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月が半月で、若干霞んでいるなど、条件としてはかなりイマイチですが、雲がほとんど無く晴れていましたのでいつもの広場まで頑張って機材を持ち出して最近チェックしている高感度SDI防犯カメラを自作DSCをつけたHF経緯台+10cm3枚玉アポに同架して、見比べ観望をしてみました。

当地はここにきて急に冷え込み、昨夜はマイナス気温になりましたので私自身がゆっくり観望できるのは今年最後のチャンスになるかもしれません。

いつもは雲や霧を気にしながらのセッティングですが、今日は大丈夫そうです。

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深夜ではないので広場は照明がついています。フラッシュ炊かなくても写真を撮れるほど明るいです。。
(まあ、雲が無く晴れるなんて今年ありませんでしたので贅沢は言えません)

IMG_3626.jpg

昨日パラメータを調整したカメラの写りはこんな感じですね(画面は二重星団です。)

まだ通販で頼んだレンズ(12mm~120mm)が届いていないので、75~150mmのカメラレンズ(F3.5)です。
二倍ズームなので、ズーム遊びは出来ませんね。

望遠鏡の方も低倍率にしてカメラと位置合わせしてありますので、対象を導入すれば望遠鏡でもカメラでも同じ対象が見えるようになっています。

照明と月の明るさが気になりますが、チェック開始です。


まとめ

40%縮小、無加工(動画からフレーム切り出し)で一覧をつくりまとめました。
左上、から月、M2、サターン星雲、M31、二重星団、はくちょう座サドル付近、St2(二重星団左隣にある散開星団です。)
月が出ており、若干の霞空でのですので悪条件でどのくらい見えるかの参考にしてください。
(冬の対象が見える深夜まで粘ろうと思って、そこそこ着込んで挑戦しましたが1時間半くらいで身体が冷え切ってきたため挫折しました。。もう、真冬の装備でないと無理そうです。)

昨日パラメータを設定したのでカメラはフォーカス以外いじっていません。月であろうが二重星団であろうが自動で適正露出にして表示してくれるのは本当に楽です。
条件が悪かったため、10cm三枚玉アポの方での眼視ではカメラに全く太刀打ち出来ませんでした。
感度は圧倒的にカメラのほうが上です。

しかし、星像の美しさはやはり眼視観望が良いですね。モニタの絵はやはりざらついて見えます。

高感度SDI防犯カメラはこのようなリアルタイム観望には非常に適していると感じました。
画質は正直画素数の多い天体カメラや一眼デジカメには太刀打ち出来ません。
画像処理エンジンが結構画像を作ってくれるので観望会やメシエマラソンなどでガンガン対象を導入して確認する用途などにはとても適しているかと思います。

反面、画像処理エンジンでの露出が最大1秒に限定され、コンデジ並に画像を作っているので淡い対象をあぶり出すような用途には不向きです。(星雲とか、写ったところで確認程度でしょう)
正直後加工してもリアルタイム観望した時の印象とそこまで大きく変えることは出来ないと思います。
天体写真のように仕上げたいのであれば、時間をかけて天体写真を撮るのが一番です。(当たり前ですが)

動画でスタッキングして絵をまとめる場合は惑星同様最低でも1000枚ほしいですね。(そのくらい重ねないと画像がなめらかにならないと思います。)

最初にパラメータの設定さえしてしまえば、後は何も操作せずにここまで写り、リアルタイム・正立像で確認できますので、実は初心者の観望向けの入門機材として最適ではないかと感じました。(配線した状態で箱にでも入れれば尚良し)販売すれば売れるかもしれません。)
これだけ見えるので、教材的な価値もありそうに感じます。

レンズが届いたらズーム遊びもしてみたいですね。(プラネタリウムアプリで確認しながら導入すれば、自動導入や導入支援すら必要なくなるかもしれません)




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当初、Macで天体を楽しむというニッチな情報をと考え開始した当ブログですが、リアルとバーチャル(ヤフーブログ終了)の引っ越し、名称の変更(Mac以外の記事が多数になってきたことと、私自身がMacOSの最新環境をそろえるのが困難になったため)などを経て、(他にもなにかと継続するのが困難な状況でしたが)何とか2年継続することが出来ました。

MacやINDIといったマイナー情報が多かったため、需要があるか心配でしたが、多くの方と交流することができ、当方にとって貴重な体験になりました。

日本では前例がなかったラズパイのディストリビューションの配布などは、ブログで交流した方のご助力があって実現できたと思います。

この場をお借りしてご交流いただきました皆様にお礼申し上げます。

今後も天体観望や撮影、EAA(電視観望)、入門者の方に向けた情報など引き続き取り組んでいけたらと思います。
状況的に更新頻度が落ちることもあるかと思いますが、ライフワークとして少しずつ取り組んでいこうと考えております。

今後ともよろしくお願いします。

最近高感度SDI防犯カメラでの天体観望やEAA(電視観望)での活用の可能性を探っていますが、ひょっとしたらこれほど簡単に観望を楽しめる環境は他にはないかもしれないと感じています。

カメラの設定も画面を見ながらできますし(しかも日本語です)、非常に簡単です。感度を最大に上げなくても、対空双眼鏡で観望するような対象は肉眼より確実に見える感度があります。(最大に上げると画面が真っ白になるくらいです)
そのため、ほとんどリアルタイムに星空を観望できます。(このカメラ最大設定にしても待ち時間は1秒です。しかもフレーム合成なので、蓄光している間もリアルタイムに星が見えます。(徐々に感度が上がるような見え方))
カメラの設定以外観望中に調整するところなどがありませんので観望に集中できます。

カメラも一度設定すれば電源を入れるだけで映像がテレビに映るお気軽さです。(しかもフルハイビジョンの画質です)

現在このカメラに使うカメラレンズを物色中ですが、ふと考えてみたらテレビでの観望であれば以前中華の通販で見つけたCマウントレンズの画角がかなり楽しめるのではないかと思いましたので、KStarsで改めてシミュレーションしてみました。


スクリーンショット 2020-10-23 234401

以前紹介したカメラは12mm~120mmの10倍ズームです。
広角端と望遠端の画角を表示しています。大きい枠が12mm、真ん中の小さな枠が120mmです。
120mmだとオリオン座の全景がはいりますね。


スクリーンショット 2020-10-23 234512

望遠端の120mmでM42を見るとこんな感じです。

このレンズの画角だと、広角端で星座を確認してズームしてM42を画面いっぱいに映すことができます。

。。。これ、結構楽しそうです。
広角側で星座を見つけて、見たい対象をクローズアップして楽しむという観望スタイルが実現できそうです。
(しかも、テレビで映像見ながら)

広角側がこれくらい広ければ、自動導入さえ必要ないかもしれません。
星座などとらえやすい対象を導入した後、見たい対象を真ん中に入れてズームすれば詳細が見えることになります。
カメラの画像は正立像ですので、本当に星を見ながらテレビで確認して対象を見つけることができそうです。

広角からズームするときにどのくらいピントがずれるのかで快適性は変わりそうですが、カメラが高感度なのでそれほど手間ではなさそうです。(以前試したときにかなりフォーカスが外れてもボケた映像がとらえることが出来るのでピント合わせしやすいです。)

これでフォーカスまで自動になってくれたら究極のお気楽観望スタイルといえるかもしれません。

このように改めて検証してみると、このカメラにとても適しているように感じましたのでポチってしまいました。

届いたら、上記のことを試してみようと思います。
ピント合わせがそれほど苦にならないようであれば、おそらく私が今まで体験した中でもっとも気軽にかつ、対象を観望できる環境が実現しそうです。

正立像、リアルタイム、カラー、高感度、ズーム、設定いらずの簡単操作など星空の新しい楽しみ方になりそうです。(購入がお気軽ではないのが難点ですが。。)

追伸
本日少しだけ晴れ間が出たのでカメラのパラメーターを細かく調べてみました。
(パラメータはありがたいことに日本語表示です。)

・逆光補正→バックグラウンドに変更(パラメータが機能する領域も設定可能)
・シャープネス→最も弱い設定
・ゲイン調整→6(1~10)
・DSS→32(最大)
・明るさ→4(1~10)
・ガンマ→0.75


この設定で月(半月)も星(微光星含む)も自動で適正露出になります。
かなり広いレンジを自動で調節できるようです。
シャープネスを弱めることでノイジーな感じが薄れましたので、おそらく以前スタッキング時に出ていた縮緬ノイズも無くなるでしょう。

アイピース1本分くらいの価格ですが、本当に使える機材です。(かなり良いです。ここ数年来一番のヒットかも)
パラメータを大体適正に設定できたと思いますので、今日の設定をベースにあとは微調整で良さそうです。

早くズーム遊びしたいですね(笑)



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