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SkySafariのカテゴリー記事一覧


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このカテゴリでは私も観望、望遠鏡制御で使用しているSkySafariを紹介します。
このソフトを紹介するページはいくつかありますので、このサイトではインストール方法や、概要記事は省き、タイトルに使用目的、記事で説明というスタイルで紹介していきます。
タイトルでご自身の使用目的と照らし合わせ、記事で操作方法や、設定を確認する流れになります。
ソフト名の項目は上記に則って記載しますので、ご使用状況で必要な部分をお読みください。
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SkySafari(Plus以上)をインストールしたらまずはじめに行う設定を記載します。

SkySafariの特徴として

・観望計画リストが作りやすい(実際に対象を写真で確認できる。)

・設定ファイルをスマホのSkySafariと共有、同期できる。
(おそらく唯一の機能、自宅PCで設定を済ませればスマホの情報も同期してくれるため、現地での設定をしなくて良い)

・望遠鏡制御の対応機器も豊富、KStarsとも連動できるため撮影環境の望遠鏡リモート環境としても使いやすい。

この設定を事前にしておけば上記特徴を譲受できます。

では始めましょう。


1.必要な観望地の緯度経度の登録(ロケーション設定)
観望に行く場所すべてを事前に登録してしまいます。(Mac版のみ、iPhoneなどはGPS情報を取得させる設定にします。
(図の連番の順に操作します。設定画面はどのような設定でも常に左側に表示されます。)

1.ロケーションボタンを押す→2.地図から選択ボタンを押す→3.地図から観望地を探し、マウスをクリックホールドしてピンを出す。→4.名前を登録(半角英数字)→5.設定を保存
上記1〜5を必要数繰り返し6のボタンで終了します。

001.jpg



2.画面の表示設定を行います。
見やすいように図の赤枠部分ボタンの表示設定を行います。
左側の設定画面の一番上のチェックボタンを押すと以下項目が表示されます。
右から順にSolar Sys(惑星表示)、Stars(星)、Deep Sky(銀河、星雲、星団)、Milky Way(天の川)、Const(星座線)、Grid(赤道線、もしくは地平座標)です。

002.jpg



3.観望リストの項目設定
観望リストの項目を事前に登録しておきます。
私は春夏秋冬の4項目を追加して、季節ごとに見やすい対象を登録しています。
(観望対象の登録に関しては、別項目で扱います。初期設定としては、今後使いやすいリストの項目づくりになります。)

登録は以下のように行います。
1.Seachメニュー→2.Ovserving Listを選択→3.プラスボタンで項目を追加(必要数繰り返し)→4.終了後にDoneボタンで確定。

003.jpg



4.設定した情報の共有設定
SkySafariの他にない機能の一つ、設定した情報の共有設定を行います。
作業しやすいMacで初期設定を行ってしまえば、iCloud Driveを使用してiPhoneやiPadと同期してくれます。
家で画面を確認しながら観望リストを作り、観望地でiPhoneやiPadで確認といったことが可能です。
さらに、KStarsにはSkySafariの連動機能がありますので、SkySafariの観望リストから撮影対象を選び、望遠鏡制御を行い、KStarsのEkosを用いて、撮影スケジュールの設定、フォーカス制御、Plate Solving、オートガイドといった撮影機能と連携できます。

では設定です。

1.システム環境設定からiCloudを選択→2.iCloud Driveチェックボックスにチェックを入れる→3.iCloud Driveオプションボタンをクリック→4.SkySafariチェックボックスにチェックを入れる。(システム環境設定終了、以降SkySafari設定)5.Settingメニューをクリック→6.メニューからStorageを選択→7.iCloud Driveラジオボタンをクリックして選択→8.Doneボタンを押して終了。

004.jpg

005.jpg

006.jpg

007.jpg



5.所持する望遠鏡、アイピース、双眼鏡、カメラの登録
面倒ですが、あと一息です。
所持している望遠鏡、アイピース、双眼鏡、カメラの情報を登録しましょう。
この情報を登録しておくと、観望計画の際にその機材の視野を表示して観望シミュレーションができるようになります。

1.メニューTelescopeをクリック→2.Equipment...を選択→3.プラスボタンで所持する機器を登録、名前をつけて保存→4.Doneボタンで登録完了

img_0001.jpg



お疲れ様でした。

以上で観望用の初期設定は終了です。以降は機材が増えない限りする必要はありません。
スマートフォンもiCloud Driveの設定を行えば、Macで登録した情報が反映されます。




ここでは、SkySafariで必ず使用する基本操作を記載します。
画像に示した順番がだいたいの操作順になります。

009.jpg

※暗いところではボタンを押して赤色画面にしておきます。

1.対象をクリック→対象を選択

2.センターボタンを押して対象を中央に表示

3.対象の詳細表示(画面左側に表示されます、対象をダブルクリックでも表示されます)

4.ズームイン・アウト(2で対象を中央に表示しておけば拡大・縮小しても位置がずれません。スクロールホイール、トラックパッドを二本指上下でも操作可能です。)


その他の機能として
・星図をドラッグ→ドラッグ方向にスクロール(カーソルキーでも操作可能です。)
・対象を左クリック(コントロールキー+クリック)→メニュー表示(このメニューで、対象を中央に表示することも可能ですし、初期設定で準備した観望リストへの登録も可能です。)

以上です、3、4の順番は状況によって変わります。
対象が、銀河、星雲、星団であればズームしていけば写真がみえます。
惑星や月ですと、その時間の詳細な状況を確認できます。

基本となる操作は至ってシンプルで直感的です。

拡大表示で多くの天体の写真を見ることができるのはSkySafariの特徴です。
おそらく望遠鏡を使って目で見えるものはだいたい網羅してそうです。
観望対象・撮影対象の選定で大きな武器になります。

Mac版に慣れればスマホ版もすぐに使いこなせるようになりますので、使い慣れておきましょう。(なるべくボタン操作を中心にすると更にスマホ版に慣れやすくなります。)





設定の共有・同期と並んでSkySafariの特色となる便利機能です。
ハイライト表示された星図をプリントアウトすれば、おすすめ対象入りの星図ができあがります。
観望時・撮影時にも便利に使えますし、観望シミュレーションにおいてもハイライト表示をクリック、中央表示してズームインすると写真が見えるため、目で確認しながらどのような対象かを確認でき、非常に直感的に操作できます。

010.jpg

1.メニュー:Seachをクリック→2.Tonght's Bestを選択→3.フリップメニューから表示順を選択(私は明るい対象順をよく使用しています。リスト内容は変わりません。)4.Highlight Objectチェックボックスをチェック

以上の設定で上図のように青丸でおすすめ対象が囲まれます。
左側のリスト表示の文字が暗い対象は、現在見えないもの、明るい文字の対象が見えるものです。

対象を選択→中央表示→ズームインで写真付きでおすすめ対象を確認できます。
写真を見て良さそうであれば、対象を右クリックして、初期設定で作成した観望リストに登録しても良いでしょう。
左側リストをクリックしても対象を中央表示できます。
SkySafariのこの機能のおかげで知らなかった対象を数多く知ることもできましたし、なにより観望・撮影の効率が格段にあがりました。

ぜひお試しください。


この機能は望遠鏡制御機能が付いたプラネタリウムであればほとんど使用できますが、
SkySafariの場合は、拡大表示すると対象の写真を見ることができるのでその機材でどのように見えるか、撮影できるかをシミュレーションできます。

011.jpg

1.メニュー:Telescopeをクリック→2.Displayを選択→3.歯車マークをクリックして設定した機材の組み合わせを選択(下図参照))→4.設定した機材のチェックボックスをチェック


012.jpg

3の設定画面はこんな感じ。
フリップメニューから初期設定で登録した機材名で選択します。


013.jpg

上の表示は望遠鏡にデジカメを接続した視野、オフアキシスガイダーのCCDの視野、双眼鏡の視野を同時に表示しています。
(オフアキシスガイダーはガイドカメラの設定を修正してオフセットを入力すると上記のように表示できます。)

このようにカメラで撮影するとどのような画角になるか、双眼鏡で観望するとどのように見えるかをシミュレーションすることができます。

気に入ったら対象を右クリック(コントロールキー+クリック)で表示されるメニューから観望リストに登録しても良いでしょう。



初期設定で観望リストの項目を登録しました。
ここでは、その項目に対象を登録し、活用する方法を説明します。

img_0000.png

対象を右クリックして表示されるメニューから
Add ○○○ to Obserbing Listを選択します。(この例ではプレアデス星団)

そうすると下図のようなリストが表示されます。
初期設定で登録した項目が表示されますので、登録したい項目をクリックしてください。
プレアデス星団ですので冬が良いですね。

014.jpg

これで登録は完了です。

観望リストから登録した対象を見たい場合は以下になります。


015.jpg

1.メニュー:Seachをクリック→2.Observing Listsを選択→3.見たいリストを選択

これでリストが表示されます。
4のチェックボックスをクリックするとリストに登録された対象をハイライト表示できます。
項目のリストが全てハイライト表示されますので、便利機能1で記載したおすすめ対象のハイライト表示同様便利に使用できます。

便利機能1〜3を組み合わせると観望時、望遠鏡制御時、観望シミュレーション時など
いずれの場面でも効率よく対象確認や、選択ができます。

ぜひお試しください。




SkySafari(Plus以上)には非常に優れた望遠鏡のリモート操作が内蔵されています。
接続できるマウントの数も非常に充実しており、メーカーから発売されているオプションを使用すればスマホで架台のコントロールが可能になります。
PC、スマホの天体ソフト全般を見渡しても対応架台の数、接続の安定性などトップクラスの性能です。

SkySafariはMac版、iOS版(iPhone、iPadユニバーサル)、アンドロイド版がありますが、それぞれ望遠鏡との接続方法が異なります。
望遠鏡の架台の制御はほとんどがシリアル通信によって行われています。(最新の架台はシリアル→USB変換、またはシリアル→WiFiで操作を行うものもありますが、USBや、WiFiを通してシリアル通信を行っているので、それらの変換機器が内蔵されているとお考えください。)

対応する架台リストはこちらをご確認ください。

●Mac版SkySafari(Plus以上)の望遠鏡との接続方法
シリアル・USB変換ケーブル、SkyFi(シリアル→WIFI)、SkyBT®(シリアル→Bluetooth)と一番幅広い接続方法が選べます。
それぞれに説明します。

前提条件として、どの接続方法をとるにしても、原則として望遠鏡のアライメントは済ませてから望遠鏡とソフトを接続してください。(下記設定画面にあるSkyfiのSet Time & Locationラジオボックスにチェックを入れておくとアライメント時に日時、場所の入力を省くことが出来ます。)

・シリアル・USB変換ケーブルを用いる場合
Macの場合純正のシリアル・USB変換ケーブルがありませんし、アップルからも情報がありません。
機器を購入する際は、変換チップがどこのメーカーのものか調べる必要があります。
Mac用のドライバも入手かのうなFTDI社のシリアル・USB変換チップを用いた製品がおすすめです。

iBUFFALO USBシリアルケーブル(USBtypeA to D-sub9ピン)1.0m ブラックスケルトン BSUSRC0610BS

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上記の製品はFTDI社のシリアル・USB変換チップが使用されています。

1.まずは事前にここからOSのバージョンに合わせたドライバをダウンロードしてインストールしてください。

2.インストール後に架台に付属しているシリアルケーブル(多くの機器はハンドルコントローラに接続口があります。)とシリアル・USB変換ケーブルを接続して、MacのUSB端子に繋ぎます。

3.メニューから"Telescope"→"Setup..."を選択

4.赤枠部分を使用する架台に合わせて選択します。(インターフェイスの項目は接続したシリアル・USB変換ケーブルに変更してください。)


113-1.jpg



以上です。
接続できればコントローラーなどが表示されます。


・WiFiで接続する場合
SkyFiというシリアル→WiFiアダプタが必要になります。
残念ながら日本では技適審査を受けていないため、国内販売されていません。
購入したい場合は、メーカーから直接海外通販になります。

シリアル+USBに対応したSkyFi2、更にbluetoothにも対応したSkyFi3があります。

同様の機能を持つ機器を自作することも出来ます。

ラズパイ(3以降)で自作する場合はこちらの記事をご参照ください。

こちらのプログラムを使用すればESP8266を使用して自作することも可能です。
(この場合はお使いの架台のシリアル通信コネクタの配線を調べる必要があります。)

ラズパイ(3以降)、ESP8266共、技適マークがありますので技適対応のシリアル・WiFiアダプタを手に入れることが出来ます。

接続手順としてはSkyFiのアクセスポイントに接続する手順が追加される以外は上記2〜4と同様です。
インターフェイスはTCP/IPに変更、SkyFiとの通信をIPアドレス10.0.0.1、ポート番号が4030でおこないますので、上記4の設定画面の青枠部分に記入してください。
自作する場合もSkyFiのIPアドレス10.0.0.1、ポート番号4030に合わせておくと設定が楽です。
(SkyWatcher社やセレストロン社の一部の架台でWiFi通信を内蔵しているものはマニュアルに記載のIPアドレス、ポート番号に設定してください。)


・Bluetoothで接続する場合
SkyFi3か、SkyBT®(シリアル→Bluetooth)を購入すれば、事前にペアリングを行うだけで上記2〜4の手順で接続できます。(インターフェイスの項目は接続したBluetoothに変更してください。)
しかし、残念ながらいずれの製品も技適審査を受けていないため、国内販売されておらず海外通販でしか手に入りません。

実はBluetoothにはSPPというシリアル通信の規格があるため、自作も簡単に行なえますし他のメーカで発売されているBluetooth シリアル変換アダプターでも接続出来てしまいます。
興味ある方はアマゾンなどで上記ワードで検索してみてください。

スマホ版の接続方法は後日記載します。



SkySafari(Plus以上)でコントロール可能な架台の一覧表です。
(Plus、Pro両バージョン)

Mac版、iOS版、アンドロイド版がありますが、コントロール可能な架台の数は同じです。
他のプラネタリウムソフトではなかなか対応していないDSC(エンコーダーを用いた導入支援機器)や、古い架台まで対応しています。

Mac版の接続方法についてはこちら
スマホ版(iOS、アンドロイド)の接続方法についてはこちら

をご確認ください。

コントロール可能な架台リスト一覧
(Plus以上、Mac版、iOS版、アンドロイド版共通)

• Meade LX200 Classic / GPS / ACF
• Meade LX400 / LX600/850
• Meade LS / LT
• Meade ETX (when equipped with #497 or AudioStar Controller)
• Meade LXD 55 / 75 / 650 / 750 / LX 80/90
• Meade Magellan I & II
• Celestron NexStar 5i / 8i / GPS / SLT / SE / Advanced GT
• Celestron AVX / CGE / CGEM / CPC series /WiFi
• SkyWatcher SynScan
• Orion Sirius / Atlas / SkyView Pro / SkyQuest XTg / StarSeeker / HDX
• iOptron iEQ45 with 8406 controller
• iOptron 8407 / 8408 controllers
• Astro-Physics GTO
• Losmandy Gemini
• Vixen SkySensor 2000
• Sky Commander
• Losmandy DSC
• StellarCAT ServoCAT
• Takahashi Temma 2
• Celestron AstroMaster
• JMI NGC Max
• Lumicon Sky Vector
• Orion Sky Wizard / IntelliScope
• Takahashi Super Navigator
• Tangent Instruments BBox Encoder System (and compatible)

SkySafari(Plus以上)には非常に優れた望遠鏡のリモート操作が内蔵されています。
接続できるマウントの数も非常に充実しており、メーカーから発売されているオプションを使用すればスマホで架台のコントロールが可能になります。
PC、スマホの天体ソフト全般を見渡しても対応架台の数、接続の安定性などトップクラスの性能です。
Mac版、スマホ版(iOS、アンドロイド)で対応する架台に違いはありません。

対応する架台リストはこちらをご確認ください。

Mac版とスマホ版の違いは以下の3点になります。

違い1.スマホアプリにはメニューが無いため、設定の箇所へのアクセスが異なる。

違い2.iOS、アンドロイド共に異なる制約があるため、接続するアダプタが異なる。

違い3.Mac版のみが市販のUSB、もしくはUSBシリアルケーブルで直接Macと接続できる。(スマホ版はiPhone版のみ同社の変換ケーブルを購入すれば有線接続できるが、それ以外は無線接続になる)

Mac版でご使用の方は望遠鏡コントロールが可能な他のプラネタリウムアプリと同様の使い方ができますが、スマホやタブレットの場合は接続が無線メインになるので若干敷居が高くなります。

このような制約はありますが、非常に安定して、とても使いやすい(望遠鏡のコントロールがとてもしやすい)のでこのアプリをお持ちの方は是非この優れた操作をご体験ください。

違い1についてはスマホ版は共通の設定・接続の流れになるので下図に記載します。
(事前にスマホとアダプタをWiFiもしくはBluetoothで接続しておきます。)
前提条件として、接続、設定する前に原則として望遠鏡のアライメントは済ませてから望遠鏡とソフトを接続してください。(下図緑枠部分の"Set Time & Location"をオンにすると、アライメント時に日時、場所の入力を省くことが出来ます。)


114-1.jpg

1.画面下部分のSettingボタンをクリック(画像左側)
2.Setting画面をスクロールして"TELESCOPE"項目の"Setup"望遠鏡架台名称部分をクリック(画像中央)

以降Setup画面にて(画像右側)
・赤枠部分の架台名称部分をクリックして架台リストから所有の架台名を選択架台のマウントタイプ(赤道儀、経緯台など)を選択してください。

・青枠部分はSkyFiやWiFi内蔵架台を使用する際設定します。(画面の設定はSkyFi用です。)
・(スマホにGPSが内蔵されていれば)緑枠部分をオンにするとアライメント時に時間、緯度、経度の情報を架台に送信します。

上記設定が完了したら、画面右側に戻り、黄色枠の"Scope"ボタンをクリックします。
右側にConectボタンが表示されますので、クリックして接続してください。

以上で設定・接続の流れは終了です。

次に違い2に記載したiOSとアンドロイド版の制約事項についてそれぞれ記載します。

iOS版の制約事項
・有線接続は同社が販売するSkyWireを海外通販で購入しなければ出来ない。(市販のシリアル・USB変換アダプターは使用できない。)
・SPPに対応していないため、Bluetooth接続が出来ない。
・WiFi接続を行うためにはSkyFiを同社の海外通販で購入するか、もしくは同等の機能を持つ機器を自作する必要がある。

結論として同社の販売するSkyWireを購入して有線接続を行うか、SkyFiを海外通販で購入、もしくは同等品を自作してWiFi接続を行うかの二択になります。


アンドロイド版の制約事項
・USBホスト機能に対応した機器であれば変換ケーブルを用いて市販のシリアル・USB変換アダプターの使用が可能だが、実質ほとんどの機種がUSBホスト機能に対応していない。
・WiFiのアドホックモードに対応していない(アクセスポイントモードには対応)

iOSよりは縛りが弱いですが、機種が多様なため接続の動作確認はiOS以上に苦労するかもしれません。
上記の制約から実質確実に接続できるのはシリアル・Bluetooth変換アダプタを使用した方法がメインになるでしょう。
(市販品がありますが高価です。自作でも容易に作ることが可能です。同社でもSkyBTという名称で販売しています。)

WiFi内蔵機器はアクセスポイントモードに対応していれば理論上接続できます。

スマホ版は上記の制約からMac版よりは接続の敷居が高くなりますが、接続さえできれば望遠鏡のハンドルコントローラよりはるかに操作が簡単になります。(星図を見ながら見たい対象を選び、導入ができるので直感的に操作できます。)

SkyFi同等の機能を自作する方法はRaspberryPi(3以降)を用いる方法(シリアル・USB変換アダプターも必要)ESP8266を用いる方法などがあります。

SkyBT同等のアダプタはこの機器を用いれば簡単に自作できます。

ラズパイ3以上と当サイトで配布しているAstRPiを用いればすでに上記の設定などが組み込まれていますので、ラズパイにインストールするだけでSkyFi同様の使い方が可能になります。ラズパイのオンオフもWebブラウザーから行えます。
くわしくはこちら


興味ある方はぜひチャレンジしてみてください。


SkySafarは観望や望遠鏡の制御など大変便利に使用できます。

こちらの項目で主要な機能をご紹介していますが、観望・導入支援に便利に使える季節ごとに分けた観望リストをアップロードしましたので興味ある方はご使用ください。

リストに選ばれた天体は観望でも撮影でも使いやすいものが選定されています。

春の天体リスト
QR_663205.png


夏の天体リスト
QR_663487.png


秋の天体リスト
QR_663651.png


冬の天体リスト
QR_663841.png


スマホ版をお持ちの方はQRコードを読み込みダウンロード→ファイルを開くアプリをSkySafariにして読み込んでください。
Mac版をお使いの方はリンクをダウンロード→ファイルを開くアプリをSkySafariにして読み込んでください。

いずれも季節毎のフォルダが作成され、その中にリストが表示されるようになります。


iPhoneを例に挙げ、簡単な使用方法をご紹介します。

IMG_3564.jpg

サーチボタンをクリック


IMG_3565.jpg

読み込まれた季節のフォルダを任意にクリック


IMG_3566.jpg

強調表示する場合はSettingsをクリック


IMG_3567.jpg

ハイライト表示をオンにするとリストの対象が星図上で強調表示されます。

観望リストに関してはこちらのページにも記載されていますので併せてご確認ください。
(こちらは登録方法が主体に記載されています。)





スマホ、タブレット用のプラネタリウムアプリとして完成度の高いSkySafari(Plus or Pro)がバージョンアップでINDI、Alpacaドライバに対応したようです。

https://skysafariastronomy.com/

今まではINDI側のブリッジドライバで使用可能でしたが、ネイティブ対応になったので色々便利になりそうです。
このアプリは定期的に割引などがありますので、安くなった時にアップデートして試してみたいですね。

タブレットを新調したので、遅ればせながら長らくアップデートしていなかったSkySafariを最新版にしてみました。

実はこのアプリ前身のPCアプリであるSkyChartIIIというアプリの頃からずっと使用しています。
その頃から望遠鏡の制御が優秀でした。

スマホ(とMac)用のSkySafariになってから、前身のSkyChartIIIゆずりの望遠鏡制御機能に加え、拡大すると天体写真が見えたりと昨今のプラネタリウムアプリで便利に使用できる機能が早い段階から利用できたりとお気に入りのアプリでした。

対空双眼用にエンコーダーを利用したDSC環境を作ってありますが、その時はこのアプリで操作しています。

正直SkySafariになってから何度かアップデートしましたが(その都度購入)、正直あまりアップデートの必要性を感じないアプリでもありました。(それほど登場時から完成度が高かったとも言えます。)

今回の7シリーズは操作系が大分変わったようなのでチェックしてみました。


Screenshot_20221128-220524.png

黄色枠で囲った部分が新機能になります。対象を押しっぱなしにすると表示されます。”i”の部分は天体の詳細情報が表示されるので便利かな。。。(円盤部分のボタンはイマイチのような。。。。)


Screenshot_20221128-220803.png

UIが変わったことで使い慣れたFOV機能などがどこにあるのか迷いました。上記赤枠で囲った部分に移動しています。。。(正直直感的でなくなったような。。。)

INDI、Alpacaドライバに対応したり、星図をオンラインで友達と共有する機能なども追加されたようです。

正直使ってみて一番ありがたかったのは前バージョンから追加された日本語表示でした。

使い慣れたコマンドの場所が大分変更されているので、慣れるまでは少し大変かも。。。





以前からINDIのSkySafariドライバを使用すればマウントドライバをSkySafariで連携して使用できましたが、SkySafari7(Plus以上)からはネイティブにINDIドライバに対応しています。(Alpacaドライバにも対応しているようです、、、が発表されてから大分経つのにドライバが揃いませんね。。。)

試してみたら非常に便利に使えましたので記載します。

事前準備として経緯台であれば北、赤道儀であれば北極に鏡筒を向けて、マウントとINDIサーバ・ドライバのあるPCを接続し、電源を入れておいてください。


Screenshot_20230407-234143.png

1.”メニュー”をクリック
2.”設定”をクリック



Screenshot_20230407-234208.png

1.リストから”プリセット”をクリック
2.”プリセットを追加”をクリック


以前のバージョンは設定が一つしか持てませんでしたが、今回のバージョンから複数のプリセットが可能です。

Screenshot_20230407-234222.png

リストから”INDI接続”をクリック


Screenshot_20230407-234329.png

1.プリセット名を入力
2.”次へ”をクリック



Screenshot_20230407-234420.png

1.INDIサーバのIPアドレスを入力
2.時刻と場所を設定のチェックボックスをチェック(マウントドライバに現在の場所と日時情報を送信します。)
3.”保存”をクリック


これで設定は終わりです。
次はINDIドライバを起動します。

Screenshot_20230408-000506.png

私はINDIWebマネージャーでドライバを起動しました。ドライバが起動すると赤枠部分に表示されます。


Screenshot_20230408-000540.png

SkySafariに戻って
1.”望遠鏡”をクリック
2.”接続”をクリック



Screenshot_20230408-000931.png

接続されると赤枠のように表示が変わり操作出来るようになります。
この状態になれば自動導入が可能ですが、接続できない場合は以下を試します。


Screenshot_20230408-000702.png

1.”メニュー”→”設定”→”プリセット”をクリックし、INDIのプリセットを表示
2.”デバイスのIPポートを確認する”をクリック
矢印部分にマウントドライバが表示されれば認識
3.”次へ”をクリック→”保存”をクリックし星図画面に戻り、再度接続ボタンをクリック


この操作で操作出来るようになります。


Screenshot_20230408-002050.png

INDIドライバは複数のクライアントでドライバを共有できるのでこのように別のアプリでも同時に接続できます。(画像はKStars)


Screenshot_20230408-002442.png

試しにベガを導入してみましょう。


Screenshot_20230408-002421.png

このようにKStarsも同期します。(どちらのアプリでも操作可能です。)


Screenshot_20230408-005928.png
Screenshot_20230408-005909.png

マウント以外のドライバも起動(カメラやフォーカサーなど)していれば、EkosでPlateSolvingしたりストリーム画像を表示したり、フォーカス調整する事もできます。

設定なども以前のバージョンと比較して楽ですし、非常に使いやすくなりました。

興味ある方はお試しください。






SkySafariはスマホ用のプラネタリウムアプリとして一番重宝しています。

グレードが複数ありますが、Plus、Proはマウントの制御も可能で非常に使いやすく私も愛用しています。

バージョン7からは独自ドライバだけでなく、INDI、Alpacaにも対応しましたのでますます便利になりました。

こうなってくると家でリモート観望するときにPCでもSkySafariを使いたくなってきます。

実はPCでもSkysafariを利用できますので以下にOS毎に記載します。

●Windowsの場合
・ネイティブアプリは無い
・エミュレート環境で動作可能
・INDI、Allpacaでリモート接続可能(対応するAlpacaドライバが必要)


●Macの場合
・ネイティブアプリ有り(エミュレート環境でも動作可能、)
・INDIドライバでダイレクト接続(USB、無線共)、リモート接続いずれも可能(要INDIサーバ・ドライバのインストール)
・Allpacaでリモート接続可能(対応するAlpacaドライバが必要)


●Linux(Ubuntu)の場合
・ネイティブアプリは無い
・エミュレート環境で動作可能
・INDI、Allpacaでリモート接続可能(対応するAlpacaドライバが必要)


Macのみネイティブアプリがありますので、Skysafariのドライバ、INDIドライバとも有線・無線共直接繋げる環境が可能です。
カメラやフォーカサーなど他の機器も利用する場合はINDIを利用しましょう。

他のOSはネイティブアプリがありませんので、エミュレーション環境を利用することで使用できます。
マウントの制御もINDIやAlpacaで可能ですが、現状AlpacaではドライバがほとんどありませんのでINDIドライバを利用することになります。

INDIサーバ・ドライバはMacとLinuxしかインストールできませんが、クライアントは全ての環境で利用できます。

以下に全ての環境で利用できるエミュレーション環境での利用方法を記載します。

1.エミュレーションアプリ(BlueStacks)をダウンロード
”バージョン5”と書かれたボタンを押してダウンロード→インストールをしてください。

2.BlueStacksを起動して下図赤枠部分の”マルチインスタンスマネージャー”ボタンをクリック

スクリーンショット 2023-04-12 235259


3.ダイアログの”新規インスタンス”をクリック

スクリーンショット 2023-04-12 235951


4.バージョンを選択→”アンドロイド11(beta)”を選択

スクリーンショット 2023-04-13 000116


5.マシンスペックに合わせて1部分を設定→”作成”ボタンをクリック

スクリーンショット 2023-04-13 000452

これでエミュレーターにSkysafariをインストールする準備が完了です。

Skysafari7はデフォルトのアンドロイドバージョン(9)では動作しませんので、新しく作ったアンドロイドバージョン(11)を起動してください。

BlueStacksはGooglePlayストアが利用できますのでスマホで利用しているアカウントでログインすれば購入したSkysafariをインストールすることができます。

INDIドライバでの接続に関してはこの記事をご参考にしてください。

Mac、LinuxであればINDIサーバ・ドライバをインストールしておけばPCの無線・有線(USB、シリアル)いずれの接続でも利用できますし、複数のアプリでドライバを共有して利用できます。

Windows環境ではINDIサーバ・ドライバ環境を用意するというひと手間が必要ですが、サーバ・ドライバに接続したマシンにリモート接続することで同様の環境で利用できます。(ASCOMでいうところのPOTHHUB、デバイスHUB不要で複数アプリでドライバを共有して制御できます)

個人的にはかなり使いやすい環境だと感じています。(私はマウント操作はSkysafari、PlateSolving、オートガイドなどはEkos、ライブスタッキングはASILiveをシームレスに連携しながら使用しています。)

興味ある方はお試しください。






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色々工夫しながら星空を楽しんでいます。
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