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現在は新ディストリビューション移行のため配布を停止しました。
継続してご使用になられている方の参考資料として記事を残しますのでご了解ください。


何度かお知らせしておりましたAstroberry-J ver2が完成しました。

ダウンロードはこちらから
(修正済みです。)

今回はかなり大規模に構成を変更しているため、以下ご注意ください。

1.ファイルサイズが7G以上あります。

2.そのため、前回の配布ファイルは来週くらいに削除します。(必要な方はお早めに)

3.Bonjour機能に依存する部分がいくつかあります。Windowsからリモート操作する方はiTunesをインストール、アンドロイド端末からリモート操作する方は下記QRコードのアドレスをご利用ください。(アンドロイドの方のみnoVNCでの機能に制約がありますが、新規UIで補完できます。)

4.Webサーバの依存関係が非常に複雑なのでアップデートなどを行いたい場合は後日記載する手順に基づいて行ってください。(最重要です、気無しにアップデートなど行うとWebサーバ絡みの機能部分が止まります。)

5.基となったAstroberryとはほぼ別物です。Astroberryのサイトに記載してある情報は役に立ちませんので、このブログに記載した情報をご確認ください。

6.MicroSDカードは64GB以上のものをご用意ください。展開後、32GBに収まりますが、機能を追加した分空き容量が少なくなっています。今回の改定で本格運用も視野に入ると思いますので、Solverのインデックスファイルをフルに入れるためにも最低64GBは必要とお考えください。


注意事項が多くなりましたが、ドライバの信号経路をWebサーバーから外しましたので、そのままお使いになるのであれば非常に安定しています。

天体カメラの大きなファイルをUSB3接続の外付けSSDに変更すれば、本格的な撮影にも充分対応できます。
(現状ラズパイ4がUSBブートに対応しておりませんので、マイクロSDカードの速度がボトルネックになります。)

GigabitEthernetを利用したネットワークドライバでも問題なく使用できると思います。


基本的な考え方としては以下になります。

・屋外で面倒な作業なく撮影、観望ができるように不足部分をWebUIとして追加。(下図参照)

0344.jpg
ドライバの設定や、スマホGPSでの緯度経度日時合わせ、システムリブート・終了ほかいくつかの機能がブラウザから可能です。

0345.jpg
iPhoneのGPS情報を取得して緯度経度日時が合わせられます。(私の環境ではアンドロイド端末でも機能しました。)

・ドライバの通信トラフィックを独立させ、速度向上を図る。

・どのようなスタイルにも対応できるよう操作機能のカスタマイズ性の向上。

・システム時計のセット方法を複数用意し、少なくとも使えない状態にならないよう工夫。
(ブラウザからスマホGPS情報の取得、ラズパイでの手動設定アプリ、iOSアプリのショートカットでのセットなど)


・今後USBブートができるようになったときにも快適に使用できるよう考えられるフル環境を準備。

・本格的な遠隔リモート制御も視野に入れ、VPNサーバも設置。

・屋外では無線親機としてリモートデスクトップ操作(アドレス固定)、LAN環境ではルータのDHCPに対応(アドレス可変)、Bonjour機能を利用して無線親機の場合もLAN環境で使用する場合もAstroberry.localで統一して操作ができるようにした。(屋外、屋内とも設定不要で使用できる。)

・iOSアプリのショートカットで使用できるSSH機能にフル対応できるようにした。(ボタン操作でSSHコマンドの送信が可能)、シャットダウンやリブートなどよく使うコマンドはWebブラウザで操作ができるようにした。(拡張可能)


ラズパイ4がUSBブートに対応したとき、私自身もすぐに本格稼働して使えるよう徹底して環境構築しました。
今までで一番安定しているかもしれません。

しかし、カスタマイズ要素が多いので絶対に全てのリポジトリを更新しないでください。

新機能の説明は後日追記します。

以下QRコードで無線接続、またはLAN接続すればアクセスできます。

必要なものをコピーしてプリントアウトしてご利用ください。

QR_810759.png

Bonjuor機能有の場合(iOS、Mac、iTunesをインストールしたWindows)
http://astroberry.local/a.html


QR_811128.png

Bonjuor機能無しの場合(Android、iTunesをインストールしていないWindows)
http://10.42.0.1/a.html
(WIFI接続のみ)


アンドロイドのみ調べた限りBonjour機能が使用できないため、WIFI接続のみ、一部機能(noVNCのボタン部分)が使用できないなど制約があります。
他の環境はBonjour機能で名前解決してくれますので、無線有線とも上記アドレスで接続できます。


http://astroberry.local/
で従来のAstroberryの画面にもアクセスできます。


追伸
今回の改定で私が必要としていた機能をほぼ全て組み込んでしまいましたので、ドライバの不具合などが無い限りアップデートは当分行わない予定です。(安定して動けば専用機として使い倒します。)
現状では以前紹介した機器では問題なく動作しています。
(天候が悪く私の所持する機器全てをまだチェックできていません。)













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Linuxを扱う多くのサイトで以下のコマンドが当たり前のように記載されています。

sudo apt-get update && sudo apt-get -y upgrade

上記のコマンドの意味は登録されているRepository全てを更新、そしてその全てをアップグレードする。というものです。

一見便利そうなコマンドですが、天体機器制御用に環境づくりを行っている場合は細心の注意が必要になります。
天体機器は複数のドライバでシリアル、ネットワークを用いて制御されています。

通常でのPC使用より、非常に依存関係が高い環境づくりになります。
天体機器系のRepositoryが、システム標準で同封されるような状況であれば、世界中の多くのメンテナが面倒を見てくれると思いますが、残念ながらそのようなものは一つとしてありません。

私のブログで紹介しているINDIドライバなどはネットワークでシリアル通信を行える便利なものですが、言い換えれば、ネットワーク系、シリアル通信系の両方の依存関係をクリアしなければ動作しないことになります。
動作環境を構築する途中で上記のコマンドをしようすれば、もれなく今までやってきたことが一度振り出しに戻ることになります。

特にLinux系はネットワークのサーバに使用されることが多いため、それらの更新が非常に早い傾向があります。
その連中が天体機器の制御のことまで考慮してくれればいいのですが、そのようなことはありません。

と、なるとユーザーが出来ることは何かが自ずと見えてきますね。

私は以下のような流れで運用しています。

・システム構築中はアップデート・グレードしない。(何が原因かわからなくなるため)
・設定が完了した時点で問題がない場合はバックアップを取り、設定完了時に戻れるようにしておく。
・設定が完了後にトラブルがある場合はトラブル原因を調べる→トラブルの起因になる部分のみ変更して確認する。
・上記でトラブルがなくなれば、再度バックアップを取る。
・トラブルの原因が解決しないときは開発者に連絡。→反応を待つ
・運用で避けられるトラブルであれば放置、開発者から対応の連絡があればその部分のみアップデート。
・上記でトラブルがなくなれば、再度バックアップを取る。
・運用

一度運用状態になればよほど目新しい機能が出ない限りアップデートしません。
どうしても使いたい新機能がある場合は、全ての環境を更新して、上記運用までの作業を行います。

更新の頻度は早いときは半年、運用で問題が無い、欲しい機能が出てこない場合などは年単位で更新しません。
今回Astroberryをベースにしたディストリビューションを作りましたが、不具合部分を消し込めたのでもう当分の間はアップデートしないと思います。

次にアップデートするときはEkosにライブスタッキングなどが付くときかな、と考えています。

現在ではラズパイなど魅力的なシングルボードコンピュータが出てきました。
上手く環境が構築できれば充分に実用的に使えるものになります。

近日中に配布予定のAstroberry-JはもうほとんどAstroberryの面影がないほどに調整、変更を加えています。
サーバ系を相当変更かけましたのでおそらく上記のコマンドを実施すれば作った依存関係は壊れ環境が破壊されます。
配布時はアップデートなどに関する注意事項も記載しようと考えていますが、ご自身の機器で不具合がなければアップデートのことは忘れてそのままお使いください。
(私もその予定です。天体機器の制御が目的ですからそれ以外に時間をかけたくありません。(笑))




現在は新ディストリビューション移行のため配布を停止しました。
継続してご使用になられている方の参考資料として記事を残しますのでご了解ください。


表題の件、空いた時間で黙々とこなしていましたが、目処が立ちましたので準備ができましたら配布します。

改定どころかほぼ作り直しに近い状態になりました。

以下追加機能

・ボタンメインのWebUIの追加
ラズパイのWebサーバに大幅に手を加えて、INDIドライバの選択や起動、iPhoneのGPS機能の利用、GPS状態の確認など主要な機能をブラウザのボタンからアクセス出来るようにしました。

・ブラウザからシステムのリブート・終了機能の追加
追加したブラウザのUIからシステムのリブート、終了が行えます。

・iGPS機能の追加
iOSのGPS機能にアクセスできるようにしました。GPSD、NTPと連動していますのでシステム時刻合わせにも使えますし、INDIGPSDドライバを使用すれば、天体機器に緯度経度日時情報をiOS端末から取得できます。

・VPNサーバ機能の追加
SoftEtherを組み込みましたのでVPNサーバ機能を利用できます。
今回の改定でセキュリティに関する要素を大幅に変更しましたので、遠隔地などから制御を行う場合は、VPNで暗号化してからご使用ください。(屋外などでの利用であれば気にする必要は無いと思います。)

・iOSアプリ・ショートカットに対応
iOSに標準付属するアプリのショートカット(紛らわしい名前です)に対応しました。
SSHコマンドをショートカットに事前に登録しておけばボタン操作でラズパイのシステムを操作できます。

・INDIドライバの通信速度の向上
以前の仕様ではSSLにリダイレクトしていましたのでアクセス低下や、VNCの画面が出ないなど不具合がありました。
今回はドライバ類をリダイレクトから外しましたので高速になるはずです。

・Webmin追加
ネットワークに関わる要素が非常に多かったため、GUIからWebサーバをコントロール出来るWebminを追加しました。
(使わない方は必要ないものです。)

・ラズパイの緯度経度日時登録アプリを追加
GPSが連動しなかった場合の緊急手段用としてラズパイのデスクトップに緯度経度日時登録アプリを設置しました。こちらは手入力になりますが、できないよりはマシです。(通常は使わなくて済むはずです。)

今回の改定で初心者の方から上級者の方まで幅広く対応できるようになったと思います。
ドライバの速度低下につながるSSLへのリダイレクトをドライバ経路から外しました(リダイレクトはiGPSのみ使用)ので高速になるはずです。
このため、時代には逆行しますが、INDI他サーバへのアクセスはhttp+ポート番号になります。
(マニュアルどおりの動きになります。)

システムにアクセスする機能が多かったため、Webサーバからシェル操作が行えるようセキュリティ部分を外してあります。
屋外での観測使用に特化させた状態にしてありますので、くれぐれもクレジット番号など大事な情報はラズパイに入れないでください。(まあ、このシステムでそのようなことをする方はいらっしゃらないと思いますが、念の為)

本格的な遠隔リモートで使用する場合には、このままではとても危険です。(セキュリティを外してあるため)
そういった用途でご使用になれるようSoftEtherも組み込みましたので、ルータのポート設定を行えばVPNを使用した本格的な遠隔リモートも可能になります。
(ID、パスワード、共有シークレットはすべてAstroberryのパスワードと同様でL2TPで接続できます。本格稼働する場合は設定を変更してください。)

https://ja.softether.org/

準備ができたら配布しようと思いますが、かなり大掛かりな改定なので念の為、前回のイメージファイルは保管しておいてください。(まだダウンロードしていない方はお早めに)

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