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★Macで天体のカテゴリー記事一覧


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日本ではなかなか情報が手に入らないMacの天体アプリですが、海外サイトまで含めてみると驚くほどの数があります。
ここでは使用目的ごとに項目を設けて紹介していきたいと思います。
おすすめのソフトに関しては独立した項目で使い方などを紹介していきます。
観望にはまずプラネタリウムソフトをインストールしてください。

観望に役立つ機能がプラスされたアプリがおすすめです。
星図や早見盤よりもプラネタリウムソフトに慣れたほうが観望がはかどりますし、プリントアウトすれば星図の代わりにもなるため、天体をするなら必須のソフトになります。

おすすめのアプリに関してはアプリ名の横におすすめと記載します。


●プラネタリウムソフト(観望用)
望遠鏡制御機能がないアプリです。現在では無料でも望遠鏡制御や天体撮影機能をもったアプリがありますので今後望遠鏡を購入したり、天体撮影を考えている方は、最初からその機能がついたアプリを使用したほうが良いです。

iStars
星図のアプリ版。

Google Earth Pro(日本語、無料)
マップソフトとして有名ですが、星空モードにすると、プラネタリウムとして使用できます。過去は天文台で撮影された天体写真が全天、縮尺自在で表示される唯一の無料ソフトで楽しめましたが、プラネタリウムソフトとしては使いづらく、今では後述のKStarsに同様の機能が付いたため、そちらの方をおすすめします。

SkySafari(英語のみ、有料)
多機能なアプリ、3種類のグレードあり、望遠鏡制御はPLUS以上のグレードが必要。観望に便利な機能があります。

Starry Night(英語のみ、有料)
こちらも複数グレードがあり、Pro以上は望遠鏡制御機能が付きます。海外では非常に有名なソフトですが、日本ではあまり利用者を見ません。機能は非常に豊富です。私も過去に購入しましたが、現在は望遠鏡制御機能が無料アプリでも利用できますのでそちらをおすすめします。

The Sky X Student(英語のみ、有料)
こちらも複数グレードがあり、Serius以上は望遠鏡制御機能が付きます。
海外では非常に有名なソフトですが、日本ではあまり利用者を見ません。機能は非常に豊富です。

SkyGazer(英語のみ、有料)
以前SkySafariを製作している会社が倒産したとき買収した会社の入門用ソフトです。その当時は真面目に製作している会社の印象がありましが、現在は更新が止まっているようです。(販売していますが、現行のOSで使えるかは不明)

Celestia(日本語、無料)
プラネタリウムソフトというよりは3D天体シミュレーターという感じのもの。日本語に対応しています。

Mitaka++(日本語?、無料)
出た当初話題になった、国立天文台開発の3D天体シミュレーター。Mac版は高幣俊之氏による派生版。残念ながらOSX10.3以降は開発されておらず、現在では使用できません。

Worlld Wide Telescope(日本語、無料)
Macでは、Webブラウザ版のみ使用可能。Google Earth Proの天体特化版といった感じ。

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このページで紹介するソフトは望遠鏡制御機能が付きます。

ソフトも多数ありますので、Macで天体を始めたい方はまずこのページのソフトをお試しください。


●プラネタリウムソフト(観望用+望遠鏡制御機能)

とりあえず天体アプリを試したい方は望遠鏡制御機能が付いたアプリが選択肢も多くおすすめです。フリーでも優秀なソフトがあります。


SkySafari Plus or Pro(英語のみ、有料)ーおすすめ
英語版しか無いのが残念ですが、操作性も良くiPhone、iPad版も用意されており、観望に便利な機能が多数あるため、Macのソフトの中ではもっともおすすめの一つです。
 PlusとProのグレードの違いは天体カタログの情報量ですので、観望、望遠鏡制いずれでもPlusで十分です。(価格も安いし、このソフトのアップデートは毎年有料ですので。。)Plus以降は拡大すると銀河や星雲・星団の写真が見えますので望遠鏡や双眼鏡で観望する場合のシミュレーションにもなります。
このソフトと後述するKstarsがあれば観望から望遠鏡制御、撮影などすべてが行えます。


Stellarium(日本語、無料)
以前は観望用のソフトの代表格でしたが、INDIという天体制御プロトコルに対応したことから本格的な望遠鏡制御も可能になりました。
このソフトの売りは他の追随を許さない表示の美しさになります。
機能として面白いところでは、プロジェクターを使用したプラネタリウムに対応したモードがあり、実際に海外ではドームプラネタリウムでも使用されているようです。
操作も簡単で無料ですので、このソフトが気にいる方も多いかもしれません。
観望用には機能の豊富さからSkySafari Plus or ProまたはKstarsをおすすめします。


Sky Chart / Cartes de Ciel(日本語(設定変更必要)、無料)
非常に多機能で、望遠鏡制御機能や、多くの天体カタログを追加でき、観望計画に便利なプラン機能もあるため、天体撮影が趣味の方が多く利用しているソフトです。

Windowsでよく使われているソフトなので、使い方の情報が日本語でも入手しやすいのがメリットです。


Starry Night(英語のみ、有料)
こちらも複数グレードがあり、Pro以上は望遠鏡制御機能が付きます。
海外では非常に有名なソフトですが、日本ではあまり利用者を見ません。
機能は非常に豊富です。
シミュレーション機能などは一番豊富なプラネタリウムソフトの一つかもしれません。
私も過去に購入しましたが、現在は望遠鏡制御機能が無料アプリでも利用できますのでそちらをおすすめします。


The Sky X Serius(英語のみ、有料)
こちらも複数グレードがあり、このグレードから望遠鏡制御機能が付きます。
海外では非常に有名なソフトです。Windows版は日本でも以前販売されていたようです。Starry Night同様機能は非常に豊富です。
シミュレーション機能は一番豊富なプラネタリウムソフトの一つでしょう。


Redshift Premium(英語のみ、有料)
海外では有名なソフトです。望遠鏡制御も可能でiPhone、iPad版も出ています。


Voyager(英語のみ、有料)
以前SkySafariを製作している会社が倒産したときに吸収した会社のソフトです。
以前はSkySafariの前身のSkyChart IIIというソフト同様優れた望遠鏡制御機能を持っていました。最近更新が止まっているようです。(現在でも使えるかは不明)


XEphem(英語のみ、無料)
研究機関などで使用されている無料アプリ、ソースからコンパイルする必要があるが、望遠鏡制御も可能(らしい)
以前インストールしようと試みたが挫折。→追記:現在は簡単にインストールできます。


ここで紹介するソフトは天体撮影で必要になる多くの機能(望遠鏡制御、モーターフォーカサー制御、CCDカメラ制御など)をフルで備えています。

以前はThe Sky X Proの独壇場であったが、Linux環境で強力な制御環境であるINDIがMacでも容易に使用できるようになり、そのコントロールソフトとなるKstarsが有志によりMacに移植され、現在では本家Linuxより簡単に利用できるようになりました。

紹介できるソフトは少数ですが、本格的な天体撮影まで視野に入れている方には必須のソフトです。


●プラネタリウムソフト(観望用+天体撮影フル機能)
私が確認しているソフトは3本のみ、うち2本は所有しています。
現在のおすすめはMacに完全移植されたINDIドライバの制御ソフトである、Kstarsです。このソフトは独立項目を設定して紹介する予定です。

KStars(日本語、無料)ーおすすめ
日本ではマイナーな存在ですが、Linuxの世界での天体撮影制御環境のINDI(サーバ+制御ドライバのセット、対応したクライアントソフトから様々な天体制御が可能)のメインクライアントソフト。一見地味なプラネタリウムソフトですが、GoogleMapでしか利用できなかった、全天の天体画像表示(縮尺自在)や、多くのカタログの追加、観望支援機能、スケジュールなど便利な機能を持っています。
特筆すべきはEkosという強力な制御フロントエンド、望遠鏡はもちろんのこと、天体ドーム、デジカメ、CCDカメラ、モーターフォーカサー、GPS、気象ステーションなどをスケジューリング機能でフルオートコントロールできます。
Astrometory.netで提供している撮影位置同定機能であるPlate Solveing機能も内蔵、撮影に不可欠なオートガイド機能も備えています。
面白いところではSkySafariとの連動も可能で望遠鏡制御をSkySafariで行い、撮影などの機能をEkosで受け持つといった使い方もできます。
SkySafariとともに、私が最も使用しているソフトになります。

The Sky X Pro(英語、有料)
世界規模で見た場合最も有名な天体撮影制御環境を備えたプラネタリウムソフトです。このソフトはアドオン形式をとっており、観測者が必要とする機能を追加することができます。(ただし、全て有料)

Equinox Pro(英語、有料)
KStars登場以前はMacで廉価に天体撮影統合環境を構築できるアプリでした。
(以前は廉価版のEquinoxというソフトもあったが、現在は無くなっています。)
2014年以降開発が止まっているのか、更新がみられません。
(私の環境では動作しています)
対応機器が若干古くなっていますが、天文機器自体更新が少ないので、多くの機器は今でも使用できます。
機能も豊富ですが、KStarsよりはとっつきやすいです。


Macで天体をする上でもっともネックになっている部分が静止画、動画のキャプチャーでした。
Macは一時期動画に力を入れていましたが、これはDV、HDVカメラといった市販のビデオカメラの編集用途になります。

数年前にWebカメラを改造して惑星を動画撮影し、スタッキングして仕上げる方法が流行しましたが、Macでは対応しているWebカメラがほとんど無く、キャプチャーソフトもどのWebカメラに対応しているのかが不明なものがほとんどでした。

現在では天体用のCCDカメラも多数Macに対応し、WebカメラもUVCドライバに対応したものであれば使用できる可能性が高くなり以前より大分環境が整いました。
ここでもINDIドライバは大きな役割を果たしています。
INDIドライバがMacで使用できるようになったことで多くの天体カメラのドライバが揃いました。

ここではカメラの種類毎に分類し、それに対応したソフトを記載します。
よって、複数回記載されるソフトも出てきます。
カメラによってはキャプチャリングするハードが別に必要となるものもあります。
(防犯カメラなど)

これらを使用する場合は必ずMacに対応したドライバを持つものを購入してください。

●Webカメラ用(UVCドライバ対応製品)
Macで使用する場合UVCドライバ対応を強くおすすめします。

・QuickTime Player、PhotoBooth(日本語、Mac標準)
Mac標準で付いてくるソフトです。まずはこのソフトで認識されるか確認してみてください。

VLC for Mac OSX(日本語、フリー) ーおすすめ
動画再生ソフトとして有名ですが、キャプチャリング機能があり、動画のファイルフォーマット変換も充実しています。
Mac標準のQuickTime Player、PhotoBoothとこのソフトで認識しない場合は相応の覚悟が必要になります。。

Debut Video Capture Software(英語、有料)
変な名前のソフトですが、以前映像の仕事をしているときにカメラが認識されなくて途方にくれたときに助けてもらった会社のソフトです。
Webカメラ、キャプチャリングデバイス、スクリーンキャプチャなど多くの機能を備えています。無料期間もありますので、どうしてもカメラが認識しない場合試して見る価値はあります。

Video Padビデオエディタ(英語、有料)
Debut Video Capture Softwareの上位版、こちらはキャプチャより編集をメインに仕上げられています。この会社のソフトは安い割には非常に高機能で、ドライバの出来が良いので気にいるようであれば、購入しても良いと思います。

Planetary Imager(英語、無料)
Macで数少ない天体用キャプチャ汎用ソフトです。Webカメラ、ZWO社、QHY社の天体用CCDカメラ対応。


●Webカメラ用(UVCドライバ非対応製品)
UVCに非対応のWebカメラを使用したい場合は人柱覚悟です。

macam(英語、無料)
MacでUVC非対応のWebカメラを動作させるために開発されたソフト。

CamTwist(英語、無料)
MacでUVC非対応のWebカメラを動作させるために開発されたソフト。

IOXpart(英語、無料)
上記のアプリ同様MacWebカメラ暗黒時代を支えたドライバとキャプチャソフト。
会社のHPが閉鎖されているため、現在でも使えるかは不明。

Equinox Pro
(英語、有料)
プラネタリウムソフトだが、Webカメラにも対応している。
このアプリは古くからあるが、低価格で幅広いハードに対応しており価格以上の価値を感じている。
他にもSBIG SG4、AllSky、CanonEOS(おそらく初期のEOS)に対応しています。


●HDV、DVカメラ
以前は天体で惑星撮影などに使用していましたが、現在は低価格天文用CCDカメラに感度面、画質面でも劣るため、あまり使われていません。
このカメラは動画編集ソフトが数え切れないほどあるため、まずは標準のiMovieを試してください。


●防犯カメラ、産業用カメラ
感度が高いため、オートガイド用などに使用されていましたが、こちらも天文用CCDカメラに置き換わりました。出力がコンポジット、SVHS、SDI、HDMIなどのものは別途キャプチャデバイスが必要になります。USBであればUVC対応のものを、FireWireは古いMacしか端子を備えていませんので、現在ではおすすめしませんが、古いMacを天体用に使用するのであれば使える可能性が高いです。
あまりおすすめしませんが、出力がコンポジット、USBキャプチャデバイス(OSXドライバ対応)の組み合わせ、もしくはUSB出力でUVC対応のものを選びましょう。

低価格天文用CCDカメラが多数登場しましたのでそちらをおすすめします。


●天体用CCDカメラ
QHY社、ZWO社など中国の廉価天体カメラが登場し、一気に普及しました。
これらのカメラはMac用のキャプチャソフトをメーカーでも提供しているところがありますので、まずは選択する際、Mac用のキャプチャソフトを提供しているかを確認してください。
このカメラは動画撮影、静止画撮影いずれにも使用できます。
対応するキャプチャソフトの選択肢も多いです。

FireCapture(英語、フリー)
Windowsで使用者の多い多機能キャプチャソフトです。
最近Macにも対応しました。Mac版はQHY社、ZWO社のカメラのみ対応です。

Planetary Imager(英語、無料)

Macで数少ない天体用キャプチャ汎用ソフトです。Webカメラ、ZWO社、QHY社の天体用CCDカメラ対応。

EZCAP-QT(英語、フリー)
QHY社の天体カメラ専用、同社のカメラを使用している方はまずはこちらから。
カメラ毎にダウンロードページが異なりますのでご使用のカメラを選びダウンロードします。

ASICAP(英語、フリー)
ZWO社の天体カメラ専用、同社のカメラを使用している方はまずはこちらから

StarlightLive(英語、フリー)
STARLIGHT EXPRESS社の天体カメラ専用、同社のカメラを使用している方はまずはこちらから、数少ないライブスタッキング機能あり。

Nebulosity(英語、有料)
数多くの天体カメラ、Canonの一部の一眼デジカメに対応した静止画専用キャプチャソフト。スタッキング機能を始めとした多くの天体画像処理機能を持っていますので、撮影後にシームレスに画像処理まで行えます。
私はKStarsで撮影を行ったあと、画像処理として使用しています。
対応するカメラは以下参照。

・Atik legacy and modern (Mac support is spotty still as there are issues in Atik's Mac library)

・Canon DIGIC II* / III / 4 / 5 (etc) EOS DSLRs.

・Fishcamp Starfish

・Meade DSI, DSI Pro, DSI II, DSI II Pro, DSI III and DSI III Pro.

・QHY 8, 8L, 8Pro, 9, 10, 12

・QSI 500 / 600 series

・SBIG

・Starlight Xpress USB2 models (SXV / SXVF / SXV-R / Lodestar / etc. including those converted to USB 2 via the SX adapter)

・ZWO ASI

Equinox Pro
(英語、有料)
プラネタリウムソフトだが、天体カメラにも対応しています。(古いカメラのみ)
このソフトは全般的に操作性が良いです。
Webカメラ、SBIG SG4、AllSky、CanonEOS(おそらく初期のEOS)に対応しています。

KStars(日本語、無料)ーおすすめ
インストールすることでMacで使用できるINDIドライバが全て使えるようになります。制御フロントエンドのEkosのキャプチャタブで静止画、動画いずれも撮影可能です。撮影だけでなく、フォーカス制御、望遠鏡制御、PlateSolveing(天体位置同定)機能、スケジューリング機能が連動して行えます。
制御可能なカメラが非常に多いため、Macで天体撮影を行いたい場合はまずはインストールしてください。

対応するカメラは以下参照。



CCDciel(英語、無料)ーおすすめ
INDIドライバを使用するキャプチャソフトです。KStarsはINDIサーバ+ドライバ、クライアントの両方の機能を持ちますが、こちらはクライアントになりますので、まずはKStarsを導入してから使用してください。
キャプチャ機能は静止画、動画いずれにも使用できます。このソフトも非常に機能が多く、ライブスタッキング、フォーカス制御、同社プラネタリウムソフトSkyChartとの連携、オートガイドソフトPHD2との連携、撮影スケジュール機能などがあります。
KStarsのEkosとお好みで使い分けてもいいでしょう。

対応するカメラはKStarsをインストールしていれば同様ですので上の図を参照してください。

・AstroImager(英語、有料)ーおすすめ
このソフトもINDIに対応し、更に自社がINDIドライバの機能を拡張したINDIGOドライバを使用することができます。
この会社はINDIサーバやドライバを使いやすくOSXに対応した製品を多数揃えています。

対応するカメラは以下参照。

  • ATIK Titan Mono & Colour,
  • ATIK 3xx/4xx family cameras,
  • ATIK One 6 & 9 (and internal filter wheels),
  • ATIK 16200 cameras,
  • ATIK Large Frame cameras (11000/4000),
  • ATIK VS and Infinity,
  • Moravian Instruments CCDs (and internal filter wheels),
  • IIDC cameras (compatible USB 2.0+ or FireWire cameras, including Atik GP),
  • Starlight Xpress USB 2.0 cameras & filter wheels,
  • ZWO ASI USB 3.0 cameras & EFW filter wheels,
  • FLI cameras & filter wheels,
  • SSAG/QHY5 camera driver,
  • SBIG cameras and filter wheels (vendor SDK must be installed),
  • QSI 5xx/6xx cameras (experimenetal code),
  • QHY cameras (experimenetal code),
  • MEADE DSI cameras (experimenetal code),
  • Shoestring FCUSB focuser driver,
  • USB_Focus V3 focuser driver and
  • Moonlite focuser driver,
  • PegasusAstro DMFC focuser driver,
  • NStep focuser driver,
  • NFocus focuser driver,
  • MJKZZ macro rail focuser driver,
  • WeMacro macro rail focuser driver,
  • Quantum wheel driver,
  • Optec wheel driver,
  • TruTek wheel driver and
  • Xagyl wheel driver.

The Sky X Pro(英語、有料)
プラネタリウムソフトですが。有料のアドオンを購入すると、キャプチャ機能を使用できる。
使用できるカメラは以下サイトで確認してください。
http://www.bisque.com/help/theskyx%20pro%20info/Welcome.htm#t=Camera_Add_On.htm


●一眼デジカメ
まずは使用するデジカメにリモートコントロールソフト(キャプチャソフト)が同封されていれば、インストールしておきましょう。天体で使用するためにはリモートコントロールソフト(キャプチャソフト)の有無は重要になります。Canonの一眼デジカメはEOSユティリティが付属するので、無料で環境が整います。

AstroDSLR(英語、有料)ーおすすめ
このソフトもINDIに対応し、更に自社がINDIドライバの機能を拡張したINDIGOドライバを使用することができます。
この会社はINDIサーバやドライバを使いやすくOSXに対応した製品を多数揃えています。

対応するカメラはNikon DSLR、Canon EOS DSLR(EOS Mでは使用できません)、Sony Alpha DSLRになります。

Equinox Pro(英語、有料)
プラネタリウムソフトだが、天体カメラにも対応している。(古いカメラのみ)
このソフトは全般的に操作性が良いです。
Webカメラ、SBIG SG4、AllSky、CanonEOS(おそらく初期のEOS)に対応しています。

KStars(日本語、無料)ーおすすめ
詳細は上記参照。

CCDciel(英語、無料)ーおすすめ
詳細は上記参照。
CCDcielは天体カメラに適しています。一眼デジカメでも使用できますが、若干使いづらくなります。

qDslrDashboard(英語、無料)ーおすすめ
このソフトはNikon DSLR、Canon EOS DSLR、Sony Alpha DSLRに対応しています。面白い機能としてはサーバ機能を持ち、スマートフォンと無線で連動できます。
カメラの機能制御も多数備え、スケジューリング機能もあるため使いやすいです。

The Sky X Pro(英語、有料)
プラネタリウムソフトですが。有料のアドオンを購入すると、キャプチャ機能を使用できます。
上記参照。




天体写真は撮影後、様々な画像処理をして完成します。
惑星の写真はキャプチャソフトで動画を撮影後、動画のフレームを重ね合わせ(スタッキング)してノイズ軽減してから、強調処理を行い解像度が高い画像に仕上げます。

銀河、星雲、星団などは、長時間露光をした画像を複数枚撮影、それらを重ね合わせ(スタッキング)して加算合成を行い、ノイズ軽減露光時間の拡張効果を得ます。

それに加えてフラット画像(白い光源などを全面に撮影を行い、レンズの特性の中心部、周辺部の明度差がある画像)を合成して、撮影面全面の明度を合わせたり、レンズに蓋をして撮影露出時間と同じ画像を撮影して、画像のノイズを写し、合成により撮影画像のノイズを低減したりします。

ここで紹介するソフトはそれらの画像処理を行うためのものになります。

惑星撮影と銀河、星雲、星団などの天体写真では撮影方法も画像処理方法も異なりますので、タイトルに惑星用、天体写真用と記載します。


●スタッキングソフト(惑星用)
惑星用スタッキングソフトは動画ファイルから静止画を作成する。私が知る限り、惑星撮影用のスタッキングソフトウェアで現在も使用できるのは2つのみ、開発が続いているのはLynkeosのみです。

Lynkeos(英語のみ、フリー) ーおすすめ

Macの惑星撮影では最も有名なソフト、動画取り込み、スタッキング、強調処理、任意のファイルフォーマットで出力など、惑星写真の画像処理で必要になる機能はひととおり行うことができます。

Macで惑星撮影を行うのであれば、まずはこのソフトを使用すれば良いです。

Keith's Image Stacker(英語のみ、有料)
このソフトも惑星撮影用で有名なソフトでしたが、最近はアップデートされていません。(現在も使用可能)

Lynkeosを持っていれば機能としてはほぼ同じなので、操作性が自分に合う方を使用してください。


●スタッキングソフト(銀河、星雲、星団写真用)
銀河、星雲、星団写真用のスタッキングソフトは長時間露光写真を複数枚、フラット撮影画像、ノイズ画像などを重ね合わせて完成させる機能を持っています。

Nebulosity(英語のみ、有料)-おすすめ
キャプチャソフトにも記載したが、天体カメラ、一眼デジカメ(一部のEOS)のキャプチャ、スケジュール機能、スタッキング機能、画像処理機能と、天体写真で必要となる画像処理機能を網羅しています。
キャプチャ機能に関しては現在では他の選択肢のほうが優れた機能を持っているソフトがありますが、スタッキング機能、画像処理機能のみの利用でも十分に役割を果たしてくれます。

ASTRO PIXEL PROCESSOR(英語のみ、有料)
天体カメラ、一眼デジカメ(Nikon、EOS)のキャプチャ機能、ステッチング、スタッキング機能、画像処理機能と、天体写真で必要となる画像処理機能を網羅しています。
高機能なソフトのようですが、使用者のレビューがほとんどないため、詳細は不明です。(私も使用したことが無い。)

PixInsight(英語のみ、有料)
非常に多機能な画像処理ソフト、Linuxでは使用者が多いですが、未理解。

Siril(英語のみ、無料)
WindowsのIrisという画像処理ソフトの移植版。
スタッキング機能、画像処理機能と、天体写真で必要となる画像処理機能を網羅しています。

ASTAP(英語のみ、無料)
ダーク、フラットを含むスタッキング処理機能、内部、Astrometry.netを使用したローカルPlate Solving機能を併せ持つソフト。


●画像処理全般
最終処理、画像フォーマットの変更などに使用。
多数あるため、代表的なソフトを紹介します。

・Adobe Photo Shop(日本語、有料)ーおすすめ
言わずと知れた、画像処理の代表ソフト。ブラウザソフトのBridge(無料)と併用すると、手動で簡単にスタッキング処理や加算合成処理なども可能。静止画のみならず、動画作成機能もあります。
このソフトをマスターすれば、天体写真以外にも大いに役立ちます。

GIMP(日本語、無料)
Linux系で有名なPhoto Shop代替の総合画像処理ソフト。多機能。

GraphicConverter(日本語、有料)
多くのファイルフォーマットに対応したブラウジング、画像処理ソフト。
基本的な画像処理機能は揃っています。

StarTools(英語のみ、有料)
天体写真用画像処理ソフト。非常に多機能で天体写真に適した画像処理機能が多数あります。

Nebulosity(英語のみ、有料)-おすすめ
上記参照。

ASTRO PIXEL PROCESSOR(英語のみ、有料)
上記参照。

PixInsight(英語のみ、有料)
上記参照。

Siril(英語のみ、無料)
上記参照。

NIK COLLECTION(日本語、有料)

以前はGoogleで配布されていましたが、現在はDxOにて販売されています。
強力な画像処理が可能な7つのフォトショッププラグインバンドル。

DxO PhotoLab(英語のみ、有料)
マスク処理、レンズ補正、ノイズ処理などデジカメのRAW画像処理に便利な機能を持つ画像処理ソフトです。



●オートガイドソフト

銀河、星雲、星団などを撮影する場合、長時間露光で撮影を行います。
これらの撮影は、カメラレンズや望遠鏡にカメラを直接接続する直焦点撮影で行いますが、長時間露光で星を点になるように撮影するためには、赤道儀を高精度に制御しながら撮影する必要があります。
この際、使用されるのがオートガイドソフトです。

撮影用のカメラとは別に、ガイドカメラと呼ばれるカメラを付け、ガイドカメラからの星の映像を基にして、架台を制御します。
この制御を行ってくれるソフトがオートガイドソフトです。
銀河、星雲、星団などを撮影する場合はなくてはならない存在と言えます。

オートガイド撮影をする場合はオートガイドカメラ、ガイド信号を出力する機器(現在のほとんどのオートガイドカメラはガイド信号端子がついています。)ガイド鏡(ガイドカメラをつける望遠鏡)、もしくはオフアキシスガイダーと呼ばれる撮影鏡筒からプリズムでガイドカメラに分光する機器、そしてガイド撮影に対応した赤道儀が必要になります。

PHD2(日本語、無料)ーおすすめ
最も普及しているオートガイドソフトです。
日本語での使い方説明をしたサイトの情報も多く、まずはこのソフトの操作方法を覚えれば安心です。

AstroGuider(英語、有料)
INDI及びINDIGOドライバに対応したオートガイドソフトです。
同社では天体に有効な多くのソフトを提供しています。

http://www.cloudmakers.eu/xindi/

KStars(日本語、無料)ーおすすめ
制御フロントエンドのEkosにガイドモジュールがあり、オートガイドができます。
オートガイドの機能はシンプルです。
内蔵のガイドモジュールを使用せず、PHD2と連動させることも可能です。

Equinox Pro(英語、有料)
プラネタリウムソフトですが、オートガイド機能もあります。
古いWebカメラでオートガイドができる唯一のソフトです。
天体用のユティリティソフトや、Macで天体を行うために持っていると便利なソフトの紹介です。
天体用に開発されたもの、天体をする上で便利に使用できるものにわけて紹介します。

●Macの天体アプリ(天体ユティリティ)

Nightlight(英語のみ、有料)
天体画像でよく使用されるfitファイルのビューア、解析アプリ。

SAOImage DS9(英語のみ、無料)
天体画像でよく使用されるfitファイルのビューア。

CloudMakers社製のINDI、INDIGO関連ソフト
MacでINDIドライバや、天体撮影などを便利に使用できるソフトを多数開発している会社のユティリティ一覧。
INDIドライバ関連、自社開発のINDIGOドライバ(INDIドライバの上位互換、同社のソフトでフル機能を使用)、ローカルAstrometry.netサーバ、fitファイルビューアなど便利なソフトが多数あります。

・FITS Preview(英語のみ、無料) ーおすすめ
天体画像でよく使用されるfitファイルのビューアです。

・Astrometry(英語のみ、無料)
ローカルAstrometry.netサーバをGUIで簡単に構築できるソフト。
天体画像からPlate Solveringがローカルで実現できます。
KStarsにも同様の機能があるが、Astrometry.netのインデックスファイルダウンロードがうまくいかないときに使用できます。データの共有も可能です。
同社天体ソフトと連携して使用。

・INDI Server(英語のみ、無料)
Macで簡単にINDI Serverを構築できる。KStarsにも同様の機能があるが、サーバと天体アプリを分けて使用したい場合に便利。KStarsのINDI Serverとも共存可能。
現在は同社INDIGO Serverに開発が置き換わっていますが、INDIGOドライバはINDIの上位互換のため、INDIドライバ対応ソフトでも使用することができます。

・INDIGO Server(英語のみ、無料)
上記INDI Serverの上位互換ソフト、同社INDIGOドライバ対応ソフト、INDIドライバ対応ソフトで使用できます。

・INDIGO Control Panel(英語のみ、有料)
INDIGOドライバのコントロールフロントエンド、ドライバのパラメーターをGUIで制御できます。INDIドライバの制御も可能です。

AstroPlanner(英語のみ、有料)
観測計画、望遠鏡制御に特化したソフトです。
観測対象は赤道座標でリストに登録します。

AstroGrav(英語のみ、有料)
太陽系シミュレーターソフト。
小惑星の天体位置、惑星の3D表示などができます。

OSXplanet(英語のみ、無料)
惑星シミュレーター、2009年で開発がストップしており、現在使用できるかは不明。

Collimation Aid(英語のみ、無料)
天体写真のピント合わせに特化したアプリです。

SER Player(英語のみ、無料)
天体で使用される動画ファイル形式のserファイルに対応するプレーヤー、他の動画形式にも変換できるためserファイルで記録するアプリを使用している場合は必須のソフトです。

Focuser Control on the Mac(英語のみ、無料)
INDIドライバ登場前は、有料版しかなかった天体望遠鏡モーターフォーカサー制御ソフトですが、ガイディングソフトで有名なPHDを開発した同社が、無料でメーカー製モーターフォーカサーの制御アプリを開発してくれました。
対応するフォーカサーはRigel社フォーカサー、FCUSB、Micro Tecの3つです。


●Macの天体アプリ(その他ソフト)
天体用では無いけれど、使用すると便利なソフト、状況によっては必須になるソフトを紹介します。

StuffIt Expander(日本語、無料) ーおすすめ
さまざまな圧縮ファイルを解凍できるユティリティソフト。
海外のアプリなどは圧縮ファイルで提供されることが多いため、それらのソフトを使用するためには必須のソフトです。

goSerial(英語、無料)
シリアル通信ターミナルソフト。
望遠鏡の各種制御にはシリアル信号が使用されているため、動作確認や、機器開発の際に必要となるソフトです。

CoolTerm(英語、無料) ーおすすめ
シリアル通信ターミナルソフト。
望遠鏡の各種制御にはシリアル信号が使用されているため、動作確認や、機器開発の際に必要となるソフトです。多機能。

NoMchine(英語、無料) ーおすすめ

デスクトップリモートコントロールソフト。
Macは標準でデスクトップリモートコントロール機能がありますが、このソフトはWindows、Linux、シングルボードコンピュータ(Linux)などさまざまな環境で使用できます。
どの環境でも簡単にインストールできるため、リモートコントロールで複数のPCを使用する場合便利です。
サーバ、ビューアの組み合わせで使用します。

Chicken of the VNC(英語、無料)
VNC(リモートデスクトップ)クライアントソフトです。
Macのデスクトップ共有機能で認識しないVNCサーバの場合使用すると使える可能性が高いです。

EasyWine(日本語、無料)
Macで手軽にWindowsアプリを実行できるWineの実行環境。
WindowsしかないソフトをMacで簡単に動作確認、使用できます。
(使用できないソフトもある)


●シングルボードコンピュータ開発用
シングルボードコンピュータを使用すると簡単に天体関連環境を開発することができます。
Ardiuno、RasberryPiなどメインマシンから制御プログラムを書き込むことで、簡単に望遠鏡制御インターフェイス、モーターフォーカサー、天体導入支援機器を構築することができます。
ここではそれらを開発する際、必要となるソフトを紹介します。

Arduino IDE(日本語、無料) ーおすすめ
Arduino社が発売するシングルボードコンピュータの開発環境。
このソフトのみで、プログラミング、デバッグ、書き込みを行うことができます。
GitHub、SOURCEFOGEなどで、望遠鏡制御、天体導入、モーターフォーカサーなど多くのプログラムが有志により配布されています。

SDメモリカードフォーマッター(日本語、無料) ーおすすめ
Raspberry PiやNano PiなどSDメモリカードにシステムをインストールするシングルボードコンピュータを使用する際、メモリカードのフォーマットを行いますがその際に必要になるソフト、上記環境を構築する際には必須。

ApplePi-Baker(英語、無料) ーおすすめ
Raspberry PiやNano PiなどSDメモリカードにシステムをインストールするシングルボードコンピュータを使用する際、配布されるシステムイメージファイルを書き込むために必須。
このソフトはバックアップ機能もあるためおすすめです。

Etcher(英語、無料)
Raspberry PiやNano PiなどSDメモリカードにシステムをインストールするシングルボードコンピュータを使用する際、配布されるシステムイメージファイルを書き込むために必須。
このソフトは書き込み専用です。

QuickHash GUI(英語、無料)
シングルボードコンピュータのOSイメージファイルや、Astrometry.netのインデックスファイルなど非常に大きなサイズのファイルをダウンロードする際、ファイルが破損する可能性があります。
このようなファイルにはHash記号が示されており、その符号を入力し、ファイルを検証することでファイルの破損確認ができます。




これまでに、Macで使用できる天体アプリが一望して閲覧できる日本語サイトがすくなかったため、まとめてみました。
タイトルを用途毎に分けて記載しましたので必要なものをご確認ください。
観望用であれば、使いやすいプラネタリウムソフトがあれば良いでしょう。
しかし天体撮影を行うとなると、様々な機器の制御が必要になりますので、用途毎にアプリを導入する必要があります。
昨今ではシングルボードコンピュータを補助的に使用して天文に活用も可能になりました。
このカテゴリに記載したソフトを使用すると、Macですべて実現できます。
もし、ここに記載が無く、便利な天体ソフトがございましたらご連絡いただけると幸いです。
項目は設けてありましたが、INDI関係の記事を優先して記述したため記事が全く無い状態が続いていました。
惑星撮影を行うにあたって必要になるもの、Macのアプリで必要になるものを記載します。



●惑星撮影を行うにあたって必要になる機材

・望遠鏡(なるべく口径が大きく、焦点距離が長いもの)

・カメラ(デジタル一眼レフor天体カメラorデジカメのいずれか)

・デジカメアダプタ(デジカメで撮影する場合)


これに、フリップミラーなど眼視とカメラを切り替えながら対象を導入する機器があると効率的に写野に導入できます。

惑星撮影は非常に高倍率での撮影になります。
架台はモータードライブのついた赤道儀もしくは自動追尾機能がある経緯台が使いやすいです。(これら追尾機能が無い架台では撮影が非常に大変です。)

撮影方法としては、接眼レンズを用いる方法(コリメート撮影、拡大撮影)、直焦点撮影があります。

コリメート撮影は接眼レンズにデジカメなどレンズがついているカメラで行う方法です。(携帯のカメラでも行える方法です。)
手軽ですが、惑星を撮影する場合は高倍率になりますのでアダプタを用いて撮影しないとうまく撮れません。

拡大撮影は接眼レンズにカメラアダプタを接続して撮影します。この方法はデジタル一眼レフや天体カメラなどカメラレンズを取り外せるカメラで撮影する方法になります。

直焦点撮影は望遠鏡にアダプタを介して直接デジタル一眼レフや天体カメラなどを取り付けて行う撮影方法になります。
長焦点の望遠鏡を使用しないと拡大率が上げづらいので、バローレンズなどを併用して希望する拡大率にして撮影します。

像の鮮明さはコリメート→拡大撮影→直焦点撮影になります。
これは撮影時に使用するレンズ枚数が少なくなるためです。



●惑星撮影を行うにあたって必要になるMacのアプリ

・プラネタリウムソフト
(自動導入のコントロール機能がついたものがおすすめです。)

・キャプチャーソフト(天体カメラで必要になります。)

・画像処理ソフト
(スタッキングなどをおこなったり、色やシャープネスの調整などで必要になります。)


プラネタリウムソフトに関してはこちらこちらの記事にもまとめてありますが、おすすめはSkySafari(Plus以上のグレード)かKStarsです。

SkySafari(Plus以上のグレード)は非常に幅広い架台に対応していますし、望遠鏡のリモート操作機能が安定しています。

KStarsは多機能なのでとっつきづらいですが、望遠鏡のリモート操作以外にも撮影やフォーカスなどすべてまとめて行うことができます。
KStarsに関しては使い方をこちらにまとめてありますのでご参考にしてください。

キャプチャーソフトに関しては特に天体カメラを用いるときに必要になります。

天体カメラを購入する際、Macに対応したキャプチャーソフトがあるかを確認しましょう。(KStarsをインストールすればINDIドライバが使用できますので、市販されているほとんどの天体カメラには対応することができます。(もちろんキャプチャーも可能です。)

デジタル一眼レフやデジカメであればカメラで撮影してしまっても大丈夫です。

いずれのカメラでも惑星は動画で撮影します。動画で撮影したムービーファイルをコマごとに重ね合わせ一枚の画像に仕上げていきます。

最後に画像処理ソフトとして必要になるのは上記ムービーファイルをコマごとに重ね合わせ一枚の画像に仕上げる機能(スタッキング機能といいます。)を備えたソフトが必要になります。

Macにも複数動画スタッキングソフトがありますが、おすすめはLynkeosです。

使いやすいですし、今でも開発が続いているため安心できます。

他には画像処理としてPhotoShopもあれば便利です。(同等の機能をもったアプリでも良いです)

惑星撮影は高倍率のため、対象の導入とピント合わせが重要な要素になります。
倍率が高いため上空の気流の状態によって画像の良し悪しも大きく左右されます。
日本では夏あたりが最も上空の気流が落ち着いていてきれいに撮影できる可能性が高くなります。

惑星撮影は、星雲・星団の撮影とはちがった難しさがありますが、上記の撮影環境が整えばチャレンジできます。

興味ある方は是非挑戦してみてください。








上記は数年前に撮影した木星と土星です。
撮影環境は以下になります。


赤道儀:セレストロンAdvancedVX赤道儀
望遠鏡:セレストロンC9
カメラ:CanonEOS Kiss X4(2倍バローによる直焦点撮影)
画像処理:Lynkeos、PhotoShop









天体撮影を行う方の多くはWindowsのノートブックを用いてガイド撮影を行っているかと思います。

かくいう私も以前は天体撮影に関しては、Windowsのノートブックで環境を構築して撮影を行っていました。

その当時は特に天体カメラがMacに対応しているものが少なく、一応Macでも使用できる機器を用意していましたが、MacBookProを外で使用することに抵抗があったこともあり、ネットブックと呼ばれる低価格のノートマシンに天体用の環境を構築して使用していました。

しかし、処理速度の遅さやASCOMドライバが一部不安定であったりなど、使い慣れたMacを天体にも活用できれば良いなと思っていました。

オートガイドソフトで最も使用者の多いPHD、PHD2に関しては以前からMac版もありますが、Windows版と比較して使用できるオートガイドカメラのドライバが少ないといった制約がありました。

望遠鏡の制御に関してはSkySafari(Plus以上のグレード)のMac版で登場したときに一気にWindowsマシンに肩を並べましたが、スタッキング処理ソフト(有料のみ)、廉価なオートガイド用天体カメラが未対応(ZWO社やQHY社など)などWindows環境に比べ制約がありました。

しかし、2017年にINDI環境の主力の制御環境であるKStars+EkosがLinuxからMacにも移植され状況は一変しました。

ほぼ同時期にシングルボードコンピュータのRaspberryPi3にもKStars+Ekosが最適化され、安定した使用環境が整いました。
スタッキング処理ソフトに関してもASTAPという無料のアプリも登場し選択肢が広がっています。)

MacBookなどにKStars(Ekos制御環境とINDIドライバ一式、更にAstromy.Netサーバが内蔵されています。(しかも日本語対応))とPHD2をインストールすれば現在ではWindows同様の撮影環境が手に入ります。(対応機器もINDIドライバのおかげで一気に増えました。PHD2に関しても現在はINDIドライバに対応ししています。)

さらに驚くことは同様の環境がRaspberryPi3以降でも実現できるということです。
私は現在では天体撮影の環境をMac(外出時はiPad)+RaspberryPi3で行っています。

RaspberryPi3には4つのUSB端子があるため、私の環境ではUSBHubも不要になりました。

自宅ベランダでは望遠鏡、カメラ、フォーカサーなどをすべてRaspberryPi3に接続し、部屋のMacのKStars+Ekosからリモート制御しています。(PHD2はRaspberryPi3で立ち上げて使用しています。)

遠征などで外に持ち出す場合はMacで制御していた部分をiPadのVNCリモートに変更して使用しています。
どちらの環境でも非常に安定して使用できています。(iPadの場合VNCリモートでのKStarsの操作が若干しずらいですが。。)

INDIドライバのメリットである分散処理により、ドライバーのサーバとしてRaspberryPi3を用いてリモート制御を行うわけです。
(もちろんMacBookなどを外に設置してVNCで操作することも可能です)

ドライバの設定などがASCOMと比較してややこしいですが、一度きちんと設定できれば非常に快適に使用できます。

Mac版のKStarsは本家Linux版より導入がはるかに簡単です。(アプリをHDにコピーするだけ、アプリ内にINDIドライバフルセット、Astromy.Netサーバ、日本語環境、Ekos制御環境がすべて内蔵されています。
WindowsのASCOMドライバによる環境構築など含め、どの環境よりも天体環境の構築が簡単です。(なにせKStarsをコピーするだけなので(笑))

Macをメインに使用されている方はぜひこの項目に目を通してみてください。

ドライバの設定など面倒な部分はありますが、工夫次第で驚くほど柔軟な天体撮影環境を容易に構築できますよ。(但し、KStarsを使用するためにはOS10.12以上が必要です。)






















Macからシングルボードコンピュータのシステムイメージをバックアップ、書き込むツールとして使用していたApplePi-Bakerがバージョンアップしていました。

システムをイメージとしてまとめるとSDカードのサイズになってしまいます。
例えば32GBのSDカードを20GBくらいしか使用していなくても強制的にSDカードの容量32GBのイメージしか作成できないのです。

困ったことにSDカードのメーカーにより、32GBと表記されているものでも若干容量が異なります。
買ったSDカードがバックアップをとったSDカードより若干容量が少なかった場合、焼き込みができなくなってしまいます。

今回のバージョンアップの目玉機能としてイメージファイルのサイズダウン(使用容量に合わせて)→焼き込み側のSDカードのサイズに合わせて展開する機能が付きました。

実際使ってみましたが、時間はかかりますが今まで容量が原因で焼き込めなかったSDカードにも問題なくイメージファイルを焼き込むことが出来ました。

シングルボードコンピュータのディストリビューションを作る方、複数マシンにバックアップしたシステムをインストールする方にとってはとても便利な機能です。

Macを母艦としてシングルボードコンピュータ環境を構築されている方には必須のツールになると思います。
興味ある方はお試しください。
最近天体写真を撮影していないのであまり確認していませんでしたがMacで使用できるスタッキングソフトが増えてきました。

以前こちらの記事で記載したソフトのいくつかを入手して少し試してみました。

表題のスタッキングソフトは主に動画を位置合わせして一枚の絵にまとめる惑星用と、写真を位置合わせ、フラット、ダークなど合わせて複数枚を一枚の絵にまとめる星雲・星団用のソフトがあります。

今回は星雲・星団用のスタッキングソフトのいくつかを紹介します。

・Nebulosity(英語のみ、有料)
キャプチャソフトにも記載したが、天体カメラ、一眼デジカメ(一部のEOS)のキャプチャ、スケジュール機能、スタッキング機能、画像処理機能と、天体写真で必要となる画像処理機能を網羅しています。
私が天体を始めたころ、Macで星雲・星団のスタッキング機能をもったソフトがとても少なかったので購入しました。

キャプチャ機能に関しては現在では他の選択肢のほうが優れた機能を持っているソフトがありますが、スタッキング機能、画像処理機能のみの利用でも十分に役割を果たしてくれます。
Macのスタッキングソフトでは唯一画像処理に何回か使用したことがあるソフトなので使い方をまとめようかと思っていましたが、ペンディング中。。。


・ASTAP(英語のみ、無料)
こちらはスタッキング、画像処理、PlateSolverの機能がセットになったソフトです。

PlateSolverに関してはローカルAstromtry.netも使えますが、独自に機能を持っておりローカルAstromtry.netと比較してもかなりインデックスファイルが軽量なのが魅力です。
PlateSolverに関してはCCDCielと連動して使用できるようです。

スタッキング、PlateSolver共少し試してみましたが、まだ使いこなせていません。
使いこなせれば軽量なPlateSolverとPlateSolverの位置解析を利用したスタッキング処理ができるようなのでかなり便利そうです。


・Siril(英語のみ、無料)
このソフトはWindows版のIRISというソフトのLinux版だったようです。
IRISに関してはWindowsを天体撮影に使用していた頃、Drizzle機能に惹かれて一度使用してみましたが難しすぎて轟沈しました。。。

INDIに環境を移す頃、INDIフォーラムで話題にのぼっており存在は知っていましたが、その当時はMacで使用するにはソースからコンパイルする必要があったため気に留めていませんでした。(Linuxはラズパイでしたし、ラズパイで画像処理までは考えていませんでした。)

しかし、最近Mac版のインストーラーができ、簡単に導入できるようになったので改めて調べてみました。
特徴としては以下になります。

・豊富な画像処理機能
・動画(SERファイル)、静止画両方に対応したスタッキング機能(惑星の処理にも使用できるようです。)
・多くのスタッキング処理方法
・スクリプトによる他のソフトとの連携(CCDCiel、Ekosなどと連携できるようです。)
・半自動のライブスタッキング(フォルダ内にある静止画を連続的にスタッキングできるようです、他のソフトと連携すれば半自動のライブスタッキングができそうです。)

・・・と、ASTAPとはまた違った意味でかなり魅力的な内容になっています。
以前挫折したIRISよりは使いやすそうにも感じます。(少しだけ試しました。)


と大分環境が充実しました。

しかし、日本で使用している人は。。。。
私自身も環境が変わり、気軽に天体撮影ができなくなってしまったため、時間がかかるかもしれませんが、使ってみて便利であったら説明記事を書こうと思います。(撮影場所の確保からになりますので、いつになるやら。。。。)





昨日記載しましたが、残念ながらAdvanced-VXのハンドコントローラーが起動しなくなってしまいました。
帰宅後ネットで情報を探すとファームウェアを更新すると修正できる可能性があることがわかりましたのでダメ元で試してみました。

当初Windowsのネットブックで作業しましたが、JAVAが上手く動作してくれないためMacで作業して無事起動するようになりましたので、記載します。

ファームウェアをアップデートするアプリがJAVAのため、まずJAVAをインストールしなければなりません。
このページからダウンロードしてJAVAをインストールします。
(ファームウェアアップデートのアプリのリンクからだと開発キットに飛ばされますので上記をダウンロードしてください。)

次にここからCFMをダウンロードします。私がダウンロードしたときはCFM_2.7.9144.zipのバージョンでした。

ファイルを解凍すると下図のようなファイルが入っています。
赤道儀のハンドコントローラーとMacをシリアル変換ケーブルで繋ぎ、ハンドコントローラーの左下部分にあるセレストロンマークボタンと7のボタンを同時押ししながら赤道儀の電源を入れてください。
ハンドコントローラーの液晶がダウンロードを促す表示に変わります。(エラーメッセージのままの場合は再度行います。)

210.png

上図のCFM.jarをダブルクリックして立ち上げます。

アプリが立ち上がってからの動作はこちらのサイトが非常にわかりやすかったです。
接続されるとボタンが3つ出てきます。上から順にハンドルコントローラの接続、必要なソフトウェアのダウンロード、ハンドコントローラーへのアップロードだったと思います。(作業中写真を撮り忘れました)
上から順番に押していきます。

最後に一番下のアップデートボタン(一番下)を押してファームウェアを書き込みます。(ボタンは3個しかありませんでしたのでアプリさえ立ち上がればあとは先程の順番で作業できると思います。)

書き込み終了後、ハンドルコントローラーで初期設定(使用する言語、国、現在地の緯度経度、日時など)を行います。

私の場合これで復旧することが出来ましたが、メーカー保証外の操作になりますので行う方は自己責任でお願いします。


ブログタイトルにMacと記載しながら、あまりMacの使用記事が無い(苦笑)のですが、これからMacを購入して始められる方もいらっしゃると思いますので記載しておこうと思います。

INDIドライバがMacに移植されてから2〜3年ほど経ちますが、現状ではおそらくどの環境よりも天体撮影環境を構築するのが簡単です。

ただし、Windowsのように使用者が多くありませんので情報が少ないです。
以下にMacで天体環境を構築する上で留意する点を記載します。

・OSのバージョンは10.12以上にすること(INDIのメインアプリであるKStarsインストールのため)
・架台とつなぐシリアルUSBケーブルはチップセットがFDTI製のものを購入すること(この記事に記載したケーブル)
・シリアルUSBケーブルのドライバをインストールすること(ドライバはこちら
・できればSkySafari(Plus以上)も購入する(KStarsの補完、観望目的ならSkySafari(Plus以上)だけで充分)
・USB3端子がついた機種を買うこと(天体カメラを使用する方、一眼デジカメはUSB2で問題なし)


以上です。
シリアルUSBケーブルのドライバは事前にインストールしないといけませんが、他のソフトはアップルストアから購入するか、イメージファイルからソフトをコピーすれば面倒な作業なく環境構築が完了します。(面倒なサーバの構築、ドライバのインストールなど必要ありません。)

ソフトについては目的によりインストールするものが異なりますので以下を参考にしてください。(代表的なものだけ紹介します。どのようなソフトがあるか知りたい方はこちらをご確認ください。)


●天体撮影を行いたい場合(望遠鏡制御、カメラ制御、フォーカサー制御、オートガイダーなど)
KStars
(撮影に必要な環境がすべて揃っています。使い方はこちら
CloudMakers社天体アプリ群
(有料、一部無料:天体撮影環境がすべて揃っていますINDIドライバと互換性のあるIndigoドライバの開発元です。購入はアップルストア、開発元サイトから)
PHD2
(もっとも有名なオートガイドソフトです。別途撮影ソフト、自動導入ソフトが必要です。)

●望遠鏡の制御を行いたい場合
SkySafari(Plus以上)
(非常に使いやすいプラネタリウムソフトです、自動導入、導入支援などあらゆるメーカーの架台に対応しています。)

●惑星撮影(導入などは上記ソフトを併用)
oaCapture
(多くの天体カメラに対応したキャプチャソフト)

●画像処理・スタッキング
siriL
(非常に多機能なスタッキング・画像処理ソフト)
ASTAP
(非常に多機能なスタッキング・画像処理・PlateSolver(天体位置解析)ソフト)
Nebulosity
(有料:カメラ制御・スタッキング・画像処理ソフト)
Lynkeos
(惑星撮影に特化したスタッキングソフト)


架台(自動導入赤道儀・経緯台、導入支援機器(DSC))などはINDI(またはindigo)サーバ・ドライバか、SkySafariのドライバでほとんど網羅できます。

一眼デジカメはWindowsと同様の環境が揃っています。
天体カメラはINDI(またはindigo)サーバ・ドライバで制御可能です。

他にもWindowsでも使用者が多いSkyChart(架台制御機能があるプラネタリウムソフト、CCDCiel(SkyChart開発者が制作した天体撮影統合環境)、Stellarium(非常に描画が美しいプラネタリウムソフト)などがありますが、ドライバを別にインストールする必要があるため簡単なものに絞りました。

上記はほぼコピーするだけで必要な環境が揃います。(ソフトをコピーすれば必要なドライバやサーバなどもソフトの一部として同時にインストールされます)

INDIサーバ・ドライバ、統合環境のKStars・Ekosについてはこちら
SkySafariについてはこちら

に使用方法を記載しています。

Macは昔からリモートタイマー(定時の自動オンオフ)、多様なネットワーク構築(ボンジュールによるアドレス管理、Lanケーブル以外のネットワーク接続、共有機能(ファイル、ネットワーク、モニタなど))、複数アプリの自動制御(Appleスクリプトやオートメーター)をシステム標準で搭載しており天体撮影に使用したら便利な機能が多数あります。(Macをハードディスクとして認識させる機能まであります)

天体撮影の環境構築に苦労している方はMacで天体環境を構築してみてはいかがでしょう。
使用者が少ない欠点はありますが、私も使用していますが非常に安定しています。

このサイトはMacを使用している方を対象に、天体用に拡張するための情報を記載していました。(ソフトや周辺機器として扱えるSBCの活用法など)

しかし、中にはWindowsやLinuxを使用していてMacを天体に使おうと考える方もいらっしゃると思います。

それぞれのOSには文化があり、概念などが異なるため操作の初期部分での混乱があると思いますのでMacの基本的な概念や天体環境を構築するために知っておくと良い情報を記載しておきます。

●MacOSについて
GUIの操作体系をいち早く確立したOSです。
初期段階からメニューによるコマンド入力、ワンボタンマウスでの操作体系、ドラッグ&ドロップなど直感的な操作が可能なユーザーインターフェイスを備えていました。

歴史的に大別すると、OS9以前(独自OS)、OS10以降(UNIX系)に分けることができます。

現在流通しているMacはOS10システムを使用するものです。
OS10移行後はチップセットなどもインテルで統一されました。
そのため、ドライバや起動環境を整えればネイティブでWindowsやLinuxをインストールできます。
(アップルで用意したBootCampがそれに該当します。)
OS10のベースはUNIX系(アップルがカスタマイズしたFreeBSD系OS)になります。(Apach、Parl、SQL、VNC、SMBを始めとしたUNIX環境が最初から組み込まれています。)
Linux同様ターミナルによるコマンドラインの操作も可能ですが、古いユーザーほどOS9以前の操作方法に準じたGUIを中心とした使用方法で使用しています。

OS10以降は小数点以下のバージョンアップで大幅にシステムの内部構造に変化が出るため、ソフトなどをインストールする際には対応状況を確認する必要があります。

天体用であればOS10.12以降を使用しましょう。(天体環境構築に便利なKStarsのイメージファイルがOS10.12以降対応のため)


●MacのGUI
創設当初からワンボタンマウス操作によるGUI環境で操作する体系になっています。
Windows登場後はWindowsからの乗り入れも考慮した操作体系になっています。

画面上部にメニューが表示され、マウス操作でコマンドを選択する操作はMacの伝統的な操作方法になります。
メニューにはキーボードショートカットも記載されているので操作に慣れればキーボードショートカットで操作することもできます。


GUIで覚えてほしい要素としては4つになります。

0263.jpg


1.メニュー左上のリンゴマーク→常に表示されています。クリックするとシステムに関わるメニュー項目が並んでいます。Windowsのスタートメニューに似た存在ですが、こちらはシステム項目のみが独立しています。

2. リンゴマークの隣(アプリケーションメニュー)
リンゴマークの右隣のメニューから現在使用しているアプリのメニューになります。
一番左側にアプリ名が表示され、ほとんどの場合はヘルプメニューまでそのアプリで使用するメニューが並びます。
何もアプリを立ち上げていなければ "Finder"と呼ばれるMac用のファイルブラウザ兼様々なGUI操作の基幹となるアプリが表示されます。(Windowsのエクスプローラに近いです。)

3.Finder
MacのGUI操作の基幹となるアプリです。システムを立ち上げると自動的に起動します。

4.ドッグ
Macのアプリランチャー兼アプリスイッチャーの役割を果たします。
システムを立ち上げると自動的に起動します。
デフォルトでは画面下に表示されます。
表示されない場合はマウスカーソルを画面下まで移動すると表示されます。
常に表示される項目としては以下になります。

・一番左側→ファインダー
・一番右側→ゴミ箱
・ゴミ箱右側→ダウンロード書類へのショートカット
・ダウンロード書類の右側→書類フォルダへのショートカット


アプリなどを立ち上げるとドックにアイコンが追加されます。
アプリケーションの切り替えはドックのアイコンをクリックすることで行なえます。
ドックを補助するために ”LaunchPad"というアプリがあります。ファンクションキーのF4を押すとアプリケーションフォルダにあるアプリ一覧を表示することができます。

ドックに常に使用するアプリを登録するには以下の方法があります。
・アプリアイコンをドラッグアンドドロップ
・アプリを起動→ドックに表示されたアプリアイコンをコントロールキー+クリック→コンテキストメニュー(Windowsの右クリックメニューのようなもの)から”オプション”→”ドックに登録”を選択

(ドックから項目を削除したい場合はアイコンをドラッグしてドックより離れた位置まで持っていくと煙と共に消えます(笑))


●キー操作・マウス操作など
ベースとしては創設当初からワンボタンマウスでのメニュー操作によるGUI操作を中心としてキーボードショートカットで作業効率を上げる構造になっています。

以下Windowsなどから移行する場合に覚えておくと操作が楽になります。

●Windowsの装飾キーとMacの装飾キーの相関関係
・コントロールキー(Win)=コマンドキー(Mac)
・ALTキー(Win)=オプションキー(Mac)
・SIFTキーの扱いは同じ
・ファンクションキーにはデフォルトでシステムに関わる操作が割り当てられている。

通常のファンクションキーとして使用するには"fn"キーを押しながらファンクションキーを押す(システム環境設定で変更可能)
F1〜F2→モニタの明るさ
F3→ウインドウ一覧表示
F4→ランチャー
F5〜F6→モニター輝度
F7〜F12→メディア再生(再生、停止、音量など)


Windowsでコントロールキーを使用するショートカットはマックではコマンドキーを、WindowsでALTキーを使用するショートカットはマックではオプションキーを使用します。
ファンクションキーはMacのシステム機能がデフォルトで割り当てられているのでファンクションキーとして使用したい場合は"fn"キーを同時に押すか、システムの環境設定で変更します。

マウス操作としてWindowsでよく使われる右クリック操作はマックではコントロールキー+クリックになります。(Windows用のマウスを繋げば右クリックができます。)


●ファイルの扱いについて
リソースフォークを持っているためWindowsやLinuxのように拡張子をつけなくてもファイルを作成したアプリとの関連付けが可能です。(ファイルをダブルクリックすればファイルを作成したアプリが立ち上がります。)
ファイルをアプリアイコンにドラッグアンドドロップして開くこともできます。(開くことができる場合はアイコンが暗転します。)
しかし、このような操作は他の環境では対応しないのでファイル名に拡張子をつけて保存するのが無難です。


●アプリのインストール方法について
天体環境を作る上で必要な知識になると思いますので記載します。
大別すると4種類のインストール方法があり、アプリにより異なります。

1.アップルストアから入手
アップルが認定したアプリはアップルストアから入手できます。(天体系は少ない)

アクセス方法は
ドック→AppStore

もしくは
HD→アプリケーションフォルダ→AppStore

上記でAppStoreアプリが立ち上がりますので、ほしいアプリを検索してダウンロードします。
ダウンロードしたアプリは自動的にアプリケーションフォルダ、システムなどに適切にインストールされます。
以降の管理もAppStoreアプリで行います。
(ユーザー登録、有料アプリはクレジットカードの登録などが必要です。)


2.パッケージ購入によるインストール
アップルストア以前の一般的なインストール方法になります。
ほとんどの場合はCD-ROMやUSBメモリで配布されます。
インストーラーをダブルクリック(Macの場合は拡張子が.pkg)すればインストールできますが、インストーラーがアップルの認証を受けていない場合はコントロールキー+クリックでコンテキストメニューを表示し、”開く”を選択して起動します。


3.ネットからダウンロードしてインストール(ほとんどの天体アプリがこれ)
ネットからダウンロードしてインストールする場合は以下の流れを覚えておきましょう。

ほとんどのアプリはイメージファイル(仮想ディスク、Macの場合拡張子 .dmg)か圧縮ファイルで配布されています。
圧縮ファイル、もしくはイメージファイルを展開すると中にインストーラ(Macの場合は拡張子が.pkg)が入っているものと、アプリが直接入っているものに大別されます。
インストーラが入っているものはシステムに必要なファイルが展開されますのでインストーラの指示に従います。
アプリが直接入っているものはアプリをHDにコピーすればインストール完了ですが、ほとんどの場合、セキュリティの関係で初回はダブルクリックで開くことができないため上記認証を受けていないアプリ同様アプリのアイコンをコントロール+クリックしてコンテキストメニューの”開く”を選択して起動してください。

●イメージファイルにインストーラが入っている場合
・イメージファイルをダブルクリック→システムにマウント→マウントしたディスクをダブルクリック→中にあるインストーラをダブルクリック(インストーラがアップルの認証を受けていない場合、インストーラを選択→コントロール+クリックしてコンテキストメニューの”開く”を選択)

●イメージファイルにアプリケーションが入っている場合
・イメージファイルをダブルクリック→システムにマウント→マウントしたディスクをダブルクリック→中にあるアプリをHDにコピー(ほとんどの場合はマウントしたディスク内に”アプリケーションフォルダ”のエイリアス(HD内のアプリケーションフォルダへのショートカット)が入っているのでそこにアプリアイコンをドラックアンドドロップ(アプリアイコンにブラス表示されればコピー)→アプリケーションフォルダを開き、目的のアプリを選択→コントロール+クリックしてコンテキストメニューの”開く”を選択)


4.ターミナルからインストール
OS10以降のMacはUNIX系がベースになっているため、Linux同様ターミナルでアプリをインストールすることも可能です。

天体系のアプリはほとんど上記1〜3のいずれかでインストール可能ですが、プログラミング環境の構築、サーバ環境の構築を行いたい方はこの方法を取ります。

Macで代表的なパッケージマネージャーはmacports,homebrewあたりになります。

ターミナルアプリは
HD→アプリケーションフォルダ→ユティリティフォルダの中にあります。

インストールはこちらを参照してください。

一つ注意点としては、先に記載の通り、Macはデフォルトでかなり多くのサーバやプログラムがインストール、カスタマイズされています。
そのため、インストールする前に、インストールする項目の有無を確認したほうが良い場合が多いです。

よく使われるサーバやプログラム言語は使いやすいGUIアプリなどもありますので、まずはそちらから試したほうが良いかと思います。(天体関係ではほぼ触れることはありません。)


ざっと、これからMacで天体を始める方への覚書です。
上記のキー配列の違い、メニューの位置などを把握すると結構すんなり理解できると思います。

INDIサーバ・ドライバが移植されたので一気に天体環境構築の敷居が下がりました。

次回は天体環境を構築する上で便利なシステム機能などを紹介したいと思います。


Macを使用しているというと、スタバでコーヒー飲みながらキーボードをたたいているようないけ好かない(笑)イメージを持っている方も多いかと思いますが、実はOS9以前は、アメリカでは教育系(ファイル共有、リモート操作)、日本では音楽系(電子楽器制御)、メディア情報端末(キオスクなど)、ニッチな制御系でかなりのシェアをもっていた時期があります。(他には医療系(スライド作成)、デザイン系(印刷原稿作成、画像処理)などでも使用されていました。)

そのため、システム標準でかなり複雑な制御をGUIで行えるナードな環境が整っていました。(笑)

OS10になり、いくつかの機能は排除されましたが、UNIX系のコアエンジンとなったことでネットワーク系やプログラミング系の開発環境が一式内蔵されているかなり硬派な仕様です。

天体環境の構築も機器の制御環境を構築することになります。

数年前までは天体機器の制御に関してはほとんどありませんでしたが、現在はINDIやindigoなど天体機器のネットワーク制御が可能なサーバ・ドライバ、アプリが一式移植され、OSが備える制御環境と合わせると非常に複雑な制御まで手軽にGUIで構築できる環境になります。(INDIドライバ・サーバなどの詳細はこちら

ここでは天体環境を構築するのに便利に使用できるOS標準機能をケーススタディでご紹介します。


●Lanでのアクセスを容易にしたい(Bonjour機能)
Lanなどからリモート操作を行う場合、他の環境ではIPアドレスの固定などを行わないと不便でしたがMacでは標準で○○○.local という名前解決でアクセスできるBonjourという機能が装備されています。
これにより、DHCP環境などIPアドレスが可変する環境であってもユーザーが決定した名前でアクセスできます。
(Windowsから同様の環境で操作する場合はここからiTunesをダウンロード→インストールしてください。Linux系ではAvahiをインストールします(sudo apt-get install avahi))

設定は以下

0264-1.jpg

1.アップルメニューをクリック→2.環境設定を選択


0265.jpg

3.共有をクリック

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4.赤枠部分に任意に名称を記入(半角英数字)

上記の手順で○○○.localという名称でアクセスできます。


●リモートで操作したい(画面共有(VNC)、sshなど)
Macは標準でVNCサーバ機能、拡張したssh機能(アップルイベントなどを使用して様々なリモート制御が可能)があります。

設定は1〜3まではBonjour同様アップルメニュー→環境設定→共有をクリック

0267-1.jpg

以降は赤枠部分のチェックボックスをチェックすることでサーバ機能を起動します。(画面共有=VNC、リモートログイン=ssh、拡張機能としてリモートマネージメント、リモートApple Event)

アクセスするにはコンピュータの管理者、パスワードを入力します。
別の名称でアクセスしたい場合は青枠部分をクリックしてユーザーを追加します。


●ファイル共有したい(アップルファイル共有、Sambaサーバ機能)
上記リモート操作したいとほとんど同様の手順でアップルファイルサーバ、Sambaサーバ機能が同時に使用できます。
上記設定で同時にSambaサーバ機能も起動しているのでWindowsとのファイル共有も簡単です。

0269-1.jpg

赤枠部分をチェックでサーバ起動、青枠部分で共有フォルダを追加できます。
ユーザー、パスワードなどは上記同様です。

手順がほとんど同じなので詳細は省きますが、上記のチェックボックスにある”インターネット共有”にチェックを入れれば簡単にMacをWIFI親機にしたり、Mac同士であれば、FireWireやUSB、Thunderboltなどで接続して高速なネットワークの共有も可能です。


長くなりましたので続きは次回に

次回はシステム起動時に任意アプリケーションの自動起動機能、スケジュール起動・シャットダウン、アプリ、システムの自動制御などを記載する予定です。


天体環境で便利に使える機能の続編です。

●起動時にアプリや書類を立ち上げたい
cloudmakersから提供されているindigoサーバ・ドライバや、Astromtry.netサーバINDIWebManagerAppなど天体用のサーバなどは起動時に立ち上がっていてほしいと思うことがあると思います。

以下に設定を記載します。

0264-1.jpg

1.アップルメニューをクリック→2.システム環境設定を選択


0270.jpg

3.ユーザーとグループをクリック


0271.jpg

4.ログイン項目をクリック→5.+ボタンをクリックし、アプリや書類を登録

上記手順で次回起動時に自動で登録したアプリ、書類が起動します。


●Macを自動的に起動、終了したい
天体環境を常設している方のなかには指定時刻でMacを立ち上げたい方もいらっしゃると思います。
Macは全ての機種標準機能としてスケジュール起動・シャットダウン機能をもっています。
(教育現場や情報端末で使用されることが多かったからでしょうか、他の環境ではなかなかシャットダウンしたPCを起動する機能がありません。)

以下手順です。

1.アップルメニューをクリック→2.システム環境設定を選択(上記と同じなので図は省略)


0272.jpg

3.省エネルギーをクリック


0273.jpg

4.スケジュール...ボタンをクリック


0274.jpg

赤枠部分を設定してOKボタンを押せば設定完了です。


●面倒な操作を自動化したい
KStarsの制御環境Ekosにあるスケジュールモジュールを使用すれば天体機器のフルリモート操作は可能です。

フルリモートはEkosの操作、ドライバの設定を熟知してから挑んでください。下手をすると機材を壊します。

しかし、KStarsを立ち上げてからEkosを表示、ドライバを起動、スケジューラーを実行する操作などは人間が手動で行う必要があります。

世の中には遠隔地にあるドームをフルオートで実行したい方もいらっしゃるかも知れません。

Macには標準でAutomatorというマクロアプリがあります。
ユーザーの操作を記録して再生する機能、AppleスクリプトやAppleイベントなどをプログラムする機能、作成したマクロをアプリにする機能など非常に多くの自動処理機能を備えています。

Automatorに関しては機能が多すぎますので紹介に留めます。

興味ある方は機能を検索してお試しください。

大事な機材がスクラップになる危険があります。くれぐれも天体機器の自動化には注意を払ってください。



●遠隔地からインターネット接続でリモート操作したい
INDIサーバ・ドライバ、indigoサーバ・ドライバはいずれもネットワークを介して天体機器を制御できるサーバ・ドライバセットなので、インターネットにさえつながっていればどこでも操作が可能になります。

ただし、Wan越しの操作となると通常だと結構なネットワークの設定などが必要になってきます。
よりセキュアにリモート接続するとなると、VPNサーバを設置したくなるかと思います。

実はMacには標準でVPNサーバが実装されています。
(VPNだけではなくサーバ環境やプログラム環境は一式実装されています。)

ただし、標準環境ではGUIからは操作できません
ターミナルから起動、設定を行うことになります。

GUIから簡単に起動、設定を行いたい方はアップルストアからMac OS Serverを購入してください。(現在は2400円です。私が購入したときの数十分の一の価格に。。)


最後に天体とは関係ありませんが、Macのトラブル対策、便利機能などを列記しておきます。

●HDのトラブル、フォーマットなど
ディスクユティリティでHDの修復、パーテーション作成、フォーマットなどが行なえます。
場所は

HD→アプリケーションフォルダ→ユティリティフォルダ→ディスクユティリティ

めったにトラブルがおきませんが、重度なHDトラブルに見舞われたときには市販のDiskWarriorがおすすめです。


●Macが起動しない場合の対処
以下のキーを押しながら起動してみてください。

コマンドキー+オプションキー+p+r
(PRAMクリア)

シフトキーを押しながら起動
(セーフブート)

●別の起動ディスクから起動
オプションキーを押しながら起動→HDアイコンを選択

●Macを外付けHDとして扱う
tキーを押しながら起動
(Macが2台以上ある場合はシステムのクローン作成、HDトラブルのチェックなど非常に便利に使用できます。)

●MacのOSのバージョンや接続されている周辺機器の状態を確認したい
アップルメニュー→このMacについてを選択

●ファイルを簡単に複製したい
ファイルをオプションキーを押しながらドラッグ

●ファイルの複数選択
コマンドキー+クリック
(上記複製と合わせれば、任意のファイルを一括複製可能)

●アプリケーションの中身を見る
アプリケーションアイコンをコントロールキー+クリック→メニューから"パッケージの内容を表示”
(KStarsのINDIドライバなどを追加・変更できます。)


追伸
天体関係の制御は未だにシリアル通信が使用されていることが多いです。
ターミナルでも操作できますが専用ソフトがあると便利です。

CoolTerm
シリアル通信アプリ

シリアルチップのドライバ(シリアル機器を繋いでも認識されない場合)
CH34系
https://github.com/adrianmihalko/ch340g-ch34g-ch34x-mac-os-x-driver

FTDI系
https://www.ftdichip.com/Drivers/VCP/MacOSX/FTDIUSBSerialDriver_v2_4_2.dmg


以上です。
これをするにはどうすれば?など質問がありましたらお気軽にご連絡ください。
わかる範囲(笑)でお答えします。


Macで天体を始める方に向けて、その1では使い方やソフトのインストールなど、その2〜3では主としてシステム関連の便利機能などをケーススタディで記載しました。

最終回は他環境との連携、周辺機器など注意する点を記載します。

MacはOS10以降の機種は全てインテルチップセットを使用しているので、Windowsマシンの周辺機器などをかなり転用できるのですが、発売された年代によりOSのバージョン、Mac独自の端子類(Thunderboltなどのバージョン、古いものにはFirewire端子など)が異なっています。

以下に確認ポイント、注意点を記載します。

●OSのバージョン確認、Macの型番の確認(重要)
上記の通りMacは発売年度によりOSのバージョン、端子類の種類が異なります。以下の方法で確認してその機種にあった周辺機器を揃えてください。

アップルメニュー→このMacについて を選択

0275.jpg

すると、上図のようなウィンドウが開きます。
赤枠部分の情報が重要なポイントになります。

上からOSのバージョン→中古などを購入して10.12以下の数字の場合はAppStoreで新しいバージョンを入手してインストールしてください。
Macの場合OSのバージョンがコンマ01上がるだけで互換性がなくなる場合があります。
天体で使用する場合は10.12以上であれば問題なく動作しますので、少し古いバージョンのOSの場合はアップデートしてください。(あまりにも古いMacだとOSのバージョンに上限があるものもあります。Mac名、製造年度はそれらの情報を調べる際、重要な要素になります。)

次がMac名と製造年度(Late,Mid〇〇など)→周辺機器などを購入する場合、この情報をもとに検索します。Thunderboltの種類(1〜3まであります。)、モニタ接続ケーブル、ACアダプタなどはこの情報を基に購入します。(年度によって形状などが異なります。)

その下がメモリの種類→メモリを拡張する場合は上記Mac名と製造年度で照らし合わせて購入します。(Macは結構高額なECCメモリを使っていることが多いです。)

青枠のシステムレポートボタンを押すと更に詳細な情報がわかります。
周辺機器の接続状況なども確認できます。

特に紛らわしいのがThunderboltです。
USBtypeCとは異なり、モニターなども接続できますし、バージョンによって速度も違います。(USBの互換性も)

最近のMacには必ず装備されている端子になりますので上記確認するようにしてください。


●ソフトの対応OSバージョンの確認
上記にも記載しましたが、使用するソフト、ドライバが必要な周辺機器の場合は必ずOSのバージョンを確認して、対応の有無をチェックしてください。
中古であまりにも古いMacを購入した場合、対応するOSがインストールできない場合がありますし、新品を購入した場合には逆に古いOSを使用できませんのでソフトやドライバが対応していない場合があります。
(バカバカしい話ですが、ジョブスが来てから(もう亡くなったのに)ずっとこの状態が続いています。。)


●HDD・SSDのフォーマット形式、パーテーションテーブルについて
外付けでHDD・SSDなどを購入する場合、用途によりフォーマット形式が異なります。

パーテーション、フォーマットなどはディスクユティリティで行います。
HD→アプリケーションフォルダ→ユティリティ→ディスクユティリティ

システムのバックアップ、起動ディスクにしたい場合GUIDパーテーションテーブル、フォーマット形式はMac OS拡張(ジャーナリング)にしてください。
Macのみで使用するのであれば、この形式でイニシャライズしておけばもっともトラブルがおきません。
(市販のHDDなどはほとんどがFAT32でフォーマットされています。システムのバックアップ兼起動ディスクにしたい場合はもちろんですが、Macでのみ使う場合は上記の通りGUIDパーテーションテーブル、フォーマット形式はMac OS拡張に変更してください。(イニシャライズ作業で良いです。)

WindowsやLinuxとデータをやり取りする場合フォーマット形式をFAT32にしてください。
Windowsで一般的なNTFS形式はMacでは使用できません。

●ファイル名について
Macのソフトで保存すると、拡張子をつけなくてもリソースフォークによりアプリとの関連性を付けることができますが、WindowsやLinuxなどで開こうとするとうまく開けない場合があります。

ファイル名には必ず拡張子をつける癖をつけましょう。

●機器ドライバの確認
マウスやキーボード、HDDなどは問題なく純正以外のものも使用できますが、Webカメラや多機能マウスなど独自にドライバを配布しているものはMac用のドライバがあるか確認してから購入しましょう。(WebカメラはUVC対応であれば使用できますが、独自ドライバの場合は使えない可能性が高くなります。)
天体でよく使われるシリアルUSB変換ケーブルなどはチップセットがFDTI社のものを使用していればMacでも使用できます。

商品がMacに対応を謳っていなくてもチップセットのベンダーがMac用のドライバを配布している場合もあります。
この辺はネットでの情報収集が必要になります。

最近のAppleは今までサードベンダーが発売していた周辺機器を追い出すような仕様にする傾向があります。
上記情報を基に未然にトラブルを防ぐよう情報収集してください。

天体用の場合はシリアルUSB変換ケーブルにFDTI社のチップセットのもの、天体カメラなどはINDI、またはindigoドライバが対応しているものであれば大丈夫です。
INDIやindigoはかなり広範囲に天体機器に対応しているのでご安心ください。

追加してSkySafari(Plus以上)も購入しておけば万が一INDIやindigoのマウントドライバに不具合があっても対処できます。
SkySafari(Plus以上)のマウントドライバも非常に優秀で対応機器が多いです。)


さいごに
MacはApple社のみが販売する製品です。そのため煩わしい制約もありますが、上記項目を把握してうまく対処すれば非常に安定した天体環境を構築できると思います。

Macで天体のカテゴリにMacを天体活用するためのさまざまな情報が掲載されていますので併せてお読みください。
ユーザー数が少ないというネックはありますが、このブログの情報がMacを使用した天体環境構築の一助となれば幸いです。

これからMacで天体を始めようとする方に向けての情報です。

そもそもMacでなにができるのか?という方はこちら

天体用のおすすめアプリはこちらこちら

天体用アプリのインストール方法などはこちら

をご確認ください。

天体用のアプリ、サーバの導入は非常に簡単に行なえますが、天体用途の場合、リモート制御したり、長時間オートガイドや、撮影を繰り返すことになるのでMacの環境設定で天体向けに設定を変更しておくと快適です。


0276-1.jpg

1.アップルメニューをクリック→2.システム環境設定を選択
(WIFIなどを切り替えるときは青枠部分をクリックしてください。)
この操作でシステム環境設定が呼び出されます。以降の説明はシステム環境設定で行いますので上記の操作は共通になります。


0277.jpg

青枠部分のディスプレイ、キーボード、マウス、ネットワークの項目はご自身の環境に合わせて設定してください。(今回は説明を省きます。)



A.デスクトップとスクリーンセーバー→スクリーンセーバーをオフ(操作は下図)

0278.jpg

(上部のタブで"スクリーンセーバー"を選択→左下の赤枠部分を"表示しない"に変更。


B.省エネルギー→HDやPCのスリープ機能をオフ(スリープしない設定に)(詳細は下図)

0279.jpg

上部赤枠の"バッテリー"、"電源アダプタ"タブを切り替え、いずれも下のスライド部分のスリープ設定を"しない”に変更します。
青枠部分はスケジュール起動・シャットダウンの設定になります。詳細はこちらの記事の"●Macを自動的に起動、終了したい"をご確認ください。


C.共有→ボンジュール名(ネットワークの名前解決)の登録、VNCサーバ、SMBサーバ、SSHサーバの起動と、ネットワークユーザー設定、SMBサーバのディレクトリ設定

0280.jpg

緑枠の部分でボンジュール名(ネットワークの名前解決)を登録します。dhcp環境であっても○○○.local(〇〇○は緑枠で設定した名前)でアクセスできますので非常に便利です。Windowsで同様の環境を実現するにはiTunesをインストール、Linuxで同様の環境を実現するにはAvahiをインストールします。(sudo apt install avahi)

青枠部分は様々なサービスをチェックボックスをチェックすることで起動できます。

天体用には
・画面共有(VNCサーバ)
・ファイル共有(アップルファイル共有、SMBサーバ)
・リモートログイン(SSHサーバ)
・リモートAppleEvent


をチェックして起動しておくと便利です。

WIFI親機にしたい場合は
・インターネット共有
もチェックしてください。

上記それぞれのサービスの設定は青枠部分で行います。
サービスを選択すると青枠部分の項目がそれぞれのサービスに合わせて変更されます。
それぞれのサービスごとに設定を行ってください。


D.ユーザーとグループシステム管理者設定と自動起動項目の設定

0282.jpg

緑枠部分を選択して赤枠部分を操作してでユーザーを管理者に設定してください。
管理者になっていないとアプリのインストールや設定などが行えなくなってしまいます。
操作の順番としては
上部"パスワード"タブをクリック→左下"鍵アイコン"をクリック→パスワードを入力→中段の"このコンピュータの管理を許可"チェックボックスにチェックを入れます。

尚、上部タブの青枠部分"ログイン項目"をクリックすると起動時に指定したアプリやファイルを立ち上げることができるようになります。
詳細はこちらの記事の"●起動時にアプリや書類を立ち上げたい"項目をご確認ください。


以上が環境設定の説明になります。
天体用途では長時間の操作に適するようスリープやスクリーンセーバーをオフ、各種リモート環境を設定しておくことで快適に使用できるようになると思います。
上記をベースに操作しやすいよう設定を行ってください。










秋に登場するようです。
OSのバージョンが10から11になる大きなアップデートになるようです。

かなりいろいろな機能が追加されるようですが、天体関係のアプリはどうなるでしょうか。

地味に困っているのが私が所有するマシンが全て(5台)アップデート対象から外れてしまったことです。
コロナ騒動で新マシンどころではないので、新しいOSでのチェックが当分できそうもありません。

ブログのタイトルがますます厳しい状態に。。。。。
(どこかのタイミングで変えたほうが良いかもしれません。。。。。)


重い腰を上げてようやくMacのシステムをアップデート(といっても一つ前のOS)しました。

本当はやりたくなかったのですが、使用しているアプリが現在使用しているシステムバージョンに対応しなくなってしまったので渋々ながら取り掛かりました。

予想通り、画面のブラックアウトから始まり、トラブルのオンパレードに。。。
映像やらグラフィックやら天文やらあらゆる方面の作業ができるように、ハード、ソフト共に拡張しまくりなので、アップデートの時はいつも苦しみます。。。

この苦しみ方ってラズパイなどのシングルボードコンピュータに様々な環境をまとめあげるときと似ています。
(トラブルが出る→消すの繰り返し)

つくづく感じるのですが、システム側を拡張するのではなく、アプリ単体で機能追加や拡張に対応してほしいですね。
以前アップルがそのような戦略をとったことがありましたが、OSXになり、システム主体の流れに変わってしまいました。
(Macは天体関連だけはアプリのみで機能が完結してくれますが、他は古い環境を切り捨てまくりです。)

MacのみならずWindowsもLinuxもサーバOSがベースになり、環境を作る時はアプリよりシステムに気を使うことが多くなっています。

結果、アップデートの度に大規模なシステムの修復作業に見舞われる羽目になっています。

今回はMACをメインにWindowsも環境いじったんですが、それぞれ特徴ありますね。(苦笑)

・Mac→古い環境を切り捨て→OSアップデートの度に修復作業の繰り返し(修復後は安定)、天体環境はアプリで完結なので楽。
・Windows→アプリなどインストールさえすればとりあえず動くので楽→安定させるのと機能の組み合わせなどが大変。
・Linux(特にSBC)→動かすまでがとにかく面倒→動く環境さえ作れば安定。

面倒な場所が異なるだけですね。(苦笑)

電子観望用の新兵器も届いたのですが、まずはシステムの修復が優先です。。
(大量のアプリのアップデートもあるので大変です。。。文字のみの愚痴記事に。。(苦笑))




一昨年グラフィックカードのトラブルが出て騙し騙し使っていましたが、いよいよ完全に立ち上がらなくなってしまったので重い腰を上げて開腹手術です。(ノートブックは面倒なのでできればやりたくなかった。。。)


IMG_4538-1.jpg

開腹、慎重に配線を外し基板を取り出します。


IMG_4539-1.jpg

基板を取り出したら、ヒートシンクなども外し、作業できるように準備します。
ネットで不具合を調べた所、この機種は2017年にリコールになっていたようです。(その頃非常に慌ただしかったのでチェックしていませんでした。。。)

すでにリコールは終了してしまい、ネットに沢山の修理事例がありましたのでその方法を試します。(リフローという荒業です。。。)



IMG_4541-1.jpg

リフロー作業、ガスコテのセットにSMD用のヒートユニットがありますのでそれを使ってグラフィックカード部分を熱します。
この作業でハンダ不良を治すことができるようです。

充分基板が冷えてから組み立てます。


IMG_4542-1.jpg

起動に少し時間がかかりましたが、無事修復できたようです。
確認した所、HDDの空き容量もかなり少なくなっていたのでこの際SSDに入れ替えようと注文しました。(また出費が。。。)

今日はここまで、システム移行などはSSDが届いてから進めます。(疲れた。。。)

その時にMacをお使いの方にとって非常に便利に使えるアプリや簡単な移行方法をご説明します。



注文していたSSDが到着したので修理したMacBookProのシステムHDDをSSDに載せ替えます。

Macをお使いの方ならご存知かと思いますが、初心者の方もいらっしゃると思いますので便利なアプリやMacならではの機能をつかった効率的な復旧方法をご紹介します。

注意する点
・購入したままのHDDやSSDはMacで書類の読み書きはできますが、起動ディスクになりません。
アプリケーション→ユティリティ→ディスクユーティリティを使ってパーテーション形式をGUID、フォーマット形式をHFS+(OS12以下)またはAFP(OS13以上)で初期化する必要があります。(後ほど詳細説明)

・Mac独自の機能を有効に使う
1.起動時に”T"キーを押しながら起動するとターゲットディスクモード(MacをHDにできる。
2.起動時に”オプション”キーを押しながら起動すると起動ディスクを選択できる。
3.上記方法を使えば、外付けディスクのシステムからも起動ができる。

・トラブルが出たときには
1.起動時に”コマンド”+”オプション”+”P”+”R"キーを同時押しして起動(PRAMリセット)
2.SMCリブート(機種により異なる、ネットで調べる。)
3.ハードウェア内部のバックアップ用リチウム電池の容量を確認(古いMacの場合)
4.起動時に”シフト”キーを押しながら起動する(セーフブート)
5.起動時に”コマンド”+”オプション”+”R”キーを押しながら起動する(インターネット接続したLanケーブルは繋いでおきます。Macが1台しかない場合はこの方法でネットワークから起動できます。(ネットワークリカバリ))


トラブルが出なければ”トラブルが出たときには”を試す必要はありません。

今回はメインマシンのOSをSSDにクローンしてMacBookProのシステムディスクは外部ディスクに変更する方法で進めます。

作業を始める前にMacのトラブルやバックアップに非常に便利なアプリを3つ紹介します。

DiskWarrior (ディスクウォーリア) 5

新品価格
¥14,544から
(2022/4/27 14:59時点)



ディスクウォーリア※
有料の超強力・安全なディスク修復アプリです。システム標準のディスクユーティリティで修復できない症状でも修復できる可能性が高いです。長年Macを使ってきましたが、最も信頼できるアプリの一つです。
※AFPの修復ができないようですので新しいMacを購入した方は不要(復旧力が素晴らしいソフトだったので早く対応してほしいです。)

カーボンコピークローナー
これも有料ですが、OS起動ディスクやシステムの自動バックアップが安全・確実にできる非常に優秀なアプリです。
システム標準の”タイムマシーン”ではクローンからの復旧が上手くいかないことが多いのですが、このアプリは今までトラブルなく起動ディスクを作ることができています。(これも超おすすめ)

OnyX
このアプリは無料で様々なシステムメンテナンス・カスタマイズが可能になります。不要キャッシュを消去したり、不可視領域を簡単に見れるようにしたりとMacをお使いの方はとても便利に使えます。

と、つらつらと記載していたら説明だけで大分長文になってしまいました。
実際の作業は次回ご紹介にしましょう。(上記アプリを利用しています。)

追記
非常に優秀なディスクウォーリアですが、どうやらAFPの修復がまだできないようです。
AFPファイルシステムに対応したバージョンが登場するまで購入は控えた方が良いかもしれません。(それまでの間壊れませんように。。。)
さて、それでは前回の続きです。

私は複数台Macを所有していますので、今回はメインマシン(MacPro)の環境を一式MacBookProに移したいと思います。(Macの場合ハードによって対応しているシステムバージョンが異なります。※両者が対応しているOSバージョンであればクローンから起動できます。)
※WindowsやLinuxではこんなことありませんが、Macの場合ハードがApple一社だけなので発売されたときのOSをベースにして数年間のアップデートができる構造です。発売されるより前のOSは使えません。古いマシンはOSアップデートが打ち切られます。(やりたい放題です。。。後述しますが年一度のメジャーアップデートは極力注意してください)

2022-04-27-1.jpg
まずは”アプリケーション”→”ユティリティ”→”ディスクユティリティ”でMacのディスクユティリティアプリを開きます。
左側のHDD欄からクローン元のシステムが入ったSSDを選択して赤枠部分のボリュームのフォーマット形式を確認しておきます。
(私のシステムはHigh SierraなのでAPFSでした。)

2022-04-27-2.jpg
次は、クローン先のSSDを選択して起動ディスクとして使用できるよう初期化します。(重要)
1.クローン先のディスクを選択→2.消去ボタンをクリック→3.SSDの名前をつける→4.フォーマット形式をAPFSに変更(画像ではまだ変更されていませんね。。)→5.”方式”と記載されているパーテーション形式を”GUIDパーテーション”に変更(重要、このパーテーションでないと起動ディスクになりません。)→6.消去ボタンをクリック

Macの場合クローン前に事前にディスクユティリティを使ってパーテーション形式とフォーマット形式を変更する必要があります。
パーテーション形式は”GUID”、フォーマット形式は”HFS+(〜OS12)もしくはAFPS(〜OS13)に事前に変換しておきましょう。


2022-04-27-3.jpg
次は前回紹介したCarbon Copy Clonerを起動します。
”ソース”をコピー元のSSDにして、”コピー先”を先程初期化したSSDを選択します。

あとは”クローン”ボタンを押して放置※
※Macが一台だけの場合はMacを立ち上げて、外付けケースに入れたSSDを上記初期化をしたあと、接続し、Carbon Copy Clonerで”ソース”のコピー元を内蔵ディスクにして、”コピー先”を先程初期化した外付けSSDにします。
時間がかかりますが、元となるOSにインストールしたアプリや設定など一式引っ越せます。

通常であればこれでネットワークのIPアドレスの変更(固定している場合)や、ユーザー名の変更、アクティベーションが必要なアプリ(音楽系に多い)を行って終了です。

私はアプリだけで600GBほどあるので、新規からインストールすると数日かかりますが、この方法だと一日でなんとか終わります。(それでも長い。。。。)

万が一この方法でうまくいかなかったり、アプリなどもあまりないので新規でインストールしたいという方はMacBookProをLanケーブルに接続して起動時に”コマンド”+”オプション”+”R”キーを押しながら起動することでネットワークリカバリーモードに入ります。

ネットワークを通じて起動ディスクが構築され、ディスクユティリティやOSのインストーラーが利用できますのでHDの初期化やシステムの再インストールが行なえます。

OS標準の移行アシスタント – Time Machineでうまくいかない方は上記お試しください。


追記
Macは年に一回OSがメジャーアップデートされます。
その間マイナーアップデートが何回か行われます。
アプリが使えないなどの不具合が無ければ年に一回OSアップデートはしなくても良いです。(アップデートしたほうがトラブります。。。)
年に一回のメジャーアップデート後も以前のOSもマイナーアップデートされ続けます。
大体小数点.6が最終バージョンになります。
その環境が一番安定していますのでのんびり対処してください。
(ウィルスの脅威もありませんし(笑))

私は初期の頃はOS標準のTimeMachineでバックアップを取っていましたが以下の理由でCarbon Copy Clonerに切り替えました。
・バックアップが都度全て履歴されるのであっという間にバックアップ用のHDDの容量が無くなる。
・システムが立ち上がらなくなったときバックアップから復帰ができないことが多々あった。

Carbon Copy Clonerはクローンも簡単に作成できますし、その後差分アップデートも可能です。
私は別のHDDにシステムのシステムクローンを作り、自動で差分アップデート、自分が作成するデータなどは別のHDDに保存し、これもまた別のHDDにクローンして自動で差分アップデートする設定にしています。

万が一システムに不具合が出ても起動時に”オプション”キーを押してすぐにクローン側のOSを起動することができます。
(そしてクローン側で不具合が出たOSを修復します。)

別のマシンに不具合が出たときは、不具合が出たマシンを”T"キーを押しながらターゲットディスクモードで立ち上げ、不具合の出ていないMacに接続します。こうすることで不具合が出て立ち上がらないMacがHDDとして表示できますので、接続したMac側からシステムを修復できます。


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