現在は
新ディストリビューション移行のため配布を停止しました。
継続してご使用になられている方の参考資料として記事を残しますのでご了解ください。
本当は
前回の記事でまとめたかったのですが、記事量が多すぎると読みづらいと思いますので分けました。
(機能が追加されましたので加筆しました。)
今回はドライバの動作確認と電子ファインダーの調節などを記載します。
ここまで準備できれば便利な環境で観望できますのでしばしお付き合いください。
前回接続までできていますので機器確認を行います。
ラズパイ4の電源、機材の電源を入れてラズパイ4のアクセスポイントにアクセスしてください。(パスワードはastroberry)
最初にQRコードを用いて以下のページにアクセスしてください。

このページにアクセスすることでラズパイ4のシステム時計を合わせることができます。
下にボタンが3つついています。
リモート操作を行う端末名のボタンを押してください。
ANDROID端末のみBonjour機能が使えないため、前回同様WIFI接続限定です。
注)WindowsでiTunesをインストールしていない場合はANDROIDボタンをクリックしてください。機能も同様に限定されます。Bonjour機能は非常に便利なのでiTunesをインストールすることをおすすめします。
GPSをお使いの方はNTPとも同期するようになります。

Bonjuor機能有の場合(iOS、Mac、iTunesをインストールしたWindows)
http://astroberry.local/a.html
Bonjuor機能無しの場合(Android、iTunesをインストールしていないWindows)
http://10.42.0.1/a.html(WIFI接続のみ)
下にボタンが3つついています。
リモート操作を行う端末名のボタンを押してください。
ANDROID端末のみBonjour機能が使えないため、前回同様WIFI接続限定です。
注)WindowsでiTunesをインストールしていない場合はANDROIDボタンをクリックしてください。機能も同様に限定されます。Bonjour機能は非常に便利なのでiTunesをインストールすることをおすすめします。
RTCがなくてもこの機能を使えばシステム時刻を合わせることが出来るようになります。
GPSをお使いの方はNTPとも同期するようになります。
次にWebブラウザのメニュー画面からINDI Web Managerを選択します。

INDI Web Managerの詳しい使い方は
こちらをご確認下さい。
INDI Web Managerでは接続機器の登録、保存、サーバ・ドライバの起動が行なえます。
Webブラウザ画面ではこの他に
iGPS(スマホのGPS情報を取得できる機能)、Astro Panel(天体情報の確認)、GPS Viewer(GPS情報の確認)、noVNC(ブラウザベースのリモートデスクトップ)、システムの再起動・終了が行えます。
ブラウザでの操作を終えたらリモートデスクトップアプリを起動してリモートデスクトップ接続を行ってください。
RDP、NoMachine、VNC、ブラウザベースのnoVNCが使用できます。
デスクトップ画面が表示されたら、Kstarsを立ち上げます。

赤枠部分は今回は動作確認なので使いませんが、
システム時計、KStarsの時刻、設定した緯度経度が正しく表示されているか常に確認する癖をつけてください。水色枠のアイコンをクリックして制御環境の
Ekosを呼び出します。

1.ポッポアップメニューから登録してある
"SkyWatcher"を選択(今回の機材が登録されています。)
2のボタンで登録した機器を確認できます。
3.このボタンで登録した機器のドライバを一式起動→接続します。接続したらドライバのコントロールパネル画面が表示されます。
INDI Web Managerで機材を登録、サーバ・ドライバの立ち上げをしておけばEkosの設定は非常に簡単になります。
(以下を参照してください。)
Ekos側はINDI Web Managerのチェックを外し、リモート側のラジオボタン、ドライバ類はシミュレーションドライバを選んでおけば、Ekos側で選択しなくても読み込んでくれます。(ドライバ選択しなくて良くなります。)
ドライバが起動するとコントロールパネルが表示されます。
ドライバのコントロールパネルはタブで整理されています。
最上部のタブはドライバ、その下のタブはドライバの設定項目になります。
ではそれぞれのドライバの確認項目をチェックしていきましょう。
●マウントドライバの確認項目
1.上部タブからマウントドライバの
"SkyWatcher ALT-AZ Serial"をクリック
2.ドライバ項目タブから
"Main Control"をクリック
3.コネクト表示が緑色なら5の
”Site Management"を、赤色なら4の”Conection"タブをクリック
・正常に接続されている(3が緑色)場合
赤枠の
”Site Management"をクリックして、青枠部分に緯度・軽度、日時が以前設定した数値になっているか確認します。空白だった場合や、緯度経度が設定した数値と異なっている場合は
こちらの設定を再度おこなってください。その後Ekos画面の緑枠ボタンをクリックし、ドライバ接続を解除してEkos画面3のボタンを押して停止してから再度3のボタンでドライバをスタートしてください。
・正常に接続されていない(3が赤色)場合
1.ドライバ項目の
"Connection"をクリック
2."Scan Port"ボタンをクリック
3.読み込まれたポートがボタン内部に表示されます。表示されたらボタンをクリック
4.3で読み込まれたポートと同じ表記になったかを確認
その後、ドライバ項目タブの
”Main Control"タブをクリックし、
”Connect"ボタンをクリックして緑色表示が変わればOK
上記で設定が問題なく読み込まれ、ドライバが起動するようになったら
その設定を保存します。

6.ドライバ項目の
”Option”タブをクリック、赤枠の
”Save”ボタンを押し、上記の設定を保存。
これで次回から問題なく起動、設定読み込みがされるはずです。(念の為、5の”Site Management"タブ項目は毎回確認する癖をつけましょう。)
●CCDドライバの確認項目こちらはマウントドライバほど面倒ではありません。

1.最上部のドライバ項目から
”ZWO CCD ●●●●"を選択(●●●●は機種名)
2.ドライバ項目の
”Main Control"タブを選択
3.赤枠部分が緑色に表示されていればOK
後は、Ekosで動作確認できますが、念の為初回のみ4.ドライバ項目
"Image Settings"タブをクリック→下図赤枠部分が正しく設定されているか確認→設定が正しくない場合は青枠部分を入力しセットボタンで反映→5.ドライバ項目"Option"タブをクリックして”Save”ボタンで保存してください。

●電子ファインダーの調整このファインダーは正立像で表示されます。せっかくなので地上風景などを確認して正しく正立像になるようにカメラを回転してください。
カメラでの映像表示は以下になります。

Ekosでドライバを起動すればこのようにさまざまなモジュールを使用できます。
ここでは赤枠のカメラモジュールを使用します。ここでは今回必要な部分のみ説明します。
・緑枠部分が露出(左上数字部分)、試し撮り(下のボタン部分)・
黄色枠部分がデジカメのライブビューに似た
”ライブビデオ”ボタンになります。
確認のため、試し撮りのボタンを押してみてください。

ポップアップで撮影された画像が出ます。昼間に高感度カメラで1秒も露出をかけるので白1色ですが、カメラは正常に動作しているのでこれでOKです。
次にライブビデオボタンを押します。

この画面が表示されない?という方はEkosのウィンドウを移動してみてください。(下に隠れています。)
上部赤枠数字部分で露出の数字を入力→ボタン部分で確定します。
電子ファインダーのレンズ部分のフォーカス、絞りを調整して景色がきちんと映るように調整してください。
Webカメラなどとは異なり、長時間の露出設定も可能です。(2〜3秒に設定すればかなり星が映ります。)
この状態で電子ファインダーを調整してください。
1.望遠鏡に取り付けた状態で地上風景が正しく表示されるように電子ファインダーを回す。
2.望遠鏡に接眼レンズをつけ、遠くの鉄塔の先端が見える状態にする。
3.電子ファインダーの3本のネジ部分を調整し望遠鏡と同じく真ん中に鉄塔の先端が表示されるようにする。このあたりはマニュアルにも記載されています。
ファインダー調整は昼のうちに位置合わせする癖をつけてください。
これも毎回使う前にチェックが必要になります。
お疲れ様でした。。。
これで観望準備完了です。。
次回はこの機材での観望方法を記載しようと思います。(ここまでくれば簡単ですよ。ここまでが大変ですが。。)