fc2ブログ

高感度監視カメラを利用したZoom観望のカテゴリー記事一覧


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
メイン

いつもは南側のベランダで観望していますが、この季節は深夜まで待たないと南の空は何も楽しめる対象がありません。。。。

流行り病にかかってしまい体調はイマイチですが、そこそこ晴れていたので玄関のある北側に高感度カメラ+ズームレンズを持ち出して久しぶりに観望です。

2023-10-11-1.jpg

二重星団を狙ってみましたが、残念ながら高度が低すぎて木しか見えません。。。(玄関側はベランダよりも木の障害が酷いです。。。。)


2023-10-11-2.jpg

少し上の対象を狙うもやはり木が。。。


2023-10-11-3.jpg

とはいえ、この季節はカシオペア座付近は対象の宝庫です。メジャーな対象が登ってくるまでマイナー天体を楽しみます。


2023-10-11-5.jpg

あと少し時間が経てばアンドロメダや二重星団が見えそうですが、今度は雲が。。。。
一筋縄ではいきませんね。。。

このような視界の狭いシビアな環境だとズームレンズで視野角が変更できるのは非常に重宝します。
カメラの感度も非常に良いので広角側でも空がどのような状態なのかがすぐにわかり便利ですが、願わくばバルブ機能なども欲しいですね。

天体カメラはこのカメラにある様々な便利機能は無いですし、PC必須です。
両者を足して2で割ったような製品が出てくれば面白そうですが。。。(監視用途とかで出てくれないだろうか)


追記
木の隙間から(苦笑)二重星団ゲット
2023-10-11-6.jpg

ちなみにですが、このカメラ安物のUVCキャプチャでラズパイに取り込んでいるのですがINDIドライバだと静止画だとスタッキング機能が使えます。

2023-10-11-8.jpg

こんな感じ、秒数分加算平均されるので、ストリーム映像よりは若干滑らかになります。
比べてみると
2023-10-11-9.jpg

微妙にノイズが減っているかな?、ちなみに静止画は2秒露出にしてあるので多分60枚のスタッキングになります。


そうこうするうちにセンターから少しズレましたがアンドロメダもゲット
2023-10-11-7.jpg
リアルタイムのストリーミング映像でこれだけ見えるのだから、やっぱりバルブ機能が欲しいですね。。。

低照度に特化したカメラって、本当に少ないですね。
本当にこのカメラと天体カメラを足し合わせたような製品が出てほしいです。

スポンサーサイト



夕食後空を確認すると晴れ間が見えました。

当地では若干でも星空が見えるのは貴重です。

早速高感度カメラ+電動ズームレンズのシステムを設置しました。

IMG_5609 (1)

このシステムもEAA環境も設置は2~3分で終えられるようにしてあります。
なぜなら当地は湿度が高く、冬は極寒、それ以外の季節は常に天気が不安定(晴れていたとしても数分で全天曇ったりします。。。)なため、素早い設置が必要になるからです。(今の環境作る前は設置している間に曇ってしまい観望できなくなることが沢山ありました。。。)

ケーブル1本接続するだけで準備が完了しますが、リモート接続する間にも高速で雲が動いています。

2023-08-10-2.jpg

M17を導入しました。
このシステムは少しの間制御用としてラズパイ4+AstRPi64をテストしていましたが、システムをAstRPiに戻しました。
非力なラズパイ4では32ビット版システムの方が高速で安定しています。


IMG_5611 (1)

せっかくなので、タブレットを持って外に出て観望することにしました。
雲が更に増え、いつも通り木も邪魔をしたりで満足に観望できません。。。

そうこうしているうちに小雨がパラついてきたため撤収。。。

せめて夏が終わるまでに一回位まともに観望したいな。。。。。。。

本当に久しぶりに晴れました。
とはいえ、夜になると雲が出てきて雲間からの観望になったため俊敏性の高い高感度カメラ+電動ズームレンズでの観望を行いました。

夏は天の川の中心あたりに多数の見どころがあります。


スクリーンショット 2023-07-17 215037

。。。。。


スクリーンショット 2023-07-17 215029

当地は昼は晴れていても、夜になると霧や雲が出る傾向があります。
2時間くらい粘ってようやく雲が少なくなったのですが、天の川付近の対象は全てこの木に隠れる状態になっていました。

これでまた木から出てくる頃に雲が。。。とかなったら目も当てられない。。。(なりそうですが)

せっかく少し晴れ間があるようなので今から双眼鏡持って外で観望してきます。(久しぶりですしね)


追伸
双眼鏡片手に外に出てみると想像以上の雲。。。。
眼視では全く見えません。

高感度カメラだとあの空でも星が見えることに関心しましたが、木が邪魔して肝心な対象が見えない状況にはかわりなし(苦笑)

もう少し粘ってだめなら撤収です。

晴れていたので久々に高感度監視カメラ+ZOOMレンズで観望しようかと思いましたが、外気が氷点下ということでモニターでの観望は諦めリモートで室内から見ることにしました。


IMG_4976-1.jpg

スクリーンショット 2023-03-03 184104

まずはSolverで位置合わせ


スクリーンショット 2023-03-03 185739

クリスマスツリー


スクリーンショット 2023-03-03 183448

ズームアウトして広角にするとこんな感じの見え方(広角端ではありませんが(24mmくらい)場所はM42あたり)


スクリーンショット 2023-03-03 181955

導入時は星図画面でモニターの画角は広角にしています。
GOTOした対象が障害物で見えなくなっていなければ(家の場合周囲に溢れる木)そのままズームインして拡大像を見ます。

ズームレンズを使うようになってから感じているのですが、カメラの感度さえ良ければ広角側での観望が以外と楽しめます。(肉眼が数十倍ドーピングされたように見える)

眼視でも対空双眼とかで観望するのが好きなので、私は広視界で臨場感がある観望が好みのようです。

高感度監視カメラ+ZOOMレンズでの観望はグーグルマップで目的の場所を探し当てる感覚です。

早く暖かくなって自分でモニターを見ながら操作したいです。(でも春は対象がいまいち。。。。)

この季節は北の空が賑やかです。


IMG_4896.jpg

高感度監視カメラ+Cマウンド電動ズームレンズの観望システムでリモート観望します。
我が家のシステムは全てPOEに対応させていますので、このシステムもEAAのシステムも撮影システムもケーブル1本を繋げば準備完了です。

スクリーンショット 2022-11-16 203143

スクリーンショット 2022-11-16 203532

当家は北側は非常に視界が狭いのですがこのようにズームで視野を変更すれば快適に観望できます。
幅広い視野角をズームで変更しながら、それぞれの対象に合わせた視野角で観望します。

ズームレンズでの観望は非常に楽しいのですが、KStars+Ekosの操作体系だけが難点です。
Ekosがストリームからフレームキャプチャしたものを各モジュールで利用できるようになれば、ストリーム映像を見ながらPlateSolvingやフォーカス、ズーム調整が行えるようになります。(現状はPlateSolvingの度にストリーム画面を閉じなければならないので面倒です。。。)

Ekosはもともと自動スケジュール撮影用のアプリなので仕方ない部分もありますが、撮影だけでなく、EAA用にも配慮した進化してほしいんですけどね。。。(望みは薄いかな)

雨の日が続いています。。。

夏の流星群に向け流星撮影環境の準備をしました。

IMG_4662.jpg

と、言っても以下のレンズを追加しただけです。

2022-07-15-1.jpg


以前はアナログ接続の防犯カメラを使用していましたが、すでに購入してあるデジタル接続が可能なIMX385を搭載した高感度防犯カメラに上記のレンズを追加して画質向上を図ります。

以前に紹介した12mm~120mmのCマウントレンズと同じメーカーの広角Cマウントレンズです。(2.8mm~12mm)

流星のビデオ撮影は広角側が欲しいので1/2撮像素子に対応したこのレンズを追加です。
以前は画角が720☓480のアナログ画質での撮影でしたので、今回のレンズ追加で1920☓1080のデジタル画質の映像撮影システムにステップアップです。

Zoomレンズでの観望システムは12~240mmの電動ズームレンズ+自作コントローラーでシステムが完成していますので、こちらのシステムは超お気軽観望や流星撮影用ですね。

上記2本のレンズで2.8~120mmをまかなえますので、こちらもかなり楽しめそうです。
性能の悪いCマウントレンズだと、星がまともに写らないものもあるようですが、上記メーカーのレンズは歪みも少なくかなりしっかり作られています。(ズームはバリフォーカルですが)

このメーカーで天体用カメラ・レンズセットとか開発してくれないかな。。。(需要ないか。。。)

そこそこ天気が良かったので以前から確かめたかった高感度監視カメラ+Zoomレンズと大型対空双眼の見比べ観望を行いました。

IMG_4629.jpg

比較したのは我が家にある最も大きな対空双眼、ビクセン20☓125です。
この機種は現行のアイピース交換型前のもので、アイピースに専用設計のエルフレが取り付けられており125mmという大口径ながら視野角が3度もあります。
非常に低倍率なので暗い空のもとで観望するとなかなか壮観な星空を観望することができます。

しかし、明るい空だと低倍率が災いし空が明るくなってしまいイマイチになります。

我が家は南側は光害がひどいのですが、今晩は雲も多かったのですがそこそこ透明度が高かったので対空双眼での眼視も楽しめました。

IMG_4632.jpg
高感度監視カメラ+ZoomレンズでM24がこのくらいです。(大まかに視野角を合わせました。)

IMG_4631.jpg
難物のM4だとこのくらい

今日は夏の対象を一通り比較観望しましたが、対空双眼でも全ての対象が確認できました。(視野内に見える星の数は大分少なくなりますが)
情報量の多い高感度監視カメラ+Zoomレンズ、きれいに見える対空双眼とそれぞれの良さを確認できました。

高感度監視カメラ+Zoomレンズの観望システムは霞空など悪天候でもカメラの画像処理により結構見えます。
対して大型の眼視観望機材は見え方が空の状態でかなり左右されます。

観望も撮影も暗くてきれいな空が一番ですが、高感度監視カメラ+Zoomレンズの観望システムは悪環境でも結構いろいろ確認できます。

でも久しぶりの大型対空双眼も良いですね。
やっぱり大型の眼視機材は当たり前ですがモニターと異なり、星が綺麗に見えます。

天の川が見えるような空でのんびり観望できたら楽しいだろうなあ。。
(最近遠征全く行ってません。。。)

我が家は狭い視野(木)と霧との戦いです。。。

追伸
最後は雨が降ってきて大慌てで撤収。
山の天気は不安定です。。。。

久しぶりに晴れたので(霞んでますが)双眼鏡と高感度監視カメラ+Zoomレンズと双眼鏡の見比べ観望を行いました。


IMG_4609.jpg

暖かく天気も良いので、リモートではなくモニターを付けて手動操作で観望します。
双眼鏡は32mm(7倍)と70mm(15倍)の大小お気軽セットです。


IMG_4615.jpg

霞んでいるのわかるでしょうか。。夏の対象が見える時間に観望しましたが、双眼鏡では全く歯が立ちません。
高感度監視カメラ+ズームレンズの方はカメラの画像処理もありかなり見えます。
このような悪条件では眼視と差が広がります。


IMG_4610.jpg

明るいはずなのに難物のM4、高度が低く密集度も低いので光害があると全く見えない難物です。。。
大小双眼鏡では影も形も無いですが、高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせだと見えます。
(さすがに霞んでいるのできれいには見えませんが。。。)


IMG_4611.jpg

同様にM8、見比べのつもりで機材出しましたが、大小双眼鏡では対象が全く見えないので途中から高感度監視カメラ+ズームレンズのみで観望です。

晴れてはいましたが霞空だったので、かなり悪条件での観望例になりました。(肉眼では2等星がやっと)
当地は田舎の割に、南側は都市が2つ並んでいるので、晴れていても光害が強いのですが、(3~4等星がやっとこ)今回のように霞んでいると輪をかけて見えません。。。(肉眼でぎりぎり2等星の空でした。)

状態的に大都市で光害にまみれた環境で見た時に近い(今回に関してはもっと悪いかもしれません、なにせ双眼鏡では対象が一つも見えませんでしたから。。。)状況なので、大都市で見た時の参考になるかと思います。

私が以前住んでいたところはかなり光害が酷かったのですが、双眼鏡を使えばかなりしょぼいですがM7など大型の散開星団などは見ることが出来ました。(眼視ではM4は非常に困難でした。。。C9+長焦点アイピースでも見えるか見えないかギリギリ)

今回はそれよりひどい空でしたね。。。
でもまあ、高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせの有用性は感じることはできました。

今度は霞の無い時に対空双眼とでも比較してみたいです。


追伸
この架台で電波観望も試したので、配線が大分ゴチャゴチャしていました。。。
観望後まとめ直し。

晴れてさえくれれば準備は完了です。

昨年からテクノロジーを気軽に利用する観望システムとして高感度監視カメラ+ズームレンズの組み合わせをご紹介してきましたが、更に簡単に使うための機材がアマゾンでも廉価に購入できるようになったのでご紹介します。

カメラテスターIP 同軸HD(TVI/CVI/AHD/SDI)監視検出器5-in-1多機能カメラテスター 5200PLUS

新品価格
¥30,999から
(2022/6/8 20:43時点)




カメラテスターと呼ばれる機材ですが、これ一台でSDI、アナログ、IPカメラのモニター、録画、ズームやOSD(画面を見ながらカメラの設定を行える機能)のリモート、カメラへの電力供給(本体にバッテリーを内蔵、5時間駆動可能)を全て行うことが出来ます。

カメラ用のケーブル類も全て付属しているので、カメラをこの機材に接続すれば観望準備完了です。(カメラの設定は必要ですが)


私はVideo Assist 5(以下の機材)でSDIモニタ、HDMI変換、録画を行っていますが、監視カメラテスターと呼ばれる専用機だけあって上記の機材の方が更に出来ることが多いですね。

Blackmagic Design モニター一体型ポータブルレコーダー Video Assist 5インチフルHDタッチモニター 003383

中古価格
¥47,800から
(2022/6/8 20:52時点)




カメラテスターは高感度監視カメラを天体機材として利用するときに検討したのですが、昨年はSDI端子が使えるものは結構高額だったので、手持ちのVideo Assist 5で試してみて手応えを感じたのでシステム化した経緯があります。

カメラ、ズームレンズ(おすすめ機材はこちらこちら)と上記カメラテスターのみで観望環境が整います。

ケーブル類もセットされていますし、カメラのリモコン操作や録画、電源供給まで出来てしまうのでより簡単にスタートできそうです。

セットで5.5万ほど、入門機としてはまあまあの金額ですね。

まあ、欠点は高感度監視カメラ+ズームレンズでの観望が非常にお手軽で楽しいということが浸透していないと触手が伸びない(笑)ということでしょうか。

とにかく楽によく見える環境を手に入れたいのであれば、おすすめですよ。
(操作の手間がほとんどないので観望に集中できます。)


追伸
架台は廉価なビデオ雲台で充分楽しめますよ。(なにせシステムが小さくて軽いので)

週末金曜日がそこそこ天気が良かったのでお気軽観望をしました。

IMG_4450.jpg

高感度監視カメラにズームレンズを設置してフルリモート操作しています。(メインの一つになりました)


スクリーンショット 2022-04-01 191538

冬の対象はもうほとんどベランダからは見えませんので春の対象を見ましたが、やはり銀河とかはこのシステムではつまらない(笑)ですね。(見えるには見えますが地味)

早く夏の対象が見たいなあ。。。


打ち合わせ後、実家にも寄り戻るのが遅くなりましたが空を見上げると晴れています。

食後手早く高感度ズームカメラを設置してベランダリモート観望しました。


IMG_4378.jpg

LANケーブルをつないでレンズの蓋を外せば準備完了です。設置は2~3分。


スクリーンショット 2022-01-31 204138

木の隙間からM42(静止画は指定した秒数が自動的に加算平均合成されるようになっています。)


スクリーンショット 2022-01-31 204253

ストリーム映像(ライブビュー)でも感度は良いですね。


スクリーンショット 2022-01-31 225011

スクリーンショット 2022-01-31 215050

このシステムは広角状態で空の状態を見ながら星が見えるところにマウントコントローラーを使って移動してズームして一回だけPlateSolverを使ってアライメントを取ります。(ホームポジションしっかり設置すればSolver必要ないかも)

これで座標が大まかに合うので後は見たものにGOTO、ライブビューでズームアウトしておけば見つかるので真ん中に移動、ズームして観望します。

最初の頃はPlateSolverを使って位置合わせを複数回していましたが、広角側のライブビューで見えてしまいますし、ライブビューをその都度オフにしないと解析できないため面倒になり現在のスタイルに落ち着きました。

リモートだとマウント操作が若干反応が遅くイラつきますが、かなり直感的に操作出来ます。

今日は霞んでいなかったためか、M46の中にある惑星状星雲もこのシステムで見えていました。
このシステムは双眼鏡のように気軽でよく見える電視観望環境です。

観望派の方は楽しめると思うんだけどなあ。。。





最近ものぐさをしてベランダばかりでしたが、もう少し広い視野で観望したくなり、夕食前に久しぶりに敷地内の広場に高感度ズームカメラを設置してきました。


IMG_4358.jpg

高感度ズームカメラは暖かくなったら手動で操作もしたいのでSE-AT架台に常設することにしました。
AZ-GTiはいろいろな鏡筒を付け替えられるのでEAA環境や、望遠鏡で多目的に使用します。

かなり久しぶりの広場設置の観望でしたが、ケーブルの断線やら架台のスイッチの入れ忘れやらマイナートラブルに見舞われ広場まで4~5度往復。。。(なんのためのリモートやら。。。)

食事前にトラブル対応して、食事を済ませてからの観望になりました。


スクリーンショット 2022-01-06 190520

繋がりさえすればあとはノートラブルです。操作画面の設定を済ませ観望スタート(視界の先に我が家が。。。)


スクリーンショット 2022-01-06 190732
スクリーンショット 2022-01-06 191930

ここからだと北側も見えるので二重星団を入れてみたのですが照明が邪魔をします。。。(広角側だと大丈夫なのに。。。)


スクリーンショット 2022-01-06 200301

広角に戻して移動、北東~南東までは木が邪魔をします。
オリオンがなんとか見えていますね。


スクリーンショット 2022-01-06 202411

が、しかし雲。。。

この後、機材を外に設置したまま風呂に入り、風呂上がりに再開。
ながら観望でだらだらといろいろな対象を3時間くらい見ました。

広場だと視界が広く沢山の対象が見えると期待していましたが、照明や雲が邪魔をして期待値よりはだいぶ低い観望結果でした。(とは言え2~30対象は見たのでまあ満足)


IMG_4361.jpg

設置してから4~5時間して撤収、極寒です。。。。機材も凍りました。。。

次回はケーブルトラブル出ないように整備しないと。。。(寒さでケーブル割れそう)


追伸
マイナス二桁に近い環境で5時間近く電源入れっばなしで使いましたが、ポータブルバッテリーの減りは一メモリだけです。
想像より省電力なシステムのようですね。(電源の心配は無さそう、問題はケーブルです。。)


→続きを読む

ようやく中国から部品が届いたので高感度ズームカメラ制御ボックスの追加作業を行いました。

届いたのはボックスに取り付けが出来るヒューズボックスです。
以前も突入電流でトラブル(AdvancedーVX赤道儀はファームウェアが飛ぶトラブルに。。)があったので、ヒューズを取り付けてあるのですが、以前の制御ボックスでもヒューズが飛び取り替えた記憶があります。。。

都度開腹手術は大変なのでボックスを開けずにヒューズ交換出来る端子を購入していたのですがだいぶ待たされました。。。。


IMG_4343.jpg

赤く囲った部分(動作チェックのため車の部品で取り付けたヒューズボックス)の配線を取り外し、ヒューズボックスを取り付ける穴あけや、以前チェック用に開けたArduino用のUSB穴もきれいに整えます。

ごらんのように配線が非常に多いため、慎重に作業したのですが、よりによって一番奥にあるスイッチ部分の断線や、固定したLEDが外れてしまうなどトラブルがあり、二度とトラブルが起きないようしっかりと修理しました。(だいぶ時間がかかりました。。)

作業を終えて空を見ると、なんと晴れています。
AZ-GTiも部品が一つ足りず部品待ち(またもや。。)ですが、動かせる状態にはなっているのでベランダで動作チェックです。


IMG_4345.jpg

電源はPOEで供給しますので鏡筒や本体に使用するケーブルを接続したまま運びだせばLanケーブルを刺すだけで準備完了です。

以前ハブを追加していた時は不調でしたが、今回の改造でハブを使わなくても利用できるようになりました。
(広場で使う時はルーターとポータブル電源を使いますがその組み合わせでも問題なく動きます。)

ベランダも、広場での利用も大分接続が楽になりました。


スクリーンショット 2021-12-29 003523

一手間必要ですが、ウインドウを使いやすいように並べ替えれば快適に観望できます。
写真ではズーム、フォーカス制御、マウントコントローラー、映像が表示されていますが、星図に切り替えてもマウントコントローラーと映像は表示されます。

PlateSolvingも使えますが、Zoomで広角側にするとほとんどのメジャーな対象は見えますので使わなくても問題ないくらいです。
快適に観望できました。

AZ-GTiも年内には部品が届くようなので年内に環境が整いそうです。
部品到着を楽しみに待ちましょう。







IMG_4336.jpg
IMG_4337.jpg

昨日チェックしたINDIDUINOスイッチャーも制御ボックスになんとか組み込み、動作確認が全て完了しました。
(INDIDUINOスイッチャーまで組み込むと配線も多く、ボックス内の配置もギリギリ。。なかなか大変でした。)

写真では接続してありますが、リモートで使用する場合はモニタが不要なので外し、レンズ下部分に設置してあるSDI→HDMI変換ボックスからUVCキャプチャボードを介してラズパイに接続します。

HDMI分岐ボックスも接続してありますので、テレビなども接続できます。


スクリーンショット 2021-12-25 234322

このようにINDIコントロールパネルとライブビュー画面で操作(室内でリモート操作をしている私)


スクリーンショット 2021-12-25 234614

リモートでズームイン(笑)


スクリーンショット 2021-12-25 235616

ライブビュー画面を全てのウインドウの最上位で表示する設定にしておけばコントロールパネルでズーム操作の時も、このように星図で自動導入する時も常に表示されます。(Solverを利用する場合はライブビューは停止します。)

PlateSolvingも動作しますので以前仕上げたEAA同様このシステムでも完全リモート操作が可能になりました。

ズームで画角を変えながら自動導入や、PlateSolvingができる便利な環境になりました。
EAAシステムと共に活用していこうと思います。(こちらの方が稼働率が高くなるような気が。。。)


前回不安定な状態だったので、どのあたりが問題なのかを検証するために再度ベランダに機材を出し検証してみました。

IMG_4332.jpg

いろいろ試してみたところ原因はこのシステムではPOEで供給する30Wの電力では電力不足になり、不安定になっていたようです。
電源をいつも利用しているポータブル電源に接続すると不安定な状態は解消しました。(リレーが大分電力消費するようです)


スクリーンショット 2021-12-22 231713
スクリーンショット 2021-12-22 222845

Platesolvingに関しては、ドライバに一部設定漏れがあり設定それを解消することで解決しました。
(カメラのピクセル数が一箇所設定されていませんでした。


スクリーンショット 2021-12-22 235130

原因が開所できてからは問題なく動作しましたしましたので、あとは観望を楽しみました。

今回で前回の不具がすべて解消されましたので次回からは大丈夫でしょう。

リレーを使うとPOEでは使えないようですので、広場用かな。。

追伸
後日試すとハブを外せば使えました。
以前記事にしました高感度ズームカメラリモート改造が一応完成しました。

IMG_4328.jpg

若干歯切れが悪いのはアマゾンで購入したヒューズボックスが年末いっぱいかかりそうなので、車の部品で代用したため後日届いたら若干追加作業があるためです。

どのようにリモート制御行うか悩みましたが今回はこの部品を使いました。


スクリーンショット 2021-12-20 205813

Aliで見つけたネットワークリレーです。
電源制御回路は以前使用したものを使いまわし、スイッチ部分をネットワークリレーに変更しました。
INDIDUINOのBasic Switcherにしようかとも考えましたが、発表が古くINDIドライバで動かない可能性もあるため、動作確認が取れたネットワークリレーで組み直しました。(5Vのリレーも購入してあるのでArduinoのテストも後日行ってみようと思います。(Arduinoは以前フォーカサーやDSC作った時の余剰分がありますのでテストはすぐできそうです)


IMG_4327.jpg

スイッチや端子類が多いため、前回同様配線がわんさか。。。


スクリーンショット 2021-12-20 205605

手元のスイッチで動作もしましたし、リモートでのコントロールも一応動作します。
EAA環境はMINIPCに変更したため、こちらではラズパイかNanoPiM4を利用する予定です。(画像では見ずらいですが冒頭の画像の制御ボックスの下にラズパイ貼り付けてあります(笑))

INDIWebcamドライバを使用すればPlateSolvingもライブビューも問題なく動きますので、これでひとまずは作業終了です。

後は晴れた日にでも、いつもの広場に持っていってリモートでズーム観望チェックしようと思います。


追伸
この環境でリモート操作出来るのですが、INDIDUINOもわざわざチェックするのはベランダでの観望の際、このシステムではLanケーブルが2本必要になってしまいHubを追加しないといけないからです。。(広場まで持って行く場合はバッテリーとルータを使用するのでケーブル2本でも問題ないのですが、EAAの方でベランダ利用の場合ケーブル1本で設置できるので揃えたい気持ちも。。。(まあ、Hubを制御ボックス下などに貼り付ければこのシステムでもケーブル1本環境できますけどね。ボックスの中に無理やり両方は。。。。無理かな)




IMG_4324.jpg

今週末天気も良くなさそうなので、高感度ズームカメラをリモート対応に改造する作業に着手しました。
あと僅か届いていない部品がありますが、それ以外の所を仕上げてチェックできるようにする予定です。

制御BOXの作り変えになりますのでまた配線がちょっと大変ですが、今回の改造でズーム機構やフォーカスもリモートで操作出来るようになります。

架台の制御はラズパイを取り付ける予定です。
今週末までに部品が届き、完成すると良いのですが。。。
(BOXの穴あけなど、アナログ作業が地味に面倒です(笑い))



実家にいた2年間で仕事でお世話になった方が私の観望システムに興味を持ったので、道の駅で打ち合わせ兼観望会を行いました。

IMG_4297.jpg

もともとは業務拡張のため別件の打ち合わせでしたが、星空観望なども地域イベントに有効ではないかと感じているので今までの打ち合わせと併せて話し合い、観望をしました。

予想以上によく見えたようで驚いていたようでした。

打ち合わせ終了後、家の駐車場で空を見上げると先程より更に快晴です。

外はもう氷点下ですが、防寒して高感度ズームカメラで観望しました。
この冬一番の澄んだ空だったので、大量の星を見ることができました。

以前月食の際、無限遠で若干フォーカスがずれていたので、再来週星空イベントで使う時のために再度微調整も行っておきました。

かなり寒かったですが、やはり自分で操作してリアルタイムに観望できるのは楽しいですね。
短期決戦なら、冬場でもお気軽観望で利用しても良いかと思いました。

このような快晴が続いてくれるといいのですが。。。



縁あって地域でフィールドワークを行っている方たちと知り合うことができ、イベントに参加してきました。
イベントは山道を歩き、野生動物や植物などを観察するものでした。


IMG_4205-2.jpg

参加する年齢層などもさまざま、多くの方は私同様他地域からこちらに移り住んできた方のようです。


IMG_4214.jpg

途中でカモシカに会ったり


IMG_4217.jpg

手袋の横にあるのはなんとクマの糞です。糞は野生動物がどのようなものを食べているのかがわかる貴重な資料になります。
久々に自然の散策を楽しみました。


散策が終わり、自己紹介の後参加者で話している際、星の話になり私が行っているズーム観望・フルリモートEAA観望活動なども説明しました。
興味を持っていただき、当日の夜、会長さんからご連絡を受け、翌日の夜に会の方3名にズーム観望システムとフルリモートEAA観望システムのご説明をしました。


IMG_4220.jpg

曇り空だったのでほとんど星を見ることは出来なかったのですが、ズーム観望の便利さや、フルリモートEAA観望でどのようなことができるのか、これらのシステムを少し組み替えれば野生動物の夜間観察などにも使えることをご説明しました。
天文が趣味で無い方にも興味を持っていただけるのはありがたいことです。

12月にこのシステムも利用して観望会を行うことになりました。
現地でズーム観望システムの調子が少しおかしな所があったので、イベントまでには治しておこうと思います。

Aliexpressを徘徊していたらこんなものが。。。




IMX385を搭載したセキュリティカメラが約11500円。。。
デジタル映像信号のSDIとアナログHD信号に対応しています。(私の所有するものと同じですね)




コチラにかんしては撮像素子がIMX291とちょっと感度が落ちますが、20倍電動ズーム+電動フォーカス機能付きのレンズがセットで約2万円。。。。(画像で確認したらフォーカスもズームも本体で操作出来ますね。。。私は苦労してコントロールボックス作りましたが。。。。。。)

セキュリティカメラの画像処理機能は天体観望と相性が良いものが多く、カメラの設定もとても簡単です。(OSDと呼ばれるメニューで映像見ながら1回だけ変更すれば終了です。)
デジタル信号を使えば画像の劣化もありません。
汎用性のあるHDMIに変換してしまえば扱いが楽です。(テレビでも映せますね)

PC無しでも運用できますし、PCを利用して運用することも可能です。
(詳細はコチラコチラ

最小構成であればこのページで紹介しているSDI→HDMI変換ボックスHDMIモニタだけ追加すれば観望出来ます。

PCで利用する場合は廉価なUSBHDMIキャプチャを使えば映像としても画像としても取り込めますし、INDIであれば問題なくPlateSolvingなども可能です。

映像信号なので、分岐して利用も出来ますし、PC必須の天体カメラとは別の楽しみ方が出来ます。
レンズ付きの方は以前私が紹介した機材の画角と近いので星座~リッチフィールドの画角を電動ズームで楽しむことができますね。

セキュリティカメラを利用したズーム観望は絶賛マイブーム中です。(ここ数年で最大のヒットかも)
いろいろ環境作りましたが、これほど楽にたくさんの天体を観望出来るのは他には無いですね。

興味ある方はご検討ください。(ステマじゃないですよ)



当地は夜になると天候が崩れることが多いのですが、今日は本当に久々に晴れました。

外の気温もそれほど厳しくなかったので、双眼鏡で眼視観望を楽しんだ後、春に制作したCマウントズームレンズ+高感度防犯カメラの観望システムでの観望を行いました。


IMG_4120.jpg

この季節は南の空が殺風景なので北側に設置しました。
このシステムはPCを利用しない非常にシンプルなものです。

スマホ片手に広角側で確認しながら対象を探し、見つけたら中心に移動してズームして観望します。

木に邪魔されて視界が狭いですが、狭い視界の中で観望できる二重星団→アンドロメダ銀河→M52→M34あたりをぐるっと観てまわりました。
ビデオにも録画しましたが、すでにYoutubeに観望動画を2回もアップしているので写真は割愛します。
(どんなふうに見えるかはコチラを参考にしてください。)

寒くなると外で操作できなくなるのでリモートに頼らざるをえませんが、やっぱり自分で操作して対象を導入するのは楽しいですね。

このシステム使うようになってからすっかり対空双眼を使わなくなってしまいました。。。(探すの楽だし、よく見えるし)
寒くなる前に、対空双眼も使ってやらないと。。。


追記
このシステム使うようになってからズームで視野角を自由に変更できると非常に観望がしやすくなることを痛感しました。
視界の広さや正立像は観望の難易度を大幅に引き下げてくれます。
(もちろん広い視野でも対象が見える明るいズームレンズ+高感度カメラの組み合わせの恩恵があってのことですが)

昨年は望遠鏡を使って観望会を行いましたが、このシステムとテレビなどで気軽に観望するのも楽しいかもしれません。

星空の楽しみ方がもっと広がってほしいと感じています。
zoom2.jpg

動画閲覧はこちら

今回は使い方(といっても難しいところが無いので大したことが紹介できませんが。。。)と実際の観望の様子を充実させました。
だいたいどのような使い勝手なのかを把握できるように構成しました。

天体趣味の方は写真派の方が多いのでこのような観望環境に興味がある方は少ないかもしれませんが、テクノロジーを使って楽に星を観望できる環境は入門者にとっては必須ではないかと感じています。

セレストロンから初心者向けのPlateSolving機能を搭載した入門機が出たり、少しずつではありますが入門者の敷居を下げる動きが出てきました。

このシステムもカメラなどが天体用に専用設計されれば(バルブ機能とか)もっと多くの対象を楽しめるようになるのになと感じています。(まあ、現状でも充分楽しめますけどね)

私の中では眼視観望の延長という位置づけです。
EAAとは大分異なる楽しみ方になります。

このようにPCを使わなくても楽しめる環境を用意しておくと気が楽です。
難解なPCアプリの取り扱いなどに疲れた方にもおすすめですよ。(トラブル無く(笑)星を見る、探すという楽しさを再確認できます)


IMX385高感度カメラで使用していた12~120mmズームCマウントレンズですが、Pentax H20ZAME-5-M 12-240mm 1.6 TV Zoom Lens+自作コントローラーでお気軽リアルタイム観望システムを再構築したのでしばしカメラから外してありました。

しかし、こちらのレンズも収差や歪みが少なく、なかなか使いやすかったため何かしら良い利用方法が無いかと考えていました。
モーターをフォーカスとズーム部分に2つ付けてリモートでもズームできるようにするのも面白そうですが、考えてみると、この焦点距離であれば望遠鏡に取り付ければもしかしたらズームレデューサーになるかもしれないと思いました。

2インチの0.5倍レデューサーも所有していますが、このところの観望で幅広いズームは観望にとても役立つことを実感しておりましたので、ダメ元で試してみました。


IMG_4020.jpg

このレンズ外形が48mmでレンズ部分が1cm以上同じサイズなので、少し工夫すれば2インチ接眼部にそのまま差し込むことが出来ます。

そのまま差し込んだ場合の他、2インチの0.5倍レデューサーを使用した場合、46→48mmステップアップリングを取り付けてバローレンズをレンズ前に取り付け、以前検証したガリレオコメリートの3パターンをチェックしてみました。

以下それぞれの結果です。

●レンズをそのまま望遠鏡の接眼部に差し込んだ場合
ズーム広角側→ケラれるがフォーカスは出る。
ズーム望遠側→途中まではフォーカスが出るが、80mmくらいのところからフォーカスが出なくなる。フォーカスが出なくなる手前のところでは若干周辺光量は落ちるがケラれが消える。

広角側から望遠側に進むほど拡大率が上がります。(ケラレも少なくなります。)
広角側からかなりの領域でケラれますがそこそこ広い範囲でズームレデューサーとして使用できそうです。

●ステップアップリング+ED2倍バローを追加したガリレオコメリートの場合
こちらに関してはズーム全領域でケラレが出てしまいました。(レンズとの相性でしょうか。。。)
フォーカスは出ますが、ケラレが多いためこのレンズでの使用には向いていないように感じました。

●2インチ0.5倍レデューサ+カメラの場合
唯一このレンズを使用しない方法です。

レデューサーを使用すると周辺画像などが悪くなることが多いのですが、小さな撮像素子と2インチレデューサーの組み合わせの場合、周辺まで歪みは確認出来ませんでした。
ズームは当然出来ませんが、画質はかなり良好でした。


このレンズをそのまま望遠鏡の接眼部に差し込んだ場合、ある程度の範囲でズームレデューサーとして使用できることがわかりました。画角は正確にはわかりませんが、望遠側は2インチ0.5倍レデューサ+カメラの組み合わせより少し拡大率が低く感じました。(0.4倍程度)
広角側はケラれますが、より広い範囲が見えます。

球状星団や惑星星雲など視直径の小さな対象では結構面白く使えそうです。

今回は8cm屈折で検証しましたが、シュミカセなどを使用しても面白そうだと感じました。(かなりのハイスピードレンズに変身する予感)

小さな撮像素子のカメラの場合、望遠鏡では拡大率が上がりすぎてしまうため惑星では便利に使えますが他の用途では正直わたしの観望方法では持て余し気味でした。。。

しかし、このようなズームタイプのレデューサーがあれば活用範囲が広がりそうです。

海外とかの物好きなメーカーが専用設計のズームレデューサーとか出してくれれば面白そうなのですが。。。


追伸
この焦点距離のレンズと撮像素子の小さなCマウントの天体カメラや蓄積機能のある防犯カメラの組み合わせは観望でももちろん楽しめますが、実は電子ファインダー兼ガイドスコープとしてもとても役立ちます。
これだけ広い範囲の視野角を網羅できればPlateSolving使わなくても目標天体を簡単に導入できます。

PHD2などで広角側で対象を探し、望遠側に変更してオートガイドに利用という使い方がいとも簡単にできてしまいます。
幅広い視野角を得られるレンズを使用すると想像以上に快適度が向上します。

興味ある方はお試しください。(目から鱗の快適さですよ)
以前の記事で、IMX385高感度カメラに12mm~240mmの電動ズームCマウントレンズを取り付け、自作コントローラーでフォーカスやズームを操作しながら観望する様子を紹介しました。

昨年末からの検証で、高感度防犯カメラのカメラ機能(蓄光、オートゲイン・シャッター、ノイズリダクション、霞除去機能など)やCマウントズームレンズで得られる視野角やF値の明るさが天体のリアルタイム観望に適していることがわかりました。

今回ヤフオクで12mm~240mmの電動ズームCマウントレンズが安く手に入ったので自作コントローラーでフォーカスやズームを制御できるようにしてZoom観望環境をバージョンアップしましたが、この組み合わせってまんま港湾や空港で使用されている監視望遠カメラです。

ということは、これらのカメラも天体特性が良さそうです。
調べてみるとこんなカメラが。。。

hero_01.jpg

Youtubeにも紹介動画がありましたが、望遠が20~800mmの40倍ズーム、高感度CMosセンサーに新開発の画像処理機能、光学手ブレ補正など空に向けたら天体用途にも向いていそうな機能が満載です。
(35mm換算で20~800mmだとしたらこのカメラの撮像素子の視野角で換算すると星座~惑星がズームで一望できる万能カメラになります。)

完全業務用なので、価格すら不明です。(個人では手が出ない価格であることは間違いありませんが。。。)
私が作った寄せ集め(足りないものは自作)のシステムでもかなりリアルタイム観望が楽しめますので、天文台や科学館などの一般公開施設がこういったカメラを赤道儀に載せて運用したらなかなか面白そうです。(やらないでしょうが)

このように全く違う用途で開発したものが結果的に天体観望などの用途にも合っているという例は探せばいくつかの機材でありそうです。

上記のフジのカメラもあとバルブ機能さえ追加されればもう完全にリアルタイム天体用観望カメラになります。
ちょっとファームいじって天文台などの施設用として展開してくれれば私達も楽しめそうなんですけどね。。。
(C○nonあたりならやってくれそうな気も(笑)、そういえばC○nonも監視カメラ作ってますね。)

追伸
Cマウントの超望遠ズームレンズって画質的にどうなの?と感じていましたが、実際使ってみると業務監視で遠方の対象識別に使われる用途なので、望遠側で収差がほとんどありません。(対象が端の方に写っていたら識別できなかったなんてなったら監視用途で使えないからでしょう)

ズームレンズでこれだけの性能がだせるのなら天体用途でも出てきてほしいですが、残念ながらメーカー側にそもそもその発想が無いのでしょう。(正立ミラーを作った松本さんの記事を思い出します。)

「夏の悪巧み」と称してCマウント電動ズームレンズ+自作コントローラー+IMX385高感度Cマウントカメラの観望システムを作りました。
このカメラを使うと広角側でもかなり多くの対象が見えるのでPCレスでお気軽に観望する目的で考えていました。


IMG_4015.jpg

が、しかし、写真のようにバッテリー、ラズパイ(ミニPCでも)を装着しても自作コントローラーにDC端子を3つ付けてありますので配線も含めすんなり収まります。

やろうと思えばフルリモートで観望もできそうですが、そうなると自作コントローラーにさらなる機能追加が必要になります。
おそらくINDIドライバを利用すればArduino+リレーモジュールとかでなんとかなりそうですが、昨年複数カメラのリモート観望システムも作りましたし、INDI+天体カメラのリモートEAA環境も作っています。。。

前回のチェック観望で今回作成したシステムがかなり楽しめる環境であることはわかりましたが、このシステムを更にリモート操作に対応させるか、今までに作ったものを使い分けるか悩みどころです。

梅雨入りしましたのでしばし考察して通年で利用できる観望環境をまとめたいと思います。
(やっぱり、せっかく複数の環境が作ってあるので、使い分けが一番かな。。。)






前回の記事で完成報告しましたPentax H20ZAME-5-M 12-240mm 1.6 TV Zoom Lens+自作コントローラー+imx385搭載高感度防犯カメラによる電動ズーム観望を行いました。


IMG_4007.jpg

明るいうちに動作確認したときに自作コントローラーでZoom、フォーカスを電動で操作できましたが、絞りは開放のまま操作できませんでした。


IMG_4006.jpg

カメラのOSD(画面に表示されるカメラ設定機能)で”電子光量調整”を設定すると絞り開放のままでも問題なく自動で適正露出に調整されます。(このカメラメニューが日本語で表示されるので楽です。)

このOSD機能ってすごく便利です。映像見ながらパラメーターの調整出来ますし終了すればカメラの電源を落としても設定がカメラに記録されています。(一回映像確認しながら設定すれば次回からはフルオートで観望できます。

このカメラの自動露出機能非常に万能で昼の景色から淡い天体まで設定変更なく自動で調整してくれますので、ユーザーが操作するのは架台とズームのみです。(今回のレンズだとフォーカスも最初に合わせておけば大丈夫でした。)


vlcsnap-2021-06-11-02h13m42s122.jpg

広角側で見てみると天の川が確認できます。(以下いずれもムービーからの切り出しです。)


vlcsnap-2021-06-11-02h13m52s425.jpg

自作コントローラーのボタンでズーム、このレンズバリフォーカル(ズーム位置によってピント位置が違うレンズ)だと思っていましたが、望遠側でピント合わせしておくとどの焦点距離でもピントが合っており快適に操作できました。


vlcsnap-2021-06-11-02h14m20s490.jpg
vlcsnap-2021-06-11-02h14m48s305.jpg

このように中間位置でもピントが合っています。
実写版GoogleSkyみたいに遊べます。(笑)

広角側は視野角が30度ほどあるので、プラネタリウムアプリ片手に手動で導入できます。
自作コントローラーも問題なく動作し、常にジャスピンで好みのズーム位置で観望できました。

どの焦点距離でもピントが合っているので、ズームして観望したあと、若干広角側に操作して近辺の対象を探すのも快適です。
一通り夏の対象を楽しみました。(大量になるので画像は割愛)

ズーム(電動)とマウント(これも電動)で気軽に操作できます。
観望中に操作するのもズームボタンとマウントの移動ボタンのみです。(露出も自動で適正露出になります。)

非常に快適なお気軽観望環境ができました。(とても使いやすいです。)
観望地のビデオ望遠鏡の星空版といった感じで、超簡単に星空観望できます。


高感度カメラで広い視野角からズームができるとありとあらゆる対象を確認しながら導入できるので自動導入や導入支援装置も全く必要ありません。
まさにハイテクのローテク活用の極みです(笑)

暖かいうちはこのシステムで観望を楽しもうと思います。






以前の記事で高感度防犯カメラを用いたZoom観望のアップグレードを考えていましたが、不完全ではあるものの観望に使えそうなところまで仕上がったのでご紹介します。

IMG_3993.jpg
IMG_3989.jpg

記事を書いた後、ヤフオクでPentax H20ZAME-5-M 12-240mm 1.6 TV Zoom Lensというのを見つけました。
画角は12-240mmと希望通りなので、冷やかし半分で値切ってみたら即落札に(笑)

びっくりするほど低価格に入手出来たのでありがたいことですが、このレンズについて調べてみるとクリアしないといけない問題がいくつかでてきました。

1.電動ズーム・フォーカスなのに本体にはコントロール機能が無い(外付けコントローラー必須)
2.レンズの絞り機構も電動、本体にコントロール機能がない
3.自動アイリス機能はビデオ信号を利用したビデオドライブタイプ(現在多くのレンズはDCドライブ形式)→家にある3台の防犯カメラで試しましたが、どれもDCドライブタイプのようでNG。。。
4.本体に絞り、電動ズーム・フォーカスがないので外付けコントローラー必須だが、外付けコントローラーの情報がネットをくまなく探しても無い


家にレンズが届いた時、絞りが閉じていました。。。
まずはこれが調整できないといけません。
ズームもフォーカスも電動の上、本体にコントロール機構がないのでダメ元でメーカーに相談してみたら簡単な技術資料をいただくことが出来ました。(感謝)

以下がわかったことです。
1.電動ズーム・フォーカスは6~12Vの電圧調整でコントロール、プラス・マイナスを反転することでイン・アウト切り替え。(電圧変化で速度変更できる車のパワーウィンドウみたいな感じ?)
2.絞りはビデオ信号とレベル調整(2.5~5V)で調整できるらしい。(これはやってみないとわからない)

コントローラーの仕様書は入手出来ませんでしたので、上記の情報を元にコントローラーを自作することにしました。

回路自体は簡単そうですが、動作がどのようになるのか不明な部分も多いので現物チェックしながらの作業になりそうです。


IMG_3995.jpg

超雑な回路図を書き、家に無い部品をネットで注文します。
発注ついでにインターフェイスのレイアウトも作っておきます。


IMG_3988.jpg

家にある防犯カメラでチェックしましたが、アイリス(絞り)の制御方法が異なるようで動きません。。。
ズーム・フォーカスはDIN5端子ということで注文しましたが、届いたものがはまりません。。。

チェックすることも含め、バッサリ切り落とします。(チェックもしやすくなりますし)

部品も全て届いたのでハンダ付けをしようとしましたが、ここでまたトラブル発生。
配線に使用するスズメッキ線にどうやってもハンダがのりません。。。
ネットで調べてみると、メッキが古くなって合金化してしまうとハンダがまったくのらなくなるようです。

急場しのぎとして抵抗の足(こいつはハンダメッキ線です)を利用して回路をはんだ付けしました。

IMG_3986-1.jpg


回路図上では簡単かと思いましたが、スイッチ部品が多いため、ケーブルの山です。。。(大きなボックス買っておいて良かった)

動作チェックをしたところ若干ミスがありましたが、修正するとZoomとフォーカスは希望通り動きました。

絞りに関してもポテンションメーターで調整できるように考えたのですが、こちらは機能してくれません。。
しかし、信号線に12Vを流すと絞りが開きますので、当座これで良しとします。

作成したコントロールボックスの下部分には他の機材へも電源供給できるよう12V端子を3つ追加しました。

ベランダで動作確認したところ、無事動作しました。


あとは使ってみながら調整ですね。

今晩も晴れそうなので、このままベランダに設置して観望チェックしてみようと思います。






昨日は終日快晴。

実家に打ち合わせに行って戻ったのが夜だったので、短い時間になりましたが双眼鏡やいつもの防犯カメラのZoom観望で夏の対象を楽しみました。


IMG_3973.jpg

手抜きでいつもの広場まで行かず、ベランダから観望しましたが前の家の外灯が邪魔をしてハレーションが起きてしまいます。。

視界は狭いですがベランダでもある程度観望できるのでなんとか対処したいところです。(フードでも作るか。。)
前回記事にしたZoom観望のグレードアップ版も通販で部品がようやく揃ったので夏までにはちゃんと動作するようにしたいところです。

Zoom観望の画角で観望していると対空双眼でも見たくなってきます。(視野がほとんど一緒なので)
週末晴れるようなら対空双眼とZoom観望で見比べしようかな。


IMG_3967-1.jpg

久しぶりの電子工作です。
高感度防犯カメラを使ったZoom観望のグレードアップの構想ですが、果たしてうまくいくでしょうか。。。



今週末は思いの外天気が良く、暖かかったので一階のベランダ(当家は2階にはベランダがありません。。)で夕食と星空観望を楽しみました。


IMG_3954-1.jpg

作ったのはカレーリゾットです。
6時過ぎから開始したのですが日が長くなりましたね、明るいです。
自作したアルコールバーナーでお湯も沸かしています。


IMG_3956.jpg

食事が終わる頃に日が沈みました。
よく見るとスピカが見えます。
周りは木だらけです。。木の間から観望するような環境です。
自宅にいるのに林間キャンプに来ているような錯覚に陥ります。。(苦笑)


IMG_3958.jpg

暗くなってからは高感度防犯カメラを用いたZoom観望です。
冬場にリモート用観望用に構築した複数カメラの設定のままなので仰々しいですが、使っているのは12~120mmのレンズが付いたカメラだけです。

Zoomで画角を変更すればだいたいの対象を導入できますのでPCには接続せず、SkyWatcher SE-AT架台を手動で操作しました。

この架台は本体のボタンでモーターを動かせるので微動操作も簡単です。

久々だったので動作のチェックも行いながら双眼鏡片手に観望しましたが、春の対象は銀河など小さいものが多いので、120mmの望遠側でもイマイチですね。。

夏の対象が登ってくるまで待とうかと思いましたが、雲が出てきたので撤収。

前回の投稿でも記載しましたが、Zoom観望をもう少しオールラウンダーで使用できるように画策しています。

うまくいったら、夏はこのシステムと対空双眼鏡などで楽しもうかと考えています。


昨年の秋ぐらいから、気軽に観望できる環境をあれこれ考えてきました。

その結果、天体カメラを使用した遠隔リモートEAAと高感度防犯カメラを使用したZoom観望環境、複数の防犯カメラを利用した遠隔リモート複数画角観望環境が整いました。

天体カメラを使用したEAAに関してはほぼ完成形になったかなと思います。(冬場のお供には最適)

しかし、暖かくなってくると遠隔リモートではなく、自分が観望場所で楽しみたくなってきます。
昨年試した高感度カメラと12~120mmのCマウントレンズを用いたZoom観望はそのような用途には最適かと感じましたが、欲を言えばもうひと押し望遠側がほしいところです。(人間は強欲ですね。。)

12~240mmくらいのCマウントZoomレンズがあればあっさり解決してしまいそうですが、ネットを徘徊しても望遠側がそこまで伸びているCmauntレンズが見つかりません。。。

そこで幾つかの考察をしてみます。

・昨年作った複数カメラシステムのレンズ構成を変える(一番手軽か)
・12~120mmのCマウントレンズにフロントテレコンを付ける(画質はどうなるか?)
・12~120mmのCマウントレンズをレデューサーにして望遠鏡とセットで運用(このサイトの計算だとCマウントレンズを望遠鏡のレデューサーにできるかも)
以前試したガレリオコリメートを利用する(望遠鏡にバローを付けてZoom観望システムとドッキング)


お気軽さが売りのシステムなので正直あまりゴテゴテつけたくありません。。
なるべくシンプルに望遠側をもうひと押し伸ばせば更に多くの対象が楽しめそうです。
高感度防犯カメラのZoom観望はとにかくお気軽に観望できるのでなんとか夏までにより多くの対象をリアルタイムに楽しめる環境を作りたいところです。

幸い手持ちの機材で上記いくつかは検証できそうですので後日検証してみようかと思います。

以前記載したお気楽Zoom観望で使用しているCmosにIMX385が使われている高感度防犯カメラの設定のみを記載しておきます。

スクリーンショット 2021-05-10 224153

赤枠の本体のカーソルキーを操作して設定します。(コンデジと殆ど同じです。)
真ん中を押すとモニター画面内にパラメーターが表示されますので(この機能のことをOSDと呼ぶそうです)カーソル移動→真ん中のボタンで操作して設定していきます。

パラメータはありがたいことに日本語表示です。(英語であったとしても、日本語表記に変更できます。私が購入した店では購入時に親切にも日本語設定にしてくれていました。)

一回設定すれば電源を落としても設定が記憶されていますので次回以降は電源入れてモニターにケーブルを接続すればすぐに使えます。


設定を変更したのは以下の項目のみ


・シャッター制御→電子シャッター
・逆光補正→バックグラウンドに変更(パラメータが機能する領域も設定可能→中心部分に設定)
・シャープネス→最も弱い設定
・ゲイン調整→5~6(1~10)
・DSS→32(最大)
・明るさ→3~4(1~10)
・ガンマ→0.55~0.65


最低限上記を設定しておけば、どのような対象でも適正露出になり、暗い天体の場合は蓄光機能が働きます。

その他に調整する場合はデフォグ彩度などでしょうか。
画面を見ながら好みの状態に設定してください。

観望中に調整するのはズームリングとフォーカスリングのみです。

どうやら私以外にもこのカメラを購入した日本人の方がいらっしゃるようなので(天体用で使用しているかは不明ですが)以前の記事で記載したパラメーター情報だけを検索しやすいように記事にしました。

天体用でご利用の方はパラメーターの設定例としてご確認ください。
(使ってみた方はご存知かと思いますが、PCアプリなどとは異なり非常に簡単です。)




晴れていてそれほど外も寒くなかったので、久々に高感度SDIカメラに付け替えての観望です。

IMG_3798 (3)
リモート用に3カメ(超広角、広角、望遠)体制なので仰々しいですが、実際に使ったのはIMX385を搭載し、12~120mmズームレンズを搭載したカメラだけです。
配線してあるので外すのが面倒なのでこのカメラだけ接続です。

IMG_3797.jpg

スカイエクスプローラーSE-AT架台は本体にコントローラーが付いているのでこのコントローラーでも操作できます。
今回はPCに接続せず、手動で操作して導入、観望です。

昨日Youtubeの方にも投稿したので操作導入の様子などは映像でご確認ください。(昨日見た対象以外のものも入っていますが。。)
個人的にはZoom観望が一番楽しいかな。
対象を見つける楽しみがあります。

モニタに使用しているビデオアシスト5は2台のカメラを繋いで切り替えながら観望出来るのでカメラを切り替えながら観望するのも面白いかもしれません。

ベランダは視界が狭いですが楽ですね。
対空双眼とかも久しぶりに出してみようかな。



zoom.jpg


昨年取り組んでいたSDI高感度ZOOM観望もYoutubeの動画にしました。

動画の視聴はこちら

動画アプリのショートカットを覚える前に予定していたコンテンツが終了しました。(苦笑)

EAAとZoom観望は動画の方がわかりやすいかなと思います。

よろしければご高覧ください。
(チャンネル登録もしていただけると喜びます。)

アップデートでマウントドライバが不調ですが、なんとか動作されることが出来、天気もよかったので完成したシステムの屋外でのチェックを半ば強行する形で行いました。
(木星、土星の最接近は夕方双眼鏡で観望しました。)

IMG_3705.jpg

一階のベランダに設置です。
見ずらいですが、以前チェックしたとき不安定だったので、バランス調整して三脚に乗せました。


繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-12-21 214645

カメラはVMSというアプリ(Windows、Mac両対応・無料)でリアルタイムに一望出来ます。(一台のみ拡大表示も可能)
リモート操作するPC、スマホ、タブレットで全て確認できるように設定しました。
(広角担当のアナログカメラが暗いので調整中)


繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-12-21 213932

フォーカスはVMSとEkosを両方表示して手動で調節しました。


繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-12-21 233125

前の家の外灯でハレーションが起きていますので対策が必要ですね。
諸々チェックしながら機材を外に出したまま風呂中断。


繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-12-22 000648

テレビを見ながらテーブルにノートPCを置いての観望です。
マウントドライバのバグが原因だと思いますが、この日はPlateSolvingが全く成功しませんでした。
INDIを使ってPlateSolvingが成功しなかったのは初めてです。(ジェセム、、早くドライバ治してくれ)
しかし、画角の違うカメラが3台もあるので大まかに場所を掴んでマウントコントローラーで操作すれば導入できます。
屋根の横からギリギリM44が見えました。


繧ケ繧ッ繝ェ繝シ繝ウ繧キ繝ァ繝・ヨ 2020-12-22 001743

試しにCCDCielでスタッキングしてみます。
JPEGへの書き出しも可能です。


設置やリモートの準備は思ったより時間がかかりませんでした。
この日は外に3時間半機材を出しっぱなしにしてテレビを見ながら観望しましたが、バッテリーの減りも一メモリだけなので、問題なさそうです。

チェックしてみて感じたのですが、これだけ画角が揃っているとマウントのみリモートで操作できれば観望出来てしまいますのでEkosなどでフル装備しなくてもマウント操作のみで楽しめそうです。
今までのEAAで欠けていた臨場感は楽しむことが出来ました。
不具合が起こるのは天体関係のアプリやドライバだけなので、極力それらを使わずに操作したほうが楽かもしれないと感じました。

今回の追加で防犯カメラが3台になりましたが、IMX385を搭載したカメラが一番良いですね。
追加したIMX290のカメラはアンプノイズが多く、感度も少し低いです。(その代わり廉価ですが)

あれこれ追加して、完全リモートも可能になりましたが、このカメラはやはりズーム観望が一番楽しいです。

ひとしきりチェックできたのであとはマウントドライバのバグが修正されるまで待機かな。
(ASI224MCのシステムの方はマウントドライバ修正されないと使えませんし)





今年の9月末に購入したIMX385搭載の高感度防犯カメラが天体観望で快適に使用できたので、遠隔リモートEAAでも使用できるようあれこれ機材を海外通販で購入しましたがようやく全て揃ったので組み立ててみました。

この記事で記載したシステムですが、以前から使用していたアナログカメラも追加したのでカメラ3台になります。

IMG_3698.jpg
IMG_3696.jpg

同架したDVRに3台のカメラを繋ぎ、ストリーム画像を切替えながら観望できます。
IMX385搭載のカメラには12~120mmレンズを付け、120mmに固定して望遠担当、新規に購入したIMX290搭載のカメラはセットで購入したレンズ(2.8~12mm)を12mmに固定、星座が一望できる画角を担当します。
流星観望で使用しているアナログカメラのレンズも2.8~12mmですが、こちらは2.8mmに固定します。

この三台で人間の目の視野角(120度)、星座一望(30度)、対空双眼(3度)を切り替えながら遠隔リモート操作で観望しようという作戦です。

天体の導入やPlateSolvingは同架されたラズパイ4で制御します。
DVRもラズパイもルータに有線接続し、ストリーム映像やラズパイのデスクトップをWIFIで送信してリモート観望します。

リモート操作側の環境も作り終わり、後は稼働確認だけになったのですが、見ての通り過積載で安定感が非常に悪い状態です。。。。

カメラやDVRなどそれぞれは軽いのですが、これだけ大量の機材を同架しているのでバランスが悪すぎです。。
(配線の数もなかなかです。。)

SE-AT100N架台には三脚穴もありますので三脚を使用したほうが良いかもしれません。
L字金具での接続もイマイチなので、バランスが取れて安定してから実稼働でしょうかね。
(本末転倒ですが、このケーブルの数を目の当たりにしてしまうとこのカメラはお気軽観望用のみでいいような気もしてきました(苦笑い))

だって、もう中継機材みたいに複雑な見た目ですもん(笑)、ケーブルつないで移動できるので設置は見た目より楽ですが。。

IMG_3697.jpg

架台が苦しそうです。。。。







今回中国製の高感度SDAカメラ(防犯・産業用)を天体利用するにあたってさまざまな組み合わせや動作検証を行いました。

いろいろと考えさせられることがありましたので備忘録として記録しておきます。

●高感度SDAカメラに関して
当初の構想が防犯カメラのように暗所利用を考慮したカメラの性能は同様に非常に微弱な信号を扱う天体においても有効に働くはずなので、それを利用しようという目論見は観望においては当たりでした。(PCでの制御に関しては天体用のドライバでかなり制約されてしまいます。。)

ごく一部の機種を除いて、通常の一眼デジカメやビデオカメラではライブビューで殆ど星を確認できませんがこのカメラは蓄光機能やダイナミックレンジ拡大、暗所でのノイズ処理などがカメラ設定で行えるので、一度設定すれば昼間の景色から星雲・星団などの微弱な光量しかもたない対象まで全く調整せずに適正露出でリアルタイムに映像が映ります。

私が驚いたのは、月を導入した後、散開星団を導入したときと、夜に設定を追い込んだ後に、昼に調整して映像を映したときになにもせずに適正露出で映像が映し出されたときです。

今まではどんなカメラを使用するにしても天体が対象となるとマニュアル操作しかありませんでしたが、天体のような暗い対象まで自動調節されて見えるというのは本当に楽でした。

願わくば、蓄光機能より長時間の露出が行える機能が追加されてほしいなということです。
そうすれば、更に見える対象が広がるでしょう。

一度設定してしまえば、あとはカメラ操作が必要なく(フォーカスだけはマニュアル操作)どのような対象でも観望できるというのは初心者向けとしても非常に敷居が低くなります。

残念なのはこのような高性能で廉価な機種が日本では販売されていないと言うことです。


販売店などで設定をしてレンズ、架台とセットにして入門セットにして扱えば天体人口増えそうなのにな。。と感じました。
(一度カメラのセットさえしてしまえば、おそらく小学校の低学年でも扱えます。)

日本の天体業界は規模も小さく非常に保守的なので、このような取り組みはしないと思いますので重ねて残念です。
天体に興味がある子供や初心者を遠ざけてしまっているのは、実は天文業界や既存ユーザーの体質にあるのかもしれないと感じてしまいました。(既存の機器は高額で難解です。。。雑誌にしてもネットに流れる情報にしても天体写真に傾重したものが非常に多いので初心者にとっては果てしなく敷居が高いでしょう。)


●天体における機器の制御や映像信号の扱いに関して
簡潔に言うとPCを利用して制御を行おうとすると一気に難易度が上がってしまいます。
これには2つの理由があります。

・映像信号や画像の扱いがRaw(Fits)のみで、動作するかはドライバ依存
・アプリに関しても単独機器を扱うもの、複数機器を同時に制御出来るものがあるが動作させるために必要となるドライバなどが別枠扱いになっていたりと環境構築の難易度が非常に高い。


単独でモニターなどを繋いで観望すると簡単この上ない上記カメラも、いざPCで制御しようとなるとまず動作させるためのドライバで苦しむことになります。
その上、天体の場合映像や画像の取り扱いがRawに傾重しており、一般の映像信号の扱い(コーデックの利用など)と大きく異なるため、映像信号自体が快適に扱えません。
なんとか映像や画像が扱えたとしても、天体機器の制御と連動させようと思うとまたもやドライバの動作に苦しむことになります。

プレビュー映像など確認用の映像までRawで垂れ流し状態というのは考えものです。。。(PCで処理するには重すぎます。。)
ユーザーが機器を設定する難易度が他の機材よりかなり高いのも初心者を遠ざける一因でしょう。

このように考えていくと天体アプリが映像信号を快適に扱えるようになり、ドライバも含めた統合環境でユーザーがあまり意識しなくても動作して簡単に操作できる環境が整えば、これも入門用として非常に有用になりそうです。

非常に優れたアプリやドライバが登場すれば解決するかもしれませんが、もう一つの手段としては天体機器を統合処理する専用機器(防犯カメラなどで言うところのレコーダー)が登場すれば、PCでの処理や操作は非常に整理出来るのではないかと考えます。

防犯カメラのレコーダーは以下の機能があります。

・複数カメラの接続
・複数映像のハードウェアエンコーディング
・モニタ出力
・映像サーバ機能(Webブラウザでの映像確認機能)
・カメラ制御機能(Webブラウザでの遠隔リモートも可能)


かなり高性能ですね。
これに天体機器制御用のシリアルと、ドライバセットが組み込まれれば、PCでの操作はWebブラウザなどで行えるかもしれません。

INDIやINDIGOで少し似たことが出来ますが、映像部分がネックです。

両者とも組み込みLinuxで構築できるので、これらがすべてセットされた制御ボックスが登場すれば機器の扱いも楽になるかもしれませんね。

防犯カメラもかなり特殊用途ですが、こと、映像の扱いについてはかなりこなれています。
私のリモート観望システムも防犯カメラ用のレコーダーの力を借りなければ実現できなかったでしょう。

いずれにしても、初心者でも簡単に扱える機器セットというのが普及には非常に重要なことだと思うのですが、天体の場合改めてこの部分が不足しているように感じました。

さて、ここまで記載して上記に共感してくれる方が業者も含めて何人いるでしょうか。
(これが一番深刻な問題です。。)

天体業界やユーザーが天体業界のルールや天体機器の特殊性を当たり前と感じてしまい、初心者や子供目線で物事が判断できなくなってしまっているのが現状かもしれません。。

初心者用の機器ほど、快適になんでも使えるようになっていないといけないと思うのですが、現状は初心者用の機器ほどテクノロジーは完全に置いてきぼりです。。。(私自身も正直な話、入門用機器では目で見えない星雲・星団は導入できないと思います)

例を挙げるならスマホなんてハイテクの塊ですが、子供でも使えます。
(むしろ、子供の方が知識も操作も上のような気が。。。)
以前からずっとこのブログでは記載していますが、ハイテクを簡単・有効利用出来る環境が整うことが天文業界の底上げになるのではと感じています。(そのようになってくれるといいのですが、現状を考えると難しいのかな。。)




PCを使用しないお気軽観望に関してはこちらの記事にまとめました。

この記事ではPCを使用した制御に関して記載します。
結論から言うと、ストリーム映像をキャプチャアプリで見るのは簡単にできますが、天体アプリで使用する場合にはそれぞれ制約が出てきます。(制約を回避するシステムも記載します。)

キャプチャリングに使用しているのが廉価なUSB3HDMIキャプチャ(PCではUVCドライバを使用)原因かもしれませんが、ハードウェアエンコーダーは手持ちにありませんので私の所持する機器での検証結果としてご参照ください。

●Windowsの場合
一般的なキャプチャアプリでの動作は全く問題ありません。
天体アプリではSharpCapで確認しました。以下動作状況です。
ストリーム映像の表示→○
ライブスタッキング→○
PlateSolving→×(フリーズして動作停止)
Ascomを利用したマウント制御→×(PothHubが機能しません。)

Windowsを使用する場合はプラネタリウムアプリなどで自動導入してSharpCapでストリーム映像を見たり、ライブスタッキングをする使用法であれば可能ですが、SharpCapからPlateSolvingを利用できません。

この防犯カメラの場合バルブ撮影が出来ませんので、ライブスタッキングはノイズ除去程度の扱いになります。

●INDIサーバ・ドライバの場合(Linux・Mac)
Linux、Macの場合はWindows同様UVCドライバを利用したキャプチャアプリの動作は全く問題ありません。
天体で利用する場合はINDIサーバ・ドライバで一通りの機能が利用できますが、以下の制約があります。

・ストリーム映像の表示が不安定(ドライバが落ちる)
・V4L2 CCDドライバではモノクロ・ドライバでスタッキング設定にすることで動作・他機能の連携可能
・indi_webcam_ccdドライバではモノクロ・カラーいずれもスタッキング設定することで動作・他機能の連携可能
・indi_webcam_ccdドライバのIPカメラモードでは動作不可
・SBC(ラズパイ4)の場合、複数のキャプチャモジュールの使用は不可(信号分岐して複数のキャプチャモジュールを利用できない)

ということで、HDMIに信号変換してUVCキャプチャモジュールを使用して静止画モードで利用する場合に限ってPlateSolvingやオートフォーカスなどを連携して使用することができます。
映像信号自体はいくつでも分岐することができますが、HDMIUVCキャプチャモジュールを利用してV4L2 CCDドライバ、indi_webcam_ccdドライバで使用する場合は静止画でのみ利用することになります。

私の環境では遠隔リモートが必須になるのでINDIサーバ・ドライバの構成になりますが、上記の構成ではカメラのリアルタイム映像を遠隔リモートで観望することが出来ません。(静止画のみ)

上記のような制限を避け、快適な観望をするためには防犯カメラ録画用のDVRを利用します。(ますます天体っぽくなくなりますが。。)餅は餅屋、複数台のカメラも接続できますし、HDMIモニタでのカメラ映像チェック、Lanケーブルを使用したネットワークモニタも可能、更に録画も出来ます。
PCでこれだけの規模の映像を扱ったり、変換するとなるととんでもなく高額になりますし、追加機器の数も大変になりますが専用機であれば一台で済みます。

H0d9aed81e050439a9f9c7a6ef0fe29bbr.jpg

私は中国の回し者ではありませんが、国内価格の半額以下となるとやはり海外通販に頼ることになります。
デジタルのSDA信号を扱えるものは高額になりますので、廉価なAHD(アナログHD)の機器にします。
(私の購入したカメラはSDA、アナログHDどちらも使用できます。)

SDAの信号はHDMI変換してHDMIUVCキャプチャでラズパイに取り込みます。(制御用)

上記DVRは複数台のカメラを接続し、LANやHDMIで映像を確認できますので、リモート操作時に使用している無線ルータに接続して遠隔地からカメラ映像を確認できるようにします。(映像はDVRでハードウェアエンコードされているので無線でもリアルタイムに確認できます。)
遠隔リモート制御用のラズパイもルータに接続してありますので家のPCからVNCなどで架台の自動導入や、PlateSolvingなどが利用できます。
ネットワークカメラが使えればもっとシンプルな構成が可能ですが、蓄光機能を備えたカメラが無い、indi_webcam_ccdドライバのIPカメラモードで動く保証が無いので、おそらくこの構成がもっとも無難になります。
私は以下の構成で運用する予定です。


天体機器システム図2

カメラを2台設置して、一台は広角用(空の確認用)、一台は望遠用(対象確認用)にして、広角側はフォーカス固定、望遠側はフォーカサーを設置して遠隔リモートで調整できるようにします。
2台の映像信号はDVRに入力します。
DVRはWIFIルータ、HDMIモニタと接続します。

望遠側のカメラはキャプチャモジュールでラズパイ4に接続しオートフォーカスやPlateSolvingを行います。
架台も同様にラズパイ4に接続し自動導入やPlateSolvingの同期を行えるようにします。

ラズパイ4はWIFIルータに接続し、無線で映像確認とPCのデスクトップを自宅から操作します。

これで天体機器のフル制御と複数カメラのリアルタイム観望を遠隔リモートで行うことができると思います。
まだ届いていない製品がありますので、星空でのチェックは機器が揃ってからになりますがかなり快適な観望環境ができるのではないかと考えています。(機器が揃ったら報告記事にまとめる予定です。)












このところいろいろ検証していたSDA高感度防犯カメラを利用したリアルタイムズーム観望環境についてまとめます。

こちらはお気軽編です。
PCなどを利用したセッティングは部品などが揃ったら後日記事にまとめます。
このシステムで観望した記事はこちら

リアルタイムカラーズーム観望のメリット
・PC不要(セッティングの手間がかからない)
・自動導入、導入支援装置不要(ズームを利用すれば容易に導入可能)
・ハイコストパフォーマンス(おそらく手軽な入門用観望環境ではもっとも幅広い対象が確認できる。)
・PCなどを使用したシステム化も可能(こちらは後日)

リアルタイムカラーズーム観望のデメリット
・主要機材となるSDA高感度防犯カメラ、CmauntZoomレンズが海外通販でしか入手出来ない。
・カメラのマウント部の調整機構が不安定(ぐらつく)

購入方法やカメラの建て付けのアバウトさがありますが、これほど簡単に多くの対象を観望できる環境は他にはなかなかないのでは、と感じます。
カメラの調整を事前に済ませておけば、あとはケーブルを繋いで電源を入れるだけで観望をスタート出来ます。そして特筆すべきは昼の景色から散開星団のような非常に淡い対象までフルオートで適正露出になるということです。

実際試してみましたが、カメラの調整も日本語で出来るためそれほど難しくありません。
一度設定しておけば、電源を切っても設定が保存されているためあとは観望するだけです。
対象に合わせて自動で露出やゲインが調整されるため常に適正露出で観望できます。

実視等級で13~14、実視野が約30~3度程度の10倍ズームになりますので、広角側で星座を導入してから見たい対象を中心にしてズームすることで導入できます。(広角側でもほとんどの対象が見えています。)

印象としては星座双眼鏡と大型対空双眼鏡の実視等級をそれぞれ3等くらいアップしてリアルタイムでモニタで見る感じです。
天体に少し詳しい方なら、オリオン座の燃える木がモニタで確認できる程度の感度といえばだいたい想像していただけるとおもいます。

実視野も星座全景が見える位→大型の星雲・星団が画面いっぱいに広がるくらいと非常に絶妙です。
(実際使用した記事はこちら
これ以上倍率が高くなると導入支援装置や自動導入装置がないと都心部では対象の導入が難しくなるでしょう。


おすすめの組み合わせ
カメラは撮像素子の感度が高く、蓄光機能がついたもの。レンズは明るく焦点距離が10~120mm程度がおすすめです。
私が購入した組み合わせは結構おすすめできると思いますので記載しておきます。


●カメラ
H3822d63b09e34d09a37bac77da67fc60f.jpg

【ノーブランド品】CCTV セキュリティ用 12V DC電源 ピグテール メス 5.5x2.1mm ケーブル プラグ ワイヤー 10個

新品価格
¥295から
(2020/11/24 11:17時点)




SDA高感度防犯カメラ

撮像素子がIMX385、蓄光機能がついていますのでかなり高感度の製品になります。
大柄ですが軽いです。(中はスカスカ)
マウント部分のフランジバックが調整出来るようになっているので注意が必要です。
私は知らずに締め込んでしまい固着して動かなくなり、レンズで無限遠が出なくなってしまいました。(別途調整リングを購入して対処しました。)
このように建て付けの悪さもありますが、カメラ設定が日本語で出来て、高感度なカメラです。
このカメラ、電源がケーブル直結なので、上記のようなDCケーブルを接続するための端子を揃えておくと接続がしやすいです。


●レンズ

H972d4ed1ac974f9f899da47ad9dc7df8e.jpg

12~120mmCマウントレンズ

焦点距離が12mm~120mmの産業用Cマウントレンズです。
Fが1.8(レンズ口径で計算するともっと暗いはずですが。。レデューサ機構が入っているのでしょうか)、非球面レンズが使用されているようでズーム全域で歪みは少ないです。
一番のメリットはこの焦点距離と明るさでしょう。
前出のように広角端で星座全景、望遠端で3度位になりますので非常に幅広い対象を観望できます。
しかもF値が小さいので防犯カメラのビデオ映像でもかなり暗い星まで見ることが出来ます。

以上の2点が海外通販でしか購入できません。
どこかの販売店が輸入代行してくれれば。。。と思っています。(某販売店にメールで相談しましたがスルー)

映像信号がSDIという業務用の画像信号なので、実使用では扱いやすく機器も多いHDMIに変換して使用します。


●SDI→HDMI変換

SDI to HDMI コンバーター sdi hdmi 変換器 3G-SDI to HDMI変換器 コンバーター 高画質 1080p 高速伝送 ESD保護機能

新品価格
¥2,980から
(2020/11/24 10:34時点)




私は1世代前のVideoAssist5という製品で代用していますが、上記の製品も現地でモニタを使わないPC制御用(電力消費量を抑えるため)に購入しました。
問題なくテレビやHDMIのモニタに写ります。


●バッテリー

モバイルバッテリー 25000 mAh 大容量【Type-C 入出力/18W急速充電/PD3.0対応/QC3.0対応】軽量 2USBポート3台同時充電 【PSE認証済&METI認証済】地震/災害/旅行/出張/ 4個LEDライト/アウトドア活動 スマホ 急速充電器 iPhone、iPad、Android各種対応(ブラック)

新品価格
¥2,980から
(2020/11/24 11:01時点)




Mauknci USB 12V 昇圧 ケーブル USB A(5V) → DC(12V) 5V 12V 昇圧 DC USB 変換 外径5.5mm内径2.1mm 5V-12V DC ケーブル

新品価格
¥699から
(2020/11/24 11:03時点)



このカメラは12V必要ですが、消費電力が非常に少ないので上記のようなスマホ用のモバイルバッテリーとUSB・12V変換アダプタで充分運用出来ます。(私もこの組み合わせ)
SDI→HDMI変換器は5Vなのでそのまま使えます。
出力が3A出るものにしておくと将来ラズパイなどを繋ぎたくなったときにも使用できます。


●モニタ

Desview-P5-カメラモニター-高解像度-4K HDMI入出力 1920X1080 一眼レフモニター 外付けモニター カメラモニター 撮影モニター 正規代理 品質保証 日本語サポート

新品価格
¥9,999から
(2020/11/24 10:46時点)




HOSAN NP-F550 NP F550 純正互換 バッテリー 2個 USB 急速充電器 キット 対応機種 Sony NP F970 F750 F770 F960 F550 F530 F330 F570 CCD-SC55 TR516 TR716 TR818 TR910 TR917 as CN-160 CN-216 CN-304 YN 300 VL600

新品価格
¥2,399から
(2020/11/24 10:57時点)




上記カメラ、レンズ、SDI→HDMI変換器があれば家などで使用するのであればテレビに繋げば観望できますが、フィールドで使用するのであればフォーカスアシストや、バッテリーが使用できるフィールドモニターが便利です。
(私は前出のVideoAssist5を使用しています。)

架台はカメラ、レンズ、さらに上記フィールドモニタをセットしても1kg弱の重さしかありませんので小型のビデオ三脚などで充分事足ります。
ヤフオクなどで古い撮像管時代のパネ式の雲台や、オイルフリュードタイプの雲台があれば快適に使用できるでしょう。

あと一点、スマホ用のプラネタリウムアプリは用意してください。
おすすめはSkySafariです。
プラネタリウムアプリで確認しながら探せば、ズーム観望であれば視野が広いので問題なく対象が見つかります。

だいたいこんな感じでしょうか。
映像信号をHDMIに変換すれば家庭用のビデオや、PC用のUSBコンバーターなどで録画もできます。

本当に簡単に非常に多くの対象が、手間いらずで観望できます。
初心者やPC操作が苦手な方も、難しい部分がほとんどありません。(購入が一番むずかしいです。。。)

天体趣味を再開してから十数年経ちますが、私の中では近年の一番ヒット作かもしれません。(とにかく楽に良く見える、どんな対象でも調整なし(ピント合わせだけは必要ですが)に見て確認できるというのは本当に快適です。)
初心者の方でも、上級者以上に多くの対象を自力で導入できると思います。

興味ある方は、海外通販の障壁がありますがお試しください。





このところこのシステムで観望もEAAもできるよう考えていますが、中国からの部品が五月雨状態でまったりとしているのでなかなか進みません。。

並行してASI224の環境も考えており、この二つのカメラが有効に使えるように画策しています。
まだ欠けはありますが、ある程度部品はそろってきましたので組み上げました。


IMG_3663.jpg

遠隔リモートで使うときはこのようになります。
箱の中にカメラや自作フォーカサーを組み込んであります。


IMG_3667.jpg

こちらはビデオ雲台でのお気楽観望用です。
この場合はラズパイを外しVidoAssist5をアームに取り付けます。
見づらいですが、横にスマホ用のバッテリーが取り付けてありますのでケーブルが鏡筒部分でまとまります。
この場合はフォーカスは手動で合わせます。
(VidoAssist5のフォーカスアシストを使えますのでそこそこ気軽に調整できます。)

以前紹介した12〜120mmのCマウントレンズも届きましたので上記の経緯台お気軽モードでズーム観望してみました。

写真は映像からの切り出しです。(縮小のみ無加工)


vlcsnap-1.jpg

広角側でカシオペア座見ると2重星団まで見えます。


vlcsnap-2.jpg

2重星団を中心に移動してズーム


vlcsnap-3.jpg

次はオリオン座


vlcsnap-4.jpg

M42をズーム


vlcsnap-5.jpg

おおいぬ座シリウスあたりを見ると広角でもM41が見えます。
(高度が低いので木が。。。。)


vlcsnap-6.jpg

M41をズーム


想像どおり、SkySafariなどを片手に大まかな位置を確認すれば広角側でモニタに入れて、対象を中心に合わせてズームすると導入できます。

今回導入したCmauntズームレンズですが、非球面レンズなどを多用してかなり収差対策をしているようです。
しかし観望中に気づきましたがスケアリングにシビアです。(片ボケしたり治ったり)

これはカメラの取り付け部分に原因があります。(調整可能な構造になっておりぐらつく)


今まで使ってみて気づいた点もいくつかありますので列記しておきます。

●SDI高感度防犯カメラ
・意外とでかい
・感度はかなりいい(OSDのパラメータでかなり変化する)
・上部にアンプノイズがある(観望中はそこまで気にならない)
・マウントがCではなくCS(ネットの表記が間違っている)
・マウント取り付け部が調整可能なねじになっているためぐらつく(私は締めこんでしまい固着しました。。。)
・SDI信号やHDMI信号など映像信号で扱う分には手間いらず(PCのようにドライバで苦しむことがない、つなげばすぐ映る)

●Cマウントズームレンズ(12mm~120mm)
・画角はお気軽観望に最適(これ1本で楽しめる)
・画質(星像)は上記カメラのスケアリング問題があったので保留(調整リングを中華サイトから取り寄せ中)
・広角端と望遠端はフォーカス移動が少ない(中間はかなり移動する、これもマウントの調整で変化しそう、今後の課題)


●PCやSBCでの使用について
・WindowsはSharpCap一択(SDIをHDMIに変換してHDMI-UVCキャプチャモジュールで問題なく動作)、ライブスタッキング可能(しかし、ノイズがきれいになる程度なのであまりスタッキングのメリットはない)
・WindowsはPlateSolvingができない(SharpCapがフリーズ)

・SBC(ラズパイ4)はINDIドライバ2つで異なる動作、以下に記載
(取り込みはWindows同様SDIをHDMIに変換してHDMI-UVCキャプチャモジュール)

V4L2 CCDドライバ
標準で付属、モノクロ静止画のみ、ストリーミング(ライブビュー)もモノクロになりストリーミングを使用すると不安定、PlateSolvingなどを行うときはドライバコントロールパネルでスタッキングモードにしないと動作しない。

indi_webcam_ccdドライバ(おすすめ)
標準では付属していないため、インストールが必要(sudo apt install indi-webcam)、こちらは問題なくカラー画像が使用できる、ドライバ設定で静止画取り込み時にスタッキングを選択しておくと問題なく動作(しかも高速)、ただしストリーミングに関しては若干不安定。

ラズパイ4ではHDMI-UVCキャプチャモジュールを二つ使用することはできませんでした。(処理速度の問題か)

ライブスタッキングを行いたいのであればSharpCapになりますが、このカメラの場合露出が1秒までに固定されるのでノイズが減るくらいの効果しかありませんのであまり意味がないかもしれません。

Windowsの場合いろいろ試しましたが、どうしてもSharpCapからPlateSolvingが使えませんでした。(またASCOMのPOTHHUBが問題かも)

PlateSolvingを使いたい場合はINDIドライバの方が良いです。
ただし、ストリーミングを使用すると不安定になりますので、indi_webcam_ccdドライバでカラープレビュー(ドライバでスタッキング可能)が無難です。

リモート操作の場合はどうしてもPCやSBCが必要になりますが、上記の通りドライバの関係で制約が生まれます。

私の環境ではリモート操作が必須になりますので、現状ではindi_webcam_ccdドライバでカラープレビューで観望する形になりそうです。
PlateSolvingも可能ですし、プレビュー時の画像がスタッキング済みのカラー画像なのでまあまあきれいです。

しかし、映像信号のリアルタイム観望のメリットを知ってしまうとなんとかリモート操作でもリアルタイム観望がしたくなってしまいます。ラズパイ4にストリーミングサーバを組み込むことも考えましたが、処理速度的に無理がありそうなので、人柱でHDMI→H265ライブストリーミングキャプチャモジュールを中華サイトから発注しました。
リモート用にすでに使用しているルーターに接続してストリーム画像のみPCドライバを迂回して観望する作戦です。
indi_webcam_ccdドライバではIPカメラの接続もできるようなのでうまくいったらPlateSolvingやフォーカスの解析用に使用できるかもしれません。(ダメでもHDMIを分岐してHDMI-UVCキャプチャで解析はできます。)

単体で使う分には楽ちんですが、リモート操作を行おうとすると一気にハードルがあがりますね。。
快適な環境が整うか否かは諸々届いてからになりそうです。
(ASI224の環境は完成しましたが記事が長くなりましたので後日)

月が半月で、若干霞んでいるなど、条件としてはかなりイマイチですが、雲がほとんど無く晴れていましたのでいつもの広場まで頑張って機材を持ち出して最近チェックしている高感度SDI防犯カメラを自作DSCをつけたHF経緯台+10cm3枚玉アポに同架して、見比べ観望をしてみました。

当地はここにきて急に冷え込み、昨夜はマイナス気温になりましたので私自身がゆっくり観望できるのは今年最後のチャンスになるかもしれません。

いつもは雲や霧を気にしながらのセッティングですが、今日は大丈夫そうです。

62531728597__08FDE519-5192-4F19-B220-A6A6B2D46E6B.jpg

深夜ではないので広場は照明がついています。フラッシュ炊かなくても写真を撮れるほど明るいです。。
(まあ、雲が無く晴れるなんて今年ありませんでしたので贅沢は言えません)

IMG_3626.jpg

昨日パラメータを調整したカメラの写りはこんな感じですね(画面は二重星団です。)

まだ通販で頼んだレンズ(12mm~120mm)が届いていないので、75~150mmのカメラレンズ(F3.5)です。
二倍ズームなので、ズーム遊びは出来ませんね。

望遠鏡の方も低倍率にしてカメラと位置合わせしてありますので、対象を導入すれば望遠鏡でもカメラでも同じ対象が見えるようになっています。

照明と月の明るさが気になりますが、チェック開始です。


まとめ

40%縮小、無加工(動画からフレーム切り出し)で一覧をつくりまとめました。
左上、から月、M2、サターン星雲、M31、二重星団、はくちょう座サドル付近、St2(二重星団左隣にある散開星団です。)
月が出ており、若干の霞空でのですので悪条件でどのくらい見えるかの参考にしてください。
(冬の対象が見える深夜まで粘ろうと思って、そこそこ着込んで挑戦しましたが1時間半くらいで身体が冷え切ってきたため挫折しました。。もう、真冬の装備でないと無理そうです。)

昨日パラメータを設定したのでカメラはフォーカス以外いじっていません。月であろうが二重星団であろうが自動で適正露出にして表示してくれるのは本当に楽です。
条件が悪かったため、10cm三枚玉アポの方での眼視ではカメラに全く太刀打ち出来ませんでした。
感度は圧倒的にカメラのほうが上です。

しかし、星像の美しさはやはり眼視観望が良いですね。モニタの絵はやはりざらついて見えます。

高感度SDI防犯カメラはこのようなリアルタイム観望には非常に適していると感じました。
画質は正直画素数の多い天体カメラや一眼デジカメには太刀打ち出来ません。
画像処理エンジンが結構画像を作ってくれるので観望会やメシエマラソンなどでガンガン対象を導入して確認する用途などにはとても適しているかと思います。

反面、画像処理エンジンでの露出が最大1秒に限定され、コンデジ並に画像を作っているので淡い対象をあぶり出すような用途には不向きです。(星雲とか、写ったところで確認程度でしょう)
正直後加工してもリアルタイム観望した時の印象とそこまで大きく変えることは出来ないと思います。
天体写真のように仕上げたいのであれば、時間をかけて天体写真を撮るのが一番です。(当たり前ですが)

動画でスタッキングして絵をまとめる場合は惑星同様最低でも1000枚ほしいですね。(そのくらい重ねないと画像がなめらかにならないと思います。)

最初にパラメータの設定さえしてしまえば、後は何も操作せずにここまで写り、リアルタイム・正立像で確認できますので、実は初心者の観望向けの入門機材として最適ではないかと感じました。(配線した状態で箱にでも入れれば尚良し)販売すれば売れるかもしれません。)
これだけ見えるので、教材的な価値もありそうに感じます。

レンズが届いたらズーム遊びもしてみたいですね。(プラネタリウムアプリで確認しながら導入すれば、自動導入や導入支援すら必要なくなるかもしれません)




最近高感度SDI防犯カメラでの天体観望やEAA(電視観望)での活用の可能性を探っていますが、ひょっとしたらこれほど簡単に観望を楽しめる環境は他にはないかもしれないと感じています。

カメラの設定も画面を見ながらできますし(しかも日本語です)、非常に簡単です。感度を最大に上げなくても、対空双眼鏡で観望するような対象は肉眼より確実に見える感度があります。(最大に上げると画面が真っ白になるくらいです)
そのため、ほとんどリアルタイムに星空を観望できます。(このカメラ最大設定にしても待ち時間は1秒です。しかもフレーム合成なので、蓄光している間もリアルタイムに星が見えます。(徐々に感度が上がるような見え方))
カメラの設定以外観望中に調整するところなどがありませんので観望に集中できます。

カメラも一度設定すれば電源を入れるだけで映像がテレビに映るお気軽さです。(しかもフルハイビジョンの画質です)

現在このカメラに使うカメラレンズを物色中ですが、ふと考えてみたらテレビでの観望であれば以前中華の通販で見つけたCマウントレンズの画角がかなり楽しめるのではないかと思いましたので、KStarsで改めてシミュレーションしてみました。


スクリーンショット 2020-10-23 234401

以前紹介したカメラは12mm~120mmの10倍ズームです。
広角端と望遠端の画角を表示しています。大きい枠が12mm、真ん中の小さな枠が120mmです。
120mmだとオリオン座の全景がはいりますね。


スクリーンショット 2020-10-23 234512

望遠端の120mmでM42を見るとこんな感じです。

このレンズの画角だと、広角端で星座を確認してズームしてM42を画面いっぱいに映すことができます。

。。。これ、結構楽しそうです。
広角側で星座を見つけて、見たい対象をクローズアップして楽しむという観望スタイルが実現できそうです。
(しかも、テレビで映像見ながら)

広角側がこれくらい広ければ、自動導入さえ必要ないかもしれません。
星座などとらえやすい対象を導入した後、見たい対象を真ん中に入れてズームすれば詳細が見えることになります。
カメラの画像は正立像ですので、本当に星を見ながらテレビで確認して対象を見つけることができそうです。

広角からズームするときにどのくらいピントがずれるのかで快適性は変わりそうですが、カメラが高感度なのでそれほど手間ではなさそうです。(以前試したときにかなりフォーカスが外れてもボケた映像がとらえることが出来るのでピント合わせしやすいです。)

これでフォーカスまで自動になってくれたら究極のお気楽観望スタイルといえるかもしれません。

このように改めて検証してみると、このカメラにとても適しているように感じましたのでポチってしまいました。

届いたら、上記のことを試してみようと思います。
ピント合わせがそれほど苦にならないようであれば、おそらく私が今まで体験した中でもっとも気軽にかつ、対象を観望できる環境が実現しそうです。

正立像、リアルタイム、カラー、高感度、ズーム、設定いらずの簡単操作など星空の新しい楽しみ方になりそうです。(購入がお気軽ではないのが難点ですが。。)

追伸
本日少しだけ晴れ間が出たのでカメラのパラメーターを細かく調べてみました。
(パラメータはありがたいことに日本語表示です。)

・逆光補正→バックグラウンドに変更(パラメータが機能する領域も設定可能)
・シャープネス→最も弱い設定
・ゲイン調整→6(1~10)
・DSS→32(最大)
・明るさ→4(1~10)
・ガンマ→0.75


この設定で月(半月)も星(微光星含む)も自動で適正露出になります。
かなり広いレンジを自動で調節できるようです。
シャープネスを弱めることでノイジーな感じが薄れましたので、おそらく以前スタッキング時に出ていた縮緬ノイズも無くなるでしょう。

アイピース1本分くらいの価格ですが、本当に使える機材です。(かなり良いです。ここ数年来一番のヒットかも)
パラメータを大体適正に設定できたと思いますので、今日の設定をベースにあとは微調整で良さそうです。

早くズーム遊びしたいですね(笑)



日中は曇天だったので、全く期待していなかったのですが夕食を終えて外を見ると本当に久しぶりに快晴です!!!

これだけ久しぶりなので、対空双眼鏡でも持ち出して自分が観望したいとも思いましたが、この機会を逃すと次にいつチェックができるのか心配なので、最終チェック待ちの高感度SDI防犯カメラEAAシステムを玄関先(すぐに調整できるように)にセットしてチェックします。

IMG_3614.jpg

レンズをどれにするか検討中なので、フォーカサーをまだ設置していません。
そのため、フォーカスを手動で合わせてから家の中からチェックします。

結論から言うと、マウントドライバ、CCDドライバいずれも動作して、KStars・Ekosで制御出来ましたが、いずれのドライバも初期段階で動作不良箇所がありました。

・マウントドライバ(SkyWatcher Alt-Az)
ドライバが更新されたことで”Dome Park Lock”などというこの架台には全く不要な項目が追加されており、解除しないと正常動作しなくなっていました。(なぜ、ドライバを更新する度に不要な項目を増やしてトラブルの種を作るんでしょうか。。いい加減にしてほしいですね。)

・CCDドライバ(V4L2)※このドライバはUVC機器用です
フォーラムで確認したスタッキング機能を設定しないと動作しません。
そしていくら設定してもドライバに設定が保存できませんので、都度設定が必要です。

上記ドライバを使用される方はご注意ください。(最初マウントが動かない原因がわからず何度か再起動などして、動作するまでに30分ロスしました。。。。本当にドライバに項目を追加して動作を止めるのはやめてほしいです。)

では、AstRPiの操作手順を踏まえ流れを記載します。


スクリーンショット 2020-10-18 203321

ブラウザ画面にアクセスして時刻合わせ


スクリーンショット 2020-10-18 203406

ブラウザ画面のボタンからINDI Web Managerを呼び出し、ドライバ起動


スクリーンショット 2020-10-18 203640

VNCでデスクトップにアクセスしてKStars・Ekosを起動→ドライバを接続、ドライバの設定やチェックを行う。


スクリーンショット 2020-10-18 212606

初期の段階は移動後にPlateSolvingを行い、アライメント


高感度SDI防犯カメラの場合、カメラ側の処理でゲインや露出などが適正になっていますのでラズパイがわの露出時間は短くて構いません。モニタで写っているものが取り込めれば良いのです。そのため非常に快適に操作出来ます。


nijuu.jpg

二重星団です。
20秒間ムービーで録画したものをLinkeosでスタッキング→フォトショップで微調整
ニコン75-150mmF3.5 絞り開放で150mmで撮影しています。


m34.jpg

M34です。
条件は上記同様です。

防犯カメラのパラメーターは蓄光機能が8(32が最大)、ゲインはオートです。
カメラのパラメータでまだ感度上げられそうですが、フォーカサーなどもまだつけていないのでリアルタイム性重視で設定しています。

マウントドライバのドタバタ(同じドライバを使う方はご注意ください)はありましたが、無事テスト終了です。
モニタで鑑賞しながらPlateSolvingなどの処理が出来ますので快適ですよ。


追伸
昨日に引き続き本日もチェックしてみましたが、上記以外にもトラブルを引き起こす項目が見つかりました。
備忘録としてまとめておきます。

●CCDドライバ(V4L2)
・ドライバ設定でスタッキングに設定しないとキャプチャ出来ない(上記記載の通り)
・ドライバでカラーに設定してキャプチャするとクラッシュする。(ストリーミングは大丈夫ですが、それだとSolverが使えない)
・ドライバのキャプチャ設定をMotionJpegにしないと画像が表示されない

●SkyWatcher Alt-Az
・ドライバ項目に”Dome Park lock”という項目が付いており、デフォルトでラジオボタンが設定されているので”ignore”に変更が必要(上記記載の通り)

どうやらモノクロモード以外で使用するとEkosが受け付けてくれません。。(クラッシュはやめてほしいですが)
EkosではSolverなど解析や自動導入の操作に留め、観望はHDMIモニターという使い方が無難そうです。

Windowsではカラーでライブスタックが出来ましたが、今度はSolverがダメです。(フリーズします。。。)

このカメラだと150mmくらいのレンズが見る対象が多く楽しいのですが、そうなってくるとPlateSolvingが欲しくなりますので、Windowsだと厳しそうです。。

PCでの制御が絡むと面倒ですね。。(HDMIモニタで見るだけなら非常に快適なのに。。)
私の使い方だとモニターで観望しながらKStars・Ekosで自動導入やPlateSolvingしながらという感じになりそうです。
(昨日うまくいった使い方です、広場からの遠隔リモートだと制御は出来ますがPCでの観望は無理そうです)
どのような使い方でもエラーが出ないと良いのですが、なかなかそうはいきませんね。


以前、動作確認をした際、INDI環境ではストリーム映像の確認が出来ましたがシャッターを切ることが出来ずEkosモジュールを使用することが出来ませんでした。

WindowsのSharpCapではスタッキングは出来そうでしたが、PlateSolvingでフリーズしてしまいあと一息というところで理想の環境づくりが出来ずにいました。

若干面倒ですが、INDI・CCDCielではストリームからPlateSolvingが出来そうだったので晴れた日にでも試そうと思っていた所、以前報告をした本家のフォーラムに素晴らしい情報をいただき、無事Ekosモジュールをフルに使用できることがわかりました。
(情報を提供してくれたトパーズさん、本当にありがとうございました。)

https://www.indilib.org/forum/wish-list/7886-support-for-uvc-capture-module.html#61799

原因はやはりドライバの設定にありました。
INDIの場合、UVCキャプチャデバイスはV4L2ドライバーで使用できますが、このドライバには”スタッキング・オプション”があります。

このオプションを使用するように設定するとキャプチャモジュール、アライメントモジュール、フォーカスモジュールなどシャッター制御が必要なモジュールで撮影をすることが出来ました。(まさか、スタッキングが関係しているとは。。。)
天候が悪く星空でのチェックは出来ていませんが、ここまで動けば問題なくEkosのフル機能を使うことができそうです。

このシステムは信号分岐が出来ますので撮影カメラを使用してモニターで天体映像を鑑賞しながらPCにも取り込んで、PlateSolvingやオートフォーカス、オンアキシスガイドなど非常に柔軟な制御とリアルタイムの観望が実現します。


全てのモジュールでの動作は確認できましたので、上記記載内容がINDIサーバ・ドライバ、KStars・Ekosの組み合わせで可能になります。

今回は久々に嬉しい進展でした。

機材的にガチな撮影環境というよりは、自由度の高いEAA環境という感じですが防犯カメラなどで超高感度4Kカメラなどが出て来れば一気に撮影の方向での可能性も拡がってくると思います。

動作チェックをしていて思いましたが、カメラが画像処理エンジンを積んでいることでPCでの作業においても本当にストレスから開放されます。
映像信号が分岐できれば様々な処理を複合的に処理出来るので非常に快適な環境になりそうです。

早く天気が良くなってほしいですね。
このシステムを星空で確認がしたいです。



最近高感度防犯カメラを天体観望会で使ってみて改めてその使い心地を実感しました。

当初私は気軽に観望出来るアイテムとして紹介しようと考えていましたが、SDIデジタル信号を使用するカメラだとそれ以上の可能性を感じましたので検証しています。(天気が悪くて進みませんが。。)
そのあたりの流れはコチラコチラをご確認ください。

今回ご紹介するのはゆるい方の流れです。
実は防犯カメラなどの高感度カメラを天体に使用するのは数年前に流行りました。
その当時はオートガイドに使用したり、高感度を生かしてRGB合成したり、惑星撮影に使用されたりとあらゆる使い方が雑誌などでも紹介されていた記憶があります。

しかし、その後廉価な天体カメラが中国から登場してマニアの方々はそちらに移行した感があります。

私もその当時に購入したアナログカメラと最近購入したSDIデジタル伝送のカメラを持っていますがUSBなどのPC制御信号で扱う天体カメラに比較してとにかく楽に環境を作ることが出来ます。

アナログ接続時代は高感度だったのですが、画面のにじみなどが気になりましたがデジタル伝送のカメラは天体カメラ同様の画質です。(画像処理エンジンで処理されているため、厳密には同じではありませんが)

カメラだけでなく、テレビもかなり進化しています。
HDMI端子、アナログ端子、機種によってはd端子など豊富な入力を持っている機種がありますし、USBでHDを接続すれば録画も出来てしまいます。

ポータブルテレビなどは消費電力も非常に少ないので、ポータブルバッテリーで一晩楽しむことが出来てしまいます。

ではそれぞれの機器で注意点を記載しておきます。


●ポータブルテレビ
・可能であればフルHD対応(1920×1080)の機種を
・録画機能が付いたもの(USB端子でHDD接続が可能な機種)
・多数の映像入力端子があるもの

東京Deco 16V型 フルハイビジョン 液晶テレビ LEDバックライト [外付けHDD録画対応] HDMI PC入力 FHD HDD録画 液晶 地デジ CPRM USB 【国内メーカー12カ月保証】 w012

新品価格
¥12,780から
(2020/10/7 12:41時点)




上記機種は私も使用しているものです。
フルHD対応でデジタル・アナログ共入力端子を豊富に持っています。
昨今のPCはHDMIでモニタと接続する機種もありますので、モニタとしても使用できます。

●カメラ
・IMX291や385など高感度なCmosを使用しているもの
・DSS(デジタルスローシャッター?)機能が付いているもの(蓄光機能とか読んでいる場合もあります。)
・デジタル映像信号(SDIまたはHDMI)に対応したもの(ほとんどのカメラはアナログ出力もあります。)

私は海外通販でこちらのカメラを購入しました。

実際使ってみましたが、かなり高感度です。

撮像素子にIMX385、映像信号にSDIを使用するものです。
私はカメラのみ購入しましたが、12-120mmのCマウントレンズが付属したものを購入できますので、レンズもこれからという方はレンズもセットにした方が良いかもしれません。(画角が観望用にぴったりです。)
このカメラの場合はデジタル接続はSDIなのでテレビに接続するにはSDI→HDMI変換ボックスが必要になります。

アナログ接続端子も持っていますので同軸→RCA変換ケーブルを使用すればアナログでも出力出来ます。

SDI to HDMI コンバーター 3G-SDI/HD-SDI/SD-SDI to HDMI変換器 sdi hdmi 変換 sdi-hd 変換 ESD保護機能搭載 PSEアタブター付き(SDI to HDMI)

新品価格
¥2,499から
(2020/10/7 12:54時点)




私は以前撮影用に購入したBlackMagic社のVideoAsisst5に接続しています。
以前使用していたアナログカメラはコレになります。(まだ売っていたとは。。)
この会社でもSDIカメラなどを扱っているようです。
海外通販が心配な方は日本の会社で購入しても良いでしょう。(新しいチップを使った製品はまだ海外にしかないものもあります。)

●カメラ・レンズ
・焦点距離が100~300mmくらいのもの
・なるべくF値が明るいもの

防犯カメラはCマウント、もしくはCSマウントの規格になっています。
古い産業用のカメラなどもこの規格のマウントを使用していますのでヤフオクなどで探すのも良いですが、今だといろいろな選択肢が出ています。

その辺りの検証はこのページで行っておりますのでご確認ください。



●ポータブルバッテリー
・・容量が多いもの
・100Vの出力があり、正弦波出力をもっているもの


suaoki ポータブル電源 S601 222Wh(3.7V 60000mAh/11.1V 20000mAh) 正弦波 AC & DC & USBなど出力 ソーラーチャージャー 三つの充電方法 キャンプ 車中泊 防災グッズ 停電時に 非常用電源 12ヶ月保証

新品価格
¥21,880から
(2020/10/7 13:07時点)




この機種も私が使用しているものです。今はもっと容量が多いものが出ていると思いますが現在でも充分な性能です。
大分前に購入しましたが、未だに元気に活躍しています。
ポータブルバッテリーを購入する場合、100V・正弦波をキーワードに探してください。


これだけ揃えば、あとはケーブルをつなぐだけでテレビで天体の映像を見ることが出来ます。
カメラの設定などは本体のカーソルキーから行います。(OSDと呼ばれる機能)
モニタに調整項目が表示されますので、楽に操作できます。
一回設定してしまえば次からは同じ設定で見ることが出来ます。

実際操作してみるとわかるのですが、PCでの制御と比較すると圧倒的に簡単です。

モニタがテレビですので、ポータブルアンテナ繋げればテレビも見られます。(笑)
カメラのパラメーターもそれほど多くないので、端から試していっても数十分で全て確認できてしまいます。

ゆる天向きの観望環境なので、のんびり星見とか観望会などPCの操作があまり出来ないような環境にも向いているかと思います。

昔の環境がデジタル端子で蘇った感じですね。
超高感度のデジカメのライブビューをテレビで見るような感覚です。(実際のデジカメだとこのように使えるのがほとんどありませんが。。ソニーのα7SシリーズとかパナソニックのG5(の新しいやつ)くらいでしょうか)
テレビ以外、購入が少し面倒ですが、気軽な観望環境を作りたい方は検討してみてください。
電力消費も少ないので、上記のポータブルバッテリーで一晩余裕で持ちます。
(なかなかおすすめですよ、とにかく楽です。)







当初お気軽観望用として考えていた高感度SDI防犯カメラEAAシステムですが、操作していくうちに実に多くの可能性があることに気づきましたので備忘録として記載します。

現状ではSDIやHDMIなどの出力がついた高感度防犯カメラが対象ですが、天体カメラにも同様の処理エンジンが組み込まれれば撮影や観望環境が一変するほどの改革になると思います。

●デジタル映像信号(SDI・HDMI)で制御システムを構築するメリット
・映像信号をいくつでも分岐して使用できる。
・民生用のテレビやビデオカメラでエンコーダー・デコーダーチップが大量生産されているのでローコストで環境が組める
・民生用のデッキ、テレビなどを利用して、PCレスで環境を作ることが出来る
・PCに取り込んで利用も出来る(今のPCはほとんどデコーダーチップを内蔵しているのでそれを利用すれば高速に処理できる)
・PCでの利用に関しても映像機器同様、分岐した映像信号を個別に利用できる

USB端子を使用したPC用のカメラはPCに接続されないと使用できません(しかも一つの処理しか出来ません)、それに対し、デジタル映像信号を使用するカメラの場合はスプリッターで映像信号を分岐して使用できるのが非常に多くのメリットを生むことになります。

防犯カメラのように蓄光(長期露光)、ノイズリダクションなど天体に利用しやすい機能を備えたカメラであれば、ほぼリアルタイムで星を見ることが出来ますし、スプリッターで信号分岐を行えば、見ながら録画や、PCで処理(複数処理も可能)などが行えます。

例を上げれば、電視観望をモニターで行いながら、見ている画像をレコーダーで録画、PCのアプリさえ動いてくれればPCに取り込んでPlateSolvingやオートガイド(撮影用のカメラを使用すればなんとオンアキシスガイドが出来ます!!)などの処理をすべて同時進行で行えます。

現状ではPCの場合、天体アプリがUVCドライバにどれだけ対応できるかによって利用範囲が決まってしまいますが、今の状態でも組み合わせによってはほとんどの機能を並列に使用できる可能性があります。
(使える組み合わせが判明したら記事にしようと思います。)

天体機器の制御に関しては架台やフォーカサー、ローテーターなどはドライバさえまともに対応していれば全くPCに負担がかかりません。(なにせ未だにシリアル9600bpsとかですから。。)

桁外れにPCに負担をかけている部分は画像や映像部分になります。
これはFits(非圧縮のRaw+天体位置情報)ファイルが汎用的な映像処理に対応していないことが原因です。
(Rawファイルの垂れ流しなんてワークステーション使っても処理が追いつきません。。。)
せっかくPC側で映像処理用のチップを持っているのに、全く利用していません。
※ラズパイですら映像用の専用チップもってます。これを利用すれば映像信号が快適に扱えるのに、天体用のアプリは全く利用していません。(YouTubeの動画がサクサク動くのはこのチップを利用しているからです。)

映像信号をSDIやHDMIなどで扱えば、汎用的な専用処理チップで画像や映像を扱うことができるので、PCで処理する場合の負担も桁違いに減ります。

と、調べていくうちに便利に使えそうなことがわかったのでこのシステムを構築する場合のシステム図を記載します。


天体機器システム図

※クリックして、拡大してご確認ください。

私が、今回設置したシステムはVideoAsisst5がスプリッタ、モニタ、レコーダー、HDMI信号コンバータを一手に引き受けてくれますので一台で済んでいます。これにUSB3ビデオキャプチャ(HDMI)を追加しましたのでPCにも取り込むことができます。

どうでしょう、なかなか便利だと思いませんか?
お気軽用途にも本格的な天体撮影用途(4Kに対応したカメラなどが出てきた場合には)にも便利に使えそうです。
現状では高感度防犯カメラがフルハイビジョンのピクセル数しかありませんので、本格的に撮影に使用するには4Kに対応したカメラが必要です。
(天体カメラが画像処理エンジンを積んで、デジタル映像信号で信号を取り扱う形になれば最高ですが。。)

私の使用しているカメラだとEAA(電視観望)用ですね。
今後カメラの選択肢がひろがれば面白くなりそうです。



昨日ほとんど曇ってしまって高感度SDI防犯カメラをベースにしたEAAシステムのチェックがあまりできませんでした。
昼間ずっとドン曇りだったので、期待せずに外を確認したら少し霞んでいますが晴れています!

いつもの広場まで行く間に曇られるのも嫌だったので、せめてカメラのチェックだけでもできればと視界の悪いベランダに持ち出しました。(写真撮り忘れました)

VideoAsisst5と高感度SDI防犯カメラのみ繋いでカメラの性能チェックです。
昨日短い時間ですがチェックした時蓄光(32倍まで)機能が設定したにも関わらず働いていないように感じましたのでパラメータを一つずつチェックしていきます。
このカメラ、白い箱に入っていただけで取説すらありません。
(さすが中華。。)
パラメータを一つずつ試していくと、WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能をオフにすると蓄光機能が働くようになりました。(どうやらこのカメラでは相関関係になっているパラメータのようです。以前のカメラでは大丈夫だったんですが。。)

そうすると、いきなり感度がアップしました。
満月の霞空という三等星が見えるかどうかという悪条件ですが、かなり星が見えます。
しかし、蓄光機能が働くと画像の切り替わりが少し遅くなるため、ピント合わせが大変です。

IMG_3597.jpg

蓄光機能を8倍程度に押さえてピント合わせをした画像です。
昨日とは異なり、8倍でもこの悪条件の中かなり星が写ります。

オートゲインコントロールという項目は10段階で調整出来ますが4程度でこのくらいです。
10にすると真っ白になるくらい感度が上がりました。


IMG_3594.jpg

ピント調節が出来たので、蓄光を8→16に、ゲインを5(中間)に上げてみました。
蓄光を32まで上げるとゲインを3位に落とさないと明るくなりすぎます。

感度は中々良さそうですね。
パラメータはもう少し詰められそうです。
電源オフ後も記憶され、次回は設定した状態で立ち上がるので楽ですね。

画質チェックのためにムービーも録画しました。
VideoAsisst5で録画するとデフォルトではQuickTime形式のProResコーディングのため、Windowsでは読み込めません。
フリーウェアのVLCを使用すると再生・変換が可能です。


vlcsnap-2020-10-03-22h25m45s529.jpg

VLCで映像の一コマを書き出したものです。


TEST2.jpg

次はムービーをVLCで変換(AVI、Mpeg1)してレジスタックスで読み込ませて変換したものです。(ウェーブレットはかけてません)
とりあえず上記でレジスタックスで読み込める最適な変換を探らないといけないですね。


Untitled.jpg

次はムービファイルをMacに持ち込んでLynkeosでスタッキングしたものです。
私のMacは映像編集用のソフトを入れてあるためか、そのまま映像も再生できますし、Lynkeosへの読み込みも変換せずにできました。同じくウェーブレットなどはかけていません。マシンの処理速度が早いためあっという間に終了です。(手順も楽)

スタッキングすると画像のアラが見えてきました。
・輝星のフレアが変
・周辺減光がある
・周辺の星像がいびつ
・9秒(270枚程度)ではノイズが取り切れない、ちりめん状のノイズが出る。
・上部に若干アンプノイズが出る


上の3つはレンズを変えれば解決しそうです。
映像からの画像処理などは最適な方法を模索する必要がありそうです。(手軽さで言えば、MacでLynkeos→フォトショップかな)


111test32.jpg

画像処理で諸々してみました。
(SiriLでもやってみましたが、結果はどれもだいたい同じですね。後処理でアンプノイズや縮緬ノイズ調整したほうが楽そうです。)


手軽に高感度という今回の主旨は満たせそうです。
ここまで来たらラズパイつないでPlateSolvingのチェックもと思い、機材を用意して再度ベランダに出たら空全体がちょうど星が見えないくらいの薄曇り。。。。

その後1時間待ちましたが、天候は悪くなるばかりです。。。。
一気には解決させてくれませんね。。

今回はカメラの設定などはいろいろ試すことができましたが、感度が良いのでお気軽観望用・記録撮影用の用途としてはなかなか良さそうです。
考えていたとおり、並列処理(信号分岐)ができるのは非常に効率的です。しかし、現状では天体ソフトの対応が希薄です。(頑張って欲しいです)
PlateSolvingは後日晴れたときに挑戦しましょう。(いつになるんでしょうね。。それまでにジェセムがEkosのモジュールをストリームで制御できるようにしてくれていれば申し分ありませんが。)












前回SDI信号でVideoAssist5に接続して映像が問題なくモニタで見れることと、無限遠のピントチェックを行ったので、実運用に向けて諸々チェックを行った。

・SDI信号でVideoAssist5でのモニタリング中にHDMI端子から出力できるか(モニタリングしながら信号変換可能か)→OK
・USB3HDMIエンコーダーでPCに取り込んで使用できるか
●Windowsの場合
・VLC media playerでは動画、静止画キャプチャいずれも可能(UVC接続)
・天体アプリ、ドライバなどではSharpCapでストリーミング可能、PlateSolvingを使用するとアプリがフリーズ
●AstRPiの場合
・VLC media playerでは動画、静止画キャプチャいずれも可能(UVC接続)
・INDIドライバでは静止画のキャプチャリングがNG、ストリーミングは可能(よってEkosのアライメントモジュールでのPlateSolvingやフォーカシングはNG→フォーラムに申告
・CCDCielだと動画プレビューからPlateSolvingができそう。→取得した座標をプラネタリウムソフトに送れるかチェックが必要
(Macは時間切れで試すことができなかった。)

HDMIで問題なく信号送信されていて、UVCドライバを使う分には何の問題もなくPCでも使用できたため期待が高まったのですが、天文アプリ系の動作がなんとも残念な結果でした。(毎度のことですが。。)

WindowsのSharpCapはスタッキングまではできそうですが、PlateSolvingは無理そうです。(必ずフリーズします。)
INDI系はEkosが各モジュールでストリーミングでの操作に対応してくれれば使えそうなんですが、どのモジュールも静止画のキャプチャでの対応なので操作できません。(ライブビューを見ることだけはできます)
CCDCielは画面の星を右クリックしてPlateSolvingを行うのでストリーミングでも解析できるかもしれません。

夕飯を済ませて空を見たところなんと晴れています!!!

実際の空でようやく観望チェックやPlateSolvingなどが使えるかを確認できそうです。
大慌てで準備しました。


IMG_3583.jpg

安定の雑な詰込み


IMG_3584.jpg

ある程度配線して移動したのですが、いつもの機材と大分配線が異なるため忘れ物がいくつかありました。。。


IMG_3585.jpg

PCを使わなくてもモニタでリアルタイムに確認できるのでピント合わせが楽です。(手間なくできる幸せ、通常のビデオ同様高速です。)

ピント合わせの最中に空が霞んできてしまったため、はっきりとは言えませんが前の防犯カメラの方が感度は少し良いかもしれません。。。(IMX385ってこの手の撮像素子の中では感度いいはずなんですが。。)

そうこうしているうちに空がさらに霞んできました。。。。


IMG_3589.jpg


この後1時間半ほど粘ったのですが(途中で風呂に入りましたが)、残念ながら天候は回復しませんでした。
キチンとした画質・感度のチェックや、PCでPlateSolvingなどが可能かについてはお預けになりました。

まあ、メインとしてはお気軽観望用に購入したので、最悪PC操作(PlateSolvingなど)ができなくても構いませんが、画質や感度に関しては前より良くなってほしいところです。(前の防犯カメラ7年前のものですし、、)

今回つくづく思いましたが、PCで操作を行うと一気に手間が増えます。
願わくば、天体用に特化したエンジンを組み込んだデジカメかビデオ(PCレスでも単独で使用できるもの)が増えてほしいところです。(手間なく星が見たい。。。)

それと。。。


とにかく晴れてほしいです。。。。。(ここまで晴れる日が少ないとモチベーションが。。)



このところEAA(電視観望)の環境の見直しを行っており、あれこれ情報集めしたり、実験的に機材チェックしておりましたが、改めてEAA(電視観望)用途で使用する場合、場合によっては超高感度防犯カメラの画像処理エンジンの機能が有用になると感じています。

私はオートガイダーとして初期の頃は超高感度防犯カメラをキャプチャモジュールをPCに接続して使用していました。
感度は非常に良かったのですが、電源、映像などそれぞれケーブルが必要になり、その上PCで使用するためUSBキャプチャモジュールも取り付ける必要があったため配線が煩雑になるのでその後Lodestarを購入して環境を作り変えました。

超高感度防犯カメラは動画をSDカードにキャプチャーできる機器を追加してその後は流星群撮影カメラにしていました。

しかし、改めてEAA環境を考えるにあたって超高感度防犯カメラの画像処理エンジンが非常に有用だったので、お気軽観望用には向いているかもしれないと思っています。

非常に有用な機能は以下の4点です。

・蓄光機能(フレームの加算合成機能)
・WDR(ワイドダイナミックレンジ)機能
・ノイズリダクション機能
・OSD機能(メニューで機能切り替え)
・デッドピクセル処理(自動ダーク処理機能)


いずれもPCを使った天体カメラとスタッキングアプリなどでも可能ですが、カメラ本体で処理してくれるため非常に高速で使いやすいのです。

防犯カメラでも上記の機能を備えていないものは天体用としては感度不足で使えないと思います。
(逆にすべて付いてるものの方が少ない状況です。)

唯一のマイナス点としては私の使用しているカメラはCVBS(RCA)のアナログ画像のため、画質がイマイチになる点ですが、カメラの感度などはASI224より上記機能が手軽に使えるため使い勝手やリアルタイム性など優れている部分もあります。(特に動画のリアルタイム性はだいぶ違います。)
この利便性に着目して製品化したのがRevolution Imagerですね。

Revolution Imager R2-Live View CCD Video Astronomy Camera System by Revolution Imager

新品価格
¥57,827から
(2020/8/31 22:04時点)




防犯カメラの画像処理エンジンを利用し、モニタや天体機器用のアダプタなどをセットしたものです。
カメラは多分私が持っているものと同じ程度のものです。
PCレスで非常にお気軽に使えますが、画質はアナログテレビ並です。


中国のサイトだと既にIMX385を使用した防犯カメラ(上記4つの機能付き)も登場しています。
こちらに関してはSDIという業務用の超高速映像転送規格(もちろんデジタル)に対応していますので、画質に関してはPC用の天体カメラと変わらないでしょう。
しかも転送速度が非常に速く、かなり長い距離を引き回せます。(500m位)

更に、上記の便利な処理機能が使えるので、かなり満足度の高いお気軽PCレスEAAが構築できそうです。
PCに取り込むには別途SDIエンコーダなどが必要になるのですが、実は私以前Web映像の編集用として以下のSDI対応機材持っていたりします。(苦笑)


【国内正規品】Blackmagic Design モニター一体型レコーダー プロ仕様スコープ VideoAssist 5インチ 3G HYPERD/AVIDA03/5

新品価格
¥62,678から
(2020/8/31 22:11時点)




と、言うことはモニタと録画環境がすでに揃っていますので、カメラさえ追加すればお気軽PCレスで画質もそこそこのEAA環境が出来てしまうということになります。(天体の導入は低倍率なら自作のDSCで充分なので、本当にお手軽に観望環境ができます。)
どうしよう。。買っちゃおうかな。。。。。
(画質以外は今持っているカメラでも全く不満ないんだけど。。。。)

晴れないと煩悩が膨らみます。。。。(苦笑)






プロフィール

TーStudio

Author:TーStudio
色々工夫しながら星空を楽しんでいます。
興味あるカテゴリを選択してお楽しみください。

カレンダー
11 | 2023/12 | 01
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
アクセスカウンター