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Mac版CCDCielでPlateSolvingを使用する(ローカルAstrometryサーバ編)

この記事でMac版CCDCielでPlateSolvingが使えるか検証していましたが、ローカルAstrometry.net、ASTAPいずれにおいても動作する設定がわかりましたので記載します。
(Mac版CCDCielで使用できるSolverは上記2つになります。今回はローカルAstrometry.netの設定を記載します。)

私はMac版をよく使用していますが、CCDCielはLinux版、Windows版が揃ったクロスプラットフォームのソフトなのでソフトの設定などはほぼ共通です。

ちなみにこの記事から読み始めた方もいらっしゃると思いますのでPlateSolvingの概略から記載します。


PlateSolvingとは
撮影した天体画像を解析して、その画像の位置情報を算出する機能になります。
撮影画像を解析サーバ、視野角に合わせたインデックスファイルと呼ばれる天体の位置情報が記載された書類と照合・解析し、撮影画像の位置情報を算出します。

Macではネットワーク経由で上記を利用できるAstrometry.netサーバ、Macにそのサーバ機能をインストールしてネットワークを使用せずに解析が可能なAstrometry.netAstrometry.netとは別の方法で解析するASTAPというアプリを利用する方法があります。

今回はMacのみでPlateSolverを利用できるAstrometry.netの設定方法を記載します。



Astrometry.netの利用方法

1.CloudMakersよりMac用のAstrometry.netをダウンロード

2.ダウンロードしたDMGファイルを開き、アプリをApplicationsフォルダに移動

3.Applicationsフォルダを開きAstrometry.appを起動

4.アプリのメニューから Window→Show Index Managerを選択

153.jpg


5.Index Managerで必要なインデックスファイルをダウンロード
(ダウンロードするインデックスファイルはTycho2は全て、2Massカタログ(左側)はこのサイトで計算します。)

154.jpg

注意)インデックスファイルのダウンロードには時間がかかります。


6.Astrometry.netアプリを起動したあとCCDCielを起動


7.アプリケーションメニューから Edit→Preferences  を選択

155.jpg


8.ポッポアップウインドウが表示されるので、赤枠部分をクリックしてタブを移動し、 Astrometryタブを選択

156.jpg


9.下記ポップアップウインドウを設定

157.jpg

a. From telescope driverをチェック
b. Astrometry.Netラジオボタンを選択
c.オプション設定を以下設定に記載
-O --no-plots --no-verify --resort
d. Use custom scriptチェックボックスをチェック、テキストボックスに以下内容を記載
/Applications/CCDciel/scripts/astrometry-macos.sh
e. OKボタンを押し、アプリを終了→再度起動

上記でMac版CCDCielでローカルAstrometry.Net Plate Solvingが使用できます。

尚、5の部分のインデックスファイルですがオプション扱いのtycho2インデックスは全てダウンロードしておくことをおすすめします。
詳細な理由は不明ですが、体験的にこのカタログをインストールしてから解析の失敗が減りました。
海外のフォーラムでも同様の意見が出ていましたので、解析の成功率に関係すると思われます。

Plate Solvingは撮影した画像の任意の星をコントロールキー+クリックでフリップメニューを表示して行います。






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