もう一つのディストリビューション INDIGO Sky
シングルボードコンピュータで天体機器制御用のディストリビューション(システムまで含めた操作環境)があるのはRaspberry Pi(3以上)のみになります。
他の環境では自身で環境を構築しなくてはならないため導入難易度があがります。
Raspberry Pi4が発売になり、Raspberry Pi3でボトルネックとなっていたメモリ容量、USB(2→3)、イーサネット(1Gbit)が解消され、天体機器制御といった複雑な処理もかなり快適に行える環境が整ってきました。
そんな中、いち早くRaspberry Pi4に対応したディストリビューションが現れました。(2019.7.4現在)
INDIGO SkyはINDIサーバ・ドライバを拡張したINDIGOサーバ・ドライバのディストリビューションです。
開発した会社はCloudMakersという、Mac用のINDIサーバ・ドライバ、INDI用アプリを制作していたところです。
LinuxのINDI環境を、Macに移植、Guiで簡単に構築できる素晴らしい製品でした。
初期の頃はこちらの製品を愛用していましたが、Mac用のKStarsがINDIサーバ・ドライバ、Astrometry.netサーバまで組み込んで移植されたため、こちらばかり使用するようになっていました。
INDIドライバの機能拡張版とも言えるINDIGOがその後登場しましたが、INDI環境から乗り換える必要性があるのか疑問があり、導入していませんでした。
INDI環境にはこちらや、こちらの記事で記載したような独特な癖(操作上の矛盾箇所)があります。
INDIGOサーバ・ドライバはそれらを払拭する目的で提案されたものです。
(対応機器一覧はこちら、INDIGOドライバはINDIドライバ互換なので、INDI対応アプリで使用できます。)
実際操作してみましたが、組込み用に特化したディストリビューションという印象を受けました。ドライバの扱いなどはWebブラウザからリモートで簡単に行なえます。
INDIサーバ・ドライバに見られるような操作系の癖はなく、使いやすいです。
対応している機器はINDIより少ないですが、動作検証は多くのドライバで行われているようです。
残念ながら私のEAA環境では、スカイエクスプローラー SE-AT100N架台+自作ダイレクトケーブル、自作MoonLiteフォーカサーが正常に動作しませんでしたが、これは特殊環境とも言えるので仕方ないかもしれません。
メーカー機器の動作確認はしっかり行われているようですので、用途が合えば非常に優れたディストリビューションだと感じました。
以下にブラウザの操作画面を掲載します。

サーバ・ドライバ制御画面
ドライバの選択、Wifi設定、シャットダウン、ドライバ更新(またはダウングレード)など

ドライバコントロールパネル
起動したドライバの設定、制御確認

カメラ制御画面
接続したカメラの制御、設定変更、フォーカサー、フィルターホイール制御

マウント制御画面
自動導入マウントの制御、ドーム制御、GPS接続時の緯度経度日時同期、ジョイスティックでのマウント操作など

オートガイド画面
ガイドカメラによるマウントのオートガイド制御
他にもマウントのアライメントドライバがあったりと、ブラウザ画面だけでもほぼ撮影に必要な操作はできてしまうようです。
PlateSolverは内蔵されていないようなので、そのような処理能力が必要なことはリモート操作するPCでという考え方なのでしょう。
ディストリビューション自体はブラックボックス化して、ブラウザ画面のみでLinuxのデスクトップ画面にふれることなく必要となる操作を行い、より複雑な操作が必要になった場合は、PCからお気に入りのINDI対応アプリでリモート制御といったコンセプトなのでしょう。
(個人的にはこれだけのことができるなら、PlateSolverは内蔵してほしかったですが)
Webブラウザでの操作も、PCでのドライバのリモートもわかりやすいと感じました。
興味ある方はお試しください。
他の環境では自身で環境を構築しなくてはならないため導入難易度があがります。
Raspberry Pi4が発売になり、Raspberry Pi3でボトルネックとなっていたメモリ容量、USB(2→3)、イーサネット(1Gbit)が解消され、天体機器制御といった複雑な処理もかなり快適に行える環境が整ってきました。
そんな中、いち早くRaspberry Pi4に対応したディストリビューションが現れました。(2019.7.4現在)
INDIGO SkyはINDIサーバ・ドライバを拡張したINDIGOサーバ・ドライバのディストリビューションです。
開発した会社はCloudMakersという、Mac用のINDIサーバ・ドライバ、INDI用アプリを制作していたところです。
LinuxのINDI環境を、Macに移植、Guiで簡単に構築できる素晴らしい製品でした。
初期の頃はこちらの製品を愛用していましたが、Mac用のKStarsがINDIサーバ・ドライバ、Astrometry.netサーバまで組み込んで移植されたため、こちらばかり使用するようになっていました。
INDIドライバの機能拡張版とも言えるINDIGOがその後登場しましたが、INDI環境から乗り換える必要性があるのか疑問があり、導入していませんでした。
INDI環境にはこちらや、こちらの記事で記載したような独特な癖(操作上の矛盾箇所)があります。
INDIGOサーバ・ドライバはそれらを払拭する目的で提案されたものです。
(対応機器一覧はこちら、INDIGOドライバはINDIドライバ互換なので、INDI対応アプリで使用できます。)
実際操作してみましたが、組込み用に特化したディストリビューションという印象を受けました。ドライバの扱いなどはWebブラウザからリモートで簡単に行なえます。
INDIサーバ・ドライバに見られるような操作系の癖はなく、使いやすいです。
対応している機器はINDIより少ないですが、動作検証は多くのドライバで行われているようです。
残念ながら私のEAA環境では、スカイエクスプローラー SE-AT100N架台+自作ダイレクトケーブル、自作MoonLiteフォーカサーが正常に動作しませんでしたが、これは特殊環境とも言えるので仕方ないかもしれません。
メーカー機器の動作確認はしっかり行われているようですので、用途が合えば非常に優れたディストリビューションだと感じました。
以下にブラウザの操作画面を掲載します。

サーバ・ドライバ制御画面
ドライバの選択、Wifi設定、シャットダウン、ドライバ更新(またはダウングレード)など

ドライバコントロールパネル
起動したドライバの設定、制御確認

カメラ制御画面
接続したカメラの制御、設定変更、フォーカサー、フィルターホイール制御

マウント制御画面
自動導入マウントの制御、ドーム制御、GPS接続時の緯度経度日時同期、ジョイスティックでのマウント操作など

オートガイド画面
ガイドカメラによるマウントのオートガイド制御
他にもマウントのアライメントドライバがあったりと、ブラウザ画面だけでもほぼ撮影に必要な操作はできてしまうようです。
PlateSolverは内蔵されていないようなので、そのような処理能力が必要なことはリモート操作するPCでという考え方なのでしょう。
ディストリビューション自体はブラックボックス化して、ブラウザ画面のみでLinuxのデスクトップ画面にふれることなく必要となる操作を行い、より複雑な操作が必要になった場合は、PCからお気に入りのINDI対応アプリでリモート制御といったコンセプトなのでしょう。
(個人的にはこれだけのことができるなら、PlateSolverは内蔵してほしかったですが)
Webブラウザでの操作も、PCでのドライバのリモートもわかりやすいと感じました。
興味ある方はお試しください。
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