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PlateSolving(画像による位置解析機能)の代表格であるAstrometry.netを調べていくうちに、この機能の研究機関での本来の使われ方が見えてきました。

それと同時にアマチュアでも研究者同様の環境も構築でき、用途に合わせて非常に便利に使えることがわかってきました。

キーとなるのはWCS(world coordinate system)と呼ばれる天文用の世界座標システムです。
実は世界中の天文台はこの座標システムを用いて観測データのデータベースを構築しています。

そしてそれらのデータ(使用するツールも)がWeb上に公開されています。

ここで重要なのは座標データ形式が同一である利点です。

・世界中の天文台の解析データを横断的に参照出来る。

・参照だけでなく重層的にレイヤリングしたデータベースなどを構築しやすい。(座標が同じなので)

・天文台の観測データからシミュレーションモデルなどを作ることも出来る。


他にもさまざまな活用が考えられますが、統一した座標で観測データが公開されていますので対応したアプリを用いれば私達アマチュアでも目的に合わせて利用が出来るということです。

アマチュアに役立ちそうな項目として(あくまで私の私見ですが)
・既存の天体画像をプラネタリウムアプリに縮尺、位置を合わせて表示できる

・天体画像内のあらゆる対象の情報確認(写真で対象を選択して調べることが出来る)

・天体画像内のあらゆる対象の天文台観測データの検索(写真で対象を選択して調べることが出来る)

・複数画像を座標に貼り付けて表示(代表的なのがGoogleSkyで使用されている全天カラー画像(DSS2))

・自動導入の天体観測機器を所有していれば画像による天体導入が可能(画像のどの位置にも)

・星座線、天体の注釈、詳細情報の参照など


これらの事が対応したアプリを用いれば画像上に情報表示したり、画像上の任意の天体をクリックするだけで情報取得が可能になります。
更に、SAMPという機能に対応したアプリを用いれば選択した天体座標を共有することが可能です。(どのデータベースでも同じ座標を調べることが出来る)

以下の事ができればかなり万能な利用が可能になります。

・様々な画像形式からPlateSolvingを用いて位置解析し、その情報(WCS情報)が追加されたFITSファイルで保存する機能Webサービスのnova.astrometry.net、ASTAP、CCDCiel、KStars(Ekos)で可能)

・プラネタリウムアプリとの連携が可能(CCDCiel(CielSkychartと連携)、KStars(Ekos機能で連携)

・天体観測機器との連携が可能(CCDCiel(CielSkychartと連携)、KStars(Ekos機能で連携)

・SAMP機能で座標情報の共有化が可能(Aladin、CCDCiel、SkyChart、TOPCATなど)

・座標と同期した複数画像の割付、複数データベースの一括検索が可能(Aladinで可能)

CCDCiel、SkyChart、Aladinの3つのアプリを使用すれば読み込みから書き出し、複数データベースの参照、天体機器を用いた撮影などかなり万能に使用できます。その上SAMP機能で選択した座標情報が連携してくれます。(自身が撮影したデータだけではなく、Webなどで拾ってきた天体画像でも利用可能です)

私が調べたところどのような画像でもPlateSolvingでの解析結果をWCS情報としてFITSヘッダに追加して保存出来るアプリが非常に少ない(CCDCiel、KStars、ASTAPのみ?他は確認できませんでした)ですが、これさえ出来れば上記の通り非常に便利に使うことができます。

更には以前はINDI環境のみでしか利用できなかった天体位置情報を参照出来るCCDシミュレーターがASCOM環境でも利用可能になったため、WCS情報付きのFITS画像を書き出せる完全なヴァーチャルテレスコープの構築も可能になります。

かなり簡単にびっくりするくらい沢山のことができるようになりますので、後日続編としてご紹介していこうと思います。


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