に消すためのダーク画像の取得、大気の明るさを軽減する光害フィルターなどを取り付けてそれらの対策することが必要になります。(オートガイドなど架台の安定した追尾も重要です。)


・適正露出のベース画像にアンダー(露出量半分)、オーバー(露出量倍)の画像も撮影(スタッキング)しておくことで、撮像素子の電荷飽和量以上のレンジを獲得する。

ベース画像、オーバー画像、アンダー画像を加算平均でスタッキングすれば、モニタの見た目上はベース画像の明るさの画像が仕上がります。(ベース画像、オーバー画像、アンダー画像を全て同じ枚数でスタッキングした場合)

しかし、実際はベース画像の情報に対してオーバー(暗い部分が適正に見える情報)、アンダー(明るい部分が適正に見える情報)が含まれたデータになりますので、画像ファイルに撮像素子の電荷飽和量以上のレンジを獲得することがきでます。

ここで重要なのは、スタッキング画像に関しては16ビット(以上)ファイルで保存することになります。

一眼デジカメなどで撮影する場合は一眼デジカメの画像処理エンジンを利用してJPEGで撮影したほうが簡単に整った画像が得られますが、ベース画像、アンダー画像、オーバー画像をスタッキングする際は16ビット以上の処理空間で行い、ファイルの書き出しは16ビット(以上)で行ってください。

ここで作成したファイルを基に画像処理すれば、かなり少ない処理で整った画像が仕上がります。

この時スタッキング画像をFitsで書き出してKStarsのFitsビューアで表示すれば、自動で画像が非破壊調整されて、モニタ上で暗い情報まで見やすく表示されますので、更に簡単に処理を行うことが出来ます。(16ビット状態で明るさを調整しながらビットマップやTIFに書き出して、画像処理ソフトでそれらを読み込んで透明度を変えて調整するだけでもかなり整った画像になります。)

以前コップの中に砂(ノイズ)と砂金(天体の画像情報)を入れる例えをしましたが、多段露光スタッキングはコップの中に簡単な操作で砂金の量を増やす方法になります。

画像処理云々よりまずは情報量を増やす撮影をしておくほうが後処理が圧倒的に楽になります。(巷にあふれる情報を鵜呑みにするとアンダー画像を量産しがちです。。。画像の状態が悪ければいくら後処理で頑張ってもねえ。。。。(必要なシグナルが足りてないわけですから大変な作業になるのは当然ですね。なぜ写真の基本である露出について解説しないのでしょう???))

更に補足
ヒストグラム全域に情報がある状態の露出時間だと暗い場所でフィルターなど付けてどんなに頑張っても空の部分は若干明るめのグレーになります。(ホワイトバランスが取れていれば)

それだけ、大気は明るく、天体は暗いということですね。(宇宙で撮影すれば大気がないので大幅にSNを稼げます。。が無理ですね(笑))

フィルターで空の色がおかしい状態であれば、昼に白い紙などをカメラで写し、白く見えるようにホワイトバランスを取っておきましょう。(モニターで変な色の画像を見続けるのも苦痛ですので。。。)


EAA(電視観望)においても天体写真撮影においても多段露光が有用であると何回か記事で記載してきました。
当家では木が邪魔して長時間露光が出来ない環境なので、EAAで実際どのように多段露光を行うのか記載します。
EAAでの多段露光においても天体写真においてもポイントになるのはヒストグラムとモニタでの対象の見え方になります。
今回はM42をサンプルにしていますが、どの対象でも同様です。

ステップ1
EAAの場合はゲインを高くしてモニタ上で対象の全体が見える秒数をチェックする。
ヒストグラム全域に情報が広がっているのが適正状態になります。

ゲイン300の状態でM42で確認した場合5秒で適正露出になりました。(撮像素子の感度、ゲイン値、空の明るさ、フィルターの有無で適正露出秒数は変わります。モニターできちんと対象が見え、ヒストグラム全域に信号がある状態が適正露出です。
これをベースにします。

天体撮影の場合にはゲインを0にして同様にヒストグラム全域に広がる秒数を確認します。(おそらく2~3分位)

ゲイン(ISO)場合は暗電流ノイズが増幅されませんので、スタッキング枚数は数枚~10数枚で充分です。

ステップ2
上記で確認した秒数で2~30枚ライブスタッキングする
これがベース画像になります。

デットピクセルやアンプノイズが気になる場合は同じ秒数のダーク画像を重ねてください。

ステップ3
上記の倍の秒数で2~30枚ライブスタッキングする
ベース画像に対し露出オーバーの画像(10秒)をベース画像と同じ枚数ライブスタッキングします。
ガス星雲の細部(暗い部分)の情報を増やします。

天体写真も同様にベース画像の倍の露出をベース画像と同じ枚数撮影しておきます。

デットピクセルやアンプノイズが気になる場合は同じ秒数のダーク画像を重ねてください。

ステップ4
ベース画像の半分の秒数で6~70枚ライブスタッキングする

M42は暗い周辺のガス部分が見える状態だとトラベジウム部分が完全に露出オーバーになります。
ガス部分があまり見えないアンダー画像を撮影して重ねることで飽和部分の情報を復活させることができます。

アンダー画像の枚数が多いのは暗電流ノイズを消すためです。
EAAの場合はハイゲインで観望していますから、暗電流ノイズが見えるため、スタッキング枚数を増やして可能な限り暗電流ノイズを平均化します。(本来はEAAでもアンダー画像枚数を同じに出来るくらいのゲインで撮影するのがベストです。この場合モニタに映る画像はベース画像と似たものになります。(が、画像に含まれるシグナルの情報量ははるかに多いです)

天体写真の場合はベース画像と同じ枚数で良いです。

上記の撮影方法で撮影した画像が以下になります。


スクリーンショット 2022-11-07-5

ベースとなる5秒露出を20枚、オーバー画像も20枚、アンダー画像を80枚撮影して重ねています。
アンダー画像の枚数を増やしたので画面上ではアンダーに見えています。(が実際にはベース画像の情報もオーバー画像の情報も含まれています。)

この画像を保存し、KStarsのFitsビューアで開きます。

スクリーンショット 2022-11-07-7

KStarsのFitsビューアは自動でモニタで見やすいようにレンジ調整してくれます。
このままではノイズも目立ちますので、下のスライダを調整して明るさを調整します。


スクリーンショット 2022-11-07-8

ランニングマンが見え、ガスの細部も分かる程度に暗く調整した画像です。
ノイズも目立たなくなりました。
私のカメラはASI224なので、画素数が少ないため、モニタでみた場合ピクセルが等倍表示されるので星像が肥大して見えますが、画素数の多い天体カメラや一眼デジカメであれば、縮小表示になりますので、画面上でよりシャープに見えます。
ノイズもこの程度であれば画面上でほぼ目立たなくなります。

ちょこっと画像処理するとこんな感じ

M42テスト (1)


このように多段露光を有効に活用すると効率的にシグナルをモニタの可視領域にまとめることが出来ますので、画像処理の手間を大幅に省くことが出来ます。

上記の通り、天体写真でも有効に利用できる方法なので興味ある方はお試しください。


追記
EAAにおいても天体写真においてもモニタで適正に表示されてヒストグラム表示で広く分布している状態が適正露出になります。

ゲイン(ISO)を上げれば短い秒数で適正露出に出来ますが、暗電流ノイズが目立つ状態になります。(当然ながら本来の適正露出と比較して対象のシグナルも少ない状態です)

EAAにおいてもゲインを下げ適正露出になるまで秒数を伸ばせば天体写真と同様の品質で見ながら撮影することが可能です。

多段露光は限られた撮像素子の電荷飽和量を広げ、データ内に効率的にまとめる方法になります。

ここのところ結構好天に恵まれています。
但し、体調を崩してしまっているため短期勝負で楽しみます。

IMG_4795-1.jpg

夜中まで待てば南の空に冬の天体が登ってきますが、双眼鏡を一脚につけて北天を楽しみます。

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この機種星像などはそこそこですが、軽く口径も大きいのでこのようなお手軽観望にはぴったりです。

観望したのは以前”秋の空を楽しもう”として記事にしたコースのままです。

226.jpg

はくちょう座あたりからスタートし、ケフェウス座、カシオペア座、ペルセウス座と天の川付近にある星座をたどり大量の星を楽しみながら星雲、星団(特に散開星団)を満喫します。(アンドロメダだけ少し離れています。)

双眼鏡であれば慣れれば上の図の対象全部を10分程度で回ることができます。
電子デバイスを駆使した観望も楽しいですが時にはこのようなシンプルな眼視観望も良いですね。

沢山の星の煌めきを満喫できます。





当地は相変わらずの天気が続いています。。。(星見えませんね。。。)

都市部から当地に移り住んでから距離が近いこともあり、天文系のイベントにいくつか参加してきました。

どのイベントも結構な人数が集まっており、長野県阿智村などは星空を観光イベントとして非常に多くの観光客を動員しているようです。

ここでふと疑問に思ったことがあります。

「星空に興味がありそうな人が結構いそうなのになぜ天文趣味はマイナーなのか」

私自身は小学生の頃、望遠鏡を購入して中学までは天文部でしたが、その後25年ほど星空から遠のき、中年になってから再開しました。(再開してからも早15~6年も経ってしまっています。(苦笑))

そのため、天体写真、眼視機材などの情報をある程度持ったところから再開している状況になります。

再開したのが都市部にいた頃だったこともあり、観望対象を探すことに苦労したためDSCや自動導入などの環境を整えながら写真撮影、眼視などを行ってきました。(DSCの自作やINDI環境の構築を行ったのも楽に対象を探したり、撮影環境を自動化したかったからです。)

つい最近まで、自分の再開後の体験から天体の趣味人口が減ってしまったのは都市部で星が見えなくなってしまったため、図鑑に載っているような対象が見つけられなくなってしまったからかな・・・と、考えていましたが、様々なイベントに参加したり、天体機器の情報を追うにつけ、どうやらこの考え方でもズレているように感じてきました。

StarSense Explorerという望遠鏡が米国セレストロンから発売され(日本での代理店は日本最王手のVIXEN)、それまでとても環境構築が難しかったPlateSolving(画像による天体位置解析機能)をスマホの機能だけで実現するという、環境構築に苦労してきた私にとって画期的な製品でした。

価格も廉価、使い方も簡単など入門機器として理想的な機器と感じていたため、天文趣味層にどのような変化があるか興味深く見ていました。

しかし、実際に売り出し後の経過をブログ記事などで、チェックしたところ、入門者より眼視マニア層(ドブソニアンなど大型機材を所有者)が、改造して取り付ける記事が圧倒的に多い状態でした。

ここで気づきました。

「そもそも、天体の対象が望遠鏡で探しづらい、使い方が難しいことを知っているのって、望遠鏡を所有しているマニア層じゃないか(苦笑)」


私自身も趣味で継続する年数が長くなり、けっこうズレが出ていたようです。

以前の記事でも結構触れましたが、天文の楽しみ方はいろいろあります。

ちょっと興味あるという方にも読んでいただける記事を掲載できたら良いなと考えていますが、記事を書く私自身がその方たちと意識がズレてしまっていては響くわけもありません。

。。。と自戒の念を込め記事にしました。
(マニア層、メーカー、メディアが煽るほど入門層が離れていくとか本末転倒ですね)

昨年から運用が開始された美笹深宇宙探査用地上局の特別公開に行ってきました。


IMG_4760HEIC (1)

54mの巨大アンテナ(電波望遠鏡ではなく、衛星をリモートコントロールするための巨大送受信アンテナのようです。)


IMG_4762HEIC.jpg

抽選で応募しましたが、沢山の見学者がいてびっくり。


IMG_4769HEIC.jpg

はやぶさ2プロジェクトマネージャーの津田さんの講演で、この施設がどのように運用されているか、はやぶさ2のプロジェクトの概要を知ることができました。

はやぶさ2は水や炭素が含まれていそうな小惑星の探索を行っているようです。
地上アンテナ(出力20kw)と衛星(出力なんと20w)を無線リモートで操作し、小惑星の構成物質を採取して地球に持ち帰り研究を行うプロジェクトとのこと。

似たような形ですが、野辺山は電波望遠鏡として天体の観測、臼田やこの美笹にあるアンテナは衛星の送受信用アンテナとして利用されているのでJAXA内でも別プロジェクトみたいです。

売店や体験イベントなども行われており、久しぶりに宇宙研究の話を伺うことができ楽しめました。




梅雨時期に夏に向けてあれこれ機材の準備をしたのですが、梅雨明け後、夜になると曇りまたは雨という天候が続き、タイトル通り10分双眼鏡で観望することが出来ただけ(それすらも途中で曇り)でお手上げ状態でした。

久しぶりの記事ですが、残念な結果報告のみで終了です。

いつになったら晴れるやら。。。。
タイトルの通りですが、当地は梅雨明け宣言を受けてから、今まで一度も夜、空が晴れたことはありませんでした。。。
(梅雨明け宣言は誤報だったと感じています。)

昨日ようやくはれたので、観望しようと思い、機材をベランダに出しました。


IMG_4687.jpg
毎度おなじみの高感度監視カメラ+電動ズームレンズの観望システムです。
今日はリモートで室内から操作します。


2022-07-24-1.jpg
準備が終わり、映像を確認すると雲が。。。。


2022-07-24-2.jpg
その後も続けましたが雲が消えることは無く、ごくわずかに星の姿が見られたくらいで終了しました。。。

久々に操作すると、INDIのバグが気になります。(アップデートするとマウントドライバが機能しなくなる最悪のバグになるためアップデートしていません。)

どうせ星も見れないのだし、ブログ仲間のねこめしさんが、ドライバのバグを解消したものをネットに公開してくれたので、重い腰を上げてこのままドライバのアップデート、動作チェックをすることにしました。(せっかく星が見れると思ったのですが。。。)

ドライバのバージョンが1.9.21からのアップデートです。
現在のバージョンは1.9.6ですが、ねこめしさんの変更もリポジトリには反映されていません。。。。

トラブルもオンパレードです。
INDIドライバをアップデートする上で注意が必要な部分が更に多くなった感じです。

長くなりそうなので、アップデート時のトラブル解消法については別記事に記載します。

しかし、晴れませんね。。。。
夏の星見れるのだろうか。。。。


雨の日が続いています。。。

夏の流星群に向け流星撮影環境の準備をしました。

IMG_4662.jpg

と、言っても以下のレンズを追加しただけです。

2022-07-15-1.jpg


以前はアナログ接続の防犯カメラを使用していましたが、すでに購入してあるデジタル接続が可能なIMX385を搭載した高感度防犯カメラに上記のレンズを追加して画質向上を図ります。

以前に紹介した12mm~120mmのCマウントレンズと同じメーカーの広角Cマウントレンズです。(2.8mm~12mm)

流星のビデオ撮影は広角側が欲しいので1/2撮像素子に対応したこのレンズを追加です。
以前は画角が720☓480のアナログ画質での撮影でしたので、今回のレンズ追加で1920☓1080のデジタル画質の映像撮影システムにステップアップです。

Zoomレンズでの観望システムは12~240mmの電動ズームレンズ+自作コントローラーでシステムが完成していますので、こちらのシステムは超お気軽観望や流星撮影用ですね。

上記2本のレンズで2.8~120mmをまかなえますので、こちらもかなり楽しめそうです。
性能の悪いCマウントレンズだと、星がまともに写らないものもあるようですが、上記メーカーのレンズは歪みも少なくかなりしっかり作られています。(ズームはバリフォーカルですが)

このメーカーで天体用カメラ・レンズセットとか開発してくれないかな。。。(需要ないか。。。)

以前の記事で紹介した見守りカメラを購入してみました。


IMG_4635.jpg

購入したのは記事で紹介したSwichbotの首振り機能付きの見守りカメラです。
スマホから方位、高度をコントロール出来るので超小型経緯台付きカメラのように使用できます。
暗所性能、防水機能をPRしているATOM Cam Swingと迷いましたが、セールで通常より900円くらい安かったのでこの機種にしました。

使用されている撮像素子がなんであるのか不明なので、感度どのくらいあるのか予想がつきません。
ナイトモードはモノクロになり、赤外線が照射されるタイプです。(オフにも出来ます。)

実際撮影した画像が以下になります。


IMG_4633.jpg

ナイトモードオン(赤外線照射、モノクロ)


IMG_4634.jpg

ナイトモードオフ(カラー)


どちらも同じ位置で撮影しています。
ご覧の通りカラーだとほとんど見えません。。。
スマホをスワイプすると画像を拡大できますが、それで明るい星が見える程度です。

ナイトモードだと木が見えますね。
拡大すると星もカラーよりは多い感じです。

観望機材の見守り+室内の防犯カメラとしての使用に決定です。

皮肉にも私が所有している高感度監視カメラの暗所性能がいかに優れているのかが証明される結果になりました。

しかしこのコンパクトさ、気軽さは魅力です。

高感度監視カメラの撮像素子と画像処理機能+電動ズームレンズ+電動架台がセットになった見守りカメラが登場したら天文用途としてもかなり有用そうです。(あるのかな?)

上記のような内容で星を見ることに焦点をあてた商品が登場したら入門用としてかなり裾野が広がりそうです。

残念なのはそのような発想を持った企業が皆無であるということですね。。。

まあ、今の開発競争でみたらスマホのカメラのほうが観望機器として利用できる可能性のほうが高いかもしれません。

今回の検証は久々に残念な結果でした。
上記の通り機材の見守り用+室内の防犯用として利用しようと思います。


追記
今年に入って一番というくらい天気が良かったので検証後我慢できず2台の双眼鏡を持ち出し眼視観望しました。

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キャラが全く異なる2台ですが、どちらも手持ちで大量の星を観望できます。

SkyMasterは星像は悪いですが、口径にものを言わせ天の川を流せば大量の星を見ることが出来ます。
作りがチャチく軽いので、対物付近に手を置けばなんとか手持ちで観望できます。

対して、10x42 L IS WPは優秀な光学性能と防振機能でこれまた口径からは想像出来ないくらいの大量の星を観望できます。

星像もとてもシャープでかなり多くの対象を観望出来るので、金に糸目を付けなければ入門機としても最適なように感じます。

やはり自分の目で見る星は格別ですね。
好天が続いて欲しいです。


そこそこ天気が良かったので以前から確かめたかった高感度監視カメラ+Zoomレンズと大型対空双眼の見比べ観望を行いました。

IMG_4629.jpg

比較したのは我が家にある最も大きな対空双眼、ビクセン20☓125です。
この機種は現行のアイピース交換型前のもので、アイピースに専用設計のエルフレが取り付けられており125mmという大口径ながら視野角が3度もあります。
非常に低倍率なので暗い空のもとで観望するとなかなか壮観な星空を観望することができます。

しかし、明るい空だと低倍率が災いし空が明るくなってしまいイマイチになります。

我が家は南側は光害がひどいのですが、今晩は雲も多かったのですがそこそこ透明度が高かったので対空双眼での眼視も楽しめました。

IMG_4632.jpg
高感度監視カメラ+ZoomレンズでM24がこのくらいです。(大まかに視野角を合わせました。)

IMG_4631.jpg
難物のM4だとこのくらい

今日は夏の対象を一通り比較観望しましたが、対空双眼でも全ての対象が確認できました。(視野内に見える星の数は大分少なくなりますが)
情報量の多い高感度監視カメラ+Zoomレンズ、きれいに見える対空双眼とそれぞれの良さを確認できました。

高感度監視カメラ+Zoomレンズの観望システムは霞空など悪天候でもカメラの画像処理により結構見えます。
対して大型の眼視観望機材は見え方が空の状態でかなり左右されます。

観望も撮影も暗くてきれいな空が一番ですが、高感度監視カメラ+Zoomレンズの観望システムは悪環境でも結構いろいろ確認できます。

でも久しぶりの大型対空双眼も良いですね。
やっぱり大型の眼視機材は当たり前ですがモニターと異なり、星が綺麗に見えます。

天の川が見えるような空でのんびり観望できたら楽しいだろうなあ。。
(最近遠征全く行ってません。。。)

我が家は狭い視野(木)と霧との戦いです。。。

追伸
最後は雨が降ってきて大慌てで撤収。
山の天気は不安定です。。。。

久しぶりに晴れたので(霞んでますが)双眼鏡と高感度監視カメラ+Zoomレンズと双眼鏡の見比べ観望を行いました。


IMG_4609.jpg

暖かく天気も良いので、リモートではなくモニターを付けて手動操作で観望します。
双眼鏡は32mm(7倍)と70mm(15倍)の大小お気軽セットです。


IMG_4615.jpg

霞んでいるのわかるでしょうか。。夏の対象が見える時間に観望しましたが、双眼鏡では全く歯が立ちません。
高感度監視カメラ+ズームレンズの方はカメラの画像処理もありかなり見えます。
このような悪条件では眼視と差が広がります。


IMG_4610.jpg

明るいはずなのに難物のM4、高度が低く密集度も低いので光害があると全く見えない難物です。。。
大小双眼鏡では影も形も無いですが、高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせだと見えます。
(さすがに霞んでいるのできれいには見えませんが。。。)


IMG_4611.jpg

同様にM8、見比べのつもりで機材出しましたが、大小双眼鏡では対象が全く見えないので途中から高感度監視カメラ+ズームレンズのみで観望です。

晴れてはいましたが霞空だったので、かなり悪条件での観望例になりました。(肉眼では2等星がやっと)
当地は田舎の割に、南側は都市が2つ並んでいるので、晴れていても光害が強いのですが、(3~4等星がやっとこ)今回のように霞んでいると輪をかけて見えません。。。(肉眼でぎりぎり2等星の空でした。)

状態的に大都市で光害にまみれた環境で見た時に近い(今回に関してはもっと悪いかもしれません、なにせ双眼鏡では対象が一つも見えませんでしたから。。。)状況なので、大都市で見た時の参考になるかと思います。

私が以前住んでいたところはかなり光害が酷かったのですが、双眼鏡を使えばかなりしょぼいですがM7など大型の散開星団などは見ることが出来ました。(眼視ではM4は非常に困難でした。。。C9+長焦点アイピースでも見えるか見えないかギリギリ)

今回はそれよりひどい空でしたね。。。
でもまあ、高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせの有用性は感じることはできました。

今度は霞の無い時に対空双眼とでも比較してみたいです。


追伸
この架台で電波観望も試したので、配線が大分ゴチャゴチャしていました。。。
観望後まとめ直し。

晴れてさえくれれば準備は完了です。

昨年からテクノロジーを気軽に利用する観望システムとして高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせをご紹介してきましたが、更に簡単に使うための機材がアマゾンでも廉価に購入できるようになったのでご紹介します。

カメラテスターIP 同軸HD(TVI/CVI/AHD/SDI)監視検出器5-in-1多機能カメラテスター 5200PLUS

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カメラテスターと呼ばれる機材ですが、これ一台でSDI、アナログ、IPカメラのモニター、録画、ズームやOSD(画面を見ながらカメラの設定を行える機能)のリモート、カメラへの電力供給(本体にバッテリーを内蔵、5時間駆動可能)を全て行うことが出来ます。

カメラ用のケーブル類も全て付属しているので、カメラをこの機材に接続すれば観望準備完了です。(カメラの設定は必要ですが)


私はVideo Assist 5(以下の機材)でSDIモニタ、HDMI変換、録画を行っていますが、監視カメラテスターと呼ばれる専用機だけあって上記の機材の方が更に出来ることが多いですね。

Blackmagic Design モニター一体型ポータブルレコーダー Video Assist 5インチフルHDタッチモニター 003383

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カメラテスターは高感度監視カメラを天体機材として利用するときに検討したのですが、昨年はSDI端子が使えるものは結構高額だったので、手持ちのVideo Assist 5で試してみて手応えを感じたのでシステム化した経緯があります。

カメラ、ズームレンズ(おすすめ機材はこちらこちら)と上記カメラテスターのみで観望環境が整います。

ケーブル類もセットされていますし、カメラのリモコン操作や録画、電源供給まで出来てしまうのでより簡単にスタートできそうです。

セットで5.5万ほど、入門機としてはまあまあの金額ですね。

まあ、欠点は高感度監視カメラ+ズームレンズでの観望が非常にお手軽で楽しいということが浸透していないと触手が伸びない(笑)ということでしょうか。

とにかく楽によく見える環境を手に入れたいのであれば、おすすめですよ。
(操作の手間がほとんどないので観望に集中できます。)


追伸
架台は廉価なビデオ雲台で充分楽しめますよ。(なにせシステムが小さくて軽いので)

久しぶりに晴れました(一体いつぶりだろう。。。)

週頭ですが、EAAで観望します。(笑)

IMG_4575.jpg

スクリーンショット 2022-05-23-2
以前ラズパイ用に配布した際、EAA環境の方にも楽が出来るようにマクロスクリプトを作成しておきました。
ファイルをダブルクリックすれば、自動的にKStarsが立ち上がり、EkosとASIAirが別ウィンドウに展開します。

スクリーンショット 2022-05-23-6
後はいつもどおり、マウントコントローラーで移動→オートフォーカス(その後微調整)→PlateSolvingで位置合わせして観望です。


スクリーンショット 2022-05-23-9
対象にGOTOしたら、ASIAirでライブスタッキングして保存→KStarsのFITSビューアでFITSファイルを表示します。(このくらい見え方が違います。ASIAirのプレビューもう少しなんとかしてほしいですね。。。)

スクリーンショット 2022-05-23-11
同じ大きさで比較するとこんな感じ(NGC4565、13.61等級)


スクリーンショット 2022-05-23-12
M53、8.95等級がこんな感じです。

春の対象を一通り見ながら、たまに外に出て双眼鏡でも観望(さすがに春の対象は双眼鏡ではちっとも楽しくありません(苦笑)

高感度ズームカメラで使用しているラズパイはうっかりアップデートしてしまい、マウントが動作しなくなりバックアップバージョン(一部バグあり)になってしまいましたが、このEAA環境は安定したバージョンで固定しています。

操作手順が若干多いのが面倒ですが、とっても安定して観望できます。

願わくばEKOSがもう少し観望に配慮したUIや機能(ライブスタッキングや星図、映像、EKOSの同時表示など)が追加されてほしいなあ。。。(UIは開発が変わらないと難しいかな。。。)


追伸
夏の対象は雲が出てきてNGでした。。残念

春の割にはめずらしく好天です。
平日なのでお気軽EAAです。


IMG_4484.jpg

Lanケーブルを1本接続したら家に入ります。


スクリーンショット 2022-04-12 223807

電子ファインダーで木の無い所を探します。


スクリーンショット 2022-04-12 224223

レンズを少しいじったのでオートフォーカスで大まかにピント出し(追い込みはリモートで手動操作)
その後、PlateSolvingで位置合わせ。


スクリーンショット 2022-04-13 011008

ASILiveスタッキングしたら保存してKStarsのFitsビューアで確認。

スタートが遅かったので夏の対象をほんの少し見て切り上げました。

今年はこの季節にしては珍しく晴れの日が多いように感じます。
一気に暖かくなってきたのでそろそろ外で観望したいです。

新月期も晴れてくれると良いですが。。。

IMG_4459-2.jpg

天気が良かったので早めに撮影機材を準備しました。

数対象撮影しましたが、相変わらす木の妨害にあいます。。。


IMG_4462 (1)

このように木の隙間を狙って撮影することになりますのでとても難しいです。。。。
(特に真ん中のやつは切りたくなります。。。。)



スクリーンショット 2022-04-09 004058

モニタで見るだけだったらKStarsのFitsビューアで充分ですね。


M5-2.jpg

M66-4.jpg


枚数が稼げない(途中で木の妨害にあう)のでスタッキングしてもたいして変化ありません。



スクリーンショット 2022-04-09 024600

夏の対象まで粘りましたが、ことごとく。。。。
まあ、気長に取り組みましょう。。。。





もうタイトルどおりです。(笑)

IMG_4454.jpg

冬の間にベランダ観望環境作っておいて良かったです。(すごく楽)


スクリーンショット 2022-04-06 225357

広角電子ファインダーはとても役立ちますね。
ベランダからだと木の間を縫って観望するような環境ですが、見たい対象の状態が非常にわかりやすいです。


スクリーンショット 2022-04-06 225850
スクリーンショット 2022-04-06 225918

PlateSolvingも快調、高感度監視カメラズームレンズシステムのほうのラズパイはアップデートして調子悪くなり、古いバージョンに戻しましたがそちらでも若干バグが出ます。。。それに比べてこのリモートEAA観望環境のMiniPCは安定バージョンで固定しているのですこぶる快調です。


スクリーンショット 2022-04-06 230146
スクリーンショット 2022-04-06 230308

冬に見つけたスタッキング→KStarsのfitsビューアでの観望スタイルですが、よく見えます。(スタッキング枚数が少ないのでノイジーですが)

設置もLanケーブル1本繋ぐだけだし、安定した使いやすい環境で安心してリモートEAA観望できました。
しかし春は見る対象が少ないですね。。。

今日は早めに切り上げます。

週末金曜日がそこそこ天気が良かったのでお気軽観望をしました。

IMG_4450.jpg

高感度監視カメラにズームレンズを設置してフルリモート操作しています。(メインの一つになりました)


スクリーンショット 2022-04-01 191538

冬の対象はもうほとんどベランダからは見えませんので春の対象を見ましたが、やはり銀河とかはこのシステムではつまらない(笑)ですね。(見えるには見えますが地味)

早く夏の対象が見たいなあ。。。


FC2ブログの機能として電子書籍化する機能があったので、幾つかの記事を電子書籍としてまとめました。

自動処理なので記事がいくつか抜けてしまいましたが、一応オフラインで参照は出来るかと思います。

epub3なのでブックリーダーが必要になります。

https://www.adobe.com/jp/solutions/ebook/digital-editions/download.html


書籍化した記事は以下

・天体環境INDI入門

INDIに関する記事をまとめたものです。


・星空観望入門

初心者向けの観望入門記事をまとめたものです。


・AstRPi説明書(ラズパイ用ディストリビューション)

AstRPiの説明部分の記事をまとめたものです。
一部抜け落ちがありますが、基本的な操作部分は網羅されています。


・EAA-電視観望

INDIを利用した統合環境や高感度監視カメラを転用したお気軽観望環境など私が日常的に利用している環境を紹介しています。


以上です。自動処理なので幾つかの記事が抜け落ちていますし、レイアウトなどもイマイチです。

ブログだと記事を探すのがどうしても面倒なのでオフライン用の資料としてご利用ください。

昨年の秋冬で観望~撮影環境、さらには電波観測という未知の分野まで環境を作りましたがここにきて全く稼働していません。。。

昨年末~2月くらいまで例年以上の寒さだったり、降雪が例年以上だったりと障害は多かったのですがリモート化された観望環境で年末年始はそこそこ楽しむことはできました。

しかし3月は。。。。
今年は驚くことに3月にも降雪があり、ようやく気候が落ち着いてきたら曇天つづきです。。。

当地は結構まだ寒く、桜など咲く気配すら感じません。。。
それなのに花粉だけは大量に舞っています。。。。(重度の花粉症持ちです)

春って見たい対象もそれほどありませんし、花粉やら霞やら年間で最もテンションが落ちる時期です。
準備だけは一通り済ませたので夏の対象が狙える梅雨前くらいが本格的な再開でしょうか。

冬眠ならぬ春眠ですね。(チャンスがあったら観望か撮影するかもしれませんが。。。)

まだ外に雪が残っていますが天気が良かったので撮影システムの実践チェックを強行しました。


IMG_4400.jpg

室内でPOEインジェクターを接続


IMG_4401.jpg

ベランダ手前に鏡筒とマウントを運搬(マウント上部に今回作成したボックスとカメラをセットしてケーブル配線まで済ませてあります。)


IMG_4399.jpg

外に出てLanケーブルを接続し、ピラー脚を北に向けて設置。


IMG_4402.jpg

マウント取り付け。


IMG_4403.jpg

鏡筒を取り付け、ボックスとカメラを取り付けます。(配線などは移動時に室内で完了しています。)


IMG_4406.jpg

機器の電源を入れ、ハンドコントローラーでラストアライメント(アライメントを取らない)を選択して外での作業は完了です。
(外での取り付け作業は10分かからない程度で終了しました。)


スクリーンショット 2022-02-25-1
スクリーンショット 2022-02-25-3

室内でラズパイに接続時刻合わせとドライバ立ち上げ


スクリーンショット 2022-02-25-4

久しぶりなので慎重にドライバを一つづつ接続


スクリーンショット 2022-02-25-5

自動導入


スクリーンショット 2022-02-25-6

フォーカス調整、なぜかオートフォーカスが上手くいかなかったのでフォーカスモジュールで手動でフォーカスを合わせました。
(そういえば室内チェックでフォーカサーの動作確認わすれてた。。。)


スクリーンショット 2022-02-25 -9

Solverで位置解析してSync


スクリーンショット 2022-02-25-10

キャプチャモジュールで撮影シーケンスを作成


スクリーンショット 2022-02-25-11

後は放置で撮影です。

今回はEkos内蔵のガイドモジュールでガイドしましたが、問題なくガイドしてくれました。(PHD2より使いやすいかも)

フォーカサー以外は全くのノートラブルです。POEでの給電で全く問題なく動作してくれました。

久々の撮影システムの操作なので設定や調整を重点的に行いました。

屋外撮影して痛感しましたが、シーケンスを組んで撮影するとほとんどの対象で途中から木が邪魔をします。。。

うーん。。。これじゃスタッキング前提の多枚数撮影は無理かも。。。
(せっかくちゃんと動いたのに。。。。)

今回は動作確認がメインだったので、極軸合わせなどが出来なかったのでまた後日調整も兼ねて再度チャレンジしようと思います。


追記
撮影した画像チェックしましたが、木が邪魔していないのはM46だけ。。。
超地味な画像のみしか捕獲できませんでした。。

0001_stacked.jpg


打ち合わせ後、実家にも寄り戻るのが遅くなりましたが空を見上げると晴れています。

食後手早く高感度ズームカメラを設置してベランダリモート観望しました。


IMG_4378.jpg

LANケーブルをつないでレンズの蓋を外せば準備完了です。設置は2~3分。


スクリーンショット 2022-01-31 204138

木の隙間からM42(静止画は指定した秒数が自動的に加算平均合成されるようになっています。)


スクリーンショット 2022-01-31 204253

ストリーム映像(ライブビュー)でも感度は良いですね。


スクリーンショット 2022-01-31 225011

スクリーンショット 2022-01-31 215050

このシステムは広角状態で空の状態を見ながら星が見えるところにマウントコントローラーを使って移動してズームして一回だけPlateSolverを使ってアライメントを取ります。(ホームポジションしっかり設置すればSolver必要ないかも)

これで座標が大まかに合うので後は見たものにGOTO、ライブビューでズームアウトしておけば見つかるので真ん中に移動、ズームして観望します。

最初の頃はPlateSolverを使って位置合わせを複数回していましたが、広角側のライブビューで見えてしまいますし、ライブビューをその都度オフにしないと解析できないため面倒になり現在のスタイルに落ち着きました。

リモートだとマウント操作が若干反応が遅くイラつきますが、かなり直感的に操作出来ます。

今日は霞んでいなかったためか、M46の中にある惑星状星雲もこのシステムで見えていました。
このシステムは双眼鏡のように気軽でよく見える電視観望環境です。

観望派の方は楽しめると思うんだけどなあ。。。





赤道儀での撮影環境も中国から部品が届くまでお預けです。(それ以外の部分は大体準備できました。)

天気も良かったのでリモートEAAを楽しみました。(ちょっと霞空ですが晴れ)

スクリーンショット 2022-01-22 222014

M42


スクリーンショット 2022-01-22 222115

馬頭星雲


スクリーンショット 2022-01-22 222208

バラ星雲


スクリーンショット 2022-01-22 222314

M47


スクリーンショット 2022-01-22 222340

M46

冬の観望だとカメラレンズくらいの画角が楽しいですね。(ズームを180mm程度に調整しています。)
いつもどおりINDI環境でKStas・Ekosで制御、ASILiveでライブスタッキング、そしてKStasのFitsビューアで開いて調整した画像です。(スクリーンショットという手抜きですが。。。)

今までASILive上で画像を見ながら調整していましたが、KStasのFitsビューアで開くとFits画像の情報を手軽に最適化出来ることがわかったのでEAAはこの組み合わせが定番になりそうです。

対象によりスタッキング枚数は異なりますが、2秒、5秒、10秒で多段露光しています。(これ以上の秒数は経緯台では流れてしまいNGでした。)

私のEAA用のカメラはZWO224MCですが、これだけ手軽に写るのなら画素数の多い天体カメラだともっと楽しいだろうなと感じました。(294MCとか533MCProとか)

まあ、ちゃんとした撮影はこれから仕上げる赤道儀環境に任せましょう。(こちらも手抜き仕様ですが(笑)


追伸
改めて人工衛星の数の多さにげんなりしました。。。
スタッキング始めると気付きます。。(光跡が伸びるので)

私は観望メインだからまだいいけど、撮影の方は大変だろうな。。。



AZ-GTi架台は鏡筒の長さの成約を受けないので以前のカメラレンズを使用したEAA環境を望遠鏡も使えるように調整しました。


IMG_4366.jpg


リモートEAA観望で使用しているMiniPCをアリミゾ仕様にして、お手軽撮影用のブランカ80EDTにフォーカサーを取り付けました。
カメラがZWO224MCなのでレデューサを使用して384mmF4.8仕様にして使います。(ちょうど月が画面いっぱいになる画角です。)


IMG_4367.jpg

組み上げるとこんな感じです、運良く夜晴れたのでテスト観望をします。


スクリーンショット 2022-01-12 192326

想定通り月が画面いっぱいに映りますね。


スクリーンショット 2022-01-12 231546

以前記事で紹介したKStarsのfitsビューアで開いた月です。(月はASILiveでスタッキング出来ないので一枚取り)


スクリーンショット 2022-01-12 214205

M42だとこのくらいのサイズ


スクリーンショット 2022-01-12 231630

スタッキング画像


スクリーンショット 2022-01-12 214727

M46はドーナツ星雲も見えますね。


スクリーンショット 2022-01-12 231712

スタッキング画像


ブランカ80EDTは3枚アポなので星像の向上を期待したのですが、期待したほどシャープな星像ではありませんでした。
自動導入やPlateSolving、作成したフォーカサーなどは問題なく動作しました。

画角的に球状星団などは楽しそうです。
組み換えも簡単に出来ますので季節の対象に合わせて利用していこうと思います。


前回ブログ記事で触れましたがASILiveを撮影に活用するとオートガイド不要で微光星まで点像の、情報量の多い画像を得ることができます。

もともと観望用に使用していましたが、ZWOのDSOカメラをお持ちであれば撮影画像としても利用できると思います。

特徴は以下
1.オートガイド不要(使えばトリミングが少なくなる)
2.経緯台でも撮影可能(視野回転するので、周辺部分はトリミングが必要)
3.観望しながらそのまま撮影が出来る。


簡単な手順で情報量の多い画像を取得できますし、失敗しません。
非常に有効な方法だと思いますので以下に手順を記載します。

使用するもの
・ASILive
・追尾機能のある架台(経緯台or赤道儀)
・ZWOのカメラ
・KStarsのFitsビューア


ステップ1-マスターデータのスタッキング

01画像処理

1.Gainは”High"に変更
2.カメラを起動
3.秒数を2~5秒に変更
4.スタッキング開始


このスタッキング画像がマスターデータになります。

スタッキング中に以下のパラメーターを調整します。

02画像処理

1.この部分は”0”に固定
2.この部分を適時調整して見やすいように変更
3.ノイズリダクションのチェックボックスにチェックを入れる


ステップ2-多段露光スタッキング
この機能が最大の売りになります。
簡単な手順で多段露光スタッキングが可能になります。

ステップ1を行っていれば初期のスタッキング画像がマスターデータになって追加スタッキングされるため星が流れません

03画像処理

1.スタッキングを停止します。
2.露光時間を変更します。(長く)
3.再度 1 のスタッキングボタンを押すとダイアログボックスが表示されますので”No”を押します。


これだけの手順でステップ1で表示されている画像の上に露出時間が変更された画像が追加されてスタッキングされていきます。
画像がどんどん明るくなってきますので、適時ステップ1でご説明したパラメーター部分を調整してください。

ステップ2の手順を繰り返せば多段露光スタッキングができます。


ステップ3-撮影画像の保存・編集
多段露光スタッキングで表示している画像が綺麗になったら、その画像を保存・編集します。

スクリーンショット 2022-01-08 214418

画像の赤枠部分を押すと画面上のスタッキング画像が保存されます。

保存されたデータはピクチャフォルダの”ASILive”の中にあります。
多段露光が反映されたfitsファイルとプレビュー用のJpegファイル各一枚が自動的に保存されます。

この画像をKStarsで開きます。
KStarsで開くことでASILiveのプレビュー時よりはるかに多い情報量の画像を表示出来ます。

スクリーンショット 2022-01-11 093121

KStarsを開き

1.メニュー:ファイル→Open Imageをクリック

先程保存したfitsファイルを開いてください。(開くのはfitsファイルの方です)

スクリーンショット 2022-01-11 093831

どうでしょう、ASILiveで表示されていた画像とは比較にならないほど情報量のある画像が表示されたと思います。
画像を調整したい場合は 下部分の 1 のパラメーターを調整してください。

調整した画像を保存する場合は 2の”名前を付けて保存”をクリックします。

スクリーンショット 2022-01-08 224141

右下部分で保存する画像形式を選び、保存ファイル名に必ず画像形式で指定した拡張子を記載してください。(拡張子を記載しないと自動的にfitsになります。)


以上です。

もともと観望用としてASILiveを使用していましたが、非常に簡単かつ失敗の無い多段露光撮影方法として利用出来ることがわかりましたのでご紹介しました。

多段露光で観望している様子は私のYoutubeでも見ることが出来ます。(6分38秒あたりで多段露光スタッキングを行っています。)

https://www.youtube.com/watch?v=EXXNB5uZswc

ZWOカメラをお持ちの方は非常に有効な撮影方法になりますので是非お試しください。


追伸
比較画像も載せておきます。
いずれもノートリミング、ノーガイド、追尾のみです。EAA用に組んだシステムなので星像の甘さや色収差などありますが、微光星まで点状態です。前出の通り、保存ボタンを押すと多段露光スタッキングされたJpeg(プレビュー画像と同じ見え方)とfitsファイルが記録されますので一枚はその時書き出されたJpeg、もう一枚は同じタイミングで保存されたfitsファイルをKStarsfitsビューアで開き、若干明るさを調整(暗めに)してJpegに書き出したものです。


ASIm42.jpg

M42、ASILiveのプレビュー画像(Jpeg)の見え方


M42.jpg

同時に保存されているFitsファイルをKStarsのFitsビューアで開いてJpegに変換した画像


ASInijuu.jpg

二重星団ASILiveのプレビュー画像(Jpeg)の見え方


nijuu.jpg

同じく同時に保存されているFitsファイルをKStarsのFitsビューアで開いてJpegに変換した画像

EAA観望時の記録ファイルがあったので比較のため変換してみました。
撮影をするつもりが全くなかったのでアングルやら諸々はさておき情報量の違いはご確認いただけると思います。

更に追記
観望時の空はM42が3等星が見える程度(若干霞あり)
二重星団は4等星が見える程度(同じく若干霞あり)
です。

当地は田舎ですが、南側は市街地の光害をモロに受けるのであまり条件はよくありません。
北側は条件が良ければ5等星くらい見えます。(山しかないので。。)


いつ追加されたのか不明ですが、以前からフォーラムで要望があった機能が追加されていました。

1.マウントコントローラーでのカーソルキー操作

2.シリアル機器の固有名管理機能の追加

地味ですがいずれも非常にありがたい機能追加です。

スクリーンショット 2022-01-08 212812

上記のマウントコントローラーを表示してウィンドウがアクティブになっている時、キーボードのカーソルキーでマウントの操作ができます。
以前は細かい移動などが煩わしかったのですが、カーソルキーで操作出来るようになったので大分楽になりました。(もちろんVNCなどのリモート環境でも可能)


スクリーンショット 2022-01-08 213136

Macでは以前からシリアル機器を固有名管理していましたが、Linux環境でもudevルールの書き換え無しにデフォルトで固有名管理の機能が追加されました。
これはEkosなどで複数機器を連携操作する際非常にありがたい機能追加です。

コントロールパネルで一度設定を保存してしまえばあとは複数機器を一括で起動、操作が出来ます。(オートコネクトの際、以前のように迷ったり別のシリアル機器を間違えて起動するようなことがなくなります。)


そして最後になりますが、以前ASILiveで多段露光が有効に使えることを記事で書きましたが、ASILiveで保存した画像をKStarsのFitsビューアで開くことで多段露光の情報量がフルに表示、書き出しが出来ることがわかりました。
なにをいってるのかわかりづらいですね。。。

では実際にどのように変化するのかをご説明します。


スクリーンショット 2022-01-08 214418

ASILiveで赤枠部分を押すとスタッキングされている画像が保存されます。(Jpegファイルとfitsファイルが保存されます。)


スクリーンショット 2022-01-08 222433

試しに馬頭星雲を多段露光で撮影して保存してみました。
ASILiveでは上記のような画像になります。

これをKStarsのFitsビューアでfitsファイルを開くと。。。


スクリーンショット 2022-01-08 222628

このように多段露光の情報がフルに表示されます。


スクリーンショット 2022-01-08 223649

クリスマスツリーも


スクリーンショット 2022-01-08 223958

このように星雲部分まで見えます。


スクリーンショット 2022-01-08 224933

M46も


スクリーンショット 2022-01-08 225232

驚くほど情報量が増えますね。ASILiveを操作している時には見えなかった情報がかなり写っています。

KStarsのFitsビューアは画像の調整機能や書き出し機能もありますので調整した画像をJpegやpngで書き出すことも可能です。


スクリーンショット 2022-01-08 224141

別名で保存を選び、書き出しの形式を選べば書き出せます。この際ファイル名に必ず対応した拡張子も記載してください。(拡張子の記載が無いとfitsで書き出されます。)


以前の記事でも記載しましたがASILiveの多段露光はどうやら輝度差が著しく異なる場合はその部分を省いてスタッキングされるようなので、最初に短い露光時間でスタッキングを行ったものをベースにすれば、長時間露光したものを重ねても星が変形しません。

多段露光した画像を保存して、KStarsのFitsビューアで調整すれば、経緯台でもかなり整った画像を得ることが可能です。

実はこの機能は今日EAAで観望している時に発見したのですが、かなり強力な機能ではないかと思います。

興味ある方はお試しください。


追伸
画像の変化があまりに大きいので他のfitsビューアでも試してみましたが、カラー画像で情報を引き出して見えるのはKStarsのfitsビューアだけでした。
fitsビューアはそれぞれ画像の表示のされ方がバラバラです。。。(何が正しいのかさっぱりわかりません。。。。)

ASILiveの多段露光とKStarsのfitsビューアは最適の組み合わせですね。



最近ものぐさをしてベランダばかりでしたが、もう少し広い視野で観望したくなり、夕食前に久しぶりに敷地内の広場に高感度ズームカメラを設置してきました。


IMG_4358.jpg

高感度ズームカメラは暖かくなったら手動で操作もしたいのでSE-AT架台に常設することにしました。
AZ-GTiはいろいろな鏡筒を付け替えられるのでEAA環境や、望遠鏡で多目的に使用します。

かなり久しぶりの広場設置の観望でしたが、ケーブルの断線やら架台のスイッチの入れ忘れやらマイナートラブルに見舞われ広場まで4~5度往復。。。(なんのためのリモートやら。。。)

食事前にトラブル対応して、食事を済ませてからの観望になりました。


スクリーンショット 2022-01-06 190520

繋がりさえすればあとはノートラブルです。操作画面の設定を済ませ観望スタート(視界の先に我が家が。。。)


スクリーンショット 2022-01-06 190732
スクリーンショット 2022-01-06 191930

ここからだと北側も見えるので二重星団を入れてみたのですが照明が邪魔をします。。。(広角側だと大丈夫なのに。。。)


スクリーンショット 2022-01-06 200301

広角に戻して移動、北東~南東までは木が邪魔をします。
オリオンがなんとか見えていますね。


スクリーンショット 2022-01-06 202411

が、しかし雲。。。

この後、機材を外に設置したまま風呂に入り、風呂上がりに再開。
ながら観望でだらだらといろいろな対象を3時間くらい見ました。

広場だと視界が広く沢山の対象が見えると期待していましたが、照明や雲が邪魔をして期待値よりはだいぶ低い観望結果でした。(とは言え2~30対象は見たのでまあ満足)


IMG_4361.jpg

設置してから4~5時間して撤収、極寒です。。。。機材も凍りました。。。

次回はケーブルトラブル出ないように整備しないと。。。(寒さでケーブル割れそう)


追伸
マイナス二桁に近い環境で5時間近く電源入れっばなしで使いましたが、ポータブルバッテリーの減りは一メモリだけです。
想像より省電力なシステムのようですね。(電源の心配は無さそう、問題はケーブルです。。)


→続きを読む

新年初の晴れた夜になりました。
今年の初陣は昨年末作った環境でEAAをしました。

IMG_4357.jpg

室内で配線を接続してあるのであっという間に準備完了です。


スクリーンショット 2022-01-04 212919

ウインドウの配置が若干面倒ですが観望準備完了。
嬉しいことにいつの間にかマウントコントローラーがカーソルキーで操作できるようになっていました。(いつの間に?)


スクリーンショット 2022-01-04 212957

定番のM42


スクリーンショット 2022-01-04 213444

これまた定番の馬頭


スクリーンショット 2022-01-04 214330

バラは写りませんね。。


スクリーンショット 2022-01-04 220851

季節外れのクリスマスツリー



スクリーンショット 2022-01-04 221556

M35


スクリーンショット 2022-01-04 221931

NGC2174(だったかな?)


スクリーンショット 2022-01-04 222250

M47


スクリーンショット 2022-01-04 223903

M46


スクリーンショット 2022-01-04 224325

M93


他にも多数見たのですが、スクリーンショットを撮り忘れました。。。

ベランダでの観望なのでかなり視界が狭いですが、広角電子ファインダーがあるので事前に状況が把握できます。
EAAシステムの方は広角電子ファインダーやカメラレンズのフォーカス合わせの手間がありますが、以前に比べるとかなり楽に観望ができます。

AZ-GTiもすこぶる快調なのでストレス無く観望することが出来ました。

今度晴れた時はリモートで高感度ズーム観望かな。


ようやく中国から部品が届いたので高感度ズームカメラ制御ボックスの追加作業を行いました。

届いたのはボックスに取り付けが出来るヒューズボックスです。
以前も突入電流でトラブル(AdvancedーVX赤道儀はファームウェアが飛ぶトラブルに。。)があったので、ヒューズを取り付けてあるのですが、以前の制御ボックスでもヒューズが飛び取り替えた記憶があります。。。

都度開腹手術は大変なのでボックスを開けずにヒューズ交換出来る端子を購入していたのですがだいぶ待たされました。。。。


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赤く囲った部分(動作チェックのため車の部品で取り付けたヒューズボックス)の配線を取り外し、ヒューズボックスを取り付ける穴あけや、以前チェック用に開けたArduino用のUSB穴もきれいに整えます。

ごらんのように配線が非常に多いため、慎重に作業したのですが、よりによって一番奥にあるスイッチ部分の断線や、固定したLEDが外れてしまうなどトラブルがあり、二度とトラブルが起きないようしっかりと修理しました。(だいぶ時間がかかりました。。)

作業を終えて空を見ると、なんと晴れています。
AZ-GTiも部品が一つ足りず部品待ち(またもや。。)ですが、動かせる状態にはなっているのでベランダで動作チェックです。


IMG_4345.jpg

電源はPOEで供給しますので鏡筒や本体に使用するケーブルを接続したまま運びだせばLanケーブルを刺すだけで準備完了です。

以前ハブを追加していた時は不調でしたが、今回の改造でハブを使わなくても利用できるようになりました。
(広場で使う時はルーターとポータブル電源を使いますがその組み合わせでも問題なく動きます。)

ベランダも、広場での利用も大分接続が楽になりました。


スクリーンショット 2021-12-29 003523

一手間必要ですが、ウインドウを使いやすいように並べ替えれば快適に観望できます。
写真ではズーム、フォーカス制御、マウントコントローラー、映像が表示されていますが、星図に切り替えてもマウントコントローラーと映像は表示されます。

PlateSolvingも使えますが、Zoomで広角側にするとほとんどのメジャーな対象は見えますので使わなくても問題ないくらいです。
快適に観望できました。

AZ-GTiも年内には部品が届くようなので年内に環境が整いそうです。
部品到着を楽しみに待ちましょう。







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昨日チェックしたINDIDUINOスイッチャーも制御ボックスになんとか組み込み、動作確認が全て完了しました。
(INDIDUINOスイッチャーまで組み込むと配線も多く、ボックス内の配置もギリギリ。。なかなか大変でした。)

写真では接続してありますが、リモートで使用する場合はモニタが不要なので外し、レンズ下部分に設置してあるSDI→HDMI変換ボックスからUVCキャプチャボードを介してラズパイに接続します。

HDMI分岐ボックスも接続してありますので、テレビなども接続できます。


スクリーンショット 2021-12-25 234322

このようにINDIコントロールパネルとライブビュー画面で操作(室内でリモート操作をしている私)


スクリーンショット 2021-12-25 234614

リモートでズームイン(笑)


スクリーンショット 2021-12-25 235616

ライブビュー画面を全てのウインドウの最上位で表示する設定にしておけばコントロールパネルでズーム操作の時も、このように星図で自動導入する時も常に表示されます。(Solverを利用する場合はライブビューは停止します。)

PlateSolvingも動作しますので以前仕上げたEAA同様このシステムでも完全リモート操作が可能になりました。

ズームで画角を変えながら自動導入や、PlateSolvingができる便利な環境になりました。
EAAシステムと共に活用していこうと思います。(こちらの方が稼働率が高くなるような気が。。。)


前回不安定な状態だったので、どのあたりが問題なのかを検証するために再度ベランダに機材を出し検証してみました。

IMG_4332.jpg

いろいろ試してみたところ原因はこのシステムではPOEで供給する30Wの電力では電力不足になり、不安定になっていたようです。
電源をいつも利用しているポータブル電源に接続すると不安定な状態は解消しました。(リレーが大分電力消費するようです)


スクリーンショット 2021-12-22 231713
スクリーンショット 2021-12-22 222845

Platesolvingに関しては、ドライバに一部設定漏れがあり設定それを解消することで解決しました。
(カメラのピクセル数が一箇所設定されていませんでした。


スクリーンショット 2021-12-22 235130

原因が開所できてからは問題なく動作しましたしましたので、あとは観望を楽しみました。

今回で前回の不具がすべて解消されましたので次回からは大丈夫でしょう。

リレーを使うとPOEでは使えないようですので、広場用かな。。

追伸
後日試すとハブを外せば使えました。
IMG_4329.jpg

天気が良かったので、組み上がったリモート改造した高感度ズームカメラをベランダでチェックしてみました。
家のハブを取り付け、ありあわせのLanケーブルを使用してPOEスプリッタから電源を取って試しました。

スクリーンショット 2021-12-20 233256

カメラは問題なく使用できます。


スクリーンショット 2021-12-20 234833

が、しかし、Platesolvingが必ず3回キャプチャエラーが出て解析できません。。

通常の撮影やライブビューは可能ですが、残念ながらPlatesolvingは使用できませんでした。(おそらくドライバ更新の際のバグでしょう、早速フォーラムにログを送りました。)

スクリーンショット 2021-12-21 000947

作成した制御ボックスはリモートでも問題なく動きます。

が、しかしラズパイが何度か不調になりました。

いくつかの原因が推測されます。

・気温が低いため、、ケーブル類が固くなり接触不良
・電力不足(リレー回路が大食いか?)
・ハブがエラーを出し、通信不全に(ケーブルの問題か)

かなり大幅にシステム更新したので、いろいろな原因が考えられますが、はっきりしていることはPlatesolvingに関してはドライバが原因です。

安定感はイマイチの状態でしたが、このシステムだとズームがきくのでズームアウトして対象を探し、中心に移動してズームインすればPlatesolving利用しなくても対象が導入できてしまいます。
ズームインして対象を中心にもってきてから、KStarsでマウントをSyncすればそこそこの精度で自動導入も可能です。

安定感さえ良くなればこれはこれで快適そうですが、本日はイマイチでした。。

何度か利用しながら検証ですね。
(以前もドライバでトラブったような記憶が。。。)


追伸
後日PlateSolving成功しました。


以前記事にしました高感度ズームカメラリモート改造が一応完成しました。

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若干歯切れが悪いのはアマゾンで購入したヒューズボックスが年末いっぱいかかりそうなので、車の部品で代用したため後日届いたら若干追加作業があるためです。

どのようにリモート制御行うか悩みましたが今回はこの部品を使いました。


スクリーンショット 2021-12-20 205813

Aliで見つけたネットワークリレーです。
電源制御回路は以前使用したものを使いまわし、スイッチ部分をネットワークリレーに変更しました。
INDIDUINOのBasic Switcherにしようかとも考えましたが、発表が古くINDIドライバで動かない可能性もあるため、動作確認が取れたネットワークリレーで組み直しました。(5Vのリレーも購入してあるのでArduinoのテストも後日行ってみようと思います。(Arduinoは以前フォーカサーやDSC作った時の余剰分がありますのでテストはすぐできそうです)


IMG_4327.jpg

スイッチや端子類が多いため、前回同様配線がわんさか。。。


スクリーンショット 2021-12-20 205605

手元のスイッチで動作もしましたし、リモートでのコントロールも一応動作します。
EAA環境はMINIPCに変更したため、こちらではラズパイかNanoPiM4を利用する予定です。(画像では見ずらいですが冒頭の画像の制御ボックスの下にラズパイ貼り付けてあります(笑))

INDIWebcamドライバを使用すればPlateSolvingもライブビューも問題なく動きますので、これでひとまずは作業終了です。

後は晴れた日にでも、いつもの広場に持っていってリモートでズーム観望チェックしようと思います。


追伸
この環境でリモート操作出来るのですが、INDIDUINOもわざわざチェックするのはベランダでの観望の際、このシステムではLanケーブルが2本必要になってしまいHubを追加しないといけないからです。。(広場まで持って行く場合はバッテリーとルータを使用するのでケーブル2本でも問題ないのですが、EAAの方でベランダ利用の場合ケーブル1本で設置できるので揃えたい気持ちも。。。(まあ、Hubを制御ボックス下などに貼り付ければこのシステムでもケーブル1本環境できますけどね。ボックスの中に無理やり両方は。。。。無理かな)




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