以前
SkySafariの観測計画機能を記事にしましたが、KStarsにも同様の機能があります。
SkySafariの観測計画機能は観望の目印にもできたり、サーバで登録リストを同期できたりと便利ですので私はもっぱらそちらを使用していますが、KStarsのObeservation Planner機能はスケジューラーや望遠鏡での複数対象の自動制御を行うために必要になりますので記載します。
SkySafariの観測計画機能と異なりKStarsの
Obeservation Planner機能は望遠鏡や撮影機器の自動制御のための機能になります。ここで設定しておかないとスケジューラーなどで設定するときリストを見ながら一つづつ登録という面倒な動作を強いられます。(観望で便利にはつかえないですね。。あくまで自動制御用です。)

まずは設定したい対象を右クリック→サブメニューから"観測希望リストに追加"を選択します。(例としてM41を登録します。)

次にメニューから"観測"をクリック→"Oveservation Planner"を選択します。

そうするとObeservation Plannerウインドウが表示されます。
先程登録した対象(今回はM41)は
希望リストに登録されます。
希望リストから対象を探し、右クリックするとサブメニューが表示されます。
ここから"セッション計画に追加"を選ぶことでセッション計画に登録されます。Ekosのスケジューラーに対象を登録するのもここから行えます。(Ekosのスケジューラーでの対象の登録はリストから選択、もしくは名前を入力しての検索で登録しかできません。)尚、ウィンドウ左上部のボタンで読み込みや保存ができますが、
セッション計画に登録しないと保存できません。
なんとも直感性を削ぐ操作性ですが、Ekosのスケジューラーや複数対象の自動導入を行う場合はこの機能を使用しないと面倒であったり、できなかったりします。
KStars・Ekosで複数対象の自動導入やEkosのスケジューラーで自動制御を行う方はまず
Obeservation Plannerの希望リストに登録することが簡単に使いこなすコツになります。インターフェイスがこなれていない感じは拭えませんが、使いこなせば便利な機能になりますので、興味ある方はお試しください。
(特に無人での全自動制御などを行う方は事前に撮影対象を希望リストに登録しておくと便利になります。)