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今回PlateSolvingの特集を組むにあたって調べていく中、改めてAstorometry.netの豊富な機能、性能に驚かされました。

Windowsに移植されているAstorometry.net環境はエミュレーションの上古いので低速ですが、以前記載したオプション設定や、以下の方法である程度性能を向上できます。

・現在利用しているindexファイル4200系を全て削除し、5200系(0~6)+4100系(7~19)に置き換える。です。(処理用の画像をビニングやダウンサンプルで軽量化するのはどの環境でも有効(PlateSolvingが使えるアプリであれば設定項目にぜったいありますので必ず設定しておきましょう。))

もともと研究機関で使用されていたものが一般に降りて来る中、各OS環境への移植も進んだようですが、知る人は知っていることですが、Unix系(Linux、Macなど)とWindowsの通信環境が全く異なることからすんなりと移植することが出来ず、Windows環境にUnixエミュレーション環境を作り、その中で動作させる形を取ったようです。

代表的なものとしては

AnsvrAstro TortillaCygwinというUnixエミュレーションの中に組み込まれた形になっています。

利用者の多いAll Sky PlateSolverもエミュレーションですが、こちらはどのような構造になっているのかがわかりませんでした。

ちょっとおもしろいのが
・移植されたAstorometry.netのバージョンが全て同じ(0.38、2010年のもの)(助成金でも出たのか?)

・現在のバージョンもAstorometry.netは移植当時と同じバージョン(0.38、2010年製。。。)

Unix系のAstorometry.netは開発が進み、天体検出にSEPが使えたり、ノイズが多い画像でも高速に解析出来たりと別物のように優秀です。。。

最近またEAAでWindows環境も利用するようになったので、なんとかUnix系に近づけないか(特に解析速度)と過去にもあれこれ試しました。

そもそも論ですが、現在ではWindows謹製のエミュレーション環境もあるので、これにUbuntu(現在はマイクロソフトストアで配布されています)入れてAstorometry.netをインストールすれば使えるのではないかと思い、調べてみるとASTAPで利用できそうなことがわかりました。

早速試してみたところ、インストールはすんなりできてASTAPでも認識されているようでしたが、処理でエラーが出て使えません。。。。

Windowsだとこれ以上は無理かな、、と感じていましたが思わぬ形で処理速度を向上出来ることがわかりました。

WindowsのAstorometry.netアプリは全てindexファイルを4200系(2Massカタログ)を利用しています。
このカタログ、だいぶ古く広角領域で情報が不足していることからUnix系のユーザーは4100系(Tycho2カタログ)を追加して利用していました。(劇的にエラーが減ります。)

Astorometry.netのindexファイルは下二桁が0~19まであり、数字が大きいほど広角になります。
4200系は0~19まであるため、Unix系のユーザーは広角領域で精度が高い4100系(7~19まで)を重複利用していたわけです。

今回調べてわかったのですが、indexファイルも改良が進められており、現在では4200系の代わりに5200系(Gaia2カタログ)が利用されています。このカタログは0~6までしかないため、7~19までは4100系を追加する形になります。

ん。。。

ひょっとして、4200系外して、5200系+4100系にした方が精度良くなるし、解析も速くなるんじゃない?

試してみると大当たり4200系のカタログ使っていたときより確実に速く、解析の失敗もほぼなくなりました。(まあ、人間でもデザインがまとまった本の方が読みやすいですし、当たり前といえば当たり前ですが)

Windows環境だと新しいカタログをインストールするのにここからダウンロードして入れ替える手間がありますが、古いAstorometry.net環境でも確実に成果が出ます。(解析画像を軽くする(ビニング、ダウンサンプリング)のはどの環境でも基本になりますので忘れずに)

Windowsは使用するエミュレーターによってindexファイルが格納されている場所が異なります。
入れ替える場合はここをに記載されていますのでご確認ください。


追伸
・MacやLinux環境があればindexファイルのダウンロードは簡単に出来ます。(すでに4200系から5200系に切り替わっていますし、4100系もアプリ設定にあります。indexファイルは共通で使用可能なのでコピーすれば使えます。)

・Astorometry.net+SEPを最適化してライブラリにまとめたのがStellarSolver(INDI使いにはおなじみ)です。非常に高速でどんな画像でも解析してくれるため重宝していますが、実はWindows環境にすでに移植されています。(KStarsアプリ内に組み込み)が、しかし、INDIドライバに接続しないと使えません。(ASCOM環境での利用不可、そのため誰も移植されていることを知りません。。。。。)

・なんでこんなにOSの壁が高いんでしょうね?(理由は知っていますが、誰のためにもなっていないのが残念です。。。)

・N.I.N.Aだと以下のように変更しないと5200インデックスが認識されません。(AllSkyPlateSolverの仕様が古いため、エンジン部分を直接指定すれば使用することができます。)

2024-02-20-1

・AllSkyPlateSolver→ローカルプレートソルバーに変更
・AllSkyPlateSolver実行ファイルディレクトリを指定(CCDCielと同じ設定)
C:\Users\tstud\AppData\Local\Astrometry

→図のようにインデックスファイルが認識(少し時間がかかる)されれば完了。


AllSkyPlateSolver単体では使用しないようにしてください。(エンジン部分があれば不要です、というかこのアプリの設定だとエラーが増え、遅くなるのでエンジン部分のみ利用するほうが良いです。)




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