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この機能はINDIドライバならではのものになります。

WindowsのASCOMドライバはそのマシンでしか使用できませんが、INDIドライバは原理上複数マシンのドライバを使用することができます。

よくあるパターンとしては天体機器をINDIサーバ・ドライバをインストールしたラズパイなどのシングルボードコンピュータに接続し、ネットワーク経由で別のマシンがそのサーバ・ドライバを使用するというものです。

この例では操作側のPCをMac、サーバ・ドライバ側をラズパイとします。
では、実際に設定してみましょう。


117.jpg

操作側のMacでKstarsを開き、Ekosの画面を表示して、赤枠のボタンをクリックします。




118.jpg

EkosのProfile Editorが開きます。

1.ラズパイに接続した機器のドライバを選択します。
この例ではマウントにSkyWatcher AltAZ、カメラがZWO CCD、フォーカサーがMoonlite、あとはラズパイのGPSを呼び出すGPSDとコントロール用のSkySafariです。

2.ラジオボタンをRemoteに変更

3.ラズパイのIPアドレス、もしくはローカルホスト名を入力
Astroberryサーバを使用している場合はデフォルトではAstroberry.local

4.INDI Web Managerをチェック

ここまで設定したら設定を保存してください。(左上のテキストボックスで名前をつけて右下のSaveボタンで保存)

5.再度EkosのProfile Editorが開き、Web Managerボタンをクリック



119.jpg

このようにWebブラウザにINDI Webマネージャーが立ち上がります。※1
※1サーバ側(ラズパイ)にINDI Webマネージャーがインストールされている必要があります。Astroberryサーバはインストールされています。ご自身でシングルボードコンピュータを一から設定している場合はこちらをご確認の上、インストールしてください。

1.プロファイル名を入力→隣のプラスボタンをクリック

2.先程設定したEkosのプロファイルと同じドライバを選択※2
※2INDIサーバはデフォルトでは起動していません。このように使用するドライバとともに起動します。
3.作成したプロファイルが選択されていることを確認

4.プロファイルを保存

5.スタートボタンを押し、ラズパイのサーバ・ドライバを起動

6.ドライバステータスがオンになり、設定したドライバ名が表示されたことを確認


以降はEkosにもどり、先程の設定で起動すればネットワーク経由でラズパイのドライバを使用することができます

文章で記載するとややこしいですね。。
・INDIサーバ・ドライバはデフォルトでオフになっている。
・ローカルサーバとリモートサーバでは起動の方法が異なる、リモートのサーバ・ドライバを設定、起動するにはINDI Web Managerを使用する。(Ekosではリモートサーバは起動出来ない)
・操作側のPCのサーバ・ドライバをリモートサーバに変更し、ドライバ設定もINDI Web Managerと合わせる。

Webサーバ同様サーバを常時オン、ドライバのみオンオフにするか、Ekosでもローカル同様サーバ・ドライバを起動できるようにすれば簡単なのですが。。。
ローカルサーバとリモートサーバの扱いが異なるため面倒な表記になってしまいます。。。
(開発者にこのことを伝えたのですが、私の英語力では無理でした。。英語に自信がある方はぜひ開発者に伝えてください。

今回はクライアントがKStars・Ekosで設定しましたが、他のINDIクライアントでも同様の操作でリモートサーバ・ドライバを使用できます。







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天の川を実際ご覧になった方はいらっしゃるでしょうか。
都会では絶望的な空ですが、大都市部であれば100km程度、地方都市であれば2〜30km移動すれば、日本でもまだ天の川を眺めることが出来ます。

夏と冬は天の川が非常に綺麗に見える季節です。
この記事を記載している現在は、梅雨真っ只中ですが、梅雨の晴れ間の夜中であれば夏の天の川を条件よく見ることができるので興味ある方は下記ご参照ください。

天の川が見える条件
・周辺、及び空が暗いこと(外灯もNG、グーグル・マップなどで事前に周囲の環境を確認すると役立ちます。)
・見る時に空に月が無いこと(新月付近がベスト、月の出入りはここを)
・天の川の方向の空に都市が無いこと(ロケハンはここをご参照ください。)
・車・バイクなど公共交通機関以外の移動手段をもつこと


夏の空

上の写真はステラリウムで夏の天の川をシミュレーションしたものです。
去年の夏前くらいに長野県の美ヶ原で見た空はこのシミュレーションに近いものでした。
この記事は2019年6月27日に書いていますが、その時期であればだいたい23時くらいに天の川の中心部をシミュレーションのように見ることが出来ます。(上記条件が揃ったらですが。。)

晴れてさえいれば春は夏の天の川を見るのに絶好の季節です。(夏同様の星空が上るのが深夜のため、街明かりの影響が少なくなります。)
場所探しに関しては以前記事に記載しましたここを、持っていくものに関してはここをご参照下さい。

天の川は肉眼でも充分に楽しめます。
双眼鏡をお持ちの方は、蠍座のしっぽ(天の川の中心部)〜はくちょう座くらいまで眺めると無数の星と共に星雲、星団を確認することができます。

天の川が見えるような空であれば小さな双眼鏡が天体観望に充分役立つことが実感できると思います。
都会からだとちょっとした小旅行になりますが、天の川を見たことが無い方はぜひ一度実物をご覧になってください。
(ちょっと感動しますよ(多分、、わたしはこれで双眼鏡にハマりました。。))


リアルな引っ越し→梅雨に突入ということもあり、今年に入ってからほとんどまともに星を見ることが出来ていません。

気晴らしといってはなんですが、以前から興味のあった家庭用プラネタリウムについて記載していこうと思います。
家庭用プラネタリウムとしては一世を風靡したホームスターがあります。

ホームスター クラシック HOMESTAR CLASSIC パールホワイト 家庭用 プラネタリウム

価格:8,890円
(2019/6/26 11:02時点)
感想(163件)




それまで発売されていたものと異なり、リアルな天の川が家でも見ることができると話題になりました。(製作者の大平さんも時の人になりましたね。)

わたしも所有していますが、星空の描写に関してはとても良く出来ていると思います。


今回連載するのはMac(デュアルモニターに対応したPCなら他の環境でも可能)のプラネタリウムソフトとプロジェクターを利用して家庭で気軽に楽しめるプラネタリウムを作成しようというものです。

実は以前にこのジャンルに興味を持ち、ネットでいろいろと調べた時期があります。
PC用のプラネタリウムソフトは多数ありますが、実際のプラネタリウムとして使用できるソフトはかなり限定されます。

日本の会社で正式にドーム用として発売されているのはステラドーム・プロフェッショナルがありますが、業務用で金額すらわかりません。

プラネタリウムっぽくするのであれば最低でも、1.球面投影機能(ドームの曲面に正確に表示する機能)、2.重力表示機能(星座などの文字を天頂を頂点として下向きに表示する機能)、3.星空のみを表示し、別画面で操作が行える機能(独立した操作用フロントエンド)の3点が必要になります。(業務用のプラネタリウムは更に映像・静止画のインポーズ機能やテロップ、サウンド効果の編集機能が必要ですね。)

PC用のプラネタリウムソフトは一画面ですべて操作するように出来ており、投影方法もプラネタリウム向けになっているものはほとんどありませんでした。

その中で唯一上記3点を満たすソフトがStellariumです。

このソフトは以前から海外ではプロジェクター投影のプラネタリウムとして使用されているとの情報を得ていました。

以前私が調べていたとき(数年前)はStellarium単体では制御用の画面と星空を分けることができず、上記会社が開発したプラグイン、フロントエンドをしようして投影と制御を分ける形でした。

お気軽にStellarium単体でプロジェクターに投影してみましたが、お世辞にも操作がしやすいとは言えませんでした。

しかし、Stellariumのバージョンアップに伴い、なんとリモートコントロール機能が追加されました。

実際使用してみましたが結構プラネタリウムっぽい上映が可能でした。
(さすがにドーム投影はおこなっていませんが、拡大縮小・自由に動かせて星雲・星団も見ることのできるホームスターといった感じです。)
家庭用プラネタリウムとして充分に楽しめましたし、星空説明などを行っている方にとってはかなり実用的なツールになるかと思います。

何回かに分けて、環境構築から使い方まで記載しようと思います。




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