FC2ブログ

NanoPi-M4のカテゴリー記事一覧


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メイン

過去2回に分けてNanoPi-M4で天体環境を構築するための準備情報を記載しました。

最終回の今回はArmbianを用いて環境の構築までを記載します。

Armbianを選択した理由は以下になります。

・初期状態でSSHサーバがインストール済み(ターミナルからすぐに設定を開始できる)
・あとからeMMCなどを起動ディスクに変更できる。
・avahiがインストール済み(IPアドレスを固定しなくても〇〇○.localでアクセス可能(〇〇○は任意に設定)

・synapticがインストール済み(ソフトの追加が楽)
・armbian-configが便利(初期設定をかなり簡素化できる、起動ディスクの変更も行える)


上記の通り、インストール初期の準備が簡単であること、起動ディスクが変更できるなど、あとから潰しもききますのでArmbianを紹介します。


インストール前に準備するもの
・SDカード
まずはSDカードにシステムを構築します。Solverのインデックスファイルなどもありますので32GB位をご用意ください。

SDカードフォーマッター
SDカードの初期化用です。

OSイメージをUSBメモリやSDカードなどに書き込むツール
Etcherなど、Macの場合はイメージのバックアップにも対応したApplePi-Baker v2がおすすめ

ターミナルソフト
お好きなものを

システムイメージ
Bionicの方をダウンロードしてください。(BusterだとINDI関連のリポジトリがありません。)

SDカードリーダー・ライター
可能であればUSB3対応のものを(イメージファイルはサイズが大きいので。。)

ネット環境
設定の際は有線接続をおすすめします。

HDMIモニタ、キーボード、マウス
なくても構いませんが、初回の設定の際はあったほうが楽です。

上記準備ができたらSDカードにダウンロードしたシステムイメージファイルを書き込んでください。

1.HDMIモニタ、キーボード、マウス、LANケーブルをNanoPi-M4に接続し、SDカードを差し込んで電源を入れます。

2.ターミナルを開き、ID root  Pass 1234 でログインします。

3.使用するユーザー名を入力、パスワードを設定します。

4.システムの更新
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

5.armbian-configを起動
sudo armbian-config

System -システムとセキュリティの設定
Network -有線、無線、ブルートゥース、アクセスポイント
Personal -タイムゾーン、言語、ホスト名
Software -システムおよびサードパーティ製のソフトウェアがインストールされます

上記英字部分の4項目が表示されますPersonal 、Software の項目を設定します。

Personal項目での設定
・TimeZoneの変更→Tokyo
・Localesの変更→日本語に(このままでは日本語化されません、この記事をお読みください。)
・KeyBord→日本語用に
・HostName→英文字で任意の名前をつけてください。(次回以降〇〇○.local(○○○は任意名前)でアクセスできます。

Software項目での設定
・Softy→Sambaのインストール
・RDPのインストール

上記設定が済んだらExitボタンを押して終了します。

6.システムの環境構築に必要なソフトを追加
sudo apt-get install x11vnc
sudo apt-get install gdebi
sudo apt-get install spacefm

7.登録したユーザー名をダイアルアウトグループに(シリアル通信を使用するために)
sudo gpasswd -a ユーザ名 dialout

8.ようやくINDI関連のインストール

sudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppa

sudo apt-get update

sudo apt-get install indi-full kstars-bleeding gsc

sudo add-apt-repository ppa:mutlaqja/libgphoto2

sudo apt-get update && sudo apt-get install libgphoto2

sudo apt-get install libgphoto2-6

sudo apt-get install astrometry.net

sudo apt-get install python3-pip

sudo -H pip3 install indiweb

sudo nano /etc/systemd/system/indiwebmanager.service


以下を記載

[Unit]
Description=INDI Web Manager
After=multi-user.target


[Service]
Type=idle
# MUST SET YOUR USERNAME HERE.
User=pi
ExecStart=/usr/local/bin/indi-web -v
Restart=always
RestartSec=5


[Install]
WantedBy=multi-user.target


上記コピペ、保存後
sudo chmod 644 /etc/systemd/system/indiwebmanager.service
sudo systemctl enable indiwebmanager.service
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl status indiwebmanager.service


以上で初期の設定からINDIサーバ関連までをインストールできます。

インストールしたSambaサーバの設定は
sudo nano /etc/samba/smb.conf

で設定ファイルを変更します。


KStarsを日本語で使用したい場合はこの記事
EkosのアライメントモジュールでローカルSolverを使用したい場合はこの記事


PHD2など他にも追加したいソフトがある場合はこちらをご確認ください。

文章のみの味気ない記事ですが、上記順番に進めていけば環境構築できるはずです。
結構大変ですが興味ある方はチャレンジしてみてください。


追伸
2019.11.27現在、Armbianは新型のNanoPi M4V2には正式に対応していないようです。
現状では天体用にはNanoPi-M4のほうが無難です。


スポンサーサイト



NanoPi-M4で環境構築にあたって使用できるそれぞれのシステムでの留意点を記載します。

●Frendly DeskTop(64bit)-メーカー配布版
現状では一番無難な選択肢になります。
以下の制約があります。

・VNCで使用する場合の解像度の制限
設定変更などを行っても1366☓768以上は無理でした。
16ビットモードにすればそれ以上の解像度も扱えますが、Ciel Skycart、ステラリウムなどが使用できなくなります。
(24ビットモードでないと表示が出なかったりクラッシュしたりします。)

・システムのインストールメディアを最初に選択する必要がある
システムのインストール自体はeMMC、マイクロSDカードが使用できますが、最初にそのメディアに合わせたイメージファイルを選択する必要があります。
環境構築後マイクロSDカードからeMMCに変更といったことが出来ません。(システムファイルなどを調整すればできるかもしれませんが、デフォルトでドライブ変更のオプションはありません。)

制約事項としては以上になります。
メーカーが配布するLubuntu(32bit)も同様の制約になります。
若干Lubuntuの方が安定している印象があります。

これはおそらくARM系の64bitシステムのドライバが未だ完全に安定していないことが原因かもしれません。
(RaspberryPi4でも同様になると思います。)


●Armbian(64bit)-安定版・Bionic
独自に用意されたnand-sata-installコマンドを用いてマイクロSDカードにインストールされたシステムをeMMCなどに変更することが可能です。
名前の通りDebian系ですが、Ubuntu環境もあります。
INDI環境の構築ではリポジトリがUbuntu環境でないと用意されていないので必ずUbuntu(Bionic)を使用してください。

しかし、テスト環境から外れて安定に移行しましたが、天体環境で使用するにはまだ不十分な感じです。
以下に制約事項を記載します。


・VNCで使用する場合の解像度の制限
こちらもなぜか同様にVNCで使用する際の解像度制限があります。(仕様でしょうか??)
解像度はFrendly DeskTopと同じです。

・日本語環境をインストールしても日本語化されない
非常に悩みました。。
原因はロケールファイルのバグです。。(環境設定を行っても切り替わりません。)

以下のコマンド、ファイル修正で対応出来ます。

sudo nano /etc/default/locale

設定ファイルを以下に修正

LANG=ja_JP.UTF-8
LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8"
LC_TIME="ja_JP.UTF-8"
LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8"
LC_PAPER="ja_JP.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="ja_JP.UTF-8"
LC_NAME="ja_JP.UTF-8"
LC_ADDRESS="ja_JP.UTF-8"
LC_TELEPHONE="ja_JP.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="ja_JP.UTF-8"
LC_ALL=ja_JP.UTF-8


・現状ではindi-fullコマンドでのドライバインストールが出来ない→修正されました
開発者に修正依頼しましたが、以前は可能だったINDIドライバのインストールが依存関係の問題が出てindi-fullコマンドでのドライバインストールが出来なくなっています。(そのうち改善されると思いますが。。)→この記事を書いている間に修正されたようです(笑

・INDIWebマネージャーが自動起動しない
systemdのサービスファイルが適切に働いていません。

対処として

メニュー:設定→セッションと起動 を選択し、自動開始アプリケーションにINDIWebマネージャーを追加します。
コマンドは
indi-web -v
になります。

・一部のドライバがクラッシュします→修正されました
私の環境ではSkyWatcher-AltAZドライバがクラッシュして起動しません。(またおまえか。。)
こちらも開発者に連絡済みですので、しばらくしたら対処されるでしょう。。→この記事を書いているうちに修正されました(笑)私の使用する環境では問題無くなりました。
みなさんも不具合があったら開発者に連絡しましょう

以上です。

以前は更に多くの不具合がありましたが、現状ではメーカー配布のシステムを使用すれば若干の規制を除いては快適に動作します。

Armbianはnand-sata-installコマンドを利用できるのが最大の魅力ですが、不具合がまだいくつかあります。

いずれにしても天体用のディストリビューションなどはありませんのでこちらのコマンドを用いて自身でソフトなどをインストールする必要があります。

Arm系(特に64Bit)は一筋縄ではいきませんね。。。
上記留意点など含め、ご自身でブラッシュアップ出来た方はぜひご連絡ください。




RaspberryPi3に天体環境を構築して使用していましたが、今後のことも考慮してRaspberryPi3からNanoPi-M4に移行しました。

移行に際しての備忘録として記事に記載します。


用意、購入するもの

NanoPi-M4本体(当たり前ですが必須)
ヒートシンク、もしくは専用ケース(冷却が必要なため必須)
マイクロSDカード(32GB以上、できればMLC)もしくはEMMCカード
5V 4A電源アダプター(必須)
USBタイプCケーブル(必須)

上記はマイクロSD以外メーカーの通販サイトでまとめて購入してしまいましょう。
手元に届くまで約2周間ほどかかります。

以下は作業用のPCにインストールするもの
SDフォーマッタ
・SD書き込みソフト(Win32 Disk ImagerEtcherなど)
・ターミナルソフト(SSH用)
・VNCビューア(デスクトップ確認用)

オプション要素(あれば便利)
RTC用CMosバッテリー(システム時計の保持に)
MicroSD-eMMCアダプター(EMMCを使用する場合はあったほうが便利)
GPSレシーバー(時刻、緯度・経度情報の取得、RTCとセットにすることで更に便利)


インストールするOSの選定

現状3種類の選択肢があります。
FrendlyDesktop(64ビット、製造元)
Lubuntu(32ビット、製造元)
それぞれこちらからダウンロード

天体で使用する場合はデスクトップ付きのOSを選択します。
SDカード、EMMCカードそれぞれにファイルが異なります。

Armbian

Arm系のシングルボードコンピュータのOSです。
天体用で使用する場合はBionicを選択してください。
安定度などは製造元配布のOSと似たり寄ったりですが、nand-sata-installというコマンドでマイクロSDカードからEMMCに簡単にOSを移動できます。

アプリのインストールなどはこちらのページをご確認ください。

一番悩むのがOSをどれにするかというところだと思います。
私は当初製造元が配布するFrendlyDesktopで環境構築しましたが、システムをEMMCに移動して運用するためArmbianに移行しました。

いずれを選んでも正直NucなどにUbuntuをインストールして運用するより初期の設定には手間がかかります。
もし、チャレンジするという方は覚悟(笑)して臨んでください。

RaspberryPi3から始まったINDIサーバ、ドライバによる気軽な撮影・観望補助環境の構築ですが、私の使用する機材(デジタル一眼、オートガイド、モーターフォーカス、DSC、EAAのセットアップなど)であればRaspberryPi3でも不自由なく使用できました。

しかし、マイクロSDというストレージの遅さや弱さ、イーサネットの遅さがネックになっていた部分もありましたので代替の環境を模索していました。

もっとも期待していたのは天体用のディストリビューションがあるRaspberryPi4でしたが、以前の記事にも記載しましたとおり環境が安定するまで時間がかかりそうです。

と、いうわけで以前セットアップしたNanoPi-M4を更に使いやすくするため、海外通販で部品を購入して細々とブラッシュアップしました。

以前からGPIOにGPSを装着していましたが、RTCをつけていないと時間の同期に結構時間がかかりましたのでRTCも装着、システムをマイクロSDからEMMCに移し替えました。(実はこれが一番の大仕事でした。。。)

NUCで構築すればもっとお気軽ですが、乗りかかった船です。。
気になる不具合を潰し込みました。

あとは機材の設定などを細かく調整すれば完成です。

設定した項目は
・INDIサーバ、ドライバ、KStars、INDIWebマネージャーの組み込み(メイン環境)
・INDIGOサーバ、ドライバ組み込み(テスト用)
・Astrometry.netサーバの組み込み、及びインデックスファイルのインストール(Solver)
・PHD2のインストール(オートガイドメイン)
・LinGuider(オートガイドサブ)
・SMBサーバの組み込み(ファイル共有)
・VNCサーバの組み込み(リモートデスクトップ)
・リモートデスクトップサーバの組み込み(VNCと使い分け)
・ASTAPのインストール(Solverおよびスタッキング)
・CCDCielのインストール(Solverおよび撮影、フォーカス制御など)
・SerPlayerのインストール(動画プレイヤー、コンバーター)
・VLCのインストール(動画プレイヤー、コンバーター)
・CielSkyChartsのインストール(プラネタリウム、望遠鏡制御)
・Stellarriumのインストール(プラネタリウム、望遠鏡制御)
・SiriLのインストール(スタッキング)
・GPSDのインストール(GPSの使用)
・qdslrdashboardサーバの組み込み(気軽な一眼デジカメリモートに)
・ser2netの組み込み(有線、無線LANを用いたシリアル通信を使用する場合に)
・VirtualHereの組み込み(USBデバイスサーバーとして使用する場合に)

天体用としてはこんなところでしょうか。

後はシステム用として
・Synaptic(GUIによるリポジトリ管理)
・Gdebi(GUI環境でのパッケージインストール)
・SpaceFM(ファイル操作)
・LeafPad(設定ファイル書き換え用)

あたりを入れます。

そして日本語化できる所は行って、各種設定ファイルなどを細かくいじって完了です。

ちなみにシングルボードコンピュータはWindowsで言う所のBiosのような存在が無いため、システム起動前での設定項目をコントロールするのがとても面倒です。

わたしは最初開発元が配布するOSで環境構築していましたが、手軽にSD以外から起動する方法がありませんでした。
そのため、やむを得ずバックアップ感覚で環境の移し替えが可能なARMBIANに変更しました。

こちらはこちらでまた細かい不具合があります。(日本語がすんなり入らない、いくつかのアプリが不調)

日常的に使用するにはほぼ問題ない所まで調整しましたのであとは実践確認です。

日本ではこの機種を使用している方が少ないと思いますので後日環境構築に関しての留意点などまとめようと思います。


台風前でしたが、奇跡的に快晴。

帰りが遅かったため、赤道儀までは出しませんでしたがいくつかチェックしたいことがあったのでお手軽なEAAで試してみました。

と、いうのも環境を構築してからも若干不安定だったNanoPi−M4がアップデートによって不具合があった部分が解消したように思える状態になったからです。

今までインストールしても起動しなかったASTAPが動作するようになり、動作が不安定だったステラリウムも若干重いながらも問題なく動作するようになりました。

テストしていたときにあった若干の不具合(Ekosと星図ウインドウが別の仮想ウィンドウに表示できない)も設定を見直すことで無事解消しました。(この辺は別記事に記載します。)


0233.jpg

時間も限られていたので移動するボックスに収める際に接続した状態で移動しました。
(見苦しい写真で申し訳ありません。。)


0232.jpg

設置場所の広場に到着、ボックスの蓋を三脚として利用して設置します。


ハック フタ付きキャリーカート

新品価格
¥2,036から
(2019/10/11 20:19時点)




このキャリーワゴンは蓋をすると座れるくらいの強度があるため、このようなお気軽観望にはぴったりです。


設置したので家に戻ります。
家を出る前、朝にチェックしたときにWIFIの電波が部屋からギリギリ(5段階中2〜3)入る状態だったので、広場に設置した機材をリモート操作で室内から観望できるかを確認するのが今日の課題です。


0228.png

なんとか接続できました。しかしシステムの時計が狂っています。(日時もおかしい。)
内蔵したGPSから自動的に取得するように設定してあるのになぜ?

調べてみると以前調整したときに日時を手動設定にしたままでした。
自動取得するよう再度設定し直したところ無事GPSから情報を拾いました。


0229.png

スカイエクスプローラーSE-AT架台はハンドルコントローラなしで直接自作のシリアル→USBケーブルに接続しているため、ハンドルコントローラのように架台が正確に動く初期情報(ホームポジション、日時、緯度・経度)を持っていません。
そのため、私はいつもシステムとKSTarsの日時情報を確認してから接続しています。(ここが狂っていると架台がとんでもない方向に動く可能性があるため)
その後、マウントドライバでGPSの情報を取得しているかを確認してから操作します。

ハンドルコントローラ有りの架台は先にアライメントを行うのでおかしな挙動はおきませんが、ハンドコントローラー無しの場合はこの状態ではアライメント情報がありません。

そのため、最初はEkosのマウントコントローラーを操作して星図の動きと架台の動きがある程度マッチングしているか確認します。

大丈夫そうならプレビューを行い、星が見えるか確認して問題なければEkosのアライメントウインドウでSolver→Syncを行い、アライメント情報を記録します。

この動作を数回行えばアライメントが取れるのでその後に自動導入を行います。
(ここまで用心深くならなくても良いかもしれませんが、過去に何度かトラブルがあったので。。)


0230.png

二重星団を導入してみました。
若干上にずれていますね。。


0231.png

やはり電波が弱いのでVNCの表示が荒くなったり、接続が何度か切れてしまうことがありましたが、なんとか操作はできました。


冬場に備えて移動〜設置のみ外で作業して、後は家から観望という環境を実現したかったので今回実験しましたが、ぎりぎりで操作ができるといった感じでした。(あまり快適ではありません)

送信電波を強くしてしまえばなんとかなるかもしれませんが、私有地内とはいえ(広場はマンション敷地内です。)あまり電波を強くするのは周囲への悪影響などが出る心配もあり、憚られます。

電波の悪影響を排除しつつ、更に受信感度を高めるローテクなアイデア(本体には手を加えない)を思いついたので、本日アマゾンで部品を購入しました。

冬の観望はこの計画がうまくいくかにかかっている(なんてものぐさ。。笑)ので寒くならないうちにチェックして実稼働に移行できればと考えています。

チェックをしたことで確認できましたが、私が天体用にインストールしたソフトはすべてNanoPi-M4で使用できるようになりました。(アップデートのおかげ?)
ラズパイと比較すると、ディストリビューションがないため、自身で環境構築を行う手間がありますが、処理能力などは日本でまだ発売されていないラズパイ4より上です。

ラズパイ4も購入予定なので、使い比べて快適な方をメイン環境にしようと思います。





KStarsのバージョンが3.00になり、室内テストで問題がなさそうだったので、実使用に向け諸々の設定や動作確認のため、ベランダにEAAの機材を出して試してみました。


081-1.jpg

操作の手順などはこの記事この記事で記載したものと同様です。

前回の記事ではドライバチェックが主だったので今回は実使用での設定まで行います。(設定に関してはこちらの一連の記事をご確認ください。

ドライバの初期設定を済ませ操作を行おうとしたのですが、薄雲が多くなかなかはかどりませんでした。



081-2.jpg

ローカルでのSolverも快適な速度で行えます。(RaspberryPi3でも遅くありませんが体感的に倍くらい早いです。)




081-3.jpg

以前は使用できなかったASI120MCも問題なく動作します。(薄雲が多く色が。。)




081-4.jpg


別ウィンドウでCCDCielも立ち上げライブスタッキングも確認しました。
こちらも問題ありません。(やはり薄雲で長時間露光はかけられませんでした。。)

すでにGPSを取り付けてありますので、今回設定をつめたことでRaspberryPi3の置き換えで外に持ち出して使用することも可能になったと思います。


今回のバージョンアップでEkosのフォーカスタブでライブビューを操作できるようになりましたので、オートフォーカスではなく、ライブビューを見ながらモータフォーカサーでフォーカス確認をするという他のアプリでよく使う操作が行いやすくなりました。
諸々動作を試しましたが、総じてRaspberryPi3の倍くらいの速さに感じます。(RaspberryPi3でも遅いとは感じませんが、更に快適になりました。)

Ekosにライブスタッキングが搭載されればもっと便利になりそうですね。
(一番欲しいのはASiairのようなスマホ&タブレットのフロントエンドアプリですが、そこまでは無理かな。。)



以前ご紹介したNanoPi-M4ですが、KStarsのバージョンが3.0にアップしたのでアップデートしてみました。(RaspberryPi3ではバージョンアップの際エラーが出て対処が必要でしたが、NanoPi-M4は問題ありませんでした。)
KStarsに関しては日本語環境も使用できるようになり、問題のあったASI120MCのドライバも問題なく使用できるようになりました。

INDI、Ekosに関しては私の環境では今回のバージョンで問題が全て解消されました。



078-2.jpg

KStarsを使用する環境は問題なくなりましたので、これからは稼働させながらいろいろ確認していこうと思います。



NanoPi-M4で現状まだ問題が解決していないのは以下になります。(使用しているOSはFriendly DeskTop 18.04(64bit)です。)

1.CielSkyChart

私が使用している画面サイズ(1400x1080)ではカラーが16bitしか認識せず、このカラーモードでは画面が正常に表示されない。
(解像度を変更してカラーモードを24bitにすれば問題なく使用できます。)

2.ステラリウム
クラッシュして起動しません。(解像度を変更してカラーモードを24bitにすれば問題なく使用できます。)

3.X11VNCサーバ
よく落ちてしまいます。(私はNoMachineをインストールして回避しています。)


上記2つのアプリケーションが現状では使用できませんが、他の部分は私の使用範囲では問題なくなりました。
(どちらもグラフィックドライバが原因のように思います。)

使用しているRaspberryPi3より処理速度が早くメモリの搭載量も多いため素性は良いです。その上、USB3x4、ギガビットイーサを備えており今後USB3の天体カメラなどを使用することになってもRaspberryPi3より快適に使えそうです。

しかし、ディストリビューションなどは用意されていないため、環境構築は全て自身で行わなければなりません。
このマシンは技適は通っていませんが、Wifiの親機設定などは全く問題ありませんでした。

Linuxで環境構築に慣れている方は、KStars、INDI、Ekosを使用するのであればおすすめできる状況になったと思います。
(CCDCielも問題なく使用できます。)

シングルボードコンピュータで天体環境構築を行う方はRaspberryPi3以降が一番無難ですが、NanoPi-M4も動作するようになりましたので上記ご参考いただけると幸いです。







RaspberryPi3の後継の検討機器として導入したNanoPi-M4ですが、ZWO社のASI120MCがクラッシュしてしまい、ドライバのバージョンアップでようやく使えるようになったのでテストも兼ねてEAAを行いました。

RaspberryPi3もそうですが、ARM系のウブンツは機器そのもののドライバ(グラフィック、Wifiなど)が不足、もしくは設定が必要なものが多くインテル系のチップセットより苦労することが多いです。

RaspberryPi3は出た当初に購入しましたが、Wifi親機にするのに手こずりました。

今回のNanoPi-M4はVNCやグラフィック周りの不具合が多く、メーカーから提供されるOSも18.04とバージョンが新しくINDIのARM64系のドライバの不具合もあり、購入後使用できませんでした。

ドライバのアップデートにより、私の環境での不具合がほぼ解消されたのでテストも兼ねてのEAAになります。



077-1.jpg

EAAは天体写真のように本格的な機器を使用しなくても楽しめるのですが、天体カメラ、フォーカサー、マウントと最低でも3つの機器を接続しますので観望環境構築はけっこうPCにとって荷が重いものになります。

出先で使用するとなると、さらにGPSや、リモートコントロール用のタブレットなども必要になりますので、大きな赤道儀と重いバッテリーを使用する物理的に大掛かりな天体写真環境とは別の意味で大掛かり(機器の数や設定など)な環境構築になります。



077-2.jpg

今回は部屋のPCからVNCでリモートしています。GPSに関してはRaspberryPi3同様GPIOがありますので、内部に組み込みました。
無事すべての機器が立ち上がり、時刻、緯度経度も自動的に取得されました。



077-3.jpg

マウントを動かし、試し撮りをしたところカラー設定のままでした。
FITファイルのカラー画像はへんてこりんな色になるため、私は通常プレビューに関してはモノクロで行っています。



077-4.jpg

設定を変更してSolverをしてみました。
少し時間がかかりましたが、無事終了しました。
この後気づきましたが、オンラインでSolverになっていました。

オフラインにしたところそれほど時間がかからず解析が終了しました。



077-5.jpg

これでアライメントも取れましたので、M36を導入してみます。



077-6.jpg

ライブビューはカラーにしたのですが、緑っぽいですね、位置もまだずれているようです。



077-7.jpg

色をコントロールパネルで手動調整します。



077-8.jpg

さっきよりは大分ましになりましたので、まずこれでドライバ設定を保存します。



077-9.jpg

そしてもう一度Solverを実行します。
今回はマウントをトラッキング状態にして位置合わせも同時に行います。



077-10.jpg

ほぼ真ん中に来ました。
次期バージョンでEkosのライブビデオでもライブスタッキングが可能になるようですが、現状ではできません。

CCDCielを立ち上げてライブスタッキングしてみましょう。



077-11.jpg

ドライバを読み込みライブスタッキングします。
INDIドライバの特長はこのように複数のアプリでドライバを共有できることです。

今回はINDI環境に関しては問題なく動作してくれました。
しかしやはりVNCサーバとして使用しているX11VNCサーバが不安定で落ちまくります。

そのためNoMachineを導入しました。
UbuntuなどのLinux環境でも非常に簡単に導入でき、安定しているためおすすめです。(VNCとの共存もできます。)



このような複雑な操作がNanoPi-M4だけで処理されているわけです。

明らかにRaspberryPi3より動作も軽いですね。

RaspberryPi3も出た当初は不具合だらけでしたので、時間とともに改善されていくと思います。(使用者の数にもよりますね、RaspberryPi3は使用者が多く、開発者がディストリビューションまで販売しているので他のARM環境とは比較にならない使用者がいます。RaspberryPi以外で安定した環境を望むのであれば、インテルのチップセットを使用したNUCが一番無難です。)


ライブスタッキングまで含めて、早くEkosだけで完結できる環境が完成してほしいです。




プロフィール

TーStudio

Author:TーStudio
Macやシングルボードコンピュータを使用して天体を楽しむサイトです。
カテゴリから選択して順番に読むとアプリなどの使い方の説明となるようになっています。

カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
アクセスカウンター