前回ブログ記事で触れましたがASILiveを撮影に活用するとオートガイド不要で微光星まで点像の、情報量の多い画像を得ることができます。
もともと観望用に使用していましたが、ZWOのDSOカメラをお持ちであれば撮影画像としても利用できると思います。
特徴は以下
1.オートガイド不要(使えばトリミングが少なくなる)
2.経緯台でも撮影可能(視野回転するので、周辺部分はトリミングが必要)
3.観望しながらそのまま撮影が出来る。
簡単な手順で情報量の多い画像を取得できますし、失敗しません。
非常に有効な方法だと思いますので以下に手順を記載します。
使用するもの
・ASILive
・追尾機能のある架台(経緯台or赤道儀)
・ZWOのカメラ
・KStarsのFitsビューア
ステップ1-マスターデータのスタッキング

1.Gainは”High"に変更
2.カメラを起動
3.秒数を2~5秒に変更
4.スタッキング開始
このスタッキング画像がマスターデータになります。
スタッキング中に以下のパラメーターを調整します。

1.この部分は”0”に固定
2.この部分を適時調整して見やすいように変更
3.ノイズリダクションのチェックボックスにチェックを入れる
ステップ2-多段露光スタッキング
この機能が最大の売りになります。
簡単な手順で多段露光スタッキングが可能になります。
ステップ1を行っていれば初期のスタッキング画像がマスターデータになって追加スタッキングされるため星が流れません

1.スタッキングを停止します。
2.露光時間を変更します。(長く)
3.再度 1 のスタッキングボタンを押すとダイアログボックスが表示されますので”No”を押します。
これだけの手順でステップ1で表示されている画像の上に露出時間が変更された画像が追加されてスタッキングされていきます。
画像がどんどん明るくなってきますので、適時ステップ1でご説明したパラメーター部分を調整してください。
ステップ2の手順を繰り返せば多段露光スタッキングができます。
ステップ3-撮影画像の保存・編集
多段露光スタッキングで表示している画像が綺麗になったら、その画像を保存・編集します。

画像の赤枠部分を押すと画面上のスタッキング画像が保存されます。
保存されたデータはピクチャフォルダの”ASILive”の中にあります。
多段露光が反映されたfitsファイルとプレビュー用のJpegファイル各一枚が自動的に保存されます。
この画像をKStarsで開きます。
KStarsで開くことでASILiveのプレビュー時よりはるかに多い情報量の画像を表示出来ます。

KStarsを開き
1.メニュー:ファイル→Open Imageをクリック
先程保存したfitsファイルを開いてください。(開くのはfitsファイルの方です)

どうでしょう、ASILiveで表示されていた画像とは比較にならないほど情報量のある画像が表示されたと思います。
画像を調整したい場合は 下部分の 1 のパラメーターを調整してください。
調整した画像を保存する場合は 2の”名前を付けて保存”をクリックします。

右下部分で保存する画像形式を選び、保存ファイル名に必ず画像形式で指定した拡張子を記載してください。(拡張子を記載しないと自動的にfitsになります。)
以上です。
もともと観望用としてASILiveを使用していましたが、非常に簡単かつ失敗の無い多段露光撮影方法として利用出来ることがわかりましたのでご紹介しました。
多段露光で観望している様子は私のYoutubeでも見ることが出来ます。(6分38秒あたりで多段露光スタッキングを行っています。)
https://www.youtube.com/watch?v=EXXNB5uZswc
ZWOカメラをお持ちの方は非常に有効な撮影方法になりますので是非お試しください。
追伸
比較画像も載せておきます。
いずれもノートリミング、ノーガイド、追尾のみです。EAA用に組んだシステムなので星像の甘さや色収差などありますが、微光星まで点状態です。前出の通り、保存ボタンを押すと多段露光スタッキングされたJpeg(プレビュー画像と同じ見え方)とfitsファイルが記録されますので一枚はその時書き出されたJpeg、もう一枚は同じタイミングで保存されたfitsファイルをKStarsfitsビューアで開き、若干明るさを調整(暗めに)してJpegに書き出したものです。

M42、ASILiveのプレビュー画像(Jpeg)の見え方

同時に保存されているFitsファイルをKStarsのFitsビューアで開いてJpegに変換した画像

二重星団ASILiveのプレビュー画像(Jpeg)の見え方

同じく同時に保存されているFitsファイルをKStarsのFitsビューアで開いてJpegに変換した画像
EAA観望時の記録ファイルがあったので比較のため変換してみました。
撮影をするつもりが全くなかったのでアングルやら諸々はさておき情報量の違いはご確認いただけると思います。
更に追記
観望時の空はM42が3等星が見える程度(若干霞あり)
二重星団は4等星が見える程度(同じく若干霞あり)
です。
当地は田舎ですが、南側は市街地の光害をモロに受けるのであまり条件はよくありません。
北側は条件が良ければ5等星くらい見えます。(山しかないので。。)
もともと観望用に使用していましたが、ZWOのDSOカメラをお持ちであれば撮影画像としても利用できると思います。
特徴は以下
1.オートガイド不要(使えばトリミングが少なくなる)
2.経緯台でも撮影可能(視野回転するので、周辺部分はトリミングが必要)
3.観望しながらそのまま撮影が出来る。
簡単な手順で情報量の多い画像を取得できますし、失敗しません。
非常に有効な方法だと思いますので以下に手順を記載します。
使用するもの
・ASILive
・追尾機能のある架台(経緯台or赤道儀)
・ZWOのカメラ
・KStarsのFitsビューア
ステップ1-マスターデータのスタッキング

1.Gainは”High"に変更
2.カメラを起動
3.秒数を2~5秒に変更
4.スタッキング開始
このスタッキング画像がマスターデータになります。
スタッキング中に以下のパラメーターを調整します。

1.この部分は”0”に固定
2.この部分を適時調整して見やすいように変更
3.ノイズリダクションのチェックボックスにチェックを入れる
ステップ2-多段露光スタッキング
この機能が最大の売りになります。
簡単な手順で多段露光スタッキングが可能になります。
ステップ1を行っていれば初期のスタッキング画像がマスターデータになって追加スタッキングされるため星が流れません

1.スタッキングを停止します。
2.露光時間を変更します。(長く)
3.再度 1 のスタッキングボタンを押すとダイアログボックスが表示されますので”No”を押します。
これだけの手順でステップ1で表示されている画像の上に露出時間が変更された画像が追加されてスタッキングされていきます。
画像がどんどん明るくなってきますので、適時ステップ1でご説明したパラメーター部分を調整してください。
ステップ2の手順を繰り返せば多段露光スタッキングができます。
ステップ3-撮影画像の保存・編集
多段露光スタッキングで表示している画像が綺麗になったら、その画像を保存・編集します。

画像の赤枠部分を押すと画面上のスタッキング画像が保存されます。
保存されたデータはピクチャフォルダの”ASILive”の中にあります。
多段露光が反映されたfitsファイルとプレビュー用のJpegファイル各一枚が自動的に保存されます。
この画像をKStarsで開きます。
KStarsで開くことでASILiveのプレビュー時よりはるかに多い情報量の画像を表示出来ます。

KStarsを開き
1.メニュー:ファイル→Open Imageをクリック
先程保存したfitsファイルを開いてください。(開くのはfitsファイルの方です)

どうでしょう、ASILiveで表示されていた画像とは比較にならないほど情報量のある画像が表示されたと思います。
画像を調整したい場合は 下部分の 1 のパラメーターを調整してください。
調整した画像を保存する場合は 2の”名前を付けて保存”をクリックします。

右下部分で保存する画像形式を選び、保存ファイル名に必ず画像形式で指定した拡張子を記載してください。(拡張子を記載しないと自動的にfitsになります。)
以上です。
もともと観望用としてASILiveを使用していましたが、非常に簡単かつ失敗の無い多段露光撮影方法として利用出来ることがわかりましたのでご紹介しました。
多段露光で観望している様子は私のYoutubeでも見ることが出来ます。(6分38秒あたりで多段露光スタッキングを行っています。)
https://www.youtube.com/watch?v=EXXNB5uZswc
ZWOカメラをお持ちの方は非常に有効な撮影方法になりますので是非お試しください。
追伸
比較画像も載せておきます。
いずれもノートリミング、ノーガイド、追尾のみです。EAA用に組んだシステムなので星像の甘さや色収差などありますが、微光星まで点状態です。前出の通り、保存ボタンを押すと多段露光スタッキングされたJpeg(プレビュー画像と同じ見え方)とfitsファイルが記録されますので一枚はその時書き出されたJpeg、もう一枚は同じタイミングで保存されたfitsファイルをKStarsfitsビューアで開き、若干明るさを調整(暗めに)してJpegに書き出したものです。

M42、ASILiveのプレビュー画像(Jpeg)の見え方

同時に保存されているFitsファイルをKStarsのFitsビューアで開いてJpegに変換した画像

二重星団ASILiveのプレビュー画像(Jpeg)の見え方

同じく同時に保存されているFitsファイルをKStarsのFitsビューアで開いてJpegに変換した画像
EAA観望時の記録ファイルがあったので比較のため変換してみました。
撮影をするつもりが全くなかったのでアングルやら諸々はさておき情報量の違いはご確認いただけると思います。
更に追記
観望時の空はM42が3等星が見える程度(若干霞あり)
二重星団は4等星が見える程度(同じく若干霞あり)
です。
当地は田舎ですが、南側は市街地の光害をモロに受けるのであまり条件はよくありません。
北側は条件が良ければ5等星くらい見えます。(山しかないので。。)
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