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ダウンロードはこちら

以下の更新がされています。

・Webサーバースクリプトの修正(サーバダウンの不具合対応)
・システム、アプリの最新アップデート
・INDIUNOドライバの不具合対応(この部分だけ動作バージョンにダウングレード)
・astro-soft-buildに対応(不具合時のダウングレードのために)


今後ネットでの更新が必要な場所はChromiumにブックマークしてあります。
今回のバージョンで当家では全ての不具合が消えましたが、最近のINDIはアップデートの度にトラブルが出ますのでこのバージョンで動作がしないドライバがある場合のみアップデートしてください。(アップデートは同封するSynapticで簡単にできます)

今回あまりにもトラブルが多かったので、INDIの開発者の一人nouが提供しているINDI・Kstarsのソースビルドスクリプトに対応しました。
これはあくまでも任意ですが、ソースからのビルドにはなりますが任意のバージョンに変更できるようになります。

作業ディレクトリは
/home/astrpi64/astro-soft-build

このページから任意のバージョンを選び、ソースをダウンロード→解凍して上記作業ディレクトリの該当ファイルを差し替えてください。(ほとんどの場合は build-soft-stable.shだけでOKです。)

2023-06-05 1

まずはここからダウングレードしたいバージョンを選択


2023-06-05 2

”ソースを参照”ボタンを押し


2023-06-05 3

ソースを保存します。

ダウンロードフォルダのZipファイルを解凍し、中にあるファイルを上記作業ディレクトリに移します。

その後ターミナルで

cd /home/astrpi64/astro-soft-build
./build-soft-stable.sh


でINDIサーバ・ドライバ、Kstars全てをソースから変更出来ます。

Linuxではこの方法しかダウングレードできません。

ビルド環境を作ってある上、スクリプトで処理するのでそれほど難しくはありませんが、動作環境を作ってバックアップを取る方がはるかに楽です。アップグレードする場合は必ずSDカードにバックアップを取ってから行ってください。(全て正常に動作するバージョンはとても貴重です。私自身も正直アップデートはあまり行いません。トラブルで振り回されるのは嫌なので。。。)

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ダウンロードはこちら

hash MD5
DB2D989689F2883043F702F5F60A8156

以前の記事で記載しましたが、スマホのアプリが結構面白くなってきています。
個人的にはAstroHopperがもっとも簡単に導入支援環境を作れるものだと思いますが、同じ作者がOpenLiveStackerというアンドロイドOSで動作するライブスタッキング+PlateSolvingアプリを作っています。

こちらはちょっとマニア向けの香りがしますが、上手くすればアンドロイドだけでEAA環境が完結しそうです。

そこでラズパイ用のカスタマイズアンドロイドOSとOpenLiveStacker、SynScanProアプリなどを入れたEAA用ディストリビューションを作ってみました。

組み込んであるものは以下

・OS:アンドロイド13
・APKPure(簡易GooglePlayアクセス)
・OpenAstroStacker(UVC、ASIカメラ対応のライブスタッキング+PlateSolvingアプリ(インデックスファイル取得済み)
・SynScanPro(SkyWatcher社のマウントドライバ(ネットワーク、シリアル両対応)
・VNCサーバ(リモートデスクトップ接続)


簡単な使い方
1.ラズパイにカメラ、マウント(USB、WIFIいずれもOK)を接続
2.VNCでリモートデスクトップ操作(事前にLAN内でのアドレスは調べる)
3.ラズパイSynScanPro(SkyWatcher社のマウントドライバ(ネットワーク、シリアル両対応)でマウント接続
4.リモートデスクトップ操作を行っているPC、スマホのSynScanProアプリ、またはSkySafariでラズパイ側のドライバに接続
5.OpenAstroStackerでカメラと接続
6.EAA観望

試してみましたが、ラズパイ側のSynScanProでマウントと接続するとリモート側はラズパイのIPアドレスでマウントと接続できます。
スマホやタブレットであればラズパイ側SynScanProでマウントと接続しておけば、リモート側のSkySafariのSkyWatcherドライバで直接接続できます。(SynScanProアプリがINDIなどのようにドライバ以外にサーバ機能があるためこのような接続が可能です。)

まだ動作チェック程度ですが、簡単なEAAであればこれで出来そうです。

興味ある方はお試しください。



以前配布したAstRPi64で内蔵しているWebサーバにアクセス出来なかった場合の対処方法を記載します。


スクリーンショット 2023-05-22 235325

まずはVNCかNoMachineでデスクトップにアクセスして、ランチャー赤枠部分のSpaceFMを起動してください。


スクリーンショット 2023-05-22 235433

メニュー:ファイル→Root Windowをクリック


スクリーンショット 2023-05-22 235733

少し待つと赤枠のルートウィンドウが立ち上がりますので以下のファイルを探し、右クリックでL3efPadなどのテキストエディタで開いてください。

/etc/nginx/sites-available/igps


スクリーンショット 2023-05-22 235930

ファイルが表示されたら赤枠部分の#####igps#####以下のテキストを削除→保存してください。

これで再起動すればサービスファイルが読み込まれて動作するようになります。
これでも動作しない場合は

ターミナルを開いて以下のコマンドを入力してください。

sudo systemctl start nginx.service

エラーメッセージなどが出なければ、これで使用できるはずです。
上記を試してもなお、astrpi64.localに接続出来ない場合は以下をご確認ください。

Windowsの場合→Microsoft StoreからiTuneをインストールしてください。
アンドロイドの場合→AstRPiとWIFI接続→QRコードを読み込んでアクセスしてください。アンドロイドはボンジュールサービスが利用できませんので、IPアドレスのみの接続になります。そのためリンク先も全てIPアドレスになるためa.htmlという専用ファイルを用意しています。

お手数をおかけしますが上記不具合が出た場合お試しください。


ダウンロードはこちら(2023.6.5改定版です。7Zipで圧縮しましたが約12GBもありますのでお時間あるときに。。。)

●HASH MD5
E75A4892D1CD0A20CD4548768B6126C1

●PW
astrpi64(システム用)、astrpi64@astrpi64(WifiAP、VPN用)

●接続アドレス(変更)
PC→astrpi64.local(固定IP廃止(ボンジュール必須))
QR_956161.png

アンドロイドWifiAP→192.168.4.1/a.html

QR_956393.png

AstRPiの64ビット版になります。
32ビット版のバイナリが利用できないため、一からの再構築です。
かなり調整しましたが、AstRPiと比較するとシステムの安定性、INDI環境の安定性とも若干低下します。(Linuxのセキュリティ強化のため)
64ビットになることでバイナリが重くなり、32ビット版のバイナリを受け付けなくなりましたので、AstRPiと比較すると使用出来るアプリは減りました。
とはいっても、現在配布されているディストリビューションの中では群を抜いて収録アプリが多いので、さまざまな天文アプリを試すことが出来ますし、ファイルサーバ、VPNサーバなど単体利用も可能です。

ラズパイ3ではメモリ不足で動きませんのでラズパイ4専用です。

ラズパイ4、4Gの方は軽量で安定した32ビット版がおすすめです。こちらは8GB版をお持ちの方向けです。
使用方法は上記変更部分以外はAstRPiに準じます。(アプリ説明などはPW、廃止された機能を除いてそのままです。)

UbuntuMate22.04はRaspbian同様raspi-configが使用出来ますので、SDカードに書き込み後、念のためディスク領域を拡張してください。

GPL3のアプリが多数ありますので、ライセンスはGPL3になります。


●AstRPiからの変更点
・UbuntuMate22.04(64ビット)、INDIバージョン2.02(最新)
・パスワード astrpi64(システム用)、astrpi64astrpi64(Wifi、VPN用)
・WifiのIPアドレス(PC→astrpi64.local、アンドロイドWifiAP→192.168.4.1、固定IP廃止(ボンジュール必須))
・Webインターフェイスの機能縮小(iGPS、Wifi切り替え機能が削除)
・アクセスポイント機能、Lan接続などをシステムのネットワークマネージャーに集約
・同封するアプリ(32ビット版のみのものは無くなりました。新たに追加されたものもあります。配布の説明文参照)

詳細は配布の説明文を確認してください。
アプリの操作などは上記AstRPiの説明(削除されたiGPSやアドレス、PW変更部分を除いて)でご確認ください。

Linuxも新しいものほどセキュリティが強化され、天体機器の制御環境を作ることが難しくなりました。
今回配布のバージョンで私の環境ではトラブルが解消されました。(が、他の機器では確認できないためどの程度の安定性かは不明です)細かく調整は行いましたので、既にラズパイ4をお持ちでこれから始める方にとっては良い開始点にはなるかと思います。

その際、環境設定が終わるまではシステム、INDIのバージョンアップは行わないでください。(天体機器のような複数の外部機器を制御する環境にとってアップデートは大敵です。アップデートした場合は再度全ての機器の確認が必要です。(メンテナンスを容易にする環境も用意していますが、PCなどのアップデートは全て自己責任になります。)

追記
前回もソースをコンパイルできる環境を作っておきましたが、今回は更に簡単にバージョン変更が行えるスクリプトを使用したソースコンパイル環境に変更しました。
。。。が、バックアップを取れば不要な作業です。
ご自身の所有する機器の動作確認が取れた段階でバックアップは忘れずに行ってください。(正直最近のINDIアップデートは地雷だらけです。毎回のようになにかしら動作しなくなります。。。)

現在配布しているAstRPiはAstroberryを配布しているカチョレクのリポジトリを使用しています。(ポートのリダイレクトなど不具合を起こしそうな部分は利用していません。)

32ビットのOS環境ですが、現状不具合なく快適に使用しています。

64ビットOSがRaspberryPi財団から配布された際、64ビット版に変更しようか検討しましたが、以下理由で32ビット版に留まりました。

・64ビット版の天体アプリが非常に少ない
・32ビット版アプリの併用ができない
・環境構築を一からやり直し


正直その当時はデメリットの方が多かったのですが、最近INDIフォーラムを確認したところ開発者から以下の情報が発信されました。

INDIの推奨環境がUBUNTU22.04に変更(22.04にしないと今後のアップデートが不可能になる)

この話を聞いた時、かなり開発者にツッコミいれたくなりましたが、そのようになってしまった以上従うしかありません。。。(22.04はシリアル関係不具合だらけなのに。。。)
正直最近はアップデートするとトラブルのオンパレードなので、1年くらいはアップデートを凍結して使用していました。(機能アップもほとんどありませんでしたし、何度もアップデートの不具合に見舞われていたので)

しかし、今後UBUNTU22.04以上でないと正常にアップデートできないとなると考えざるをえません。。。(やめてもらいたいですが)

と、いうわけでEAAで利用しているMiniPCのアップデートと併行して、RaspberryPi4は新しいSDカードでシステムを一から環境を作りなおしてみました。

まあ、予想通りではありますが、32ビット版で動作していたアプリのいくつかは64ビットでは利用できません。(32ビット版で組み込んだもので動作しないものも多数あります。)
そして今回のINDIのアップデートも不具合だらけです。。。(32ビット版はアップデートしていないので無事)

RaspberryPi4の大幅な値上がりなどで正直SBCで環境を作成するメリットは薄れましたが、GW前にお遊び用として配布しようかなと考えていましたが、肝心のINDIドライバの動作もいまいちですし、動作も32ビット版より遅いです。。。

INDIドライバの不具合部分を除いてほぼ作業は完了したのですが、どうしたものかと考えています。
(ドライバの不具合はいただけません。。。)

使ってみて痛感しましたが、ラズパイに関しては現状32ビットの方が安定しています。

まあ、環境自体はだいたい出来ていますので、INDI環境がもう少しまともになったら配布するかもしれません。(GW前はなさそうかな。。。)

追伸
MiniPCに関してはラズパイと異なり、アップデートだけで済んだのですが、全ての動作チェックが終わり電源を落として再起動したらINDIサーバが立ち上がらなくなりました。

本当に今回のアップデートは不具合だらけですね。。。(ダメになったのはINDIのみです。)
どうせ当分解消しないだろうからEAAはデュアルブートのWindowsでも使うかな。。。(SharpCAPでのASCOMの連携が不安定であまり使いたくはないのですが。。。。)



当ブログでも記事として多数扱い、現在当家においても高感度カメラ+電動ズームレンズの観望システムと天体写真撮影システムで配布しているAstRPiを利用しています。

が、昨年あたりからラズパイ4の価格高騰やチップセットの変更(対応済みのはず)など以前より気軽に試せなくなってしまいました。(シングルボードコンピュータでの制御環境作りは全くもって入門用ではありません(価格だけは入門用でしたが))

もともと天体機器の制御はWindows+ASCOM環境で長らく行ってきましたが、Linux+INDIであればシングルボードコンピュータ程度の処理能力でも問題なく安定動作することがわかったため乗り換えた経緯があります。(ASCOMでは長らくPOTHHUBのトラブルに泣かされたというのもあります)

私がシングルボードコンピュータで環境を作った後、INDIはMacにも移植されました。。。
(もう少し早ければLinux覚えなくてすんだのに。。。。)

このような状況下で現在天体機器の制御に気軽に利用できる環境はなにかを記載します。
これから環境を作る方の参考になれば幸いです。
(一応Windows、Mac、Linux環境全て使って検証してきましたので食わず嫌いの情報(使っていないのに使ったように間違った情報を記載する記事)にはなっていないと思います。)

シングルボードコンピュータを利用する場合

おすすめはZWO社のASIAir Plusです。
カメラはZWO社のものにしましょう。

使っている天体用ドライバはINDIですが、スマホ用の専用アプリによりLinuxに触れなくても簡単に利用できます。
使っていてつくづく感じますが、INDIの欠点はドライバを動かすまでの設定の煩わしさ、バージョンアップで設定が消える(やり直しになる)ことです。

この部分をメーカーが確認していますし、さらに専用アプリで簡単に使えるようになっていますので現在シングルボードコンピュータで環境を作ろうと考えている方にとってはもっともおすすめです。

私が配布しているAstRPiについては天体アプリをフルに実装、RTC無しでスマホやPCから時刻取得可能などかなり機能が盛り込んでありますが、Linux、INDIの習得が必須です。


PCを利用する場合

おすすめはMAC+INDI環境です。
以前は天体機器の制御環境が非常に少なかったのですが、数年前にINDIが移植されてから一変しました
KStarsというアプリをHDD(SDD)にコピーすれば天体機器で必要なドライバ、アプリが全て揃います。

他の環境で苦労していたことが馬鹿らしくなるくらい楽に環境を構築できます。
(なにせKStarsをHDD(SDD)にコピーするだけですから。。。)

ただし、INDIドライバの設定に関してはLinux同様行う必要があります。

屋外で電力消費量の少ないPCを利用したい場合は現状ではASIAirを除いて考えるとMINIPCで環境を作ることがおすすめ(省電力PCがあり、USB端子の数も多い)ですが、WindowsにしろLinuxにしろ環境づくりが大変になります。

WindowsとMacには天体機器制御用の有料アプリもあります。※
(Windows→ステラショット、TheSkyX、Mac→TheSkyX)
※ここで言う制御アプリとは星図機能、天体機器制御機能、オートガイド、撮影機能などが全て統合された環境になります。

多数の天体機器を制御したい場合は専用ドライバをもった有料アプリで環境を作ったほうが安定するかもしれません。(これらは確認程度しか使ったことが無いため詳細は不明です。)

Windows、Mac、Linux全てのOSが使えることを前提とした場合

導入難易度
ASIAir>Mac+INDI>>>>>>>>>>>>>>Linux+INDI、Windows+ASCOM(Windows+ASCOMの方がインストール作業の時間がかかります。)

使いやすさ
ASIAir>>>Mac+INDI(KStars)※、有料アプリ(ステラショット、TheSkyX)>>>>>>>>>>>>>無料の複数アプリで環境構築

と感じています。
※KStarsはUIに癖があり、慣れない内は操作し辛いですが、機能に関しては非常に豊富です。
有料アプリ含め、星図機能、オートガイド、オートフォーカス、ドーム制御など非常に多くの機器を全自動(完全無人操作)で全ての制御が出来るのはアマチュア用のアプリではKStarsだけだと思います。(全自動でなければ他にもあります、唯一無い機能はライブスタッキングのみ)

更にこれより上をいく簡単操作、使いやすさとなると必要な物が全てが組み込まれたスマート望遠鏡(これも制御にシングルボードコンピュータが組み込まれています。)になるかと思います。

現状では非常に高額ですが、価格競争で10万以下になれば気軽に試す人も増えそうです。

この趣味をしていると麻痺しがちですが、天体機器はとにかく制御(組み立ても)が面倒です。

シングルボードコンピュータに関しては企業が組み込みで使いやすい環境を提供するために使ってほしいなと感じています。(ハードとソフト両方の開発が必要になるため、個人だと限界があります。)

宿泊施設とかの貸出備品として利用できるくらい簡単に操作できる廉価な機器が登場して欲しいですね。


追伸
星(天文)に興味を持っている人は結構多いと思うのですが、天体用の観望・撮影機器を所有している人は非常に少ないですね。

観望会に行くと痛感しますが、見る人(大多数の一般客)と天体機器を所有し操作する人(天文台の説明員や、ごく一部のマニア)がかなり明確に線引きされているように感じます。
天体機器の制御なら、シングルボードコンピュータ程度の処理能力で充分可能なので、廉価で簡単操作の一体機が登場してくれれば大分敷居が下がりそうです。

エクスプローラータイプのマルチメディアビューアとして有名なXnViewer MPですが、以前から私は仕事、プライベートいずれにおいても非常に便利に使ってきました。

便利だった点は以下です。

・画像はもとより映像、サウンド(なんとMIDIファイルさえも)、テキストなど非常に幅広いフォーマットに対応

・画像などはサムネイル化、プレビューウインドウで対応した全てのファイルの視聴が可能

・よく使うディレクトリをブックマーク可能

・一括リネーム可能

・選択したファイルを登録した任意のアプリで開くことが可能


上記の通り、大量の画像ファイルや、サウンドファイル(MIDIファイル)、映像ファイル、テキストなど全てを効率よく管理できたので非常に便利に使っていました。

天文系においても非常に便利に利用できるため配布しているAstRPiにインストールしています。

上記機能以外で天文系で便利なのは以下

・FITSファイルの一覧表示とプレビュー

・FITSヘッダの表示

・任意のアプリを登録してFITSファイルを開ける(編集出来る)

・動画ファイルの一覧表示

・任意のアプリを登録して動画ファイルを開ける


などでしょうか

天文系でとにかく面倒なのはFITSファイルの管理でした。
通常の写真のようにビューアでサムネイルの一覧表示も出来ませんし、プレビューの確認もできません。

XnViewer MPを利用すれば、デジカメ画像のように簡単に管理出来ます。

スクリーンショット 2022-12-01 205731

メニュー:ツール→設定を選択


スクリーンショット 2022-12-01 205658

全般→全ての画像形式を表示にチェック

以上でFITSファイルが表示されます。
レビューで確認もできますし、サムネイル画像で一覧表示もされます。


スクリーンショット 2022-12-01 205731

任意のサムネイル画像を右クリック→プログラムから開く→プログラムの設定を選択


スクリーンショット 2022-12-01 221555

追加ボタンを押す→アプリのディレクトリを登録することで任意の編集アプリを登録出来ます。

私はFITS画像の処理用としてKStars、GIMPなどを登録しています。
FITSファイルの一覧表示やプレビューが出来るアプリってなかなかありませんのでこれだけでも便利になるかと思います。
(一括リネームや変換も出来ます。)

興味ある方はお試しください。



前回お知らせしました、更新に伴ういくつかの不具合に対処したAstRPi6を配布しました。

ダウンロードはこちらから

更新箇所
・etc/network/interfece の記述で192.168.1.100を固定、eth0との間にbr0のネットワークブリッジを設定(ネットワークマネージャーでのIP管理問題の回避、ブリッジはVPNサーバ用)

・アクセスポイントに関してはWebインターフェイスで確実にオンオフ可能(オフにした場合のみNetwork ManagerのGUIでWIFIを選択できるようになる(Network Managerの管轄に戻る)

・私の所有する機器で不具合が出たドライバ(SkyWatcherALT-AZ、INDI-Webcam、v4l2(これもWebCam)、Arduino Sinple Switcher)の改善(SkyWatcherALT-AZはねこねしさん配布のドライバに入れ替え、他は設定ファイルの記述を書き換え)


などを行いました。

今回のバージョンからデフォルトは有線・無線ともネットワークマネージャーの管轄外になります。

ネットワークマネージャーを使用すると、設定してあるスクリプト(WebブラウザからWIFIアクセスポイントのオンオフ)や固定したIPが外れる(ネットワークマネージャーがMACアドレスで管理されているため、別マシンにインストールすると設定が変わる)ことは判明したためです。
併せてVPN使用時のブリッジ設定の不具合(稼働していなかった)、一部のドライバでシリアル接続ができない、接続時クラッシュする問題に対処しました。(対処できているのはINDIドライバの仕様上私が所有する機器のドライバのみです)

INDIドライバの問題はアップデートポリシーが改善されていませんのでアップデートするとまた同様の問題が起こる可能性はあります。(最近項目の名称変更や、機器の機能以外の項目追加などドライバアップデート時に設定ファイルが機能しなくなる問題が多発しています。)
慣れるまでの間はこのディストリビューションでドライバの設定などを理解を深めることをおすすめします。(アップデート時にまた設定の問題が出ますので。。。)

ドライバアップデート時の問題に対処するにはこちらをご確認ください。

上記問題箇所が該当しない方や、すでにIP固定を済ませて問題なく使用している方はアップデート不要です。



AstRPiダウンロード・操作法ページです。
(現在配布しているのはネットワーク設定の調整、一部のINDIドライバの設定の問題に対処したバージョン6です。)

前回同様7Zipで圧縮しました。解凍ソフトをご用意ください。


お願い事項:初回の設定などに関しては不具合を避けるためLANケーブルを接続して操作してください。SDカードに焼きこみ前にハッシュ値の確認、マイクロカード焼きこみ後にSSHでアクセスしファイル領域の拡張を必ず行ってください。(MacでApplePi BakerV2をお使いの方は自動的にファイル領域が拡張されます。)

ターミナルから
astrpi.localにアクセス(ID、パス共 astrpi)
sudo raspi-config
6 Advanced Options→A1 Expand Filesystem
SDカードの使用領域を拡張してください。
(オヤジさん、情報ありがとうございました。)

今回のバージョンでインストールされているVPN同様Wan環境で便利に使えるAnyDesk、INDIHubを追加しました。
ファームウェア(ブートローダー)、OS、アプリ、ドライバなどは2022.7.31時点の最新版です。



デスクトップにアクセス出来たら、ランチャーにRaspi-configが登録されていますので、ご自身のお使いの環境に合わせてキーボードの配列を変更してください。

今回のバージョンからネットワークマネージャーはWIFIのアクセスポイントを解除したあとのアクセスポイント選択専用になります。(Web画面でアクセスポイントをオフにしたときのみ、ネットワークマネージャーで他のアクセスポイントを選択できるようになります)
有線はIPアドレスは192.168.1.100に固定され、ネットワークマネージャーの管理から外れています。

有線のIPアドレスを変更したい場合は
etc/network/interfece
をルート権限で書き換える必要があります。


お手数をおかけしますが上記部分は当方では対応できないため、よろしくお願いします。



公開にあたりドライバ初期設定ファイルをご提供いただきました皆様にお礼申し上げます。

名称はAstRPi
(Astro+Raspberry Piの造語)、アストアールピーアイです。

ラズパイ3で動作確認を行いながら一から環境構築しました。
サーバ機能を統合したり、あまり使用していないサーバをオフにしたりなど調整し、Astroberry-J ver2と比較して約200MBほどメモリ使用量を減らしました。
が、やはりラズパイ3ではメモリ容量が少ないため、使用するのであれば軽い作業が無難です。

機能に関してはこのページをインデックスとして目的に合わせてリンクをご確認いただく構成にしました。

ダウンロードはこちらから

HASH
MD5
FBFA0E4CA280EDF01556A901096EAC23

SHA256
F5D637F31B323BF14C17B4EB4074D74E5FC37156A0DD8761D75219EF6CFE4A5A

インストールにあたってはSDカードは64GB以上、FitsやRaw画像取り込みを行うのであれば、消費電力の少ないNand M.2 タイプのSSDとUSB3ケースを使用することをおすすめします。

Western Digital SSD 250GB WD Blue PC M.2-2280 SATA WDS250G2B0B-EC 【国内正規代理店品】

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(2020/4/20 14:53時点)


Transcend USB3.1 M.2 SSD 外付けケース TS-CM80S

新品価格
¥2,800から
(2020/4/20 14:55時点)




(2.5インチのSSDだと消費電力の関係でエラーが出ることがあるようです。)

主な機能

・ZRAM容量を512MBにアップ(ラズパイ3でメモリ不足を解消するため)
・Webブラウザでの時刻合わせ、ドライバ起動など
・多数のリモートデスクトップ環境(RealVNC、XRDP(環境により動作不良)、NoMachine、AnyDesk)
・多数の天体用アプリ
・ランチャー機能→主要なアプリをワンクリックで立ち上げられるように
・共有ポイントにINDI-Configを追加→ドライバ設定ファイル、Astrometry.netのインデックスファイルなどに簡単にアクセスできるようSamba共有ポイントを設定
・Lan環境でのIPアドレスを固定→VPNでの使用を容易にするために(192.168.1.100)
・WIFIのAPを10.0.0.1に変更→覚えやすくするため
・Samba機能の強化(ExFat、NTFS、HFS+フォーマットへの対応、外部ドライブの自動認識・自動共有ポイント設定)
・多数のドライバ初期設定の組み込み→初期動作不良を減らすため(ご協力いただきました皆様、ありがとうございました。)
・ドライバ初期設定ファイルの入れ替えを容易に(不可視フォルダでアクセスしづらかった.indiフォルダをhome/astrpi/INDI-configとしてシンボリックリンクを設置、設定ファイルの追加や入れ替えが容易に行えます。(提供いただいた設定ファイルで重複した機器の設定は簡単に差し替えられるよう内部別フォルダに同封)

インストールされたアプリ・サーバの詳細はこちら


●インストール・操作手順など(重要)

・イメージダウンロード後、まずはハッシュコードでダウンロードファイルの破損確認を行ってください。
・インストールに必要なもの、インストール方法などはこちら
・インストール後、マイクロSDカードの使用領域の拡張を行ってください。
ターミナルから
sudo raspi-config
6 Advanced Options→A1 Expand Filesystem


●ユーザー名・パスワードなど
パスワードのみ2種類あります。
・ユーザー名:astrpi
・パスワード:astrpi(SSH、リモートデスクトップ各種、VPNクライアントなど)、astrpiastrpi(WIFI接続、VPN秘密鍵)


●天体機器の接続、各種アプリ・サーバの設定など

以下数字が記載されている部分は操作順になります。(操作するための共通事項)
基本的にはまずブラウザインターフェイスでシステム時刻設定や、サーバ・ドライバの起動→リモートデスクトップクライアントでラズパイのデスクトップにアクセス→KStars・Ekosを中心として他のソフトと連動して使用の流れになります。

1.天体機器の準備→ラズパイのUSB端子に接続
・ホームポジション(架台の初期状態の向き)は経緯台・赤道儀共北極です。
・天体機器の電源は接続後にオンにしてください。

2.ブラウザインターフェイスへの接続→ラズパイのシステム時刻設定(以下のQRコードで)

astrpi-ios.png
Mac、iOS、Windows(ボンジュール追加の場合)用(http://astrpi.local/i.html)

astrpi-a.png
アンドロイド用(http://10.0.0.1/a.html)

VPNでの接続は
http://192.168.1.100/ip.html
注意:Wanでご使用の場合はセキュリティを考慮してWIFIを停止してご使用ください。


0385.png


になります。上記アドレスにアクセスして上部に時刻が表示されればシステム時刻が設定されます。インターフェイスにある各機能はこちら

3.INDIサーバ・ドライバの起動はこちら
4.リモートデスクトップ接続、KStarsの設定はこちら
5.ドライバの動作確認などはこちら
6.一連の操作手順はこちら


●各種機能の使用、設定など
・iGPSの使い方はこちら
・ser2netサーバ(WIFIシリアル通信)の使い方はこちら(SkySafariでのお気軽自動導入環境のハブとして便利)
・VPNサーバの使い方→概要説明はこちら→動作確認・準備などはこちら→サーバ設定の変更はこちら
・Qdlsrサーバの使い方はこちら(多機能な無線一眼デジカメリモートが可能)
・ファイル共有の利用はこちら
・ドライバ設定ファイルの変更、Astrmetry.netのインデックスファイルの追加はこちら


●様々な使い方が可能です。
★撮影でご使用の場合は、上記NAND M2 SSDを追加することを強くおすすめします。(天体カメラの場合は必須、一眼デジカメの場合はカメラのSDカードへの保存を推奨)

・SkySafariのWifiHubとして(ラズパイに有線接続することで無線シリアル化が可能)
・CanonやNikonの一眼デジカメの無線リモートとして(ポタ赤での撮影に便利)
・フル制御の天体撮影環境として(KStars・EkosまたはSkyChart+CCDCielでの制御と各種オートガイダーを完備)
・遠隔リモート撮影のハブ兼サーバとして(INDI+VPNサーバを使用したセキュアなリモート撮影環境が可能)
・高速なPlateSolvingで正確な位置解析(アライメント手順の簡略化)
・撮影~撮影画像のチェック~スタッキングなど一連の操作が可能
・軽量バッテリーでの動作(スマホ用のポータブルバッテリー(3A推奨)でも動作可能
・様々なPCとファイル共有可能(Mac、Windows、Linux)
・惑星撮影も可能

ライトな撮影・観望支援からヘビーな天体機器のフル制御まで対応します。
新しいPlateSolvingエンジンで更に解析が高速になりました。(実測2~4秒程度)
リモートデスクトップでの操作も実用上問題ない速度で動作しますのでPC不要な撮影・観望環境が可能です。

今回はほぼ一から環境を構築していますが、このディストリビューションは海外版Astroberry同様GPL3準拠とします。
使用方法などはご質問いただければ私の分かる範囲でご回答いたしますが、私も一ユーザーですのでわからない部分も当然あります。その場合は相互のやりとりでの解決ができればと考えております。
私が今まで体得した使用法やトラブル回避の情報は可能な限り記載しておりますが、ご利用にあたっての責任はご自身にありますことをご了解ください。



ここの所ろんろんさんとAstRPiのVPN設定についていろいろとやり取りをしている際、AstRPiのネットワーク設定、INDIドライバも含めいろいろチェックした所以下の問題が確認できました。

・後からインストールしたNetwork Managerが設定した様々なスクリプトに悪影響を与える(インターフェイスをMacアドレスで固定してしまうため)

・INDIドライバ1.9.4以降、SkyWatcher ALT-AZドライバ(他にもあるかも)でシリアル接続が出来ない→ねこめしさんが配布するドライバに差し替えることで動作可能(本家対応はまだ)

・INDIドライバ1.9.4以降ドライバ項目に追加があると自動接続の際ドライバがクラッシュする。→設定ファイルを破棄→再設定を行うことで回避可能

・配布しているAstRPiのネットワークブリッジ(br0)が機能していない→Network Managerの管轄から外し、設定ファイルを記述することで動作

・新しいラズパイのハードが変更されたためAstRPi3のシステムが動作しない→AstRPi5にてファームウェアを全て更新(私が該当するラズパイを所有していないため動作確認は取れていない)


前回AstRPi5でファームウェアとINDIドライバを最新版にして配布しましたが、色々検証する中で、Network Managerで管理することで設定してあるスクリプト(WebインターフェイスからAPのオンオフ)が機能しなくなったり、別のマシンにインストールする際、固定IPが外れてしまう問題がありました。

設定ファイルを追記して有線のネットワークをNetwork Managerの管理から除外することで問題が解決することがわかりました。

更新版は以下のようになっています

・etc/network/interfece の記述で192.168.1.100を固定、eth0との間にbr0のネットワークブリッジを設定

・アクセスポイントに関してはWebインターフェイスで確実にオンオフ可能(オフにした場合はNetwork ManagerのGUIでWIFIを選択できるようになる(Network Managerの管轄に戻る)

・私の所有する機器で不具合が出たドライバ(SkyWatcherALT-AZ、INDI-Webcam、v4l2(これもWebCam)、Arduino Sinple Switcher)の改善(SkyWatcherALT-AZはねこねしさん配布のドライバに入れ替え、他は設定ファイルの記述を書き換え)


などを行いました。
INDIドライバのアップデートポリシーが改善されていませんのでアップデートするとまた同様の問題が起こる可能性はありますが、ネットワーク周りに関しては今回配布する予定のバージョンで解消されるのではないかと思います。

現在一通りチェックが終わりましたので、イメージの圧縮・書き出しを行ってから配布します。

上記不具合部分が影響無い方はアップデートしなくても良いですが、Network Manager関連の不具合が解消されますので、Webインターフェイスの動作は改善されると思いますので、AstRPiをご使用になっている方はできることなら次回配布のバージョンをお使いください。

前回の記事で記載しましたファームウェア(ブートローダー更新)版のイメージが完成しました。

ダウンロードページはこちら(説明ページのリンクです。ダウンロードリンクがページ中頃にあります。)

注意事項
新しいハードが登場したことにより、ファームウェアの変更があり、配布のイメージが使用できなくなるご報告を受けての更新になります。
当初はファームウェア(ブートローダー)の更新のみに留める予定でしたが、新しいハードが登場したことにより、リポジトリも変更※されておりアップデートに煩わしい操作が必要になるため全て最新版にしました。
既知の問題として最新版のINDIドライバは一部のマウントでシリアル接続の問題があります。

当方のハードでは旧版が問題なく動作していますので、新しいハード、及び8GB版をお持ちの方のためのテスト版の位置づけになります。(かんたんな動作チェックは行いましたが、以前のような一つ一つのチェックは行っていません。)

本来であればファームウェア(ブートローダー)の更新を行えば新しいハードウェアも利用できるようになるはずですが、前回は8GB版が動作しない現象がありました。※
当方が新しいハードウェアを所有していないため、テスト版の位置づけとさせてください。

毎回イメージを圧縮すると、領域の拡大や、IPアドレスの再固定などが必要になりますので上記リンク先の注意事項、インストール方法をご確認の上ご使用ください。
前回配布で不具合のあったINDIGOを削除し、Wan環境で使用できるAnyDeskやINDIHubなどを追加しました。
変更箇所は下記変更点をご確認ください。


変更点
・ファームウェア(ブートローダー)を2022.6.14現在の最新版に更新
・AnyDeskの追加(Wanリモート用)
INDIHub追加(Wanリモート用)
・OS、アプリ、ドライバなど全て2022.6.14現在の最新版に更新
・INDIGO削除(INDIと同居で不具合のため)
・Stellarrium削除(イメージ容量のため)
・Astrometry.netのインデックスファイルは41系は全て、42系は〜5までのインストールに変更(イメージ容量のため)
・イメージ圧縮を7Zipに変更(イメージ容量のため)


※ラズパイは教育用の機材という位置づけの商品ですが、今回の件は互換性に関してかなりお粗末な状態ですね。
リポジトリも勝手に変更されていますし、万が一旧機種で新しいファームウェアを追加しても新機種を使えないとなると新しい機種を購入したら1からやり直しになります。。。
無事動作することを祈ります。

コメントから最近のラズパイ4がチップセット変更されたことを伺いました。

現在配布しているAstRPiは8GB版が発表された頃のもので、その当時最新のファームウェアに変更したものでした。

以前コメントにて8GB版を購入された方がAstRPiが動作しないという情報を頂きましたが、今回同様にチップセットが変更されたラズパイ4(4GB版含む)でも動作しなくなったとご報告いただきました。

8GB版の時もチップセットの変更がありましたので、以下のことが予想されます。

・RaspberryPiOSは新しいチップセットのハードが出るたびにそのチップセットでも動作するOSに変更して配布。
・旧OSを古いマシンでアップデートしても新しい機種のチップセット情報が組み込まれない可能性がある。

こうなると、新しいマシンで動作するディストリビューションに更新するには私自身が新機種を購入し、再度一から環境を作り直さない限り使えないことになってしまいます。

ダメ元で近日中に私の環境で最新のブートローダーにアップデートを行ったものを再配布しようと思いますが、最近ラズパイ4を購入しAstRPiを導入をお考えの方は以下お試しください。

Lanケーブルを接続し、SSH通信アプリ(Macの場合は標準のターミナル、Windowsの場合はTeraTarmなど)でAstRPiにアクセス出来るか否か

出来た場合
以下のコマンドでOSのファームウェア、領域拡張などを行ってください。

sudo rpi-eeprom-update
ブートローダーを最新にします。

次に
sudo raspi-config

2022-06-13-1.jpg
6 Advanced Optionをクリック

2022-06-13-2.jpg
A7 Bootloader Versionをクリック

2022-06-13-3.jpg
E1 Latest Use latest version Boot ROM Softwareをクリック

2022-06-13-4.jpg
最後に再度6 Advanced Optionをクリック→A1ExpandFile Systemをクリック

上記操作が終了したら

sudo reboot


上記SSHでの操作が行えない場合
後日上記ブートローダー部分のみ変更したバージョンをアップロードしますので、そのバージョンを再度ダウンロードしてお試しください。

アプリ、INDIドライバなどは前回配布時のままにしておきます。(トラブルの原因を明確にするため)→今回新機種に伴いリポジトリも変更されているようですので、混乱を避けるため全て最新にして配布します。

これで無事に起動すれば、以後も継続的に使用できますが、出来ない場合は上記の通り、新しいチップセットのマシンで新規にOSをインストールし、AstRPiに相当するカスタマイズを一からやり直さないとNGになります。。。

もし、このような状態になってしまった場合は古いマシンでしか動作しなくなりますので、ダウンロードした皆様にご迷惑をおかけするので配布を停止するかもしれません。(すでに数台ラズパイが稼働しており、壊れない限り購入予定ありませんので。。。)

しかし、困ったアップデートです。。。上記で更新できなければ旧ユーザは新しいマシンを購入した場合環境を引き継げなくなります。

私の環境では再現出来ない問題なので、ターミナルで操作出来ない場合はイメージファイルの再配布まで少々お待ち下さい。
(それでもダメたった場合は残念ながらお手上げです。。。)











以前制御の話でも触れましたが、現在私は天体機器をほとんどPCで制御しながら使用していることが多いです。写真派の方はASCOMやINDI、INDIGOといった汎用ドライバと複数の天体アプリを利用していることがほとんどだと思います。

これらを利用している方は痛感していると思いますが、ほとんどPCに張り付き状態になります。
PC操作となるとマウスやキーボードに頼らざるをえませんので直感的な操作がし辛いように感じています。

シングルボードコンピュータにはGPIO(General Purpose Input/Output)と呼ばれる汎用の入出力端子があり、私も以前からラズパイやNanoPiのGPSで利用したり、ArduinoでフォーカサーやCマウントレンズの電動ズーム、フォーカス制御、DSCなどけっこう利用してきました。(なかには更にすすんでOnStepのような赤道儀を制御するインターフェイスを作る方もいらっしゃいます。)

Arduinoにはアナログ入力のGPIOも豊富にありますので、使い方によってはPC制御の補完にも利用できるように感じています。
そのような利用にちょっと面白そうだな、と思ったのがArduinoのfirmataです。

私はINDIDUINOというINDIドライバ経由で利用していますが、firmata自体はGPIOをアナログやデジタルの入出力として自由に使うことができる汎用ファームなのでアイデア次第で様々な活用ができそうです。(リレー制御や天気センサー、カスタマイズボタンなど)


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このようなリレーで電源管理などもできますし
非常に多くのプログラム言語にも対応しているので、PCで独自に制御プログラムを作ることもできます。デジタル、アナログ入力を利用したオリジナルコントローラーのようにも使えます。


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このようなスイッチと組み合わせて様々な信号のオンオフ回路にもできそうです。


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湿度センサーを入力側に使えば、天気が良ければスイッチを入れるといった回路もできますね。


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PC操作の補助ならこのモジュールも面白そうですね。
様々なショートカットなどをファームウェアに書き込んで使えるので、使いやすいオリジナルコントローラーが作成できそうです。

まあ、このようなことを考えるということは結構屋外でのPC操作(またはタブレット操作)が苦痛ということなのでしょう。

アイデア次第で痒いところに手が届くようなものが廉価に気軽に作れるようになったのはありがたいです。


追伸
冬に一通り天体機器の制御環境は整えたのですが、このようなことに興味が湧くのはやはりどうしても屋外でPCを操作するのが面倒だということでしょう。(屋内では気にならないのですが。。。一通り全て操作できるのですが、煩わしい部分もあります)
PCのアプリは改造などできませんが、マイクロデバイスやリレー、スイッチ類などをうまく利用すれば大分操作性を向上できそうです。(PCの画面より星を見たい)

AstRPiをタブレットなどで使用する際、KStarsを起動した後、What's interesting機能の表示、星図を北に移動、Ekosを別ウインドウに配置と煩わしい操作が多数あります。

毎回手動で設定するのが面倒なので、マクロを作りました。

ダウンロードはこちら

xdotoolツールを使用しましたので、最初にインストールが必要です。

ターミナルから以下入力

sudo apt install xdotool

ダウンロードしたファイルを右クリック→パーミッションで実行権限を付加してください。
ダブルクリックすると以下のようにダイアログが表示されます。

スクリーンショット 2022-05-04

”端末で実行する”をクリックすれば、KStarsの起動→What's interesting機能の表示→星図を北極に移動→Ekosを表示→Ekosを別ウィンドウに移動までを自動化します。

上記xdotoolとAstRPiのランチャー機能を利用しているのでAstRPi専用です。(スクリプトの座標を調整すれば他の環境でも使えると思います。)

私同様KStarsの操作前の準備が煩わしいと感じている方はご利用ください。


追伸
Linuxには簡単に使えるマクロアプリがありませんね。。。(いちいちコマンドで入力するものばかり、文化の違いでしょうか。。。)
Macのオートメーターみたいに標準で簡単に利用できるアプリがあると良いのですが。。。
Linuxは便利なところもありますが、簡単にできることをやたら面倒くさく設定しないといけないところもあります。(特にシステムの設定周り、時刻の設定とか、GPSの位置情報取得とか。。)
この記事はWindowsマシンをお使いの方に向けたものになります。(他の環境はINDIドライバを利用できるため)

Ain INDIGO Imagerの記事を書いていて思い出しましたが、AstRPiもAin INDIGO Imager+INDIGOSkyの組み合わせ同様の使い方が可能です。

INDIもINDIGOもTCP/IPを利用したネットワークドライバなので、ネットワークに接続(WAN接続の場合は一工夫必要)さえされていればどこからでも操作が可能なのです。

AstRPiには接続時に時刻を取得、ドライバの起動、システムのオンオフなどさまざまな操作が可能なWebインターフェイスがありますので、ホストマシンにKStarsをインストールすればAin INDIGO Imager+INDIGOSkyよりも快適(KStarsの星図機能や高速なStellarSolverを利用できるため)な環境で使うことができます。

但し、現状ではネットワークドライバを利用してクライアントマシンのアプリで操作をするにはいくつかの問題があります。

1.画像やストリーム映像の転送に非常に時間がかかる(特に画像処理エンジンを持たない天体カメラの場合)
2.トラブルの原因究明に時間がかかる(制御環境が2台に分散されるためトラブルの原因も2倍に増える)


遠征先でラズパイのWIFIでしか接続できない環境だとデメリットが多いため、私はラズパイ側で全て処理を行い、リモートデスクトップで操作していました。(リモートデスクトップならWIFI程度の転送速度でも快適に使えます。)

一眼デジカメ(画像処理機能があるのでJpegなどにして画像転送量を減らせる)やEAA用の画素数の少ない天体カメラなどを利用していて、ベランダからLanケーブルで接続できる環境であればクライアント側を使い慣れたOSで操作を楽しむこともできるかと思いますので記事にしておきます。


事前準備としては以下
1.クライアントマシンにKStarsをインストール(もちろん他のINDI対応アプリでも良いですが、Ekosに組み込まれたStellarsolverが非常に強力です。びっくりするほど早く、かなりの悪条件でも解析できます。)
2.Windowsの方はiTunesもインストール(IPアドレスで管理するのであれば不要)


では次にクライアントマシンにPlateSolvingのインデックスファイルをインストールする準備をします。
1.AstRPiを立ち上げる(Lanケーブル接続を推奨)
2.クライアントマシンのWebブラウザで以下アドレスを入力→http://astrpi.local/i.html
3.ブラウザ画面のボタンからINDIWebマネージャーに接続→CCDドライバでシミュレーションドライバを選択して起動(INDIWebマネージャーの説明はこちら
4.KStarsを起動→Ekosを表示


スクリーンショット 2021-10-19 214150
1.鉛筆アイコンをクリック→2.ホスト欄に”astrpi.local”と記入→3.空欄にして保存

5.Ekosのドライバ接続ボタン(画像青枠部分)をクリックしてドライバ接続
ドライバが立ち上がるとEkosにモジュールが読み込まれます。

スクリーンショット 2021-10-19 215357
1.アライメントモジュールタブをクリック→2.”Option”ボタンをクリック→3.”インデックス”タブをクリック→4.使用するインデックスファイルのチェックにチェックを入れる(推奨:右側41XXは全て、左側42XXは画角分(分角で計算)

準備は以上です。
インデックスファイルのダウンロードに時間はかかりますが上記の操作自体は数分でできると思います。

インデックスファイルをダウンロードし終えたらWebインターフェイスからラズパイを終了してください。

それ以降の操作に関してはローカルの操作と同じです。
(INDIWebマネージャーで使用する機器のドライバを選択→起動→Ekosは先ほどの設定のまま起動→各ドライバの設定→保存)

使い慣れたPC(というかWindowsを利用している方)で操作したい方はお試しください。(画像転送がある分、AstRPi単体で操作するよりは遅くなります。)
Windows環境の方はローカルでStellarSolverを利用できます。(多分画像転送の時間を含めても最速のAstrometry.net環境になると思います。)


追記
ラズパイ3から4になるときに処理速度の向上などについていくつかコメントいただきましたが、CPU自体の処理速度の向上は1.5倍程度しかありません。
3から4になったことで恩恵を受けたのはメモリ量の増加(これが一番効果大)、USB3、ギガビットイーサなど足回りの強化が大きいです。

PlateSolvingやプレビュー画像など確認や処理にしか使わない画像の設定を適切に行えば、一眼デジカメやEAA用の少ない画素数のカメラであればラズパイ3でも処理速度は充分だと感じていました。(実際にラズパイ3で一眼デジカメを使って撮影していた時に困ったことはありませんでした(額面通りラズパイ4にしても1.5倍程度の速度向上でした))

天体カメラは非圧縮のFitsファイルで扱いますので、ネットワークドライバとして利用する場合は転送環境や、処理設定を最適化してお使いにならないと重くて使いづらくなってしまいます。
このあたりは注意事項として何度も記載しておりますので過去記事をご確認ください。(10Gbitイーサが普及すればネットワークドライバは化けるでしょう。それまではユーザーサイドで使い方を工夫する必要があります)


さらに追記
Windows上ですでにAstrometry.netのインデックスファイルがある方はEkosのアライメントモジュールでインデックスファイルのバスを追加すれば認識されます。
インデックスファイルは激重ですので、共有して利用してください。



昨夜Aliexpressを徘徊していたらこんなものが。。。。

スクリーンショット 2021-06-11 114034

いつの間にでたんでしょう。。ASIAirProのQHY版でしょうかね。
ご多分に漏れず多分INDI環境が使われているのでしょう。
この手のものはフロントエンドのアプリの出来で快適性が大きく変わります。(ASIAirProみたいに使いやすくなっているのかな?)


天気がイマイチのため、自宅環境の整備です。

自宅でファイルサーバ、VPNサーバとして使用していたOrangePiが壊れてしまい、VPN、ファイルサーバが使用できない状態になってしまったため環境の作り直しです。

と、いっても現在配布しているAstRPiに同様の機能があるため、サーバ用に新規に購入したラズパイ4にAstRPiを焼き込んで必要最小限の作業(Webサーバの停止、IPアドレスの変更、VPNサーバのパスワード変更など)で完了です。

スクリーンショット 2020-12-12 232004

VPNサーバは一から構築しようと思うとなかなか手間がかかる作業ですが、ディストリビューションの機能を利用してしまえばあっという間に完了です。

XnViewerやVLCも入っているのでメディアプレーヤーとしても使用できます。
ラズパイ4はCPUはプアですが、足回り(ギガビットイーサ、USB3)がしっかりしているのでこのようなサーバ用途には最適ですね。

壊れてしまったOrangePiより快適な多目的サーバの出来上がりです。

天体とは関係ない記事になってしまいましたが、天体画像、PlateSolvingのインデックスファイル、INDIドライバの設定ファイルなどの保存場所にもなっているということで天体用途でも便利に使おうと思っています。
(無理やり話を繋げたような。。。まあ、今天体用で使用しているラズパイ4が壊れたら代用機にもなるということで)



GW前に初版を公開して3回目の改定になります。

約半年程私も使い込みながら調整してきました。
ラズパイ4が登場してから1年半、ようやく32ビット版のOSが安定状態になったようです。

ダウンロードはこちら

環境構築手順は上記リンクを参考にしてください。

変更点・修正点は以下
・Sambaサーバの強化(ExFat、NTFS、HFS+フォーマットへの対応、外部ドライブも共有可能)
・xrdpの不具合修正(システムバージョンアップに伴い解消しました)
・INDIGOサーバ・ドライバの追加(INDIサーバ・ドライバと共用できます。)※
・Webインターフェイスの更新(INDIGOサーバへのアクセス機能追加)
・INDIサーバ・ドライバ、システムなど最新版に変更(KStarsも最新版に)
・細部の調整(システムなど)


今回の改定でおそらく32ビット版の更新は最後になるかと思います。
ラズパイ4が登場してから1年半経過し、ようやくOSが安定しましたので細部を見直し改定しました。

今回INDIGOサーバ・ドライバも組み込みました。
INDIと比較も出来ますし、共用も出来ます。同社が販売するMacのクライアントソフトとの相性は抜群です。(その場合HUBとして使用できます。)
起動時にサーバが立ち上がる設定にしてありますが、万が一不具合が出た場合は下記手順でサーバを停止出来ます。
※INDIWebマネージャーでドライバを起動すると競合するようです。(桐村さん情報ありがとうございました)
INDIWebマネージャーをお使いの場合は

ターミナルから
crontab -e

indigo記述の一行をコメントアウトしてご使用ください。

実用的な部分としては、Sambaを強化して様々なフォーマットの外部ドライブに対応し、共有ポイントにできるようにしました。
外部ドライブを接続すると自動的に認識し、共有ポイントとして設定されますのでファイルサーバとしてもお使いいただけます。

VPNも組み込んでありますので、WAN越しで様々なリモート操作も可能になります。
WAN越しで使用する場合はWebサーバ機能は停止してください。(Lan環境であればWebサーバ機能は必要ありません。Webサーバからさまざまなシステム操作ができるようになっているのでセキュリティのためにも停止してください)

ターミナルから以下コマンドを入力します。
sudo systemctl stop nginx
sudo systemctl disable nginx

非常に多くの機能を内臓しているので用途に合わせて機能を選ぶ使い方も可能です。
こちらのページにあるように単機能の補助的な使い方から、各種サーバ用途(ファイルサーバ、VPNサーバなど)、フル装備の天体制御環境と用途に合わせてご使用ください。

上記のような単機能利用も考慮して、今回のバージョンはPlateSolving用のインデックスファイルをオプション用以外インストールしてありません。

すでにAstRPiをお使いの方は
home/INDI-Config
にあるご自身の機器のドライバ設定ファイル

home/INDI-Config/astrometry
にあるインデックスファイルを外部ドライブ(共有機能で上記アドレスにアクセスも出来ます)にバックアップしてからインストール後、同じ場所に戻してからご使用ください。(上記場所にコピーすれば利用できます)

インデックスファイルはサイズも大きくインストールが大変ですが、既に他の環境でご利用している場合は流用出来ます。

・Windowsの場合はAllSkyPlateSolverのインデックスファイル
・Macの場合INDIGOのAstrometry.netサーバのインデックスファイル

をhome/INDI-Config/astrometryにコピーすれば使用できます。

OS、アプリ共、安定した32ビット版でまとめてありますのでメモリ消費も少なくラズパイ3以降であれば利用できます。
(ラズパイ3では画素数の多い天体カメラの利用は正直厳しいです。デジカメで本体のSDカードに保存するような使用法であれば問題なく使えます。)
ラズパイ4の8GBメモリは32ビットの制限からメモリがフルに使用できませんがおそらく使用はできると思います。(持っていないため不明)

ラズパイ4の2~4GBのメモリバージョンが最も快適に使用できると思います。

WindowsのASCOMなどを見ていても天体環境はアプリの開発がゆっくりと進む傾向があるため、これから数年間64ビットとの混在環境になるかと思います。(混在すると当然ながらトラブルが増えます)

純粋な32ビット環境での配布は今回で最終にする予定です。

64ビット版の配布は未定ですが、まだ当分混在、バグフィックスの嵐になると思いますので様子見で考えます。
(配布するにしても、ここまで多機能にしない(混在すると出来ない(なかなかまともに動かない)と思います。)

それまでの間、今回配布の改定版でお楽しみください。
(安定環境になったと思います。)




私は現在RaspberryPi4とNanoPiM4を天体用として使用しています。
いずれも発売当初に購入し、天体用のシステムを構築していますが以前からシングルボードコンピュータのOS・アプリの対応はPCなどと比較して時間がかかると感じていました。

季節ごとくらいに定期的にアップデートはしてきたのですが、RaspberryPi4に関してはようやく今回のアップデートでxrdpが問題なく動作するようになりました。

NanoPiM4に関しては購入してから1年ほどアップデートを繰り返し安定しました。
(しかし、現在でもディスプレイの解像度が変更できないという不具合のみ残っています。)

おそらくシングルボードコンピュータの場合、学習用や実験用途で使用されることが多いため、ハードウェアのドライバなどの適正化などがPCと比較して時間が割かれていないのではないかと思います。

ラズパイは3と4を使用しましたが、使用者が多い割にはシステムの安定に時間がかかるように感じています。

当方のブログでAstRPiをお試しになっている方は組み込まれているSynapticでアップデートを行ってみてください。
Busterになってからディスプレイ周りの不具合が取れずにいたところがありましたが、解消したようです。
(xrdpも途中で落ちることがなくなりました。)

KStarsも3.5.0になり、StellarSolverが組み込まれましたのでますます快適に使用できるようになると思います。

今回のバージョンアップは久々に安定環境になりましたので、バックアップします。
SBCをお使いの方は上記の通りアップデートなどで安定するのに時間がかかることを念頭に環境構築を行ってください。

システムレベルで問題が出ている場合は安定するまで1~1年半かかります。
ラズパイ4の32ビット版は登場してから1年半ほどですが、今回ようやくディスプレイ周りのトラブルが消えました。
64ビットは最近出たばかりなのでまだ当分掛かりそうですね。。

私は安定した32ビット版を使用しながら、半年後くらいに8GB版を生かせる64ビット版を新たに再構築しようと思います。
(AstRPi2としてもし配布するとしたら、64ビット版が安定化してからになるでしょう。)


追伸
と、記載しましたがKStarsの新バージョンいきなりアプリが落ちますね。。
まあ、他に動作の不具合は無いようなので、これで少し様子見かな。
AstRPiを配布して数ヶ月経ちました。

機能説明は一通り終えていますが、多数のサーバを組み込んであるため、むずかしそうと感じてしまわれる方が多いかと思います。

多数の機能が使えるということは、幅広く単機能を使用できる環境が整っているとも言えます。

AstRPi関連の締めくくりとして、単機能で簡単な使い方を列記しておこうと思います。


●SkySafari(Plus以上)と架台を簡単に無線接続が可能
架台がシリアル端子の場合はシリアル-USBケーブルが必要になりますが(USBの場合はAstRPiをインストールしたラズパイに直接接続できます。)、メーカーが発売するSkyFiと同様の接続が可能になります。
ラズパイは技適に対応していますので、それらのことを気にする方はソリューションになります。(SkyFiは技適に対応していません)

使い方などはこちらを参考にしてください。

●PCと簡単にファイル共有が可能
Windows標準のSMBサーバが組み込んでありますので、簡単にファイル共有サーバとして使用できます。
(もちろんMacやLinuxでも使用可能です。)
現在配布のバージョンはSSDやHDなどの外部ドライブも、OSの共有機能からファイル共有が可能です。

Windowsの場合
エクスプローラー→左側からPCを選択→ネットワークドライブの割当→\\astrpi.local¥→参照ボタンをクリックすると共有ポイント一覧からアクセス出来ます。

Macの場合
ファインダーメニュー:移動→サーバへ接続→smb://astrpi.local、ゲスト→共有ポイント一覧からアクセス出来ます。

●CanonやNikonの一眼デジカメの無線リモートが可能
アンドロイドやPCにQDSLRDASHBOARDをインストールすれば、簡単に無線リモートでデジカメをコントロールできます。

使い方などはこちらを参考にしてください。

●VPNサーバ機能が利用可能
使用しているルータや初期の設定が若干必要ですが、個人では面倒だったVPNのサーバを非常に手軽に利用できます。
インターネット越しにLan接続ができたり、天体機器であれば完全なリモート環境が作れたり、公共WIFIのセキュリティ用として使用したりLan接続のプリンタをご使用であれば遠隔地からプリンタを使用できたりと幅広く使用できます。(VPNが組み込まれたディストリビューションがほとんどありませんので、このためだけに使用しても良いかと思います。)

使い方などはこちらこちらこちらを参考にしてください。

他にも様々なアプリやサーバが稼働状態になっていますのでさまざまな使い方が出来るかと思います。
(VLCやxnViewerを利用したマルチメディアサーバなど)

天体機器のフル制御をINDIで、となると敷居が高くなりますが本格的な撮影環境でも使用できます。
しかし、単機能をシンプルに使う使用方法でも多方面で活用していただけると思います。(日本語環境もインストールしてあるので手軽なPCとして利用するのも有りですね。)

これからラズパイを始めよう、という方なら面倒な環境構築から開放されます。
カスタマイズも自由ですのでご自身の使用方法に合わせてアレンジしてお使いください。











黙認しようか悩みましたが、他サイトに記事へのリンクなどの行動も散見されたため掲載します。
こちらのサイトこちらのサイトにAstRPi、Astroberry-Jの記載がされておりますが記載内容に誤りがあります。(名前が異なりますがどちらも同一人物のブログです。)

SDカードの領域の拡大ができない不具合があるような記載がされておりますが、そのようなことはありません。
ディストリビューションを使用する場合、初期段階でSDカードの領域を拡張しなければならないのは共通事項になります。

Astroberry-Jに関しては現在配布しておりません。(AstroberryーJで解除したリダイレクト機能がアップデート時スクリプトで変更される問題(リダイレクト自体もブラックアウトや速度低下などトラブルの元)が解除できないためAstRPiを一から構築し、置き換えました。(その際機能の拡張も行っています。))

このサイトの発信者は以前当方のサイトでコメント頂いた方なのですが、私のサイト以外でも名前を多数使い分けINDI関係のサイトで質問やコメントをしています。(私のサイトだけでも3種類名前を変えてコメントしています。)

以前開催したテレビ会議にも参加していただき、メールでも何度かやり取りさせていただきましたが、上記のコメント同様具体的な質問がなく、使い方などの説明ができないままやり取りが終了しました。(オープンソースの概念などの説明が中心になりました)

当初は商品として発売されているASIAirと私がその当時配布していたAstroberry-Jを比較し、使い勝手の違いがあることを理由に私の記事内容に対しての疑念を持たれていたようですが、説明を繰り返し、フロントエンドが独自に開発され、全く使い勝手が異なるものであることはご理解いただけたと思っておりましたが、その後、海外のAstroberryをご使用になり、使えるようになった段階でサイトにまとめ記事をアップされたようです。

INDI関連の情報は日本では少ないので、使用者が増え、記事が多くなるのはとても喜ばしいことです。

しかし、コミュニケーションのとり方や、実際に使用していないはずの当方のディストリビューションに対しての誤認識を基にした発信に関してはあまり気持ちが良いものではありません。(メールでのやり取りではINDIを勉強するのであれば一から自分で作ってみるとのことでしたがAstroberryを使用されたようです。)

Astroberryにしろ、当方が配布するAstRPiにしろLinuxでの環境構築の難易度を低減し、より多くの方に試していただけるように配布されているものです。(構築にも相応の時間をかけていますが、残念ながら両者ともある程度Linuxの使い方を習得する必要があります。)

ネットの世界とはいえ、当然ながら人間同士のコミュニケーションになります。
しかも天文は非常に狭い世界でのやりとりになります。

名前を変えながらさまざまなサイトで別人格で行動する行為はマナーとして好ましい行為ではないと感じます。

誤認識の表記を変えていただけるようであれば、この記事は削除しようと思います。

記事に対して言い分などがあるようでしたらコメント頂いても結構です。
(ただし、名前は固定してください。現状スマホとPCのIPアドレスは特定しておりますが、万が一別環境のアドレスで疑わしい発言が多発した場合は都度アクセスを停止させていただきます。)

趣味のサイトでこのような記事を記載することは非常に残念ですが、おそらく私のサイトもご覧になっていると思いますのでご対応いただけるようお願い申し上げます。
















これから天体機器を制御する環境をRaspberryPi48GBで作るには現状では注意が必要なようです。
(2020.7.25現在)

以下、現在まで確認できている事項を記載します。

・AstRPiのリモートデスクトップにアクセスできない(システムは稼働していますが、リモートデスクトップにアクセスできないようです。NoMachineやVNCなどもアクセスできないのかは不明)

・カーネルの大幅な変更により、USB機器の認識に問題がある。
https://indilib.org/forum/stellarmate/7374-no-asi-camera-after-update-suspect-port-mapping.html

・8GBのメモリを活用するには64ビットOSのインストールが必要(AstRPiは安定した32ビット版を使用)、ARM64ビット版はドライバの対応状況が低い傾向にある。(ARM64ビット版のみ固有のバグが出る傾向がある)

・USBSSDのチップセットに相性問題が出る(そのためUSBブートがベータ状態のまま)


AstRPiは8GB版登場前に配布しておりますので、64ビットOS(現状β版のみ)は使用しておらず、32ビットOSを使用しております。
Raspbianの64ビット版はまだベータ扱いの上、現状ではUSB機器の認識などにトラブルが出る可能性が高いため、天体機器制御で使用する場合にはもう少し時間がかかりそうです。

現状では4GB版を使用するほうが天体機器制御では安定するようです。
AstRPiはINDI環境に関してはAstroberryのリポジトリを使用していますので、ジェセム(INDI開発者)が管理するリポジトリより更新に少し時間がかかります。(以前紹介したKStars v3.4.3にはまだ対応していないようです。)

経験上このような状態の時は積極的にアップデートなどを行わないほうが無難です。

これから購入する方は、現状(おそらく当分の間)であれば4GB版を選んだほうが安定して使用できると思いますのでそちらをおすすめします。(天体撮影環境でラズパイを使用する場合、かなり重い処理を行っても2GBでお釣りが来ますので、4GBであれば全く問題ありません)

既に8GB版を購入している場合は、現状であればUBUNTUサーバ版から環境を構築するのが一番無難かもしれません。(この場合デスクトップ環境のインストールから実施する必要があるため、かなり手間のかかる作業になります。)

上記フォーラムの情報に開発者ジェセムからの返信がありますので、ご参考にしてください。
(本当に一筋縄ではいきませんね。。。)

AstRPi自体はシステムのアップデートにフル対応していますので、そのうち問題なく使用できるようになるかもしれませんが、32ビットOSなので、8GBのメモリをフルに使用することはできません。(64ビット版で一から作りする必要があります。64ビット版で作り直してしまうと今度はラズパイ3でメモリが足りなくなります。(64ビットOSの方がメモリ使用量が多いため))

私自身8GB版を購入する予定は今の所ありませんので、アップデートで使用できるようになったとしても8GB版固有の問題については確認できません。(現状予定はありませんが、もし、私が8GB版を購入して対処すると上記理由からラズパイ4 4・8GB専用版(ラズパイ3はNGになります))

上記の理由から、AstRPiで天体環境を構築する予定の方はRaspberryPi4 4GB版をご購入ください。
(おそらくAstRPi以外でも8GB版は環境構築に時間がかかる可能性が高いと思います。)








RaspberryPi4やNanoPi-M4、RockPi4など、INDI環境を構築すれば天体機器の制御がまかなえるシングルボードコンピューターがそろってきました。

私自身も現在の場所に引っ越してからはRaspberryPi3、4、NanoPi-M4などシングルボードコンピューターで全ての処理を行っています。

画像の保存を高速なメディアにしたり、一眼デジカメの場合は本体のSDなどに保存すれば制御、Platesolvingなど全く問題なく使用できています。

屋外で天体機器を制御する際に特に注意が必要になるのはシングルボードコンピューターに供給する電源になります。
これらの機器はUSBで接続して電源を供給する機構になっていますが、通常のUSBの電力をはるかに超えた電力が必要になり、電力不足になると様々なトラブルが出てしまいます。

上記に挙げたシングルボードコンピューターの電源用のUSBポートの仕様などを列記してみます。

●RaspberryPi3
・電源端子形状:マイクロUSB
・必要電力量 5V、2.5A
・電力端子仕様:USB2OTG
※オプション機器を接続すればPOEでの電源供給が可能

●RaspberryPi4
・電源端子形状:USB TypeC
・必要電力量 5V、3A
・電力端子仕様:USB2OTG
※オプション機器を接続すればPOEでの電源供給が可能
※PD、QC対応の記載なしのため不明

●NanoPi-M4
・電源端子形状:USB TypeC
・必要電力量 5V、3A
・電力端子仕様:USB2OTG
※PD、QC対応の記載なしのため不明

●RockPi4
・電源端子形状:USB TypeC(PD対応)
・必要電力量 PD2.0(9V / 2A、12V / 2A、15V / 2A、20V / 2A)、QC2、3(9V / 2Aおよび12V / 1.5A)
・電力端子仕様:USBPD、QC2、3対応
※オプション機器を接続すればPOEでの電源供給が可能

電源の仕様だけ見れば圧倒的にRockPi4が使いやすいですね。PD、QCいずれの規格にも対応しています。
ラズパイやNanoPi-M4は5Vに限定された上、高い電力が必要なので特殊な扱いになります。
ラズパイシリーズやNanoPi-M4の電力端子はUSB2OTGになっているので、条件が揃えばいろいろな活用ができそうですが、電源確保+USB使用ができる条件を満たした製品が見つかりません。(PCに直結して簡単なデータのやり取りなどは可能なようですが、天体での使用に便利な状況(電源供給しながらUSB端子を拡張)を作るとなると自作しかないかもしれません。)

しかも、天体機器を制御する場合はUSB端子に多くの機器を接続するため推奨値は確保しておかないと電力不足になることがあります。

AC電源がとれるときは専用のACアダプタが一番無難でしょうが、屋外で使用するとなると以下の条件を揃えてあげる必要があります。

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上記の機器はいずれも私が現在使用しているものになります。
電力にゆとりをもたせているため、屋外使用で電力に起因する問題が出たことはありません。

RockPi4であればPDに対応したものを揃えておけば良いので楽ですね。
(マイナーなので使っている方の情報がありませんが。。)

多くの方はラズパイをご使用になっていると思います。
屋外で、特に天体機器の制御で使う場合には電力にゆとりをもたせておかないとトラブルの元になります。
RockPi4を除いては電源ポートがUSB2OTGになっていますので、ラズパイやNanoPi-M4で使用する場合はUSB2ーTypeCのケーブルにすれば制御チップの問題は絶対に出ません。(特にNanoPi-M4)

特殊な仕様のため煩わしいですが、上記注意して安定した環境を構築してください。

以前SexySolverーTesterと呼ばれるAstrometry.net、ASTAP、Sextractorの3つのSolving環境を調整して最も高速な組み合わせで使用できるようにするライブラリをご紹介しましたが、実際に使用してみたところとても高速に解析してくれるので今回AstRPiの改訂版に追加、Ekosde使用できる状態にしておきました。

本来はエディタソフトに画像を読み込みパラメーターなどの最適値を調べるためのアプリのようですが、すでにいくつかプリセットがあり、設定したEkosで使用できるようなのでご紹介します。


コメント 2020-06-20 160931

赤枠に記載したランチャーかデスクトップのショートカットからエディターを立ち上げます。


コメント 2020-06-20 161201

左上のProfileEditerタブをクリック→プリセットを変更(いずれも赤枠部分)

上記操作でプリセットされた設定が読み込まれEkosで使用できるようです。
(Ekos側はすでにこの設定を使用できるようにしてあります。)

本来はこのエディタソフトに画像を読み込み、パラメーターを調整して最適な状態を確認するためのソフトですがこのようにしてすでに設定されているパラメーターのみ利用できます。


コメント 2020-06-20 160350

今回ディストリビューションを配布するためのチェックマシンとしてRaspberryPi3でシミュレーションドライバでいくつかの対象を導入→PlateSolvingしてみました。

以前のAstrometry.netではRaspberryPi3で使用すると、取り込みから解析終了までだいたい8~10秒くらいでしたが何回かストップウォッチを使って計測してみましたがすべて5秒以下で終了します。

RaspberryPi4だと3より1.5~2倍高速になるので前回確認したとおり2~4秒程度で取り込み→解析が終わると思います。

もっとも非力なラズパイ3でもこの速度でPlateSolvingが使えますので、本格的にEkosに組み込まれた時にはかなり期待できそうです。

Astrometry.netでは対応していなかったマルチスレッド解析などもできるようです。
かなりおすすめなので、AstRPi改訂版をお使いになった際にはぜひお試しください。





現在配布しているAstRPiですが、配布後に確認できた不具合部分を解消し、幾つかのソフト追加したバージョンを作成しました。

お願い事項:SDカードに焼きこみ前にハッシュ値の確認、マイクロカード焼きこみ後にSSHでアクセスしファイル領域の拡張を必ず行ってください。(MacでApplePi BakerV2をお使いの方は自動的にファイル領域が拡張されます。)
ターミナルから
sudo raspi-config
7 Advanced Options→A1 Expand Filesystem
今回配布のイメージは容量が大きいためか最初にファイル領域を拡張しないとデスクトップにアクセスできないようです。

オヤジさん、情報提供ありがとうございました。

デスクトップにアクセス出来たら、ランチャーにRaspi-configが登録されていますので、ご自身のお使いの環境に合わせてキーボードの配列を変更してください。

その後、画面右上にあるネットワークマネージャーアイコンを右クリックして接続されている有線Lanを編集し、DHCPになっているようであればIPを192.168.1.100に固定してください。(ネットワークマネージャーの特性で私が設定しても自動的にDHCPでの接続が追加されてしまうようです。)

初回のみ有線接続で上記設定をしてください。

お手数をおかけしますが上記部分は当方では対応できないため、よろしくお願いします。



ダウンロードはこちらのページのリンクからお願いします。(新しいものと差し替えてあります。)

以下に解消した不具合箇所と新規に追加したソフト、項目を記載します。

●解消した不具合箇所

・RDPがうまく表示されない不具合を解消

・ファイル共有で外部ディスクのシンボリックリンクが表示されない不具合を解消

・有線LanのIPアドレスが固定されていなかった不具合を解消(192.168.1.100)→別のマシンにインストールすると、私が設定した内容を読み込まず、自動的にDHCPで設定ができてしまうようです。Windowsの方はお手数ですがiTunesをインストールしていただくか、初回のみIPアドレスを確認してアクセスしてください。
アクセスができればデスクトップ右上にあるネットワークマネージャーアイコンを右クリックすれば設定を編集できます。



●追加した項目・ソフトなど

・StellarSolver&Testerの追加
SExtractorを利用した新しいPlateSolving環境です。
ソフトのインストールだけでなく、Ekosでも使用できるように設定してあります。
非常に高速に解析します。

・ALS(Astro Live Stacker)の追加
ASTAP同様、撮影した画像をスタッキングするソフトです。

・AstroImageJの追加
測光、Solverなどが可能な画像解析ソフトです。

・共有ポイントにINDI-Configフォルダを追加
ドライバ設定ファイル、Astrometry.netのインデックスファイルなどに簡単にアクセスできるよう共有ポイントを設定

・共有ポイントのINDI-Configに現在のドライバ設定のバックアップを追加
バージョンアップなどの際にまれに設定ファイルが消えることがあるため、Backupフォルダに現状の設定をコピーしてあります。
BackupフォルダからINDI-Configフォルダに移動すれば設定を元通りにできます。

・ダウンロードフォルダにiGPSのバックアップファイル、SkyChartの日本語ファイル、HNSkyの日本語ファイルを追加
アップデートや不具合に備えて差し替えがきくように


考えられるものはだいたい詰め込みました。
ファイルサイズの関係上、Astrometry.netのインデックスファイルはガイド鏡程度の4206までにしてあります。(前回と同じ)
Astrometry.netのインデックスファイルやドライバの設定ファイルなどは事前に外付けドライブなどにバックアップしてからアップデートしてください。


(INDI-Configフォルダからコピーすればバックアップできます。)

表示領域を広くしたい場合はランチャーに用意されているRasPi-Configを使用して解像度を変更してください。
その際はビデオメモリを現在の128MB→256~512MB程度に変更してください。

(この設定はメモリ容量の関係からラズパイ4でのみ可能です。)


基本情報などはこちらに記載しておりますが、操作手順の概念などを詳しく記載しておいた方がわかりやすいかと思いますので独立した記事として取り上げます。

すでにお使いの方は実感されていると思いますが、INDIサーバ・ドライバの組み合わせは撮影画像の転送などに配慮すれば、シングルボードコンピューターで充分快適に動作します。

特に以下の特徴は他の環境では得られない部分になります。
・PlateSolvingの速さ(数秒で解析)
・各アプリでドライバ共有(アプリを連動して操作可能)
・ローカル・ネットワークいずれでも使用できるドライバ(インターネット経由でも操作可能)


AstRPiは操作体系を2ブロック(Webインターフェイス、リモートデスクトップ操作)、3ステップ構成にして、どのような機材、使用環境でも共通の手順で使用できるように設定してあります。

INDI関連の場合、ドライバの設定などが面倒なのが欠点ですが、操作体系が統一されている利点は使い慣れるほどありがたみが出てくるかと思います。


●共通となる操作手順・基本概念

★INDIドライバはホームポジションが全てのドライバで北極になります。機材を設置するときは鏡筒が北極を向くように設置してください。(赤道儀、経緯台共通)

1.Webインターフェイスにアクセスしてシステム時刻の取得→ドライバの起動など

ラズパイなどシングルボードコンピューターはRTCと呼ばれるシステム時計の時刻保持機能がありません。
天体観望・撮影環境ではネットなどが手軽に接続できない環境のため、ブラウザにアクセスする機器から時刻情報を取得してシステム時刻をあわせてしまいます。
煩わしいRTCの組み込みやGPSの組み込み(または接続)の必要がありません。
ブラウザで表示すれば表示している機器からすぐにシステム時刻を取得→設定されます。

その後、WebインターフェイスのボタンからINDIWebマネージャーを起動して使用するドライバを起動してください。

尚、Webインターフェイスから追加機材無しでiGPSを用いて現在地の緯度経度情報も取得できますが、観望地の緯度経度が事前にわかっていればKStarsに登録しておいたほうが設定がはるかに簡単なのでそちらの方法をおすすめします。

スマートフォンなどであればこちらのページに記載してあるQRコードでアクセスすれば都度アドレス入力の手間もありません。


2.任意のリモートデスクトップ(RDP,VNC、NoMachine)でラズパイのデスクトップにアクセス→KStars(必須)他、使用するアプリの立ち上げ

1の手順でシステム時刻の設定、INDIサーバ・ドライバの起動が終了していますので、以降はリモート操作でラズパイのデスクトップにアクセスしてKStars(必須)他、使用するアプリを立ち上げます。

KStarsは天体機器の制御の中心的な存在になるので必ず起動してください。
起動後に確認、設定する事項は以下になります。

・星図左上に表示されている地方時刻がシステム時刻と同じになっているか→なっていない場合は時刻を同期して合わせる。
・星図左下に表示されている緯度経度が現地の情報になっているか→なっていない場合は設定する。

3.KStars・Ekosを起動(星図画面右側のドームアイコンをクリックすることで起動します。)ドライバの接続、設定→保存

Ekosでまず行うことはドライバの接続と設定・保存になります。

AstRPiではすでにINDIWebマネージャーからドライバを読み込む設定を用意してありますので、これを使用すればすでに立ち上げてあるドライバと接続できます。


各ドライバの確認・設定項目は以下になります。(Ekosで起動するとコントロールパネルが表示されるのでそこで確認・設定します)
各ドライバ共通事項としてコントロールパネルのオプションタブに設定の保存がありますので、設定後は必ず保存してください。

●マウントドライバ
・緯度経度・日時が取得されているか
・使用する鏡筒の焦点距離が入力されているか
・(初回のみ)マウントコントローラーで架台が動くか

●カメラドライバ
・ピクセル数、ピクセルサイズの設定がされているか
・コントロールパネルでシャッター、ライブビューが動作するか
・(初回のみ)カラーカメラの場合色は適正か

●フォーカスドライバ
・現在のフォーカスポジションが取得されているか
・(初回のみ)フォーカスモーターが動作するか


上記確認、設定ができたら必ず保存します。

長くなりましたが、上記手順はどのような機材を使用していても共通です。

(唯一遠隔リモートでVPNサーバを使う場合はVPNサーバの接続が一番最初になります。)

その後はEkosや各アプリで操作する流れになります。
KStars・Ekosの機能などはこちらのページにまとめてありますのでご確認ください。

INDIはネットワークドライバなので、快適に使うためにはデータの流れに留意する必要があります。
使用機器によっても留意点が異なりますのでそのあたりは後日記載します。






ソースはこちら

ラズパイ4クラスのSBCが多数登場し、ハードウェア的にはSBCでの天体撮影環境の構築も制約がほとんど無くなってきました。

あとはArm系のLinuxOSへの一部アプリの対応くらい(ライブスタッキング系)です。
ようやくUSBブートのベータ版が登場しましたしSBC1台で全ての要求に対応できる日も近いかもしれません。

AstRPiをブラッシュアップしながら楽しみに待ちたいと思います。
今回のアップデートでのトラブルは、依存関係の問題が非常に多くインストールし直ししないとだめかと思いましたが、
驚くような場所が原因でのトラブルだったので覚書として記載しておきます。

結論から言えば

INDI関連のリポジトリでシステムのバージョンが異なるリストが登録されることが原因でした。

これ、大問題じゃないですかね。。。
私のシステムはBionic(18.04)ですが、sudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppaで登録されるリポジトリはなんと20.10用のリストです。

これじゃ依存関係に問題が出るの当たり前でしょう。

INDI関連すべて消えてしまっていたので、何度かリポジトリの登録をチェックしましたが毎回20.10用のリストが登録されました。

INDI関連は修復できましたが、問題として出てきた依存関係をすべて入れようとしたためシステム関連のパッケージにも大きな被害がでました。(2つも違うバージョンのリポジトリリストを参照したわけですからインストールしたら壊れて当然です。)

これはかなりのバグ?ですね。。。。(インストールされて修復できなくなってしまった部分もいくつかでました)
流石にこのようなことは二度と起きてほしくはないです。

私はArmbianですが、他のOSでも同じような被害が起きるかもしれませんので対処法を記載しておきます。



0400.jpg

修復にはSynapticを使用しました。
1.配布元ボタンをクリック
2.INDIのリポジトリを選択
3.メニュー→設定→リポジトリを選択

0401.jpg

ポップアップウィンドウの赤枠部分を自身のシステムバージョンに合わせて手動で書き直します。
(私の場合はBionic)

これで設定を読み込みなおせばシステムバージョンに対応したリポジトリリストになります。
この状態であれば正常にインストールされます。

私はSSHで作業していたので気づくのが遅れてしまい、多数の依存関係パッケージを書き直してしまいました。
(被害が大きくなければいいですが。。)

アップデートなどでエラーが出ておかしいと思ったら大きな被害が出る前にSynapticで確認してみてください。


追伸
案の定復旧中にトラブルが出てaptが動かなくなったり、アイコンが消えたり散々でしたが古いOSのSDカードからいくつかのファイルをコピーして復旧できました。(多分ですが、、、現在バックアップ中)
今回のようなことはもう勘弁してほしいですね。


表題の通りです。。
今回のトラブルはKStars、indi-fullがインストールすらされません。
ようやく安定したと思いきやこの有様です。

あまりに依存関係の不足要素が多いので開発者に直接メールを送りましたがどうなることやら。。。。

おそらく当分使えない状態になると思うので屋外システムを見直す必要がありそうです。
(150mの壁がふたたび。。。)

追伸
調べてみるとインストール時に必要となる依存関係のバージョンがバラバラ。。
そのためインストールされているものでもバージョンが合わないため依存関係を満たせない状態やそもそもリポジトリに無いパッケージも複数。
依存関係のファイルを個別にインストールしようとしても更に依存関係でインストールできない(苦笑)という悪循環。
リポジトリが修正されない限り無理じゃないか?と感じるような状態ですね。
(インストールできる環境すら整わないので)

ジェセムには知らせたけど修正してくれるのだろうか。。。。。
(Arm64は本当にトラブルだらけ、Appimageにしてほしい)


組み込みされているxrdpサーバが表示されるのにマウス、キーボード操作を受け付けない問題を対処する方法が見つかりました。

以下お試しください。

ターミナルより
sudo raspi-config→7.Advanced Option→A6 Screen Blanking→はい を選択→raspi-configを終了。

sudo nano /etc/lightdm/lightdm.conf
カーソルで一番下の行に移動して以下を追加

xserver-command=X -s 0 -dpms

その後、リブート


これでうまくいくと思います。

システムデフォルトのスリープさせない設定だとマウス操作やキーボード操作を受け付けないということらしいです。
(なんだかよくわかりませんね。。)
なので、システムのスリープオフをオンにして、設定でスリープを行わない状態にします。
Xディスプレイ周りが気難しいですね。。


お使いになりたい方はお試しください。


追記
治ったと思いましたが、再起動すると立ち上がったりコネクトできなくなったりと非常に不安定です。
ラズパイのフォーラムでも問題になっているようですが、残念ながらまだ解決方法は無いようです。

現状では最初にRDPで接続すると大丈夫そうですが、VNCやNoMachineの方がおすすめですね。。

困ったものです。
(複数のリモートデスクトップ環境をインストールしてあるのはこのような正体不明のトラブルを回避するためです。)





本日ご参加いただきました皆様へ

私のPC環境が原因かと思いますが、当初予定していた全画面表示が機能しない、表示を切り替えると呼び出したい画面やチャット画面が迷子になるなどぐだぐだな状態になってしまい申し訳ありませんでした。

不慣れなため、皆さんの参加状態を当方できちんと確認することができず申し訳ありませんでした。

もし、参加できなかった方がいらっしゃいましたらこの場を借りてお詫び申し上げます。

不手際が多かったですが、私個人としては文章やり取りではなく、初めて声でコミュニケーションが取れたことを大変うれしく思っています。

ブログも含め至らぬところだらけですが、本日はありがとうございました。
今後ともよろしくおねがいします。


レジュメも準備しておいたのですが、ほぼアドリブになってしまいましたので覚書として記載しておきます。
今後の動作チェックのご参考にしてください。

●使用機器
・システム:AstRPi ラズパイ4、4GB
・架台:スカイエクスプローラーSE−AT100N架台(シリアルUSBアダプタ接続)
・フォーカサー:シミュレーションドライバ
・CCDカメラ:シミュレーションドライバ

●WIFIアクセスポイントに接続

●Webインターフェイスでの操作
・Webインターフェイスの→システム時刻合わせ(SBCの場合は機構上システム時刻取得が非常に重要)
・INDI WebManagerで設定作成→サーバ、ドライバ起動
・オプションとして iGPS操作(観測地の緯度経度がわかる場合はKStarsで登録→ドライバに読み込みを推奨)

●リモートデスクトップでラズパイのデスクトップを表示→システム時刻を確認

●KSrarsの起動→確認ポイント(現在時刻確認、緯度経度)、初期の設定(一回のみ インディペンデントウィンドウ、カメラのプレビューのモノクロ化(Solverなどの高速動作のため、緯度経度・日時の取得法→KStarsで設定がおすすめ)

●Ekos起動→ドライバを接続しドライバコントロールパネルで設定・動作確認
・Ekos、ドライバコントロールパネルを仮想ウィンドウに移動(タブレット操作に便利)

●ドライバコントロールパネルの設定、動作確認(初回のみ、バージョンアップしたときも必要)
重要:ドライバコントロールパネルで操作出来ない場合はEkosでもトラブルが出る。

●マウントドライバの場合
・機器との接続→接続できない場合の操作
・緯度経度・日時
・望遠鏡の焦点距離

★初回のみコントロールパネルの操作でマウントが正しく動作するか確認

確認後、変更点があった場合は必ず保存(オプションタブ共通)

重要:マウントのトラブルのほとんどは緯度経度日時の設定ミス(システム時刻、KStars緯度経度・日時、ドライバ緯度経度・日時のいずれかの確認ミス)


●フォーカスドライバの場合
・機器との接続→接続できない場合の操作(マウント含め複数のシリアル接続の場合は注意)
・フォーカス値の確認

★初回のみコントロールパネルの操作でフォーカスが正しく動作するか確認

確認後、変更点があった場合は必ず保存(オプションタブ共通)

●CCDドライバの場合
・機器との接続
・縦横のピクセル数、ピクセルサイズの確認

★初回のみコントロールパネルの操作カメラが正しく動作するか確認
・静止画撮影(同期転送、秒数を変えて)
・ストリーム動画(非同期転送)の動作確認
・ファイル形式
・カラーカメラの場合は以下追加→ゲイン、カラーバランス

確認後、変更点があった場合は必ず保存(各ドライバオプションタブ共通)

重要:CCDのトラブルの殆どは上記設定要素の不足

各ドライバで設定を保存しないと毎回同じトラブルが出るので必ず保存することが必要。


●Ekosモジュールでの動作チェック

●キャプチャーモジュール
・プレビュー撮影の確認
・ビニング値の設定
・ファイル保存場所
・ライブビデオ(ライブビュー)の動作確認→ドライバにエラーが無いかチェック

●マウントモジュール
・マウントコントローラーの表示
・マウントドライバで設定した望遠鏡の焦点距離など確認

●フォーカスモジュール
・フォーカスステップの設定
・フォーカスボタン・オートフォーカスボタンの動作確認

●アライメントモジュール
・ラジオボタンをSync
・カメラのビニング設定
・カメラのダウンサンプル設定
・ローカルソルバーの選択
・探索範囲の設定
・架台の位置表示が反映されているか→反映する方法

ポイント
・フォーカスやSolverはビニングやダウンサンプルを使用してファイルを軽くする。(大きく速度が変わる)
・データの転送では遅い部分に重いデータを流さない。(一眼デジカメは本体SDカード、天体カメラは外付けSSD)
・圧倒的に重いのは画像、ストリーム映像のみ(その部分のみより高速な転送経路を使用する)


●実際の操作

●WhatsInterrestingの設定→Ekosのローカルルール回避が可能、ドライバ毎の再起動が可能
・クリックで移動→情報表示、架台のGOTO、トラッキングなど

●マウントコントローラーでパークオフ(パーク機能の注意事項)
●マウントコントローラーで停止
●マウントコントローラーで東方向に適当に移動(経緯台の場合)
●アライメントモジュールでSolve→Sync
●移動
●アライメントモジュールでSolve→Sync

●アライメント完了→GOTOで移動→Solverで真ん中に表示

●ライブスタッキングを使う

●CCDCielを起動
●ドライバ読み込み
●設定 ライブスタッキング、カラーバランス
●操作

完了
Webインターフェイスでドライバ・サーバ切断
シャットダウン
ハートビート終了後電源OFF(システムトラブル防止のため)


Googleハングアウトの定員に達しましたので参加者のお申込みを締め切らせていただきます。

前回お声がけさせていただいた操作法のライブ中継&雑談会の実施日時、方法をお知らせします。


日時:5月1日(金曜日)23:00〜(一時間くらい?)
ご用意いただくもの(必須要素):Google Chromeブラウザ、Gmailアドレス
オプション(任意):ヘッドフォン、マイクなど


●実施方法
いろいろ調べてみたところ、Google ハングアウトが最も規制がゆるいのでGoogle ハングアウトを使用して行います。
そのため、事前に私のところにGmailアドレスを送付してください。

・23:00前に頂いたアドレスに私の方から一斉に招待状を送付します。
・招待状にあるリンクをGoogle Chromeブラウザで開いてください。
私の方からコール(立ち上げ状態)しますので受信してください。
・最初の15〜30分くらいは緩やかに雑談やご挨拶、操作の確認など行いましょう。(チャット、ボイスチャットいずれも出来ますので任意です。)
・その後、参加者が揃い、皆さんの視聴準備ができましたら一連の操作をしながらご説明します。
 (私は音声でご説明しますので、ヘッドフォンをしていただくか、音量がご家族の迷惑にならない程度に下げてください。)
・ご自身もボイスチャットを行う場合はマイクとヘッドフォンをご使用ください。(こちらは任意です。マイクをご使用になる場合はヘッドフォンをしないとハウリングをおこしますのでセットでお願いします。)


今回は操作の流れのご説明なので、架台以外はシミュレーションドライバを使用します。
よって雨天でも大丈夫です。

最初の15〜30分は緩めにご挨拶や雑談をしながら、参加者が揃うのを待ちます。私の方の画面は立ち上げて起きますので、ご質問等を操作してお見せすることも出来ると思います。

その後、
今回のディストリビューションを電視観望で使用する一通りの流れを実演・ご説明します。
その際、チャットや、ボイスチャットでご質問いただければ、わかることであれば実演してご説明します。

雑談多めのゆるい説明会(交流会)ができればと考えています。

日程がご都合つかない方は、この日以外にも設定しますのでご連絡ください。再度お知らせします。
以上、ご不明な点がございましたらコメントいただけると幸いです。






皆様から頂いた情報を基にQ&Aをまとめていこうと思います。
迷ったときにはこのページをご確認ください。
2022年に新しいハードが登場し、ファームウェア、OSが新しく変更されたようです。テスト用としてダウンロード版を更新しましたのでご確認ください。

Q.無線LANのAPを外したい
A.Webインターフェイスのオン・オフボタンで切り替えてください。(デフォルトはAPオンです。)
注意;必ずWebインターフェイスのオンオフボタンで操作してください。
常時APを外す場合はターミナル→crontab -e でCreateAPというスクリプト部分をコメントアウトしてください。

Q.ネットワークマネージャーでWIFIが管理外になっている
A.Webインターフェイスのオン・オフボタンで切り替えができるように別のスクリプトでWIFIを管理しています。
WebインターフェイスでAPをオフにするとネットワークマネージャーの管理に切り替わります。
再度APに切り替えるときは再起動するか、Webインターフェイスでオンにしてください。

この仕様は屋外でAPが不調になったとき、Webインターフェイスからオン(再起動)できるようにするために設定したものです。
屋外でWIFIAPが立ち上がらない=使用できないという状態になるため、AP起動スクリプトを別に起動してあります。
WebブラウザWIFIの制御が出来ないという不具合もお聞きしました。
その場合は念の為ネットワークマネージャーを再インストールしてください。

sudo apt install network-manager

ネットワークマネージャーでWIFIも管理すると、屋外で万が一APが立ち上がらなかったとき対処する方法がありません。(ネットワークマネージャーのAPは過去に何度かAPが外れる経験があったため)
そのため上記のような設定にしてあります。(APは外部スクリプトでオンに起動→ネットワークマネージャーの管理から外す。APをオフにした場合→ネットワークマネージャーの管理に変更、ネットワークマネージャーで接続するSSIDを選択する。)


Q.無線LANのAPを外したとき、SSIDが出てこない。
A.ネットワークマネージャーの仕様(新しい有線接続の場合、固定IP設定が利用されずDHCP接続になる)によるものです。
有線接続のDHCPを探し続けるので無線への切り替えが遅くなります。

以下お試しください。
メニュー右上にあるネットワークマネージャーアイコンを右クリック→有線接続の設定を選択し、設定をIP固定に修正。

これでおそらくすぐにSSIDがすぐに出てくるようになると思います。

Q.固定IPでアクセスできない。
A.ネットワークマネージャーの仕様で新規のネットワークを接続した場合、固定してある設定が使用されず新しくDHCPで接続される場合があります。
以下で設定を固定してください。
メニュー右上にあるネットワークマネージャーアイコンを右クリック→有線接続の設定を設定をIP固定に修正。

Windowsで有線リモート使用する場合はiTuneをインストールしてボンジュール機能を使いastrpi.local/i.htmlでアクセスできるようにしておくことを強くおすすめします。

Q.インストール後、デスクトップにアクセスできない(パスワード画面から先に進めない。
A.これは既知の症状になっています。現在配布しているバージョンはこの問題が解消していると思いますが、万が一この症状が出た場合はインストール後にマイクロSDの作業領域を拡張してからご使用ください。
マイクロSDにAstRPiをインストールしたら、最初にSSHでアクセスします。その後以下のコマンドを実行して再起動してください。

sudo raspi-config
6 Advanced Options→A1 Expand Filesystem


この操作でマイクロSDの作業領域が拡張され正常にデスクトップにもアスセスが可能になります。


Q.RDPでアクセスできない、または操作できない→現在配布の改訂版は対処済みです
A.現在配布バージョンで解消出来ているはずですが、上手くアクセス出来ない場合はxrdpを再インストールしてください。
sudo apt install xrdp

Q.何をどうすればいいか。。
A.まずはこちらのページをお読みください。
順番に読み進めれば操作手順になっています。(使用するのに必須の部分のみ記載していますので、読み飛ばさないようにしてくださいね。)

Q.別の機能をつけたい
A.GPL3準拠になりますので、ご自由にお使いいただけます。SynapticやGdebiなどGUIのインストーラも用意しています。但し、全ての使用に関しては自己責任です。

Q.○○はもっと使いやすい
A.そちらをご使用ください。GPL3準拠になりますのでどのようにご使用頂いてもご使用いただかなくても自由です。
販売商品では無いので原則サポートなどはしません。具体的にご質問いただければ私のわかる範囲でご回答はしますが、私もユーザーであるということをご認識ください。

Q.有料でもいいので使えるようになりたい
A.GPL3準拠になりますので、これらの要望は個別対応になります。
まずはご相談ください。(過去にプロ・アマいずれにも多くの講義を行っておりましたので要望があれば対応は可能です。)

Q.有料で売りたい
A.GPL3準拠になりますので、改変や販売は自由です。
但し老婆心でご忠告しますが、INDI環境は現状では商品として販売するにはいくつかクリアしなくてはならない事項があります。販売を行うということはそれらの責任を負うことになります。

Q.○○の部分が知りたい
A.ブログでご質問ください。

Q.YouTubeで解説して
A.AstRPiではありませんが、EAAでの簡単な操作の流れなどをアップしました。

https://www.youtube.com/watch?v=EXXNB5uZswc&t=39s

Q.Aladinってなに?
A.GoogleSkyに各研究機関のデータベース情報をソートして検索出来るようなWebサービスのクライアントになります。使用するにはネット接続が必要です。

Q.○○をしたいのでやってほしい
A.個別案件に関してはご相談ください。(但し、個々の要望に対してはボランティアでは行えません。原則ご自身でお取り組みください。)

Q.機材が壊れた
A.このディストリビューション含め、PCなどで天体機器を制御するという行為は全て自己責任です。販売しているアプリであっても天体機器に対する保証はありません。(アプリのアップデートや使い方程度)
大事な機材を壊さないためにもこのサイトや他のサイトで情報を集めトラブルを回避出来るスキルを身につけてください。(おそらくPCなどで制御する場合、保険などの適用も難しいと思います)


Q.〇〇の機能がほしい
A.該当するソフトの開発者にご相談ください。全て海外です。対応してくれる場合もあります。INDIに関してはフォーラムでご質問ください。


Q.IGPS利用時に時間がずれる
A.ろんろんさんから修正方法をご連絡いただきました。
時間がずれて登録される方は以下をお試しください。

1.ユーザーディレクトリにあるiPhone-gpsd.pyをテキストエディタで開く

2.iPhone-gpsd.py の 283行目にある
td = datetime.datetime.fromtimestamp(time_sec)
を次のように修正。
td = datetime.datetime.utcfromtimestamp(time_sec)

3.再起動

情報提供ありがとうございました。


Q.SkySafariと接続できない
A.Indigoサーバーの自動起動を停止してください。


1.ターミナルを起動
2.crontab -eを入力して実行
3.indigo記述の一行をコメントアウト
4.再起動


上記でindigoサーバが自動起動しなくなります。


indigoサーバはインストールしてありますが、既存のINDI環境と競合してしまうようなので(以前は大丈夫だったのですが)INDIWebマネージャーでの接続などにも影響が出ます。
上記設定でサーバを停止してください。(indigoのみを使う場合はそのままで大丈夫です)


Q.ディストリビューションを配布しているのに保証しないなんて無責任ではないか
A.サイトで情報を開示していると一定の確率でこのような意見を言う方が出てきます。(個人的には残念ですが)
まずはGPLの条文をご確認いただき内容を理解してください。
ディストリビューションを使用する時点で責任はご自身にあります。
保証がついたものが必要であれば有料ソフトをご購入ください。(ただしアプリの場合はほとんど操作に関するサポート以外の保証はありません。天体機器を制御する場合は同様に自己責任になります。)

個人サイトが独自に環境構築の難易度を下げるために配布しているディストリビューションです。

有効にご活用いただければ幸いですが、責任転嫁したり、あまりに理不尽な要求をしつこくおこなう方が出た場合は残念ですがアクセスを禁止させていただく可能性があります。(個人的にはこのような措置は望んでいません。同じ趣味を持つもの同士楽しく取り組んで行きたいと考えます。)
天体機器の制御は複数の機材(しかもメーカーも別であることが多い)を連動して操作するので難易度は高い部類に入ります。
昨今ではPCやこのディストリビューションなどのように一元管理できるアプリなどがいくつかありますが、機器の制御に関しての知識は必須になります。
特に、マウントの制御に関してはミスをすると機器を壊す可能性がありますので慎重に取り組んでください。
(当サイトにも制御の方法や注意事項などは多数記載してあります。)

以降ご質問いただいた事項はこのページに追加する可能性があります。
さまざまな機能を盛り込みましたので、有効にご活用いただければ幸いです。

内蔵されているser2netサーバを使用すればAstRPiをSkyFiのようなWIFIシリアルアダプタにして、SkySafari(Plus以上)の非常に優れた望遠鏡のリモート操作を利用できます。

PC、スマホの天体ソフト全般を見渡しても対応架台の数、接続の安定性などトップクラスの性能です。

対応する架台リストはこちらをご確認ください。


前提条件として、接続、設定する前に原則として望遠鏡のアライメントは済ませてから望遠鏡とソフトを接続してください。(下図緑枠部分の"Set Time & Location"をオンにすると、アライメント時に日時、場所の入力を省くことが出来ます。)


114-1.jpg

1.画面下部分のSettingボタンをクリック(画像左側)
2.Setting画面をスクロールして"TELESCOPE"項目の"Setup"望遠鏡架台名称部分をクリック(画像中央)

以降Setup画面にて(画像右側)
・赤枠部分の架台名称部分をクリックして架台リストから所有の架台名を選択架台のマウントタイプ(赤道儀、経緯台など)を選択してください。

・青枠部分のIPアドレスは 10.0.0.1 ポート番号は4030に設定してください。
・(スマホにGPSが内蔵されていれば)緑枠部分をオンにするとアライメント時に時間、緯度、経度の情報を架台に送信します。

上記設定が完了したら、画面右側に戻り、黄色枠の"Scope"ボタンをクリックします。
右側にConectボタンが表示されますので、クリックして接続してください。

以上で設定・接続の流れは終了です。

望遠鏡のハンドルコントローラよりはるかに操作が簡単になります。(星図を見ながら見たい対象を選び、導入ができるので直感的に操作できます。)


興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。
AstRPiはファイル共有としてSamba(Windows標準のファイル共有)サーバを組み込んであります。

そのため、Lanに接続されていればWindows、Macで何も設定を行わなくてもゲストアクセスでファイル共有できます。
共有ポイントとしては以下が設定されています。

home/astrpi(ユーザーディレクトリ)にある以下4つのフォルダ

・INDI-config(ドライバの設定ファイルが入ったディレクトリのシンボリックリンク、その中にドライバの名称設定を行うdriver.xmlとAstrometry.netのインデックスファイルを設置するAstrometryフォルダもシンボリックリンクとして入れてあります。ドライバ設定ファイルの重複分は”SettingFile”フォルダに同封されていますので他のPCから設定ファイルやAstrometry.netのインデックスファイルを追加するのも簡単です。)

・Downloads
・Picture
・Public

上記全てゲストアクセスで読み書き出来ます。

WindowsやMacからは設定なしに上記フォルダにゲストアクセスできますが、ラズパイからWindowsやMacにアクセスを簡単に行うにはsmb4kを使用します。

0393.jpg

ランチャーからsmb4kを起動して左下にある"ネットワーク近傍"ボタンを押せばLan上にあるWORKGROUPが表示されます。
後はアクセスしたいPCのリストをダブルクリックすれば共有ポイントがマウントされます。

このように簡単にアクセスできますが、AstRPiはLanのIPアドレスを192.168.1.100に固定してありますので、ルーターを192.168.0などでお使いの方は表示されないと思います。

そのような場合はWIFIでデスクトップに接続してメニュー右上にあるネットワークマネージャーの有線接続設定を変更してください。


外付けSSDなどを設置した場合、現在配布のバージョンは自動マウント、自動共有ポイントが設定されますのでWindowsやMacから簡単にアクセスできます。

星景撮影やポータブル赤道儀を使用した撮影に便利な多機能一眼デジカメリモート環境qDslrDashBoardのサーバを内蔵しています。

使用の仕方としては、以下になります。

1.ラズパイ4と一眼デジカメをUSBケーブルで接続
2.ラズパイ4と一眼デジカメの電源を入れる
3.スマホでラズパイ4のWIFIホットスポットに接続
4.スマホアプリのqDslrDashBoardでラズパイ4のIPに接続


スマホアプリが有料になってしまいますが、一眼デジカメのフル機能を制御できますのでおすすめです。
(現状iOS版が利用できなくなってしまっているようです。何があったんだろう。。)
ノートPCやWindowsタブレットで操作する場合、PC用のアプリは無料で以下から入手できます。

https://dslrdashboard.info/downloads/

接続で一箇所だけ分かりづらいところが、4のラズパイ4のIPに接続です。

では実際に接続してみましょう。(私は以前購入したiOS版です。スマホをラズパイ4のホットスポットに接続する以外は操作方法は同じなのでご参考にしてください。)


0338.jpg

WIFIでラズパイ4のホットスポットに接続→接続情報を確認



0339.jpg

赤枠部分がラズパイ4のアドレスです(固定、写真では10.42.0.1になっていますが、AstRPiは10.0.0.1固定です。)



0340.jpg

赤枠部分のボタンを長押し(長押ししないとIPを設定するウィンドウが出ません)



0341.jpg

ラズパイ4のIPを入力(写真では10.42.0.1になっていますが、AstRPiは10.0.0.1固定です。)



0342.jpg

接続されるとこのようにコントロールするボタン類が表示されます。
(赤枠部分がカメラ操作系、黄色枠部分がカメラ撮影パラメータの変更、青枠部分が設定項目という分類になってます)




0343.jpg

左上のライブビューボタンを押すと、ライブビューが表示されます。ライブビュー表示画面に出てきた矢印はフォーカス調整ですね。


と、このようにスマホからデジカメをフル制御できます。スケジュール撮影や、SkyStackなど、天体撮影で便利そうな項目もあります。

WIFIに対応していない一眼デジカメでもスマホからフル制御できるのでとても便利です。

興味ある方はお試しください。


AstRPiはドライバの設定ファイルやAstrmetry.netのインデックスファイルに簡単にアクセスできるようシンボリックリンクを設定しています。

それぞれのディレクトリは以下になります。

●ドライバの設定ファイル(左側がデフォルト)
home/astrpi/.indi(不可視フォルダ)→home/astrpi/INDI-config(シンボリックリンクを設置し、簡単にアクセス可能)

●Astrometry.netインデックスファイル(左側がデフォルト)
home/astrpi/.local/share/kstars/astrometry→home/astrpi/INDI-config/astrometry(シンボリックリンクを設置し、簡単にアクセス可能)

●ドライバのリスト表示設定ファイル(左側がデフォルト)
/usr/share/indi/driver.xml→home/astrpi/INDI-config/driver.xml(シンボリックリンクを設置し、簡単にアクセス可能)

このようにシステムにバラバラに散らばっている設定箇所を全てINDI-configのシンボリックリンクにまとめましたのでINDI-configフォルダにアクセスすれば追加変更が容易に行えます。

INDI-configフォルダはSMBの共有ポイントにもなっていますので他のPCから設定ファイルやインデックスファイルを追加することも簡単に出来ます。

皆様からご提供いただいたドライバの設定ファイルはすでに組み込んでありますが、重複したものはINDI-configフォルダの中に”SettingFile"というフォルダを設けてまとめてあります。

組み込んである設定ファイルでうまく動かないときは”SettingFile"に予備がある場合は上書きして差し替えてみてください。

操作法は以下になります。

0394.jpg

ランチャーからSpeceFMを起動→メニュー→ファイル→Root Windowでルート操作が可能なウインドウを表示します。

0395.jpg

SpeceFMはメニュー→表示→2パネルにチェックを入れることで簡単に2ペイン表示ができます。
この例では左側にINDI-configフォルダ、右側にINDI-configフォルダ内にあるSettingFileフォルダを表示しています。

SettingFileフォルダに入っている設定ファイルは重複分なので既存の設定ファイルでうまく動かないときは重複分の設定ファイルで上書きしてお試しください。

上図のようにSettingFileフォルダからINDI-configフォルダにドラッグすれば上書きされます。

ドライバのリスト表示設定ファイル、driver.xmlもシンボリックリンクでINDI-configフォルダ内にあります。
編集するときはファイルを右クリックしてテキストエディタで開いてください。
通常だとsudo権限が必要ですが、ルートウィンドウで操作しているので保存できます。

INDI-configフォルダには他にもAstrometry.netインデックスファイルの保存場所もシンボリックリンクで設定してあります。INDI-configフォルダ内にastrometryフォルダがありますので、ここにインデックスファイルを入れればEkosなどで認識されます。

PCなど他の環境ですでにインデックスファイルをお持ちの方はファイル共有でこのフォルダにアクセスしてコピーすれば簡単にインデックスファイルを設置できます。



天体機器の制御は複数の機器をまとめて扱うため複雑になります。

設定などが間違っていると動作が遅かったり、望遠鏡があらぬ方向を向いて破損する可能性もあります。

そのようなことを起こさないよう操作をする上で重要なポイントになる部分を記載します。

・システム時刻、KStarsの現在時刻、マウントドライバの現在時刻が全て正しい時刻に設定されているか確認
・KStarsの緯度経度、マウントドライバの緯度経度が全て正しく設定されているか確認
・マウントドライバで望遠鏡やガイドカメラの焦点距離などが正しく設定されているか確認
・カメラドライバでカメラのピクセル数、ピクセルサイズが正しい数値になっているか確認
・PlateSolvingを行う場合、撮影視野に合わせたインデックスファイルがあるか確認
・ドライバコントロールパネルで各ドライバがきちんと動作するか確認その後保存をしたか(ドライバ設定時のみ)
・マウントにハンドコントローラーがある→アライメントを事前に行った後ラズパイで操作、無い→ラズパイで操作しながらアライメントポイントを設定
・マウントのホームポジション(INDIの場合赤道儀も経緯台も全て北極)が正しく設置されているか確認

トラブルの殆どは上記事項の確認漏れになります。

マウントに関してはハンドコントローラー有り無し・経緯台or赤道儀、カメラに関しては一眼デジカメと天体カメラで留意事項が変わってきます。

以下に操作、確認の流れを記載します。(全ての機器がラズパイに接続されていると想定します。)

●マウントがハンドコントローラー付き赤道儀の場合
1.マウントをホームポジションに設置
2.マウントの電源をオン
3.ラズパイのWebインターフェイスに接続(ラズパイの時刻設定)
4.INDI WebManagerでINDIサーバ・ドライバを起動
5.リモートデスクトップクライアントでラズパイにアクセス→システム時刻確認
6,KStarsを起動→KStarsの現在時刻がシステム時刻と同じか確認、緯度経度の確認
7.Ekosを表示→接続
8.ドライバコントロールパネル→マウントドライバの緯度経度、時刻を確認
9.ハンドコントローラーにドライバの緯度経度、時刻が転送されたか確認→設定
10.ハンドコントローラーで最も簡単なアライメントを選択→アライメントを完了させる(このときEkosのSolverを利用しても良い)

これでハンドコントローラーに緯度経度・時刻、アライメント情報が設定されますので以降はKStars、Ekosで操作出来ます。


●マウントがハンドコントローラー無しの赤道儀の場合
1.マウントをホームポジションに設置
2.マウントの電源をオン
3.ラズパイのWebインターフェイスに接続(ラズパイの時刻設定)
4.INDI WebManagerでINDIサーバ・ドライバを起動
5.リモートデスクトップクライアントでラズパイにアクセス→システム時刻確認
6,KStarsを起動→KStarsの現在時刻がシステム時刻と同じか確認、緯度経度の確認
7.Ekosを表示→接続
8.ドライバコントロールパネル→マウントドライバの緯度経度、時刻を確認
9.星図上のマウント位置が北極になっているか確認→なっていない場合再度ドライバ設定、KStrsの緯度経度日時、システム時刻などを再確認し、ドライバを再度接続
10.Ekosのマウントモジュールからマウントコントローラーを表示
11.KStarsからGOTO(おかしな方向に動き出した場合はマウントコントローラーでストップ→ドライバコントロールパネルの設定を再度確認→1からやり直し)
12.正しく動いた場合はマウントをトラッキング状態にして、EkosアライメントモジュールでSolverを実施(ラジオボタンはSync)
13.11〜12を複数回繰り返しアライメント完了

ハンドコントローラーを持たない赤道儀の場合は緯度経度・時刻、アライメント情報全てをラズパイで管理することになります。ドライバ接続後はアライメントポイントがありません。このため、初回のGOTOが非常に危険な状況になっています。もし最初のGOTOポイントでおかしな挙動をした場合はEkosのマウントコントローラーですぐに停止して再度ドライバ設定、システム時刻、KStarsの時刻、緯度経度などを確認して全てが問題ない状態であるかを確認しましょう。通常は緯度経度、日時が正しければGOTOすればおおよそ正しい方向に動作しますが、アライメントを行う前の初回のGOTOがもっとも注意が必要になります。
アライメントを取るまでEkosのマウントコントローラーで操作すれば一番安心ですが、赤道儀の場合マウントコントローラーで操作し辛いので上記方法で操作してください。(うまくいかない場合はホームポジション、北極の位置で最初にSyncしてアライメントポイントを作っておくのも一つの方法です。)


●マウントがハンドコントローラー無しの経緯台の場合
1.マウントをホームポジションに設置
2.マウントの電源をオン
3.ラズパイのWebインターフェイスに接続(ラズパイの時刻設定)
4.INDI WebManagerでINDIサーバ・ドライバを起動
5.リモートデスクトップクライアントでラズパイにアクセス→システム時刻確認
6,KStarsを起動→KStarsの現在時刻がシステム時刻と同じか確認、緯度経度の確認
7.Ekosを表示→接続
8.ドライバコントロールパネル→マウントドライバの緯度経度、時刻を確認
9.星図上のマウント位置が北極になっているか確認→なっていない場合再度ドライバ設定、KStrsの緯度経度日時、システム時刻などを再確認し、ドライバを再度接続
10.Ekosのマウントモジュールからマウントコントローラーを表示→マウントコントローラーで移動
11.正しく動いた場合はマウントをトラッキング状態にして、EkosアライメントモジュールでSolverを実施(ラジオボタンはSync)
11.10〜11を複数回繰り返しアライメント完了

ハンドコントローラーを持たない経緯台の場合も緯度経度・時刻、アライメント情報全てをラズパイで管理することになります。ドライバ接続後はアライメントポイントがありません。しかし経緯台はEkosマウントコントローラーで操作した場合矢印方向と星図の進行方向が同じになりますので、最初の移動はマウントコントローラーで行います。
移動→Solver→Syncを複数回繰り返せばアライメントが取れますので後はGOTOで操作出来ます。
(ハンドコントローラー無しの赤道儀と比べれば簡単です。)

要点としては以下になります。

●一眼デジカメ
・ドライバコントロールパネルのピクセル数、CCDのサイズなどが正しいか確認(複数箇所あり)
・コントロールパネルで動作確認(撮影できるか、ライブビューができるかなど)
・SolverやオートフォーカスなどはJPEG、(Solverの場合は更にダウンサンプル)で転送を軽くする。
・撮影時は本体のSDカードに保存(一番高速)、どうしても心配ならUSB3接続のSSDに保存(転送速度は本体のSDカードのみに比べて半分になり、転送中は他の操作ができなくなります。)

●天体カメラ
・ドライバコントロールパネルのピクセル数、CCDのサイズなどが正しいか確認(複数箇所あり)
・コントロールパネルで動作確認(撮影できるか、ライブビューができるかなど)
・Solverやオートフォーカスなどはビニングをハードが対応する最大値で、(Solverの場合は更にダウンサンプル)で転送を軽くする。
・撮影時はUSB3接続のSSDに保存

カメラに関してはここに留意点をまとめてあります。



ラズパイはシステムがマイクロSDカードで動いているため、ここがボトルネックになります。

ラズパイ4であれば高速なUSB3のSSDをつけることが出来ますので撮影で使用する場合は必須になるとお考えください。

なお、ドライバ項目に変更を加えた場合は必ず保存してください。(保存しないと再度同じトラブルが繰り返されます。)

今回はドライバ設定に関して説明します。

基本的にINDIの場合はドライバコントロールパネルで設定→動作確認→設定の保存を行ってから使用します。

0307.jpg

赤枠部分は今回は動作確認なので使いませんが、システム時計、KStarsの時刻、設定した緯度経度が正しく表示されているか常に確認する癖をつけてください。

水色枠のアイコンをクリックして制御環境のEkosを呼び出します。


0308.jpg

1.ポッポアップメニューから登録してある"INDI WebManager"を選択(INDI WebManagerで起動したサーバドライバを読み込む設定になっています。。)
2のボタンで登録内容を確認できます。

3.このボタンで登録した機器のドライバを一式接続します。接続したらドライバのコントロールパネル画面が表示されます。

INDI Web Managerで機材を登録、サーバ・ドライバの立ち上げをしておけばEkosの設定は非常に簡単になります。
(以下を参照してください。)



0348.jpg


ドライバが接続されるとコントロールパネルが表示されます。
ドライバのコントロールパネルはタブで整理されています。
最上部のタブはドライバ、その下のタブはドライバの設定項目になります。

ではそれぞれのドライバの確認項目をチェックしていきましょう。

●マウントドライバの確認項目

0310.jpg

1.上部タブからマウントドライバの"SkyWatcher ALT-AZ Serial"をクリック(他のマウントドライバを使用している場合はマウントドライバ名のタブをくりっくしてください。)
2.ドライバ項目タブから"Main Control"をクリック
3.コネクトボタンを押し、表示が緑色なら5の”Site Management"を、赤色なら4の”Conection"タブをクリック

・正常に接続されている(3が緑色)場合

0311.jpg

赤枠の”Site Management"をクリックして、青枠部分に緯度・軽度、日時が以前設定した数値になっているか確認します。空白だった場合や、緯度経度が設定した数値と異なっている場合はこちらの設定を再度おこなってください。その後Ekos画面の緑枠ボタンをクリックし、ドライバ接続を解除してEkos画面3のボタンを押して停止してから再度3のボタンでドライバをスタートしてください。

・正常に接続されていない(3が赤色)場合

0312.jpg

1.ドライバ項目の"Connection"をクリック
2."Scan Port"ボタンをクリック
3.読み込まれたポートがボタン内部に表示されます。表示されたらボタンをクリック
4.3で読み込まれたポートと同じ表記になったかを確認

その後、ドライバ項目タブの”Main Control"タブをクリックし、”Connect"ボタンをクリックして緑色表示が変わればOK

上記で設定が問題なく読み込まれ、ドライバが起動するようになったらその設定を保存します。

0313.jpg

6.ドライバ項目の”Option”タブをクリック、赤枠の”Save”ボタンを押し、上記の設定を保存。

これで次回から問題なく起動、設定読み込みがされるはずです。(念の為、5の”Site Management"タブ項目は毎回確認する癖をつけましょう。)



●CCDドライバの確認項目

こちらはマウントドライバほど面倒ではありません。

0314.jpg

1.最上部のドライバ項目から”ZWO CCD ●●●●"を選択(●●●●は機種名)
2.ドライバ項目の”Main Control"タブを選択
3.赤枠部分が緑色に表示されていればOK

後は、Ekosで動作確認できますが、念の為初回のみ4.ドライバ項目"Image Settings"タブをクリック→下図赤枠部分が正しく設定されているか確認→設定が正しくない場合は青枠部分を入力しセットボタンで反映→5.ドライバ項目"Option"タブをクリックして”Save”ボタンで保存してください。

0315.jpg
0316.jpg

例としてマウントドライバ、CCDドライバの設定を記載しましたが、コネクト→正常に接続されているか→動作確認→ドライバ設定の保存の流れは同様です。

ドライバが接続されれば、Ekosでこのようにさまざまなモジュールを使用できます。
例として赤枠のカメラモジュールを確認して簡単に動作確認してみましょう。
・緑枠部分が露出(左上数字部分)、試し撮り(下のボタン部分)
黄色枠部分がデジカメのライブビューに似た”ライブビデオ”ボタンになります。

確認のため、試し撮りのボタンを押してみてください。

0318.jpg

ポップアップで撮影された画像が出ます。昼間に高感度カメラで1秒も露出をかけるので白1色ですが、カメラは正常に動作しているのでこれでOKです。


次にライブビデオボタンを押します。

0319.jpg

この画面が表示されない?という方はEkosのウィンドウを移動してみてください。(下に隠れています。)
上部赤枠数字部分で露出の数字を入力→ボタン部分で確定します。

Webカメラなどとは異なり、長時間の露出設定も可能です。(2〜3秒に設定すればかなり星が映ります。)

フォーカサーなどを接続している方は同様にフォーカスモジュールで動作確認してみましょう。
以上でドライバ設定〜動作確認は終了です。

Webインターフェイスからシステム時刻を設定し、INDIサーバ・ドライバの起動が完了したら次のステップとしてリモートデスクトップクライアントでラズパイのデスクトップに接続→システム時刻が反映されているかの確認→KStarsの初期設定、ドライバの動作確認などを行います。

リモートデスクトップクライアントは以下アドレスからコントロールする機器にダウンロードしてください。
・RDP(Windowsは標準、Mac、iOSはアップルストアから、アンドロイドはGooglePlayからインストールしてください。)
・NoMachineはこちらから
・VNCはこちらから

アクセスするためのアドレス、ID、パスワードは以下になります。

アドレス
astrpi.local(ボンジュール環境)
10.0.0.1(アンドロイド環境)
192.168.1.100(LAN、VPN環境)

ID
astrpi

PASS
astrpi


0391.jpg

このようにデスクトップが表示されます。
デスクトップが表示されたらまず、右上の赤枠部分の時計の表示をクリックして現在時刻、日付があっているか確認してください。

万が一時刻が現在時刻と異なっている場合はブラウザインターフェイスをリロード→確認、iGPSの時刻 位置情報取得ボタンをクリック、iOSであればこちらに記載したショートカットアプリから時刻設定を行ってください。

確認が終わったらランチャー左側の赤枠にある"KStars"をクリックして立ち上げてください。


●KStarsの立ち上げ、設定

0299.jpg

ウィザードは設定不要なのでキャンセル(以降同様)


0300.jpg

今日の一言もOKで表示を消してください。(以降同様)


0301.jpg

一箇所設定変更箇所があります。(計画変更箇所)
メニューの"設定"をクリック→"KStarsを設定"を選択してください。


0302.jpg

1.INDIタブを選択→2.ラジオボタンを"KStars Update All Device"に変更→3."適用"ボタンをクリック→4."OK"ボタンをクリックしてください。
(この設定ではKStarsからマウントの緯度経度時刻が設定されます。iGPSをお使いの場合はINDIドライバでGPSDドライバを追加して一番下のGPSから緯度経度時刻を設定するラジオボタンに変更してください。


0303.jpg

1.日時情報がシステム時計と同じか確認してください。(以降同様)→2."地球アイコン”をクリック→3."+"ボタンをクリック→青枠部分を入力してご自身の観測場所の緯度経度などを入力→4."ディスクアイコン"をクリック(設定の保存)→5."OK"ボタンで終了です。

複数箇所ある場合は3〜4を繰り返してください。

重要:緯度経度、日時は自動導入の際に非常に重要です。必ず確認する癖をつけましょう。





INDIサーバ・ドライバはデフォルトでは起動していません。

そのためサーバ・ドライバを起動してから天体機器制御用のソフトと接続する必要があります。
INDI WebManagerはWebブラウザからINDIサーバ・ドライバを起動するインターフェイスです。
Ekosにも同様の機能がありますが、INDI WebManagerを使用することでサーバ・ドライバの起動を独立して行うことができるようになります。

0385.png

INDI WebManagerボタンをクリック

0386.jpg
0387.jpg

1.任意のプロファイル名を入力
2.プラスボタンで追加
3.クリック→スクロール→クリックして使用する機器のドライバを選択(選択されたドライバはチェックがつきます。)
4.ドライバ設定を保存
5.作成したプロファイルが表示されているか確認
下方向にスクロールして
6.スタート・ストップボタンをクリック
7.ドライバ名が表示されればドライバが起動しています。
8.この部分をクリックするとドライバの再起動ができます。

以上でサーバ・ドライバを起動できます。
停止する場合は6のStopボタンを押してください。



AstRPi起動後、まずはじめにアクセスするWebインターフェイスについてご説明します。
屋外の場合はAstRPiのWIFIAPにアクセス、自宅でLanケーブルなどに接続している場合は操作する機器に応じたアドレスでアクセスすればラズパイへの時刻取得→INDIサーバ・ドライバの起動、WIFIAPのオンオフ、ラズパイのリブート・終了まで接続した機器のブラウザで操作できます。

0385.png

上記がメイン画面になります。
AstRPiはWebインターフェイスにアクセスすることでRTCを持たないRaspberry Piのシステム時刻を自動設定することができます。(上部に時刻が表示されればシステム時刻設定のスクリプトが動作しています。)

他にもINDIサーバ・ドライバの起動、WIFIAPのオンオフ、ラズパイのリブート・終了まで接続した機器のブラウザで操作できますので、スマホやリモート接続したPCで全て操作することが可能になります。


0386.png

・INDI WebManager
INDIサーバ・ドライバの起動・停止ができます。
複数のプロファイルを設定できますので異なるドライバの組み合わせを設定できます。


0388.png

・iGPS
ネットワーク接続の機器やGPS内蔵のスマホなどの位置情報を取得できます。こちらでもシステム時刻の設定も行えます。(最下部の”時刻・位置 取得”ボタンを押すことでシステム時刻を設定できます。)
INDIで使用する場合はGPSDドライバを追加してください。
位置情報の取得は上部左側の”GPS-ON”ボタンをクリックするだけです。
INDIGPSDドライバに情報を送信するときはこの画面を表示しておいてください。(画面が表示されていないと接続が切れます。)


0389.png

・AstroPanel
極軸、惑星、月、太陽の現在の位置確認が行えます。


・AP Setting
WIFIのアクセスポイント機能のオンオフが可能です。(デフォルトはオン)
有線接続などでWIFIアクセスポイント機能を使用したくない場合はOFFボタンを押してください。
(くれぐれも屋外でWIFI接続しかできない環境でOFFボタンを押さないようにしてください。(ラズパイにアクセスできなくなりますので。。))

・Reboot、ShutDown
システムのリブートやシャットダウンが行えます。
シャットダウンに関してはボタンを押してからある程度電源をオフに出来る状態になるまで時間がかかります。
AstRPiではLEDのハートビート機能を追加しましたのでLEDの点滅が消えてから電源を外してください。
(点滅している状態で電源を外すとシステムが壊れることがあります。)


ラズパイはRTCが無いため、システム時刻の設定が必要ですので、操作としてはQRコードを用いてまずWebインターフェイスにアクセスしてシステム時刻を設定します。
その後、INDIサーバ・ドライバの起動を行い、必要に応じて他の機能を使用します。

これらの操作を行った後に、スマホやPCのINDIクライアントアプリや、VNC、RDP、NoMchineなどのリモートデスクトップクライアントでラズパイのデスクトップにアクセスして操作してください。

※INDIドライバはネットワークドライバなので、どのマシンからでもドライバを利用できますが、天体機器の場合画像やストリーム映像など重い処理も転送することになるので、ラズパイ内部のINDIクライアントアプリで操作を完結するのがいちばんおすすめです。(データを転送せずに利用できるので一番高速です。)

LANケーブルで接続など高速なネット環境であれば、Webインターフェイスでドライバを立ち上げて、リモート接続した機器で操作してもあまりストレスなく動作します。
書き込みはご自宅のPCから行います。
動作不良等が起こる場合もありますので、ダウンロードしたイメージを念の為ハッシュコードで検証してください。
書き込みソフトのためのソフトとして以下を用意します。

・SDメモリカードフォーマッター

まずはこのソフトでSDカードをフォーマットします。(Mac、Windows対応)

書き込みソフトは
Windowsの場合
・RaspberryPi-Imager(書き込み専用・おすすめ)
・Eetcher(書き込み専用)
・win32diskimager(バックアップ用)

Windowsの場合は更に
・iTunes
をインストールしてください。
使用するのはBonjour機能のみです。
IndigoサイトでBonjourのみ配布しています。
・32ビット版
・64ビット版
astpi.localでアクセスするために必須です。

Macの場合
・RaspberryPi-Imager(書き込み専用・おすすめ)
・ApplePi-Baker v2(書き込み、バックアップ両用)

を用意します。

イメージファイルはZipで圧縮されています。
通常はこのまま書き込めるはずですが、書き込みがうまくいかない場合は事前に圧縮を解凍してimageファイルから書き込みを行ってください。

その間に、購入したRaspberryPi4をケースに取り付けましょう。

書き込みが終了したRaspberryPi4にMicroSDカードを取り付け、RaspberryPi4をLanケーブルで接続してから電源を入れてください。

特徴として

・システム、主要なソフトの日本語化、日本語入力にも対応
・本体にハードを追加しなくても使用可能(複数のシステム時刻設定機能、緯度経度情報取得機能など)
・Webインターフェイスでのシステム時刻自動設定、INDIドライバの起動、INDIHubの起動、WIFIAPのオンオフ、システム終了、リブートなど→ソースはこちら
・タッチパネルでの操作を考慮(ランチャー、各アプリのボタン調整により多くの機能がクリックで操作可能)
・リモート操作・天体機器制御→撮影画像のチェック→画像の加工→解析など一通りの流れに対応できる環境の構築
・INDIドライバの初期設定ファイルへのアクセスを容易に(home/astrpi/INDI-configをシンボリックリンクとして設置、設定ファイルの追加や入れ替えが容易に行えます。)
・Astroberry-Jと比較して約150MB〜200MB(ZRAMの動作による)の使用メモリの削減


AstRPiに組み込まれたサーバ・アプリの一覧です。

●天体用アプリ・サーバ
プラネタリウムソフト
KStars
HNSKY
Ciel Skychart
Stellarium

撮影ソフト
CCDCiel(天体カメラ用撮影統合ソフト、ライブスタッキング、フォーカス調整、マウント操作、PlateSolving、スケジュール撮影など)
OaCapture(惑星用動画撮影ソフト)
OaLive(惑星用動画撮影ソフト、スタッキング機能)
KStarsのEkos(統合撮影ソフト、フォーカス調整、マウント操作、PlateSolving、スケジュール撮影など)
VLC(Webカメラなど動画撮影可能な多機能ソフト)
QDslrサーバ(一眼デジカメの無線リモートサーバ)

オートガイド
PHD2
KStarsのEkos
LinGuider

画像処理
SiriL(天体用画像処理・スタッキング)
ASTAP(天体用画像処理・スタッキング)
GIMP(多機能な画像処理)
XnViewerMP(マルチメディアビューア・ファイル形式のコンバート)
AstroImageJ(測光、Solver機能を備えた画像処理ソフト)
Astro Live Stacker(保存した画像をライブスタッキングして表示するソフト)

ムービー再生
SERPLAYER(動画再生・ファイル形式のコンパート)
VLC(動画再生・ファイル形式のコンパート)
XnViewerMP(動画再生・ファイル形式のコンパート)

画像解析
Aladin(画像による位置解析など)
Astrometry.netサーバ+インデックスファイル(画像による位置解析(PlateSolving)
ASTAP+インデックスファイル(画像による位置解析(PlateSolving)

天体用サーバ・ドライバ
INDIサーバ・ドライバフルセット(多数の機器の初期設定済)
INDIWebManager(WebブラウザからINDIサーバ・ドライバの起動)
・GSCインデックスカタログ(シミュレーションドライバ用)
Astrometry.netサーバ+インデックスファイル(天体位置解析PlateSolving用)
ASTAP+インデックスファイル(天体位置解析PlateSolving用)
iGPSサーバ(ネットワークから緯度経度日時情報を取得)
Nginx(iGPS、phpによるシステム制御、Webフロントエンドの制御など)、AstRPi用設定ファイル
AstroPanelサーバ(極軸や、月、惑星などの情報取得)
ser2net(シリアル→tcp・IP変換サーバ、SkyFi同様SkySafari(Plus以上)のWIFIハブとして機能)
QDslrサーバ(一眼デジカメの無線リモートサーバ)
StellarSolver(SExtractorやマルチスレッドで解析ができるPlateSolvingライブラリ)
INDIHうUB Space(Wan越しでドライバ信号を簡単に送受信できる)

リモートデスクトップサーバ
NoMachine(マルチシステム対応)
RDPサーバ(Windows標準)
VNCサーバ(Mac標準)
AnyDesk(Wan越しでリモートデスクトップ、ファイル共有可能)

●システム系
SpaceFM(GUIからファイルのルート操作が可能なファイルブラウザ)
Synaptic(GUIから簡単にRepository管理・インストール)
Gdebi(GUIから簡単にdebパッケージのインストール)
SMBサーバ(Windowsファイル共有機能)
SSHサーバ(リモートターミナルでのシステム操作)
GParted(GUIによるパーテーション操作、フォーマットなど)
VPNサーバ(WanでLan同様の操作が可能)
xdotool(GUI操作の自動化マクロツール)
・多数のファイルシステムに対応(HFS+(Mac)、fat32・NTFS(Windows)
・ボンジュール機能対応(astrpi.localでアクセス可能)


●サーバのポート番号一覧

・Nginx+PHP ポート80、443
(ブラウザインターフェイスに使用、PHP、CGIなど稼働、iGPSのSSLリダイレクトに使用)
・SMB ポート137〜139、445
・VPN ポート4500、500、1701(クライアントへのアクセスは5555)
・INDI Web Manager ポート8624
・iGPS ポート5000をSSLでリダイレクト
・AstroPanel ポート8626
・ser2net ポート4030
・ssh ポート22
・vnc     ポート5900
・RDP     ポート3389
・noMachine ポート不明 https://www.nomachine.com/AR01L00770参照


●組み込んだINDIドライバ設定ファイル一覧
ASI EAF_config.xml
ASI EFW_config.xml
Astro-Electronic FS-2_config.xml
Atik 383L_config.xml
Canon DSLR EOS 550D_config.xml
Canon DSLR EOS 600D_config.xml
Canon DSLR_config.xml
CCD Simulator_config.xml
Celestron GPS_config.xml
EQMod Mount_config.xml
FCUSB_config.xml
GPSD_config.xml
LX200 OnStep_config.xml
MoonLite_config.xml
QHY CCD QHY5II-M-1057d5_config.xml
QHY CCD QHY5III174M-a33_config.xml
QHY CCD QHY5LII-C-61b7d_config.xml
ScopeConfig.xml
SkySafari_config.xml
SkySafari_config.xml.default
Skywatcher Alt-Az01_config.xml
Skywatcher Alt-Az Serial_config.xml
Skywatcher Alt-Az_config.xml
SX CCD LodeStar_config.xml
ZWO CCD ASI071MC Pro_config.xml
ZWO CCD ASI120MC_config.xml
ZWO CCD ASI120MM Mini_config.xml
ZWO CCD ASI183MC Pro_config.xml
ZWO CCD ASI290MM Mini_config.xml
ZWO CCD ASI294MC Pro_config.xml
ZWO CCD ASI385MC_config.xml
ZWO CCD_config.xml
(重複分は”SettingFile"フォルダに同封)


GPL3ライセンスについて
私が3年ほど前、ラズパイ3を購入してINDI環境を構築している際、GPSを用いれば緯度経度、日時情報を取得できるので天体機器の制御で便利に使えるという情報をINDI開発元のサイトで得ました。

その当時はあまり深く考えず、便利になるならとGPIO経由で(貴重なUSB端子を潰したくなかったので)設置しました。
INDIドライバもGPSDドライバで対応していると記載されており、これでどこに行っても正確な緯度経度、日時情報を得られるなと考えていました。

しかし、実際に使ってみると遅い、場合によっては機能しないなど期待に反する状況が何度かありました。

INDIを使用する前はSkySafariを用いてスマホのGPS情報を赤道儀のハンドコントローラーに情報登録できる機能を使用していたので、同様の気軽さでラズパイや赤道儀を設定できないかなと調べて探し当てたのがiGPSの元となったこちら。

どうやっても接続できずフォーラムでやり取りしたところ、話が脱線して(笑)iPhoneのGPSアプリを利用して緯度経度、日時情報を取得するドライバが誕生しました。
しかし、私が希望するような簡潔な解決手段になっていません。。。。
(iPhoneにGPSアプリをインストールしてサーバを立ち上げ、そのサーバにラズパイからアクセスして情報を取得、しかし、この方法ではシステム時刻が設定できない制約付き(現在は事前にコマンドを設定すればシステム時刻も変更できるようです。)、ラズパイをAPにしている場合も使用できない。→ラズパイをAPにしてリモート制御している私の環境では利用できません。。)

シングルボードコンピュータの場合通常のPCが当たり前に内蔵しているRTCが無いため、屋外で使用するにはまず、システム時刻を正確に合わせる必要があります。

緯度経度、日時情報が屋外で取得できず苦労した経験も多々あったので、Astroberry-Jを配布する際には可能な限り簡単にこれらの情報を取得出来る仕組みを組み入れようと考えていました。

そのためにいろいろ調べてみると。。。規制のオンパレードです。

いくつか例を記載

・iPhoneのブラウザからGPS情報を取得→Webサーバを通じてシステムに送信
通常はサーバサイドで計算を行いクライアントに送信するため、クライアントのスクリプトで計算を行った情報を元にサーバを変更するのはイレギュラーな処理とみなされほとんどネットに情報がありませんでした。。。

・外部GPSからの情報取得→緯度・経度、システム時刻の設定
GPS情報はGPSDサーバを介して行われる。緯度経度情報はクライアントアプリに対してGPSDサーバより送付、日時情報に関してはNTPサーバに送信される。(なんでNTPサーバに???)

・NTPサーバの役割
ネット接続時に、設定した複数のNTPサーバを参照し、誤差の最も少ないサーバの情報をシステムに送信(システム時刻が同期)、GPSも使用する場合はシステム時刻、他のNTPサーバと照らし合わせ、信頼しうるデータと認識された場合のみシステム時刻が変更される。(はい????)

・INDIーGPSDドライバの挙動
GPSDサーバより緯度経度情報を取得、日時情報に関してはNTPサーバを経由して信頼しうる情報を取得していると仮定されるシステム情報を参照。(。。。。。。。。。)

。。。。。考えた人、お○カなんでしょうか。。。(GPSDがシステムに情報送れば簡単に済む単純な話なのに、なぜこんなに複雑にするんでしょうね。。)
サーバそれぞれが異なる権限をもっていて、分担しているので容易にはシステムの情報変更ができません。
特にGPSの日時情報に関してはGPSD→NTP→システムの順番に承認が行われ、どれか一つでも流れが滞るとシステムに設定されない状態です。(なんか、コンピュータではなく、人間社会の縮図を見ているようです。。。)

このことから、屋外でGPSからでしか情報を取得できない場合、NTPサーバが日時情報をシステムに送信しない可能性が高くなり、システムの日時情報が狂っている場合はINDIーGPSDドライバで情報を取得しても正確な情報を得られないことになります。

百歩譲ってWebサーバ経由でシステム情報の変更が難しいと言うのは納得するとしても、(外部アクセス扱いになるので)ユーザーがGPSを購入して利用したいと思っても、上記のような複雑かつ間抜けな情報の流れで、ユーザーファーストの動きにならないのは腑に落ちないところです。(システム様様です。サーバ用のシステムがPCに採用されるようになってからこのような制約が増えました。特にリナックスはまんまサーバシステムなので個人使用で理不尽に感じることが多いですね。)

GPSで苦労するくらいなら、KStarsには緯度経度を手動で書き込んで反映させることが出来るので、緯度経度に関してはこの機能を使うのが最も簡単です。

問題なのは狂ったまま設定ができないシステム時刻です。
GPSからでは容易に変更できません。(システム時刻とズレが大きすぎるとNTPで弾かれます)

SSHでアクセスしてルート権限でコマンドから時刻を設定すれば変更できますが、現地でそんな面倒なことしたくない。。。(GPSを付けている意味も無いですね。。)

このように、制約だらけでしたが、Astroberry-Jは組み込んだWebサーバのセキュリティを取っ払って、ブラウザからシステム時刻を設定できるようにしました。(組み込むのは大変でしたが、操作はブラウザにアクセスするだけで済むので楽ですし)

iGPSを使って緯度経度情報も取得できます。(上記のドライバの仕様から通常だと緯度経度しか情報を取得できませんが、ここにも日時情報を送れるようにしました。)

このことからも、Astroberry-Jを使用する場合は、まずブラウザで設定画面を表示してシステム時刻を取得してください。
これができていないとシステム時刻が狂ったままになり、天体機器の制御ができません。


シングルボードコンピュータでGPSがうまく使用できなくてお困りの方は上記ご確認ください。
うまくいかない理由は貴方の設定がおかしいのではなく、Linuxの仕様のためです。

追伸
私はこのことを知ってからGPS使うのやめました。
観望地の緯度経度を事前にKStarsに登録すれば済む話ですし、どうしてもGPSを使いたいならiGPSで事足りますので。。



Astroberry-JはVer2で操作上の不具合は消し込めました。
懸案だったシステム時刻設定も出来るようになっていますし、緯度経度などもスマホから取得できますのでラズパイ4を購入してハードを拡張せずに気軽に環境が構築できます。

しかし、カチョレク氏の構築した環境から制御信号周りの設定を変更したためsudo apt upgradeを使用すると氏の設定したスクリプトで構築した環境が壊れてしまうという問題があります。

なんとかこれを解除できないかとあれこれ試してみましたがなかなかの強敵でうまくいきません。
(記事に記載したようにsudo apt updateと個別のアップデートであれば問題は出ません。)

当地は天候も悪かったため空き時間は上記チェックなどをちょこちょこと行う日々が続いていました。
そんな中、にゃあさんがAstroberry-JVer2をラズパイ3でお試しくださり動作したとのご報告をいただきました。

私自身はラズパイ4でしか動かしていませんでしたのでまさか動くとは思いませんでしたが、考えてみればRaspbianを使っているのでシステム自体は3とも共用出来るようです。

しかし、裏で動いているタスクなどが多数あるのでハードに使おうとすると3ではメモリ不足になってしまうでしょう。

で、あれば逆に3で環境を構築して4でも動作する環境を一から作れば上記全ての問題が解決出来るのではと考え、ラズパイ3で作業して新たなディストリビューションを作りました。

Astroberry-Jのときもそうでしたが、やはりRaspbian(Debian)は制約事項が多くUBUNTUのように簡単にはいきません。

ラズパイ4と異なりメモリにゆとりがありませんので組み込みながら調整するということを繰り返しました。
すでに組み込みは終了しており、問題なく動作しますがINDIドライバのコントロールパネルの表示がおかしくなるバグがあり、解消されるのを待っている状態です。

ラズパイ4での使用であればAstroberry-JVer2で充分なので、配布はEkosやKStarsに大幅なアップデートが出たときにそれらを含めて不具合を消しこんでから配布しようと思います。
Astroberry-JVer2で実現した機能は全て組み込み、いくつかの機能の見直し(削減箇所と追加箇所があります)もおこなっていますので配布の際にはそれらの説明も記載します。

それまでの間、バージョンアップのことは忘れてAstroberry-JVer2で星空をお楽しみください。

以前の記事で環境構築を行ったAstroberry2.0ですが、以前のAstroberry(RaspberryPi3or3+用)と比較していくつか変化した部分、若干の修正が必要だった部分がありましたので記載しておきます。


変化した部分

●OSがUbuntuMateからRaspbian(Buster)に変更(一番大きな変更点)
●それに伴いシステムの日本語化設定が変更

sudo raspi-config→(メニューより)4 Localisation Option→I1 Change Locate→ja_JP.UTF-8 UTF-8にチェック
以上で日本語フォント、インプットメソッドなどが入るようです。システムのメニューなども日本語化されます。

KStarsを日本語化するには従来同様の手順です。
sudo apt-get install kde-l10n-ja
KStarsメニューの"ヘルプ"をクリック→アプリケーションの言語を変更を選択→日本語に変更

●リポジトリの追加
これも大きな変化ですね、今までDebian系には天体系のソフトのリポジトリはほとんどありませんでした。
もしかしたらRaspberryPi4以外のSBCでもBusterを使用すれば同様の環境が構築できるかもしれません。
リポジトリの登録方法はこちら

●ASTAPの追加
EkosのSolverがASTAPにも追加されたことによりインストールされています。
環境によりSolverの使い分けができるようになりました。


機能が削除・もしくは調整が必要な部分
大筋順当なバージョンアップでしたが、OSがRaspbianに変更されたことでいくつか以前使用できていたものがインストールされていない、または不具合がある部分もありました。
以下に列記します。

●Synapticがインストールされていない
GUIでリポジトリ管理ができる便利なSynapticがインストールされていません。使用する方は以下コマンドでインストールしましょう。
sudo apt-get install synaptic

●GPSの不具合
GPSDなどはインストールされており、設定を合わせれば使用できましたがシステムとの同期、ドライバへの変更などが機能していませんでした。
raspberryPiは4になってもRTCが内蔵されていないため、屋外でシステム時計を設定するにはその都度手動で合わせるか、GPSと同期して合わせるか、RTCモジュールを追加するしかありません。

以下にインストールされているGPSDから同期する方法を記載します。

sudo apt-get install ntp
sudo nano /etc/ntp.conf
→設定ファイルが表示されたら以下を追加

#server ntp.ubuntu.com
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
# time from shared memory provided by gpsd
fudge 127.127.28.0 time1 0.512 flag1 1 refid GPS
# Kernel-mode PPS ref-clock for the precise seconds
fudge 127.127.22.0 refid PPS
server 1.server
server 2.server
server 3.server
server 127.127.28.0
server 127.127.22.0

(server ntp.ubuntu.com3つをコメントアウト後上記を追加して保存)

NTPサーバも入っていませんでしたので入れてから設定ファイルを変更してGPSに同期させます。(PPSは自信なし)

●VNCの挙動が遅い
なんかもっさりして使いづらさがあります。以下の方法いずれかを追加して改善しましょう。

・リモートデスクトップサーバ
sudo apt-get -y install xrdp
sudo systemctl enable xrdp
sudo systemctl start xrdp
上記コマンドでインストール、VNCサーバと同居可能

・NoMachine
https://www.nomachine.com/
上記よりダウンロードしてインストール、VNCサーバと同居可能

いずれもVNCサーバと同居できます。
私はずっとx11VNCサーバを使用してきたので入れ替えようかと思いましたが、面倒なので上記を追加して使用しています。

●GUIから自動起動アプリを設定できない。
Mateでは使用できていたgnome-sessionなどが使えないため、気軽に自動起動アプリを設定できなくなってしまいました。面倒ですがsystemdのサービスファイルを設定しないとダメなようです。(新たに自動起動アプリを追加しないのであれば問題ありませんが。。)


ざっとこんな感じです。
RaspberryPi4で作業しましたが、初期段階としては安定していると思います。海外と半年発売のズレがあったのが幸いしたかもしれません。

リポジトリの追加は他のSBCでは試していませんが、使える可能性があります。(Armbian、Busterなど)

体感としてはあまり高速になったとは感じませんでした。(VNCサーバの問題があるかも)
USBブートにもまだ対応していないので他のSBCと比較すると劣る部分もありますが、イメージファイル焼き込みで環境構築終了の手軽さは魅力です。

興味ある方はお試しください。
(他のSBCで導入にチャレンジする方はぜひご報告ください。)


以前の記事で記載したRaspberry4・Astroberry2.0環境をEAAで実践テストしてみました。(満月ですので眼視は望めません。ある意味絶好のテスト日和です。)

KStars・Ekos、CCDCielなど普段使用している環境もアップデートされており初期段階で設定など少し時間がかかりましたが、その後はほぼ問題なく観望できました。

初期設定で一番やっかいなのがシステム、マウントドライバ、プラネタリウムソフトなどの緯度・経度、日時合わせですが、通常は前回組み込んだGPSで同期するのですが、バージョンアップのバグかAstroberry自体のバグかは不明ですが、GPSが問題なく動作しているのですが、同期しませんでした。
情報は拾っていますが、マウントドライバや、システム時刻などが同期しません。
緯度・経度も日本と海外を行ったりきたりするという変な状況だったので、ドライバに手動設定しました。
この辺は後日チェックしてみましょう。


0251-1.jpg

自動導入してSolverで同期(Solver画面取り忘れました。。)


0253.jpg

CCDCielでプレビュー、バージョンアップしており使い勝手が変わりチェックしながら操作しました。


0254.jpg

オートフォーカスでピント調整


0255.jpg

室内で合わせたつもりでしたが色もおかしかったので、ドライバで色調整


その後、数十対象を確認しながら、気づいたところを調整しながらの観望。

すべて室内からのリモートで行いました。
GPSの部分だけ後日調査が必要ですが、それ以外は問題なく使用できるようになりました。

途中で食事したり、風呂も入ったりして機材は3〜4時間屋外に放置状態でしたが、まだまだバッテリーは持ちそうです。

前回のチェックから充電していませんので、けっこうバッテリーは持ちそうですね。

一通り観望、チェックを済ませてから撤収。


20191212moon.jpg

撤収後、機材を変えてお約束のコールドムーン撮影。
たかだか10分程度でしたが、外は氷点下。

最後は震えながら終了。



昨日届いたRaspberryPi4ですが、無事Astroberry、その他自身が使用するソフトなどのインストールを済ませ動作確認を行ったのですが、一つだけ計算外のことがありました。。

アマゾンで以下のケースを購入したのですが、RaspberryPi3から引き抜いたGPSモジュールをインストールすると物理的にファンを取り付けることができません。。。

GeeekPi Raspberry Pi 3B ケース ラズベリーパイ3/2モデルBケース 、冷却ファンと3個入りヒートシンク付き(ラズベリーパイボードは含まれていません) (ブラック)

新品価格
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アルミ製のケースであればファンを横付けする大きめのケースもあったのですが、WIFIや、GPS信号を遮断してしまいそうなのでプラスチック製の中では一番余裕がありそうなものをえらんだのですが。。。


考えた末、出した結論がこちら

RaspberryPi4.jpg

ファンを取り付けるネジ穴をねじ切って蓋上部まで貫通して蓋に取り付け(苦笑
なんとも無骨な姿になりました。。。

GPSモジュールだけ買い替えようかとも思いましたが、サイズを測るとどんなに小さなモジュールでも結局ファンを正規の位置に取り付けると入りません。

USBの外付けGPSでも良かったのですが、貴重なUSB端子が一つ使えなくなるのは非常に残念ですので暫定的にこれで使おうと思います。

しかし、Raspbian(Debian系)はやはり勝手が違いますね。。
現状では環境構築を自身で行える方はNanoPi-M4やRockPi4の方が拡張性はありそうです。
しかし、使用人口が圧倒的に違いますのですぐに追いつくのではないかと思います。

NanoPi-M4との比較記事や、Debian系に変わったことで、環境構築方法も若干変わりましたので後日記載しようと思います。



こちらの記事でこんなことを記載していましたが、RSコンポーネンツの売価が思ったより安かったこと、AstroberryがバージョンアップしてRepositoryとイメージファイルの両方で対応したことなどからつい購入してしまいました。(天気も悪いし。。。(苦笑)

昨日注文して本日到着!(速い)

諸々セットアップ、動作確認を済ませました。

現在RaspberryPi4では3つのディストリビューションが対応しています。

・StellarMate(ベータ版)
特徴
・開発元が販売、唯一スマートフォンのアプリでの制御が可能
・OSはUbuntuMateからAntergos(Archディストリビューション)に変更?(未確認)

・Astroberry
こちらの記事で紹介しました。
特徴
・天体系のソフトが多数組み込み済み
・独自のDiy機器用のドライバが付属
・OSはUbuntuMateからRaspbianに変更
・今回のバージョンよりイメージファイルの焼き込みか、aptでのインストールかを選択可能(Repositoryに対応)

・IndigoSky
こちらの記事で概要を紹介しています。
特徴
・Webベースのインターフェイスで多くの操作が可能
・INDIと互換性を持つindigoドライバで制御
・OSはRaspbian
・同社のMac版アプリとの親和性が高い


最初はStellarMateOSを購入しようと考えていましたが、上記の通りUbuntuMateがRaspberryPi4に対応しておらず、まだベータ版であること、そしてどうやらAntergosといるArchディストリビューションを採用しているという情報があり、すっかり手が止まってしまいました。(さすがにArchは手におえなそう。。)

他のディストリビューションはすべてRaspbianです。
Raspbianだと天体系のソフトを組み込むときにRepositoryが用意されていないので大変なのですが、Astroberryに関してはよく使うものがすべて組み込まれています。
Repositoryも用意されたので、組み込まれたソフトはすべてRepositoryから更新できるのであれば、Ubuntu系と変わらない操作で環境を構築できそうです。

実際インストール、追加の設定などしてみましたが、Ubuntu系と比べるとやはりOSのGUIなどは使いづらく感じますが、面倒なくアップデートもすることができました。

NanoPiーM4もだいぶ環境が整ったので比較しながら使用していこうと思います。


プロフィール

TーStudio

Author:TーStudio
色々工夫しながら星空を楽しんでいます。
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