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ゆる天☆のカテゴリー記事一覧


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結構ハードな内容も多い当ブログですが、私自身の環境変化(引っ越し)により、観望やEAAなどライトな活動が中心となってきました。
入門用の記事も多数上げているのですが、正直それでもこれから天体に興味を持つ方にとっては敷居が高い部分があると思います。

このカテゴリではゆるーく天体観望したり、撮影したり、観望中に美味しいものを食べたり、観望や撮影しやすいのんびりした空間を作ったりなど、とにかくゆるやかに天体観望・撮影などを楽しむ記事を掲載していきたいと思います。

興味があるけど難しそう、天体機材は難しそう、高いなどこの趣味の敷居が高くなっている部分をちょっとした工夫や知識でとても低くして、はじめてみようかな。と感じていただけたら幸いです。

ゆるいことを基準として(笑)、様々な天体の楽しみ方を紹介していきたいと考えています。

不定期掲載になるかと思いますが、多くのことを記事にしていくと思いますのでよろしくおねがいします。
(私の活動自体も現状ではゆるゆるですので記事量は増やしやすいです(メインになったりして(笑))



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ゆるく天体観望・撮影を行う上で便利なアイテムはいくつかありますが、現在ではスマホ+プラネタリウムアプリでかなりの部分はクリアできます。(スマホの天体活用に関してはコチラから)

この趣味を始めるとどうしても天体機器にばかり目が行きがちになりますが、ゆるくのんびりと楽しむためには快適な環境づくりがとても重要になります。(屋外で数時間立ちっぱなしって中々の苦行です。。)


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このような折りたたみ式でコンパクト、そして回転機構のついた椅子は肉眼や双眼鏡の観望で非常に快適に使用できます。
双眼鏡などは三脚につけるという方法もありますが、対空式でも無い限り結構見る姿勢が辛くなります。
椅子に回転機構がついていれば、見たい方向に自分が回れば三脚も不要になります。


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私は椅子に座るのもだるくなった場合、靴を脱いでこのようなクッションマットに座ったり寝転んだりしながら観望してしまいます。
靴が脱げる環境を作るだけで驚くほどリラックスすることが出来ます。


上記2つはベランダや庭で観望するときにもとても役立ちます。
一番ありがたいのはベランダなどで観望する際、椅子に座ると外から見えなくなるので通報される危険性が減るということです。(笑)(まあ、ベランダから双眼鏡使ってる姿はどう見ても不審者ですね(笑))


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このような高さが調節できる椅子は望遠鏡での観望で便利です。
私はこの3つを使い分けて自分が快適に過ごせる環境を作っています。

椅子って天体観望・撮影では軽視されがちですが、有ると無いとでは快適性が雲泥の差になります。
のんびり天体を楽しみたい方はぜひ椅子にもこだわってみてください。







天体系の本など読むと、星空観望で準備するものなどが記載されています。
結構揃えるものが多く記載されており、準備するのも大変だと思う方もいらっしゃるかもしれません。

私は今から始めるならば、正直言ってスマホに天体系のアプリを追加するだけで充分だと考えています。
と、言うよりむしろスマホ+天体アプリからこの趣味をスタートするのが最も効率的で便利だと感じます。

おすすめのアプリは以下の2点です。
・SkySafari(Plus以上)
ScopeTool


正直この2つのアプリを入れておけばかなり上級者になっても充分に対応してくれます。
SkySafariはいくつかバージョンがありますが、必ずPlus以上(Plusで充分です)にしてください。
有料ですが充分に金額以上の価値があると思います。
Plus以上のバージョンは星図を拡大すると多くの天体で天文台で撮影した写真を見ることが出来ます。
結構これを見るだけでも楽しいです(笑)


あとは、スマホ充電用のバッテリー虫除け(コレも必須)、少し長居をするなら椅子やマットなどを持っていけば事足ります。

え、これだけ?天体用の機材は?と感じる方もいらっしゃると思います。
一眼デジカメやミラーレスなどレンズを交換できるデジカメをお持ちの方は撮影にチャレンジしても良いでしょうし、家にオペラグラスや双眼鏡が有る方はそれらを持っていっての良いかと思います。

でも、最初は撮影したくてもどこにカメラを向ければ良いかすらわからないと思います。
SkySafariを空にかざせば大まかに天体の位置を知ることが出来ますので調べてみましょう。

最も注意する点は外灯などの灯りが無いところで確認することです。月が出ていても星はかなり見づらくなるほど星は暗いのでなるべく暗いところで観望してください。


SkySafariに関しては上記リンクを順番に見ていただくと結構踏み込んだ使い方までマスターできます。
今のバージョンは日本語に対応していますので初めての方でも使いやすくなったと思います。

少し欲が出てきたら、機材を買う前に(買ってからでも良いですが)星がよく見えそうな暗い場所で観望してみてください。
少しドライブすればびっくりするほど沢山の星を見ることが出来ます。(条件が良ければ天の川も)

簡単な観望方法や、撮影方法などは後日記載します。



天体に興味を持つ→望遠鏡を買う→月や惑星を見て押入れに放置

せっかく星に興味を持ったのに残念ながらこの流れになる方が多い(といっても望遠鏡を買う方は少ないかも)と思います。
なぜこんなことになってしまうのでしょうか?

答えは簡単です。
・望遠鏡の倍率が高いほど視野が狭い

・望遠鏡、導入用に使用するファインダー共に上下左右反対に見える(探しづらい)

・倍率が高いほど天体の移動が早くなり、ブレなども大きくなる(100倍の場合は100倍速く対象が動き、ブレなども100倍増幅される)

・入門用望遠鏡の多くが架台が弱い傾向がある(ぶれまくって対象を探しづらい)

・都心部の空が明るすぎてファインダーで星が見えない(見えたとしても上下左右反対)


望遠鏡は購入後組み立てもしないといけませんので、初心者の方はまずそこで苦労します。
苦労してなんとか組み立ててもファインダーと望遠鏡の位置合わせが出来ていないと導入すらできません。
ファインダーが正しく設置出来たとしても、入門用についてくるファインダーでは都心部などで満足に星が見えません。
更に上下左右反対に見えます。。。

期待を込めて買っても初っ端から苦行の嵐です。

初心者の場合、そもそも星がどこにあるかもわからない場合が多いと思います。

まずはスマホアプリで自分がどのあたりを見ているのかを確認しましょう。

長い前置きになりました。
ここからが本題です。

星に興味を持った方は、低倍率で正立像で見える機材からスタートすることをおすすめします。

具体的には
・肉眼(肉眼も立派な観望です。)

双眼鏡(低倍率、レンズの口径が30~40mm位のものがおすすめ)

・一眼デジカメやミラーレスなどレンズを交換できるカメラ+三脚(この場合は撮影からスタートになります。)


どれもすべて正立像で見ることが出来ます。
しかも、望遠鏡よりはるかに拡大率が低いので対象を探しやすくなります。(カメラを除く)
カメラからスタートする場合が一番覚えることが多く対象の確認が大変ですが、ピント合わせさえなんとかなれば簡単に撮影する方法があります。

この記事この記事で触れていますが、実は高倍率で楽しめるのは、月、球状星団、銀河くらいです。

低倍率で見たほうが楽しめるものも結構ありますし、高倍率で見る対象も小さくなりますが確認できることが多いです。

スマホで星の位置が確認できるようになったり、見てみたい対象が決まったら双眼鏡で覗いてみてください。
特に散開星団などは、写真で見るよりはるかに綺麗です。

天の川が見えるような場所なら天の川に双眼鏡を向ければ視野いっぱいに星がひろがります。

カメラで撮影する場合も倍率(この場合は焦点距離)が重要です。
焦点距離が長くなるほど地球の自転の影響を受け、星を点に写せなくなります。

これから天体趣味を始める方は低倍率+正立像をキーワードに機材などを検討してみてください。
視界も広く、結構楽しめる対象も多いため、望遠鏡で始めるよりも多くの対象を見つけることができる可能性がはるかに高くなります。


追記
私も所有していますが、フィールドスコープも結構天体趣味でも使える機材です。
双眼鏡よりは若干扱いが面倒ですが(三脚必須、視野も狭い)、防水、正立像なので望遠鏡よりは大分扱いやすいです。
ライトな観望がメインになりそうな方は検討する価値はあると思います。


観望や撮影で長時間外にいると意外と疲れます。
山などに行くと夏場でも寒くなってきたりします。

そうなると温かい食べ物や飲み物が無性に欲しくなってきます。

しかし、屋外で温かい食べ物や飲み物を確保するのは結構大変だったりします。(近くにコンビニとかあれば別ですが、コンビニがあったとしても機材を出しっぱなしで買い物には出かけづらいです。)

だいたいは現地に向かう途中のコンビニで買い出しするのですが、温かいものを買ったとしても冷えてしまいます。

私は観望に行くときは以下の4点を車に積んでおきます。(スープジャーだけは2つ、飲み物用と食べ物用)

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アルポットとスープジャーは買った当初キャンプで使うつもりでしたが、キャンプではイマイチだと思って少しの間放置していました。しかし、キャンプより天体観望や撮影に最適でした。
(火を使っていることが外から見えないのでどこでもお湯沸かせますし、どんなに寒かろうが、風があろうが使えます。)
お湯さえ沸かす事ができれば、かなり食べものや飲み物のバリエーションが広がります。
定番のカップラーメンはもちろんですが、ちょっとしたものなら中に放り込んで少し放置すれば料理も出来ます。(おにぎり+お茶漬けの元とかパン+ポタージュスープとかオートミール+ポタージュスープとか工夫次第で結構色々楽しめます。)

しかも、食べ終わるまで熱々で、食べ終わったあとも汚れ物が出ません。
(スープジャーのふた閉めればいいですから)

カセットコンロとかが使えそうな場所であれば、食事に関してはなんでも出来てしまいますが、私はホットサンドメーカー(本体を二分割できるもの)を持っていきます。

さすがに天体観望や撮影している時に凝った料理を作るのは面倒なので、鍋ではなく、ホットサンドメーカーを使っています。
実はこれ、かなりの便利ものです。
おにぎり入れれば焼きおにぎりに、まんじゅう入れれば焼きまんじゅうに、餃子も出来ますし、目玉焼きや焼き肉まで出来ます。
(おいなりさん焼くのも意外といけます)
もちろん本来の使い方であるホットサンドも熱々に美味しく出来ます。

これだけの事ができるのにスープジャー同様汚れ物が出ません。
(蓋をしておけば色々作ったあとでも汚れないで済みます。)

天体観望や撮影の場合、機材があるのでかさばるものや特に汚れ物など出したくありません。
(鍋を持っていかないのはこのため)
以前はサンドイッチなどを買ってしのいでいましたが(冷えたおにぎりはまずいです。。。。チョコレートは石に変わりますし(苦笑))この組み合わせを見つけてからは温かい食べ物や飲み物を楽しめています。

観望地で温かい食べ物や飲み物があると、退屈な撮影の待ち時間なども楽しく過ごせます。

外で食べると更に美味しく感じるのは私だけでしょうか?

なんか、ゆる天のめしレシピ(簡単に作れて美味しい)だけでも結構記事になりそうです。(笑)

皆さんのおすすめはなんですか?



星が綺麗に見える場所に行った時、なんとかこの星空もカメラに納めたいと感じる方もいるかと思います。

興味をもってネットなどで調べると、特別な機材や多くの知識を持たないと出来ないのではないかと思いがちです。

天体を撮影する趣味の方々は専門的な機材や知識を情報発信していることが多く、それぞれにこだわりがあるので初心者にとっては敷居の高い状態になっているように思います。

天体はとても暗い対象なので、残念ながら通常の撮影のようにオートで手軽に手持ち撮影は出来ないと考えてください。
その上、地球の回転に沿って位置が動きますので長く露出をかけると星が点ではなく、線になります。

しかし、最低限の条件を満たせば結構星空を写すことができます。
実際に撮影するまでの手順まで順に説明します。


●星空が写せるカメラの条件
・マニュアル機能が使えるカメラ

たったこれだけです。WIFIなどでスマホアプリで連携できる機能がついたものや、レリーズ端子がついているものは更に便利に使うことが出来ます。(必須ではありません。)
マニュアル機能が無いカメラの場合は残念ながら撮影は難しいです。


●星空を写すために必要になるもの
・マニュアル機能のついたカメラ
・三脚


この2つだけで撮影できます。できればレンズキャップも持っていきましょう。
レリーズ端子に接続するリモートレリーズやWIFIで操作できるスマホアプリに対応したカメラをお持ちの場合はそれらも準備しておくと快適に撮影できます。


●事前におぼえておくこと
・マニュアル操作への切り替え方法、絞り、露出の変更方法
・ライブビューの使い方
・マニュアルフォーカスの使い方
・撮影画像のヒストグラム表示の方法
・ISOの切り替え方法
・タイマー機能の使い方


レリーズ端子に接続するリモートレリーズやWIFIで操作できるスマホアプリに対応したカメラをお持ちの場合はそれらも準備して上記設定方法をおぼえておくと簡単です。

では実際の撮影方法をご説明します。
以下のカメラ設定は明るいところで事前に済ませて置いてください。

・マニュアルへの切り替え
・露出を15秒に変更
・カメラの絞りを開放(最も数字の少ない状態に)
・フォーカスをマニュアルにして無限遠に
・タイマー機能を2秒に設定(レリーズや、スマホアプリで操作する方は不要)
・ホワイトバランスは5000Kに
・ISOは800に


ステップ1 撮影準備
1.カメラを三脚に固定
2.撮影したい方向に向けて固定

ステップ2 試し撮り
1.ズームを広角にしてレリーズを押す(事前に設定が出来ていればレリーズを押してからタイマーで2秒経過後、15秒露出されるはずです。)
2.撮影画像を再生して構図の確認→場所を調整したい場合は調整、ヒストグラムの確認→下図の状態になるまでISO値を変更する。
3.ライブビューを見ながらフォーカスを正確に合わせる

H.jpg

ヒストグラムは天体写真を撮影する上でとても重要です。
グラフの読み方は左側が暗い情報、右に行くほど明るい情報になります。
上図左側のようにグラフからはみ出るような状態になっている場合は撮像素子の能力を発揮できない状態になっています。(この場合は暗すぎ)ISO値を変更しながら右側のようにグラフ内に情報が収まるように撮影してください。

変更するのはISOのみです。

右側のグラフのような状態になっていれば撮影画像が綺麗に見えると思います。
なれないうちは、ピント合わせが大変です。
事前に無限遠に合わせておけば、若干ピントがずれていてもなんとかライブビューで確認できるはずです。
ライブビューで拡大してなるべく見やすい状態でより正確に星にピントをあわせてください。


準備が終わったらいよいよ撮影です。

1.先程設定した状態で5枚撮影→最後にレンズキャップをして1枚撮影
2.ISO値を設定した値から一つ下げて5枚撮影→最後にレンズキャップをして1枚撮影(例:1600だった場合は800に)
3.ISO値を設定した値から一つ上げて5枚撮影→最後にレンズキャップをして1枚撮影(例:1600だった場合は3200に)


おめでとうございます。
以上で撮影終了です。

なんでこんなに枚数を撮影するのか疑問に思う方もいらっしゃると思います。
これは後々画像処理をしたくなった場合にも対応できるようにするためです。

上記の操作、手順をマスターすれば星空を写す事ができます。
事前に設定しておく手順などを怠ると一気に撮影が難しくなりますので手順通りに進めてください。
ピント合わせが大変ですが、それ以外は事前に設定しておけばISOを変更する程度ですのでそこまで難しくなく操作できると思います。

この方法を使えば目で見るより数段見える状態で写真に収めることができます。
天の川が見えるところだと天の川も写せますよ。




○○の部分に何を記載するかで楽しみ方が変わってきます。

旅行、夜景、キャンプ、ドライブ、車中泊など・・・
〇〇の部分とセットにしての星空の楽しみ方です。(なかなか贅沢ですね)

ただ、この方法の場合共通で一つだけ準備しておいた方が、より楽しめるようになります。

それは「灯りの無い開けた場所を探しておく」になります。
(あ、月の出入りもですね。2つです。)

観光地や、キャンプ地、道の駅など人がアクセスしやすい場所はだいたいどんな田舎でも外灯まみれになっています。
「かなり自然に溢れた場所に行ったのに思ったより星が見えなかった」という経験をした方は、おそらく外灯などの灯りの下で星を眺めた事が原因です。(月ももちろんNG要素です。)

事前に近くに広場などがあるか調べてそこで星空を眺めて見てください。
都心部とは比べ物にならないほど、びっくりするほどの数の星を見ることが出来ます。

大都市にお住まいの方でも、60~100kmくらい離れれば、条件さえ揃えば天の川を眺めることが出来ます。
(場所の探し方などはコチラを参考にしてください。)

60~100kmというと日帰りなどもできる小旅行くらいの距離ですね。
天の川が見えるような満天の星空を楽しみたい方は、ちょっとした小旅行に星空を楽しむ項目を加えてみてください。

若い方にとっては初めての経験になるかもしれませんし、年配の方にとっては子供の頃の記憶を呼び覚ます景色を楽しむことができますよ。
(〇〇の中にキャンプを選んだ方(車中泊もかな)は、道具選びに注意してください。キャンプも天体も道具沼という深い沼にハマりがちです。(苦笑))


満天の星空を楽しみたい方にとっては、月は天敵とも呼べる存在になります。

どんなに空の暗い観望地に出向いても、月が出ているだけで見える星の量が激減してしまいます。
(それでも都心部よりは少しは見えるでしょうが。。)

月は地球の周りを約一ヶ月ほどで回りますので、常に空で見える位置が変動します。(この辺は惑星も同じですね)
満天の星空を楽しみたい時は事前に月の出入りをネットや、プラネタリウムアプリなどで調べておきましょう。

と、天体趣味の方にとっては敵対視されてしまう月ですが、月自体も非常に魅力的な天体です。
小口径の望遠鏡などでも図鑑の写真以上に見ることができるおそらく唯一の存在です。
(もちろん、肉眼、双眼鏡などでも楽しむことが出来ます。)

月が出ている夜は、団子片手にお月見を楽しむのも一興でしょう。
(月光浴なんて楽しみ方もあるみたいですね。)

月は初心者から上級者までさまざまな楽しみ方ができる対象です。
月が出る夜はお月見をしてゆるく楽しみましょう。



衰えをしらないコロナ渦が続く中、アウトドアなど過密状態を避ける趣味を持つ方が増えたようです。
天体趣味というのもアウトドア活動ですね。(夜専門ですが。。)

キャンプなどと同様天文も道具沼があるところなどもよく似ています。(苦笑)

天文趣味は高齢層が多いようですのでまずは大人買いで道具から揃えてしまわれる方もいらっしゃるかもしれません。(ますますキャンプと似ている。)

機材を買ったら試したい、が、いきなり大変な思いをしたくないという方はベランダ(もしくは庭)でデビューしてみましょう。
都心部などで条件が悪いところでも以前紹介したZoom観望やEAA(電視観望)、眼視でも双眼鏡などがあれば肉眼よりはるかに星が見えますし、カメラや望遠鏡などに光害用のフィルターなどを装着すればさらに対象が確認しやすくなります。(撮影などでも対象が写りやすくなります。)

星を見たり、撮影したりするには天の川が見えるような場所が最高ですが、不慣れな道具を持ち出して設置や設定ができずに苦しむより、星を見る条件が悪くても、気軽に設置して試せる環境からスタートしたほうが長続きするように感じます。

天体機材は専門性が高く難しいものが多いので、気軽に設置できるベランダ(もしくは庭)で積極的に実戦経験をつんで機材の扱いに慣れましょう。

最初は月からスタートして、低倍率で散開星団や大型の星雲(M42など)にチャレンジしてみましょう。
高倍率が必要になる惑星はある程度機材の扱いに慣れ、星空の位置関係を覚えてから挑戦したほうが観望や撮影の選択肢が増えます。

キャンブ道具なども結構天体活動で使えるものが多いので一緒に楽しむのも良いかもしれません。

どちらもある程度機材の扱いに慣れたらぜひ天の川が見えるような空の暗いところに挑戦してみてください。
都心部ではうっすらとしか見えなかった対象が驚くほど鮮明に大きく見えます。
(天の川を双眼鏡で見ると視界一面星で埋まりますよ。)

趣味でストレスを貯めないためにも(機材の扱いや対象探索など、慣れないとけっこうストレスになります。。)お気軽にベランダ(もしくは庭)でのんびり楽しみながらスキルアップしましょう。






スマホのカメラ機能が大分進化したからか、観光地などでもカメラを持つ方が減っているように感じます。

星空を見るときもスマホのプラネタリウムアプリは非常に役立ちますし、暗いところを照らすライトにもなります。
カメラ機能もそのままでは星を写すのは結構厳しいですが、別途長時間露光が可能なカメラアプリを用意したり、双眼鏡やフィールドスコープなどでコリメート撮影(接眼部にくっつけて撮影)すれば、月(惑星もなんとか)などを撮影することが出来ます。

準備するもの

・スマホ

・長時間露光が可能な撮影アプリ(私は星取カメラくんというアプリを使いました。


・三脚または三脚になる自撮り棒(私が使用したのは以下の商品)

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・フィールドスコープまたは双眼鏡(私が所有しているのはCelestron-Regal-100-F-ED-22-67x100(廃盤)

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・スマホアダプター(私が持っているのは以下の商品)

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実際に撮影してみた画像が以下

IMG_4830.jpg

こちらは自撮り棒を三脚にして、星取カメラくんというアプリで10秒露出したものです。
一応星は写りますね。
10秒露出しても、高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせよりは大分劣ります。。。


IMG_4836.jpg

こちらはフィールドスコープをコリメート撮影したものです。(接眼部にアダプターがはまらず、手持ちで撮影しました。。。)
コリメート撮影するときはスマホのカメラは広角なのでデジタルズームでケラレがなくなるようにズームします。
月などは明るいので撮影しやすいですね。
接眼部にコリメート用のアダプターが取り付けられればすぐ隣にいた木星や、星取りくんアプリで星雲なども撮影してみたかったのですが、手持ちではとても無理だったので挫折しました。

さすがに天体カメラなどと比べることはナンセンスですが、少し工夫すればそこそこ楽しめます。
フィールドスコープを所有する方は少ないかもしれませんが、双眼鏡であれば家にある方も結構いらっしゃると思います。

双眼鏡って意外と結構コリメート撮影と相性いいですよ。
片方で観望、対象導入、もう片方でその対象を撮影という使い方ができます。(双眼鏡でも結構な拡大率になりますので手持ち撮影は無理ですよ、以下のようなアダプターで三脚に双眼鏡を付けて撮影してください。)

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ガチの天体撮影はハードル高いですが、スマホでお手軽に試してみるのもなかなかおもしろいですよ。



気軽に星空を眺めるをコンセプトにしてゆる天☆を不定期連載していますが、現状では星空を楽しむためにいくつかハードルがあるように感じています。

プラネタリウムアプリをスマホにしのばせておくだけでもかなりの助けになりますし、アプリを使っていくことで天体の知識も増やすことができます。(見るためには天体の知識(特に明るさや大きさ、見る時刻での位置)をつけることがとても大切です)

しかし実際、空に目を向けると様々な障壁が待ち受けています。

・大都市に住んでいると見える星の数が非常に少ない(2等星がやっと、星座すら確認できない)

・カメラで撮影しようにも暗すぎて見えない(オート機能が使えない)

・観望・撮影機器が高額(の上、操作が難しい。)


と、二の足を踏む条件が揃っているような状態です。。。

なんとかもう少し星を沢山見える(しかも簡単に)廉価な機器はないのか?
プラネタリウムアプリで見つけた天体をなんとか見てみたいなど肉眼プラスアルファとなるような機器を紹介します。

まずはじめに
初心者を一番苦しめるのは天体機器の視野の狭さと空の明るさでしょう。

空が明るいので、みたいものが見えない、観望に使用する機器の視野が狭いので探せないと二重苦の状況に陥ります。
視野が広く、肉眼より暗い対象が見える環境を作れば気軽に星空を楽しむことが出来るようになります。


肉眼観望でのおすすめ機材

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肉眼の補強をする目的であれば上記のような星座双眼鏡(レンズの大きいオペラグラスみたいなもの)が非常におすすめです。

いくつかのメーカーで販売されていますが、大体視野が30度ほど(肉眼の1/3)と広く、肉眼より2等くらい暗い星が見えるようになります。

これを使えば都市部であれば星座が確認できるようになり、天の川が見えるような暗い場所であれば代表的な星雲・星団が確認できるようになります。


もう少し多くの対象が見たいという方は、電子機器の力を借りることになります。


電子機器を利用したおすすめの観望機材

PCを利用するのであれば、天体カメラを利用したEAA(電視観望)などですが、現地でPCを設置してアプリを操作して。。。といった具合で気軽ではありません。(そのかわりかなり暗い対象まで見ることが出来るようになります)
この場合も視野が広い機材構成にしておかないと、対象を探す部分でも苦労することになります。

このカテゴリで記載した高感度カメラとCマウントズームレンズの組み合わせも気軽に使えますし、市販品であれば以前記事でも記載したDWARF II(海外通販というのがネックですが)あたりがお手軽に扱えそうです。

天文業界自体がマニアの写真撮影寄り、扱いの難しい大口径・高倍率機器に傾向しているため、広視野+高感度という組み合わせがまだほとんど開拓されていません。。。(初心者にとって星を見るのに非常に有効です)

私自身高感度カメラ+Cマウント電動ズームレンズの観望システムを構築して痛感しましたが、広視界で目的の対象が見える感度があれば複雑な自動導入など無くても簡単に見つける事ができるため、機材構成をシンプルにすることが可能になります。(見えてさえいれば見つけるのは簡単です)

上記の星空双眼鏡で、1.5万ほど、DWARF IIや高感度カメラ+Cマウントズームレンズの組み合わせで5~6万程度です。

肉眼での観望に物足りなさが出てきて、もう一息いろいろな対象を楽しみたいという方は検討してみてください。


追記
高感度カメラ+Cマウントズームレンズを市販品で構成する場合に必要になる機材リストも記載しておきます。

・カメラ
上記リンクで12~120mmCマウントズームレンズをセットで購入できます。

・レンズ
カメラのリンク先でセットで購入(多分同じレンズ)できますが、レンズのみであればこれがおすすめです。

・モニタ+レコーダー+電源

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この機器一つでモニター、ビデオレコーダー、カメラの電源として活用できます。
上記3つと、ビデオ三脚などで気軽に始められます。
尚、カメラがSDIという映像信号を利用しますのでモニタとの接続にケーブルも必要です。

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カメラの設定はこちらを参考にしてください。(一度設定すれば電源を切っても記憶されます)

お気軽な星見機材の代表格として双眼鏡があります。(低倍率+正立像)

暗い空であれば双眼鏡だけでも充分楽しめますし、望遠鏡や撮影機材のように面倒なセッティングも必要ないため私自身も観望機材の主力の一つになっています。(一体双眼鏡だけでも何台あることやら。。。)

大型の対空双眼の場合は三脚+自作導入支援機能付きの経緯台で観望しますが、空いた時間にちょい見したい場合はこの記事のように一脚に取り付けて観望しています。

なぜ一脚に付けるかというと手ブレの安定もありますが、それ以上に星空観望のように上を向いて双眼鏡をある程度の時間使い続けるという行為が腕に非常に負担がかかるからです。(双眼鏡を持つ姿勢を長時間取り続けると、自身の腕の重さが非常に苦痛になります。。。)

これは双眼鏡を使って星空観望をする人にとって結構課題になっておりネットを徘徊しても色々な取り組みがされています。

2023-04-02 002244

大体は上の写真のように三脚に取り付けて使うものが多いですが、椅子自体が双眼鏡のマウントになっているものなども見かけた記憶があります。

確かに腕は楽になりそうですがお気軽さとは程遠い機材構成(そして高額)になりますね。。。(設置も面倒。。。)

私は妥協案的に一脚を利用していましたが、これもやはり欠点があります。

・椅子に座ると意外に使いづらい

・高さ調整がし辛い(調整箇所がかなり下方向にあるため)

・かさばるため持ち運びが面倒


一脚の機構上やむを得ないと思っていましたが、以下の組み合わせで大分改善されました。

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上記のような一脚ホルダーと一脚とは逆方向に伸ばせるエクステンションロッド、小型自由雲台の組み合わせです。
以外と語られていませんが、双眼鏡のアダプタネジはカメラネジと同じサイズなので、双眼鏡によっては小型の自由雲台であれば直接取り付けることができます。(ポロは小型でも大丈夫ですが、ダハプリズムの双眼鏡の場合は隙間が狭いためアダプタが必要になります。)


IMG_5012.jpg

持ち運ぶ時はこんなふうにしておけば良いですし、使う時は自由雲台を90度傾ければOK。(ちょい見ならこれだけでも楽)


IMG_5008.jpg

ホルダーも使うとこんな感じ、エクステンションロッドは一脚と反対方向に伸ばせるため、高さの微調整が非常に楽です。

ホルダーに入れると双眼鏡を持たなくてもエクステンションロッドを支えるだけで安定して観望できます。
立っても座っても観望が楽です。

最小限の構成でかなり快適に観望が出来るようになります。

星空を気軽に観望したい方にはおすすめですよ。(荷物もほとんど増えません)




春は年度のスタート時期、しかし星空を見るには花粉やら霞やら厳しい季節です。。(晴れれば銀河はたくさん見れますが、対象が小さく淡いため望遠鏡を使っても肉眼ではほとんど楽しめないです。。。)

まあ、このような季節はプラネタリウムアプリの優秀な機能を使って遊んでみましょう。

プラネタリウムアプリの中にはDSS(Digitized Sky Surveyの略)画像を星図と連携する機能を持つものがあります。

この機能を使うと全天をどのような縮尺でも世界中の天文台で撮影した天体画像で見ることが出来るようになります。

自分が所有する機材の情報を登録すれば、その機材の視野に併せてDSS画像で天体を見ることができます。
(電動架台であればハンドコントローラーのシミュレーションも可能です。

では早速準備してみましょう。

用意するもの

1.インターネットに接続されたPC(WindowsでもMacでもLinuxでも良い)

2.DSS機能に対応したプラネタリウムアプリ

3.所有する機材に合わせたプラネタリウムアプリの設定


上記のDSS機能はネット上のデータベースにアクセスするためネット接続が必須です。
アプリは無料でDSS機能に対応しているものを使います。
私の知る限りDSS機能にフル対応しているのはKStarsStellariumの2つだけです。

KStarsの方が高機能ですが、使い方が難しいので今回はStellariumを使います。

まずはStellariumをこちらからダウンロードしてインストールしましょう。

インストールしたらStellariumを起動します。

2023-04-06-1.jpg

1.”設定画面”ボタンをクリック
2.”プラグイン”タブをクリック
3.左側リストをスクロールして”望遠鏡視野”をクリック
4.”起動時に実行”のチェックボックスをチェック
5.”設定”ボタンをクリック
6.ダイヤログボックスを閉じます。



2023-04-06-2.jpg

1.”空と表示”ボタンをクリック
2.”スカイサーベイ”タブをクリック
3.左側リストをスクロールバーで移動
4.”DSS colored”のチェックボックスをチェック
5.ダイヤログボックスを閉じます。


ここまででDSSを表示、望遠鏡の視野を表示する準備ができました。
次は所有する望遠鏡を登録しましょう。(最低でもファインダー、望遠鏡、アイピースの登録が必要です。)
ファインダーもアイピース・鏡筒の組み合わせで登録します。

まずはアイピースから


2023-04-06-3.jpg

1.右上の”望遠鏡視野の設定”ボタンをクリック
2.”アイピース”タブをクリック
3.”追加”ボタンをクリック
4.名前を入力(ファインダーアイピースなどわかりやすい名前に)
5.”みかけの視野角”と”焦点距離”を入力(わからない方は見かけ視野角→68°、焦点距離→20mmにしてください)
6.”十字線を表示”のチェックボックスにチェック
7.登録した”ファインダーアイピース”をリスト一番上に移動


同様に望遠鏡のアイピースも登録します。

2023-04-06-4.jpg

赤枠部分を操作して所有するアイピースの情報を登録します。
入力し終えたらリスト上でファインダーアイピースの下になるように移動します。


アイピースの登録を終えたら次は鏡筒の登録です。
まずはファインダーから

2023-04-06-5.jpg

1.”望遠鏡”タブをクリック
2”追加”ボタンをクリック
3.名前を入力(ファインダーなどわかりやすい名前に)
4.”焦点距離”と”口径”を入力(わからない方は焦点距離→200mm、口径→50mmにしてください)
5.”上下反転”と”左右反転”のチェックボックスにチェック(架台が赤道儀の場合は”赤道儀にもチェックを入れます)
6.登録した”ファインダー”をリスト一番上に移動


同様に望遠鏡も登録します。

2023-04-06-6.jpg

赤枠部分を操作して望遠鏡の情報を登録します。
登録を終えたらリストで”ファインダー”の下になるように移動します。

これでファインダー、望遠鏡の情報を登録したのでダイアログボックスを閉じます。


まだ続きます。。。次は肉眼での観望視野を設定し、星図にDSS画像を表示しましょう。

2023-04-06-7.jpg

1.マウスのスクロールホイールを操作して”FOV”を60~90°に調整します。(肉眼での視野になります。おすすめは60°)
2”デジタル・スカイサーベイ”ボタンをクリック(全天画像が表示されます。)
3.カーソルキーを使って、星図画面の中央に北極星が見えるように移動


星図の移動はすべてカーソルキーで行います。(ハンドコントローラーのシミュレーションになります。)

経緯台の場合はカーソルキー←→が方位、カーソルキー↑↓が高度になります。(赤道儀の場合はカーソルキー←→が赤系、カーソルキー↑↓が赤緯になります。)

シフトキー+カーソルキーで操作すると微動
になります。

青枠部分を押せばカーソルキーの動作が赤道儀架台の動きになります。


無事北極星を画面の真ん中にできたらここまでの設定を登録します。

2023-04-06-8.jpg

1.”設定画面”ボタンをクリック
2.”メイン”タブをクリック
3.”表示オプションを保存”、”設定を保存”をクリック(順番はどちらでも良い)
4.ダイヤログボックスを閉じます。


お疲れ様でした。
これで次回から今回設定した内容でStellariumが起動します。(DSS画像が表示され、北極星が中心になっています)

次回は実際にこの設定でバーチャル鑑賞する操作(目的の天体に移動→肉眼→ファインダー→望遠鏡の視野を切り替えながら鑑賞)を行ってみましょう。

以前の記事で準備まで終えましたので、次はいよいよ実践です。(以前の記事を読んでいない方は事前にお読みください。)

さて、ここから行うのは室内で実際の夜空で天体機器を操作するシミュレーションを行いながら、実際の機材で鑑賞するより豪華な星空の鑑賞です。(苦笑、なにせ天文台で撮影された写真ですから)

ここでも少し準備があります。

・スマホのプラネタリウムアプリや星図など実際の星空で観望するときに使用する資料や機材の準備(圧倒的にスマホのプラネタリウムソフトをおすすめ)

・ネットや本などで天体についての知識を付ける(星座、星雲、星団、銀河などどのようなものを見ることができるのか、興味のある天体はなにかを事前に把握しましょう。)

・見たい季節(日時)の月の出入り(ネットでもスマホアプリでも確認可能)


まずはどの季節でどのような対象を見たい(探したい)のかネットや本、アプリなどで大まかに計画を立てましょう。
その際、設定した日時の月の出入りも事前に調べておきます。(実際の観望では月が出たら全く見えません、常に月の出入りを確認する習慣を付けましょう。

今回バーチャル天体観賞で使用するStellariumでは星図の移動はカーソルキーのみを使用します。

カーソルキーでの操作によって電動架台の移動キーでの操作をシミュレーションします。

そして前回登録したファインダーと鏡筒+アイピースで目的の対象を導入するトレーニングをしながらそれぞれの視野でリアルな天体写真を鑑賞する流れになります。


スクリーンショット 2023-04-10 003952

まずはステラリウムを開きます。
前回の設定ができていれば、北極が中心に見え、肉眼で見ているような視野(60度)になっているはずです。

夏の星座を見たいので、赤枠部分をクリックして日時を設定します。


スクリーンショット 2023-04-10 004227

事前に月の出入りを調べ

1.日時の設定ダイアログで2023年の8月9日の21時に設定
2.自信がないので星雲・星団名を表示ボタンをクリック
3.日時の設定ダイアログを閉じる


さあ、これで準備完了です。
まずは近くにある二重星団を見てみましょう。


スクリーンショット 2023-04-10 004509

カーソルキー(粗動)orシフト+カーソルキー(微動)で二重星団が中心に見えるように移動→その後赤枠部分を押します。


スクリーンショット 2023-04-10 004712

前回の設定で最初にファインダーでの星空が表示されます。
カーソルキー(粗動)orシフト+カーソルキー(微動)で二重星団が中心に見えるように移動(上下左右反対に動きますので頑張って真ん中に移動しましょう。)→その後赤枠部分を押し、望遠鏡+アイピースでの視野に切り替えます。


スクリーンショット 2023-04-10 005056

アイピースを複数登録した場合は1部分をクリックしてアイピースを変更します。
それぞれの倍率に合わせた天体写真が視野枠内に表示されます。

鑑賞を終えたら2と3部分を押して、ファインダー表示に戻し、4を押して肉眼での視野に戻します。

同様に干潟星雲も見てみましょう。


スクリーンショット 2023-04-10 005806

スマホなどで場所を調べてカーソルキー(粗動)orシフト+カーソルキー(微動)で真ん中に移動


スクリーンショット 2023-04-10 005935

ファインダー視野にしてカーソルキー(粗動)orシフト+カーソルキー(微動)で真ん中に移動


スクリーンショット 2023-04-10 010054

望遠鏡+アイピースの視野に切り替えて鑑賞

倍率に合わせて視野内の星の動きも早くなります。

都度シフトキー+カーソルキーで微動しながら鑑賞しましょう。

上記の操作を繰り返すと自然に実際に望遠鏡を手動操作するシミュレーションになります。(事前の月の出入り確認、手動で望遠鏡を操作する際の導入のコツ、どのような天体が空のどこにあるかなどが自然と身につきます。)

今回は経緯台モードでのシミュレーションでしたが、まずはこのモードで操作に慣れましょう。

手動操作に慣れると自動導入機の最大の難関であるアライメント操作も出来るようになります。

経緯台の操作に慣れてきたら頑張って赤道儀モードでも挑戦してみましょう。(なかなか大変ですよ)


赤道儀モードの設定変更は以下

スクリーンショット 2023-04-10 015411

1.”赤道儀”ボタンをクリック
2.”視野設定”ボタンをクリック



スクリーンショット 2023-04-10 015651

1.”望遠鏡”タブをクリック
2.リストから”ファインダー”をクリック
3.”赤道儀”チェックボックスをチェック
4.リストから登録した望遠鏡をクリック



スクリーンショット 2023-04-10 015837

1.望遠鏡も”赤道儀”チェックボックスにチェック
2.閉じる



スクリーンショット 2023-04-10 020056

カーソルキー、シフト+カーソルキーで北極星を中心に移動
1.”設定”ボタンをクリック
2.”メイン”タブをクリック
3.4箇所で保存


以上で次回から赤道儀モードで起動します。
赤道儀モードで天体の導入は大変ですが、頑張って慣れましょう。(慣れた頃にはハンドコントローラーでの赤道儀の操作を習得していますよ)


プロフィール

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Author:TーStudio
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