EkosでProfile Editorに登録されていないドライバを使用するには
INDIサーバ・ドライバはこちらの記事に掲載したように、サーバ側から立ち上がっているドライバの情報をxmlファイルでクライアントアプリに送信し、クライアントアプリ側でその情報を受け取り選択することで使うことができる仕様になっています。
このため、どのような独自に作成されたオリジナルドライバであってもINDIの仕様に沿っていれば、クライアントにドライバ情報が送信され、選択すれば使用できるのですがEkosに関してはこの部分にかなりローカルルールがありますので、通常のINDIサーバ・ドライバの挙動で読み取れなくなっています。
以下にINDIサーバ・ドライバに対してEkosのローカルルール部分を記載します。
1.ローカルサーバに関してはサーバ・ドライバの立ち上げ機能がある。(リモートサーバ立ち上げに関してはINDIWebマネージャーなどを併用が必要)
2.通常サーバから受け取るドライバ情報を読み取り選択するためのxmlファイルが内包されており、Profile Editorのリストに表示される。
3.Profile Editorのリストから最低でもCCDドライバなどを事前に選択していないとサーバに接続できない。(リストを空にしてサーバに接続できない。)
私自身も初期の頃、この部分の独自仕様に混乱しました。
通常のINDIクライアントはサーバと接続後、ドライバ情報をxmlで受け取り、そのドライバ情報を選択することでコントロールパネルにアクセスできるようになり、機器との接続、設定を行うという流れになります。
いわば、サーバから受け身の状態で接続されるため、サーバが起動しているドライバはどのようなものであっても表示、選択ができるわけです。(クライアントが対応していないと使用はできませんが。。例としてステラリウムや、SkyChartsはマウントドライバにしか対応していません。)
サーバの立ち上げ機能が内包されているのは良いのですが、ローカルサーバとリモートサーバの扱いが異なります。
その上、通常はサーバから受け取る(初回のみ、二回目以降はクライアントに保持される)xmlファイルがすでに内包されており、最初にそれをProfile Editorで選択する仕様になっています。
Ekos自体が開発元が配布するアプリであること、開発元がほとんど全てのサードパーティドライバを開発していること、さらには、通常のクライアントアプリとは異なり、複数機器の制御が行えることや、サーバ・ドライバの立ち上げ機能を内蔵していることからそのようにしたのかもしれませんが、仕様自体に矛盾があります。
Ekosはサーバ・ドライバの立ち上げ機能も兼任しているため、待受からの接続が仕様上とれません。
そうなるとタイトルにも記載したEkosでProfile Editorに登録されていないドライバを使用する方法が無くなってしまいます。
ほとんどのドライバは開発元が配布しているので、そのドライバを使用するのであれば、この仕様でも問題ありませんが、ご自身がカスタマイズしたドライバやINDIGOサーバ・ドライバを使用するとなるとEkosのProfile Editorでは設定できません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
サーバ側からドライバのxmlファイルを手動で抜き出し、KStarsに組み込むなどの方法もありますが、最も簡単な手順を記載しますので、お困りの方はお試しください。
前提条件として
1.サーバ・ドライバは事前に立ち上げて機器と接続しておくが必要です。(Ekosから立ち上げを行いません。)
INDIGOサーバであればWebブラウザからドライバの起動→接続が可能です。
カスタムドライバなどがインストールされているラズパイなどは、INDIWebマネージャーなどで立ち上げをしておいてください。
Ekos側で行うこととしては以下になります。
1.立ち上がっているサーバをリモートサーバとして設定(INDIGOサーバは、ローカルであってもリモートサーバとして設定します。)
2.Profile Editorでシミュレーションドライバを選択(CCDのものだけで大丈夫だと思います。)
上記の状態にして、Ekosで接続を行えばサーバで接続した機器のドライバが自動的に読み込まれます。
簡単に言えば、Ekosのローカルルールを逃れ、通常のINDIサーバ・ドライバ、クライアントアプリの関係と同じ状態を作り、待受状態から接続する設定です。
このようにすれば簡単にProfile Editorに登録されていないドライバを使用することができます。
Ekosにはこのようなローカルルールがいくつかあります。
本当はこのような混乱を招く仕様は改善してほしいのですが、原理を知っていれば逃れられますので、都度回避方法をご紹介していこうと思います。
このため、どのような独自に作成されたオリジナルドライバであってもINDIの仕様に沿っていれば、クライアントにドライバ情報が送信され、選択すれば使用できるのですがEkosに関してはこの部分にかなりローカルルールがありますので、通常のINDIサーバ・ドライバの挙動で読み取れなくなっています。
以下にINDIサーバ・ドライバに対してEkosのローカルルール部分を記載します。
1.ローカルサーバに関してはサーバ・ドライバの立ち上げ機能がある。(リモートサーバ立ち上げに関してはINDIWebマネージャーなどを併用が必要)
2.通常サーバから受け取るドライバ情報を読み取り選択するためのxmlファイルが内包されており、Profile Editorのリストに表示される。
3.Profile Editorのリストから最低でもCCDドライバなどを事前に選択していないとサーバに接続できない。(リストを空にしてサーバに接続できない。)
私自身も初期の頃、この部分の独自仕様に混乱しました。
通常のINDIクライアントはサーバと接続後、ドライバ情報をxmlで受け取り、そのドライバ情報を選択することでコントロールパネルにアクセスできるようになり、機器との接続、設定を行うという流れになります。
いわば、サーバから受け身の状態で接続されるため、サーバが起動しているドライバはどのようなものであっても表示、選択ができるわけです。(クライアントが対応していないと使用はできませんが。。例としてステラリウムや、SkyChartsはマウントドライバにしか対応していません。)
サーバの立ち上げ機能が内包されているのは良いのですが、ローカルサーバとリモートサーバの扱いが異なります。
その上、通常はサーバから受け取る(初回のみ、二回目以降はクライアントに保持される)xmlファイルがすでに内包されており、最初にそれをProfile Editorで選択する仕様になっています。
Ekos自体が開発元が配布するアプリであること、開発元がほとんど全てのサードパーティドライバを開発していること、さらには、通常のクライアントアプリとは異なり、複数機器の制御が行えることや、サーバ・ドライバの立ち上げ機能を内蔵していることからそのようにしたのかもしれませんが、仕様自体に矛盾があります。
Ekosはサーバ・ドライバの立ち上げ機能も兼任しているため、待受からの接続が仕様上とれません。
そうなるとタイトルにも記載したEkosでProfile Editorに登録されていないドライバを使用する方法が無くなってしまいます。
ほとんどのドライバは開発元が配布しているので、そのドライバを使用するのであれば、この仕様でも問題ありませんが、ご自身がカスタマイズしたドライバやINDIGOサーバ・ドライバを使用するとなるとEkosのProfile Editorでは設定できません。
ではどうすれば良いのでしょうか?
サーバ側からドライバのxmlファイルを手動で抜き出し、KStarsに組み込むなどの方法もありますが、最も簡単な手順を記載しますので、お困りの方はお試しください。
前提条件として
1.サーバ・ドライバは事前に立ち上げて機器と接続しておくが必要です。(Ekosから立ち上げを行いません。)
INDIGOサーバであればWebブラウザからドライバの起動→接続が可能です。
カスタムドライバなどがインストールされているラズパイなどは、INDIWebマネージャーなどで立ち上げをしておいてください。
Ekos側で行うこととしては以下になります。
1.立ち上がっているサーバをリモートサーバとして設定(INDIGOサーバは、ローカルであってもリモートサーバとして設定します。)
2.Profile Editorでシミュレーションドライバを選択(CCDのものだけで大丈夫だと思います。)
上記の状態にして、Ekosで接続を行えばサーバで接続した機器のドライバが自動的に読み込まれます。
簡単に言えば、Ekosのローカルルールを逃れ、通常のINDIサーバ・ドライバ、クライアントアプリの関係と同じ状態を作り、待受状態から接続する設定です。
このようにすれば簡単にProfile Editorに登録されていないドライバを使用することができます。
Ekosにはこのようなローカルルールがいくつかあります。
本当はこのような混乱を招く仕様は改善してほしいのですが、原理を知っていれば逃れられますので、都度回避方法をご紹介していこうと思います。
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