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見たい対象で適した機材が異なる(その1)

観望などをおこなっていて、望遠鏡などの機材が欲しくなってきたとき、一体どれを選べば良いのかお悩みの方も多いと思います。

実は望遠鏡は口径、焦点距離によって得意な対象が異なります。
撮影を行うか否かによっても選定が変わってきます。

肉眼や、双眼鏡などで星見に慣れてから機材を検討するのがおすすめですが、まずは購入していろいろとおぼえていきたいと言う方もいらっしゃるでしょう。



ここでは、観望に焦点を絞り、機材選びの考慮点を説明します。



●架台について

・経緯台
 水平、垂直に動く架台です。手動・電動・自動導入タイプがあります。

・赤道儀
 地球の回転軸に合わせて動かせる架台です。こちらも手動・電動・自動導入タイプがあります。

天体観望に使用される架台は上記2種類に大別されます。
赤道儀は長期露光の天体撮影用とお考えください。

観望のみであれば経緯台のほうが簡単に扱うことができます。
入門向けの架台は経緯台になっているものが多いですが、安定感の良い架台が使用されているものでないと、ぶれて使い物になりません。

望遠鏡のみに目が行きがちですが、観望を快適に行うために最も重要な部分の一つです。

最初の一台としておすすめなのは現在であれば自動導入タイプの経緯台です。
観望から長期露光を必要としない月、惑星撮影まで対応できます。



●望遠鏡(鏡筒)について

市販されているものは大別して3種類あります。(こちらは後日記載します。)
倍率に目が行きがちですが、まずは以下のポイントを確認しましょう。

・口径と焦点距離
望遠鏡選びで非常に重要な要素になります。
口径が大きいと分解能、集光力が高くなり高倍率で対象を確認したときにも像が破綻しづらくなります。カタログで確認する場合は有効径と記載されています。(単位はmm)

焦点距離はその望遠鏡の主鏡(対物レンズ)が焦点を結ぶ距離になります。(単位はmm)
この距離が長いと低倍率は出しづらく、高倍率向けとなり、焦点距離が短い場合は低倍率向けになります。

焦点距離(mm)÷アイピースの焦点距離(mm)=倍率になります。

分解能・集光力も考慮して口径(cm)☓10倍程度がその機材に適した最大倍率と考えてください。



倍率ごとに適した対象を記載します。

・低倍率(20〜40倍程度)→散開星団、月、天の川流し、大きい星雲

・中倍率(60〜80倍程度)→星雲、月、球状星団、銀河

・高倍率(100倍以上)→惑星、月、球状星団、銀河、小さな星雲


口径が大きくなるほど焦点距離が長くなるため、結果として低倍率観望はしづらくなります。
逆に小口径の望遠鏡では分解能、集光力が低いため高倍率観望は難しくなります。

こちらの記事に記載したプラネタリウムソフトのシミュレーションも購入検討に役立ちます。

カタログを見るときには、これらのことも考慮してご検討ください。



望遠鏡の種類は後日記載します。







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