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天体関係ではありませんが、昨今話題となっている事項(詳細はリンク記事)で久々に感動する出来事がおこりました。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4541622b422b6e771672439231d4677d435fedff?page=3
https://www.kowa.co.jp/news/2021/press210701.pdf

リンク順にお読みいただけるとこれがどれほど素晴らしい取り組みなのかがわかります。
オリンピック開催に向け、ワクチン接種などが実施されていますが、このワクチンは感染者の多いアメリカで通常10年くらいかかる治験を短縮し、1年でアメリカ国内で承認・販売→日本では特例承認(治験完了は2年後)のため、自己責任摂取になります。(現状ではウィルス抑制に関しては効果が認められています。しかし、新種の変異ウィルスに対する効果(および弊害)、後遺障害も含めた治験結果が得られるのはおそらく数年後になるでしょう。)

個人的にはこの案件は予防に努めることもももちろん大切ですが、万が一疾患した場合の診療体制の確保が最重要だと考えています。(調べれば現状の医療機関の診療体制がどのような状態なのかがわかります。。。皆さんの地域にも患者ファーストの医療機関がありますことを心からお祈りします。)

この問題はさまざまな利権やら、パニック行動やら、協調圧力やらと辟易とすることが多かったのですが、上記リンク(の下の方)には日本にもまだこのような良心がある企業があることに感動しました。
自社開発でもない、特許も切れた製剤に対しこのような取り組みをしてくれることは称賛に値します。

光学機器も作っている企業なのですが、今回の件でますますファンになりました。

ここ数年公私共いろいろとやりきれない気持ちになることが多かったのですが、久しぶりに心が洗われるような情報でした。

利権より人命を優先して取り組んでくれた企業に対し、行政が一刻も早く承認してくれることを心より期待します。
(承認されれば予防としての常備薬、疾患時の処方薬として利用が可能になります。(現状自宅療養時(疾患した場合はかなり高い確率で自宅療養(治療行為無しの経過観察)になります。)その際の処方治療薬はほとんどありません。。)



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以前の記事でPlateSolvingを利用するDSCのアイデアを記載しました。

ネットを検索すると同じようなことを考える人はいるようです。
https://www.cloudynights.com/topic/773229-digital-finder-scope-diy-from-camera-pcb-to-web-interface/

リンク記事を読むとラズパイとカメラユニットを使用してPlateSolvingを利用したDSC+ライブスタッキング専用機を考案している方がいらっしゃいました。

今回の記事のようなPlateSolvingの座標を利用してDSCのように利用できる環境はほとんどありません。
(セレストロンのStarSense Explorerはスマホのセンサーを利用して擬似的に似たような操作が可能です)

プラネタリウムアプリ+PlateSolving環境の併用のみ(撮影場所の確定)であれば、ラズパイ+KStars・Ekosでも可能ですが、INDIドライバの設定などかなり複雑な操作を覚える必要があります。(PlateSolvingの速度は非常に快適ですが、慣れない方にとってはドライバの設定などで苦しむことになるかと思います。)

Windows環境ではアストロアーツのステラショットかTheSkyX+エクステンションがKStarsと同様の環境になりますが、いずれも有料です。(PlateSolvingの速度などは不明)
無料のAscomベースの場合、PlateSolving、プラネタリウムアプリ、キャプチャーアプリの3要素の連携を強いられることになるので、正常に動作する環境が限られてきます。。。(Pothが不具合なく安定して動くかにかかってきます)

PlateSolvingを利用したDSCが専用機として気軽に使える状況が出来れば、架台を選ばず使用することが可能になります。
更にライブスタッキングも可能であればEAAではすばらしいソリューションになるのではないかと感じています。


すでに大分プロジェクトが進んでいるようなので楽しみです。(購入するかも)

前回の記事でPlateSolvingで位置同定した後、映像で位置同定した座標の移動を追いかけるアイデアを記載しましたが残念ながら現状この構想を実現するドライバがありません。。。

原理自体はとても単純なのでPlateSolvingが可能な環境さえあればファインダーを広角レンズを取り付けた天体カメラ(またはCマウントカメラ)に変更すればどのような機材でも簡単な手順でかなり正確に対象導入が可能になりますのでご紹介します。

事前準備
1.プラネタリウムアプリでPlateSolvingに使用するカメラの視野角を表示できるようにしておく
2.広角レンズを取り付けた天体カメラ(またはCマウントカメラ)をファインダーと交換し、ファインダー同様主鏡の中心点と合わせておく
3.PlateSolvingを行った際、プラネタリウムアプリに同期点(写野枠)が表示されるようにしておく


経緯台の場合は準備はこれだけです。
赤道儀で使用したい場合は画像が回転して見づらいので、プラネタリウムアプリの動きを赤道儀に合わせる設定にしておきましょう。(どのアプリでも可能です。この設定にしておけば設定したカメラの視野角が赤道に合わせて回転しますので映像が確認しやすくなります。)


導入の操作手順
1.プラネタリウムアプリを見ながら導入したい目標天体の位置に大雑把に鏡筒を向ける
2.PlateSolvingを実行(プラネタリウムアプリにカメラの現在地の視野角が表示される)
3.目標天体が中心になるようにプラネタリウムアプリの表示を移動させる(その際、PlateSolvingの視野枠とカメラの視野枠が両方見える拡大率にしておく)
4.カメラの視野枠(目標天体が中心にある状態)で見える状態とカメラの映像が同じ状態になるように鏡筒を動かす。(この際PlateSolvingの視野枠、ズレて表示されているカメラの視野枠両方で、基準となるような見やすい星を設定しておくと移動が楽)
5.導入完了


広角のカメラでPlateSolvingすれば、大雑把に目標天体方向に移動したとしてもまずPlateSolvingの視野枠とカメラの視野枠で重なる部分を作ることが出来ます。
それぞれの視野枠で見やすそうな星を基準にして映像を見ながら鏡筒を移動して、映像がプラネタリウムアプリのカメラの視野枠と同じ星の配列に見えれば導入できてしまいます。

上記の手順を絵にすると下図のようになります。

参考図2

白枠がPlateSolving時のカメラの視野枠(中心の緑の円が鏡筒の位置)になります。
白枠内に月やディプタが見えますのでこれを移動の際の基準星にします。(黄枠部分)

青枠でくくったNGC253が目標対象なので、NGC253が中心になるようにプラネタリウムアプリの表示を移動します。
そうするとPlateSolvingの視野枠(白枠)とカメラの視野枠(赤枠)がズレて表示されます。(このズレ分が鏡筒の移動距離になります。)

赤枠内で表示されている星の状態とカメラの映像が同じように見えるように鏡筒を移動します。
ディプタが右上、赤枠左下の黄枠にある3つ星が赤枠と同じように見えるように動かせば導入終了です。
(この図の場合は緑の矢印方向に移動します。)

前回の記事で考えた構想はPlateSolving時の中心座標を起点としてインデックスファイルから全天分の基準星を設定して、鏡筒が移動した場合、基準星を追いかけ続け中心座標の変化をプラネタリウムに送信し続ける(映像で基準星を追尾することで緑枠部分をリアルタイムに動かしエンコーダー代わりにする)というものでしたが、それが実現できるドライバなどが存在しません。(実現できるドライバができればどんな機材でも加工なしで常に現在の鏡筒位置が確認できるのでありがたいのですが。。。)

上記の方法であれば、非常に簡単にその原理をつかって天体導入が可能になります。
手動導入機器などでもPlateSolving用のカメラさえ取り付けることができれば正確な導入が可能です。

興味ある方はお試しください。

追伸
もっとシンプルなアイデアとしてはこの記事で紹介したCマウントZOOMレンズ+Cマウント高感度カメラ(撮像素子が同サイズ程度の天体カメラでも良いです。)をファインダーとして利用する方法になります。
幅広い視野角+正立像+(人間の目より)高感度+プラネタリウムアプリの組み合わせはEAA(電視観望)のみならず導入支援としても絶大な効果があります。

広角でも望遠でも対象が見えていれば(しかも正立像で)導入は非常に簡単になります。
ZOOMすることでより正確に対象を導入できます。
もちろん今回紹介した導入方法と併用も出来ますが、それが不要なほど多くの対象を確実に確認できます。
撮影するのであればガイドカメラにも出来ますし、CマウントZOOMレンズ+Cマウント高感度カメラで観望も楽しめますよ。
多用途に使用できますので興味ある方はお試しください。






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