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早いもので、Yahooブログでこのブログを立ち上げてから一年が過ぎました。
途中でブログとリアルな引っ越しがありましたが、昨日地元に帰省→現在地に引っ越してはじめての雪がふりました。

今年は晴れる日もほとんどなく、天体系のブログとしては観望や撮影に関して記載できることが少ない一年になってしまいました。

かなり寒い地域なので融雪の期待が薄い状況ですが、冬は空が綺麗な季節ですので淡い期待をしながら待機しようと思います。

気温の変化が激しい日が続きますので皆様もお体ご自愛ください。

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PCを使用した天体環境では非常に複雑で、かつ複数の制御を行っています。

それらの制御が安定して行えないと現地でトラブル修復を行う羽目になったり、最悪の場合は使用できなくなる可能性もあります。

安定した天体環境を作るために留意点を列記します。
これから天体環境を作りたい方は一つの考え方としてご確認ください。

1.容量にゆとりのあるバッテリーを用意(可能であれば2つ)
遠征などを行う場合はバッテリーを使用することになります。
気温などが低下するとバッテリーの性能が著しく低下します。
容量にゆとりをもたせ、リチウムなど低温でも性能が劣化し辛いバッテリーを使用することで電源関係の不具合をかなり減らすことができます。
PCなどで使用する場合はバッテリー本体に付属しているACインバータを使用するか、バッテリーにACインバータがついていない場合はステップアップorダウンコンバーターを使用することになります。
ACインバータを使用する場合は"正弦波"と記載されたものを選ぶようにしてください。"矩形波"や、"疑似正弦波"と記載されたものはトラブルの原因になります。
バッテリーにトラブルが出ると全てお手上げになるので、可能であれば同じものを2つ用意しておきましょう。

2.良質で耐久性のあるケーブルを用意
屋外環境は劣悪です。PCと接続するケーブル類は良質で耐久性のあるものを用意しましょう。
特に寒くなると低品質なケーブルだと硬化してしまい、断線する可能性が高くなります。
電源トラブルと並んで、断線や接触不良はよくあるトラブルになります。
こちらも予備を用意しておくと安心です。

3.夜露対策
湿度は電子製品の大敵です。電子部品が使用されている部分はビニール袋などで覆う、PCも使用しないときはビニール袋やダンボールなどをかぶせるなど可能な限り夜露対策を行いましょう。

4.遠征前にPCやアプリのアップデートを行わない
上記の通り、天体環境の構築は複数機器の複雑な制御環境の構築になります。
システムやアプリケーションのアップデートは、動作していた機器に不具合を与える原因になることが多々あります。
PCなどは動作チェックなどで、きちんと動作する環境ができたら、アップデートをしないのが一番確実です。

アップデートなどは時間にゆとりがあるときや、大幅な機能強化がなされたときに行いましょう。使用したい機能がなければアップデートしないほうが、安心して使用できます。
(アップデート後は全ての機器の動作チェックをやり直しになります。覚悟をもって望みましょう。天体系のアプリで制御機能があるものは依存関係の塊です。)

以上になります。

トラブルの多くは、電源周り(容量低下)、ケーブル周り(断線、接触不良)、システム・アプリの不具合必要なものを忘れるなどのポカミスになります。

ケーブル類やアダプタなどは密封できるケースにひとまとめにしておくことでトラブルを防ぐことができます。

冷静に考えれば全て当たり前のことですが、その当たり前のことができていないことで安定した環境ができなくなっていることがほとんどです。
このサイトによく記載されているような設定関係や、アップデートなどで安定するのではとお考えの方もいらっしゃるかと思いますが、設定は正しく使えるようにするためのものアップデートはシステムやアプリのバグや不具合を特定的に修正したものです。

これらの組み合わせがうまく機能するかは確認するまでわかりません。

天体環境のように複雑な制御の場合はアップデートだけでは改善されないことがかなり多くあります。
環境を作るためのコツは使用する機器が正常に動作すること、若干の不具合があっても対処する方法を掴んでおくこと、そして動作が問題無い状態になったら環境を変更しないことが一番大事になります。

現地で困らないためにも上記のことは事前にチェックしておきましょう。(私自身もですが(苦笑))

以前の記事で環境構築を行ったAstroberry2.0ですが、以前のAstroberry(RaspberryPi3or3+用)と比較していくつか変化した部分、若干の修正が必要だった部分がありましたので記載しておきます。


変化した部分

●OSがUbuntuMateからRaspbian(Buster)に変更(一番大きな変更点)
●それに伴いシステムの日本語化設定が変更

sudo raspi-config→(メニューより)4 Localisation Option→I1 Change Locate→ja_JP.UTF-8 UTF-8にチェック
以上で日本語フォント、インプットメソッドなどが入るようです。システムのメニューなども日本語化されます。

KStarsを日本語化するには従来同様の手順です。
sudo apt-get install kde-l10n-ja
KStarsメニューの"ヘルプ"をクリック→アプリケーションの言語を変更を選択→日本語に変更

●リポジトリの追加
これも大きな変化ですね、今までDebian系には天体系のソフトのリポジトリはほとんどありませんでした。
もしかしたらRaspberryPi4以外のSBCでもBusterを使用すれば同様の環境が構築できるかもしれません。
リポジトリの登録方法はこちら

●ASTAPの追加
EkosのSolverがASTAPにも追加されたことによりインストールされています。
環境によりSolverの使い分けができるようになりました。


機能が削除・もしくは調整が必要な部分
大筋順当なバージョンアップでしたが、OSがRaspbianに変更されたことでいくつか以前使用できていたものがインストールされていない、または不具合がある部分もありました。
以下に列記します。

●Synapticがインストールされていない
GUIでリポジトリ管理ができる便利なSynapticがインストールされていません。使用する方は以下コマンドでインストールしましょう。
sudo apt-get install synaptic

●GPSの不具合
GPSDなどはインストールされており、設定を合わせれば使用できましたがシステムとの同期、ドライバへの変更などが機能していませんでした。
raspberryPiは4になってもRTCが内蔵されていないため、屋外でシステム時計を設定するにはその都度手動で合わせるか、GPSと同期して合わせるか、RTCモジュールを追加するしかありません。

以下にインストールされているGPSDから同期する方法を記載します。

sudo apt-get install ntp
sudo nano /etc/ntp.conf
→設定ファイルが表示されたら以下を追加

#server ntp.ubuntu.com
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
server ntp.nict.jp
# time from shared memory provided by gpsd
fudge 127.127.28.0 time1 0.512 flag1 1 refid GPS
# Kernel-mode PPS ref-clock for the precise seconds
fudge 127.127.22.0 refid PPS
server 1.server
server 2.server
server 3.server
server 127.127.28.0
server 127.127.22.0

(server ntp.ubuntu.com3つをコメントアウト後上記を追加して保存)

NTPサーバも入っていませんでしたので入れてから設定ファイルを変更してGPSに同期させます。(PPSは自信なし)

●VNCの挙動が遅い
なんかもっさりして使いづらさがあります。以下の方法いずれかを追加して改善しましょう。

・リモートデスクトップサーバ
sudo apt-get -y install xrdp
sudo systemctl enable xrdp
sudo systemctl start xrdp
上記コマンドでインストール、VNCサーバと同居可能

・NoMachine
https://www.nomachine.com/
上記よりダウンロードしてインストール、VNCサーバと同居可能

いずれもVNCサーバと同居できます。
私はずっとx11VNCサーバを使用してきたので入れ替えようかと思いましたが、面倒なので上記を追加して使用しています。

●GUIから自動起動アプリを設定できない。
Mateでは使用できていたgnome-sessionなどが使えないため、気軽に自動起動アプリを設定できなくなってしまいました。面倒ですがsystemdのサービスファイルを設定しないとダメなようです。(新たに自動起動アプリを追加しないのであれば問題ありませんが。。)


ざっとこんな感じです。
RaspberryPi4で作業しましたが、初期段階としては安定していると思います。海外と半年発売のズレがあったのが幸いしたかもしれません。

リポジトリの追加は他のSBCでは試していませんが、使える可能性があります。(Armbian、Busterなど)

体感としてはあまり高速になったとは感じませんでした。(VNCサーバの問題があるかも)
USBブートにもまだ対応していないので他のSBCと比較すると劣る部分もありますが、イメージファイル焼き込みで環境構築終了の手軽さは魅力です。

興味ある方はお試しください。
(他のSBCで導入にチャレンジする方はぜひご報告ください。)


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