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需要はありそうなのですが、まとまった情報をあまり見かけませんのでインターフェイスを作ったときに調べた情報をまとめておきます。

●セレストロン架台のHC、AUX端子について(ダイレクト制御する際、接続する端子)

・HC端子もAUX端子もピン端子配列、信号の取り扱いは同じ(RJ12 6ピン)
・信号線は3.3VTTLシリアル、vccは12V

00017.png
・ピン配列は上図の番号の場合
1.使わない
2.RX(3.3VTTL、5VもOK)
3.Vcc(12V)
4.TX(3.3VTTL、5VもOK)
5.GND
6.RTS(かな?信号セレクタとして利用されるようです。3.3VTTL、5VもOK)

・信号を扱うために74HC125などのようなステートバッファが必要(みたいです)
・上記理由から単純にuartシリアルチップを接続しても使えない
・信号線には50kΩ程度のプルアップ抵抗をつけると安定する。


SkyWatcher社のマウントのようにuartシリアルチップを直接架台に接続しても使えないようです。

私はこちらのインターフェイスをGPSを外して自作しました。
自作した記事はこちら(必要な部品類のリストも掲載しています。)

この回路を作るとHC端子、AUX端子から直接接続してダイレクト制御できました。
私はWIFIで接続していますが、BluetoothやUART接続(ESP32のUSB端子から接続)も出来るようです。

端子に流れているVccが12Vのままな上、TTL信号が3.3Vなので、きちんと回路を作らないとマウントの電子回路が破損します。

マウントを壊す可能性があるので自作するのは完全な自己責任です。

セレストロン架台のダイレクトケーブルなどは海外でも発売されていませんので自作するしかダイレクト制御できません。
唯一セレストロンのSky Portal Wi-Fi Moduleを利用すればWIFIでダイレクト制御は出来ます。(日本では技適でNGですが。。。)

ダイレクト制御に対応したアプリ、ドライバは以下
・SkyPotal(スマホ用アプリ)
・SkySafari(Plus以上)
・Celestron PWI Telescope Control Software(CPWI) Windowsのみ
・INDIドライバ Celestron AUX(2022.2.26現在、経緯台、フォーク赤道儀のみ対応) Mac、Linux


以上です。

セレストロン架台をダイレクト制御したい方は参考資料としてご利用ください。
(ただし、完全に自己責任案件です)


追伸
開発者とやり取りしていたらシンプルなUART接続インターフェイスも開発していることを教えてくれました。
こちらはArduinoProMicroと整流ダイオード、プルアップ抵抗だけを使用する非常にシンプルなものです。
架台のVcc12Vからは給電せず、ArduinoのUSB端子から電源を供給するので安全ですね。
WindowsのCelestron PWI Telescope Control Software(CPWI)で使うには上記の回路よりこちらの方がはるかに簡単そうです。

どちらにしてもCelestron架台のAUX端子から直接制御するには信号の整流、プルアップなどは必須のようです。

ArduinoProMicroは手元にありませんが、nanoクローンはフォーカサー自作のために幾つか手元にありますので試してみようかな。

更に追記
調べたらProMicroはチップが違いますね。書き込みできませんでした。(開発者からも指摘されました)
気が向いたらProMicroで試してみようかな(INDIドライバまだ対応してませんが。。。)

ProMicro購入して試してみましたが、INDIドライバで動作しませんでした。
開発者にフォーラムで質問中です。
動作したら簡単だしダイレクトケーブルの決定版になると思うのですが。。。(WIFI版は作るの面倒です。)

更に更に追記
WindowsのCPWIだと問題なく繋がります。
AUX→USBダイレクト接続でつながらないのはINDIドライバの問題ですね。

フォーラムに投稿しましたが、治るでしょうか。。。。(せめてドイツ式赤道儀の座標くらい治してほしいです。。)





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まだ外に雪が残っていますが天気が良かったので撮影システムの実践チェックを強行しました。


IMG_4400.jpg

室内でPOEインジェクターを接続


IMG_4401.jpg

ベランダ手前に鏡筒とマウントを運搬(マウント上部に今回作成したボックスとカメラをセットしてケーブル配線まで済ませてあります。)


IMG_4399.jpg

外に出てLanケーブルを接続し、ピラー脚を北に向けて設置。


IMG_4402.jpg

マウント取り付け。


IMG_4403.jpg

鏡筒を取り付け、ボックスとカメラを取り付けます。(配線などは移動時に室内で完了しています。)


IMG_4406.jpg

機器の電源を入れ、ハンドコントローラーでラストアライメント(アライメントを取らない)を選択して外での作業は完了です。
(外での取り付け作業は10分かからない程度で終了しました。)


スクリーンショット 2022-02-25-1
スクリーンショット 2022-02-25-3

室内でラズパイに接続時刻合わせとドライバ立ち上げ


スクリーンショット 2022-02-25-4

久しぶりなので慎重にドライバを一つづつ接続


スクリーンショット 2022-02-25-5

自動導入


スクリーンショット 2022-02-25-6

フォーカス調整、なぜかオートフォーカスが上手くいかなかったのでフォーカスモジュールで手動でフォーカスを合わせました。
(そういえば室内チェックでフォーカサーの動作確認わすれてた。。。)


スクリーンショット 2022-02-25 -9

Solverで位置解析してSync


スクリーンショット 2022-02-25-10

キャプチャモジュールで撮影シーケンスを作成


スクリーンショット 2022-02-25-11

後は放置で撮影です。

今回はEkos内蔵のガイドモジュールでガイドしましたが、問題なくガイドしてくれました。(PHD2より使いやすいかも)

フォーカサー以外は全くのノートラブルです。POEでの給電で全く問題なく動作してくれました。

久々の撮影システムの操作なので設定や調整を重点的に行いました。

屋外撮影して痛感しましたが、シーケンスを組んで撮影するとほとんどの対象で途中から木が邪魔をします。。。

うーん。。。これじゃスタッキング前提の多枚数撮影は無理かも。。。
(せっかくちゃんと動いたのに。。。。)

今回は動作確認がメインだったので、極軸合わせなどが出来なかったのでまた後日調整も兼ねて再度チャレンジしようと思います。


追記
撮影した画像チェックしましたが、木が邪魔していないのはM46だけ。。。
超地味な画像のみしか捕獲できませんでした。。

0001_stacked.jpg


今年は例年になく雪がぱらついてしまい、せっかくベランダでの撮影環境を整えたのですが室内チェックで休止状態です。。。

そのような状態でこの記事の情報を見つけてしまい、天気も残念な状態なので試しに作ってみることにしました。

部品は以下

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他に抵抗(330Ω☓3、50kΩ☓2)、配線用のケーブルやLEDなどは手持ちの部品で代用しました。

回路図はこちら(好感がもてる雑さです(笑))

スクリーンショット 2022-02-21 195413

Arduinoの書き込み設定は赤枠部分のように変更します。(ライブラリなどが不足した場合は追加します。わたしはTinygps+を追加しました。)


IMG_4389.jpg

ザ・空中配線(笑)


IMG_4390.jpg

箱に(むりやり)押し込み完成


スクリーンショット 2022-02-21

ドライバを起動して接続、無事繋がりました。


・・・が、しかし、GOTOをしてもKStarsのマウントコントローラーで操作してもホームポジションの北極から動きません。。。。(エラーも出ません)ドライバの設定などくまなくチェックして保存しましたが、状態は変わらずです。

これはドライバがダメなのか作成したインターフェイスがダメなのかどっちなんでしょう。。。(押し込んだ時に配線切れた?)
情報によるとスマホ用のSkyPotalでも動作するようなので試してみるか。。。(今日はパス)


追記
まいくろさんから頂いたコメントで74HC125に電源供給していないことに気づきました。
ESP32から3.3V電源を14ピンに入力したところ、無事動作しました。

まいくろさん、情報提供ありがとうございました。(感謝)

が、しかし、Celestron AUXドライバがドイツ式赤道儀の座標に対応していません。。。GOTOすると明後日の方向に移動します。。。。

SkyPotalなどでは問題なく使えますのでCelestron AUXドライバの対応マチですね。。。




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