NanoPi-M4で天体環境を構築するーその2・システム毎の留意点
NanoPi-M4で環境構築にあたって使用できるそれぞれのシステムでの留意点を記載します。
●Frendly DeskTop(64bit)-メーカー配布版
現状では一番無難な選択肢になります。
以下の制約があります。
・VNCで使用する場合の解像度の制限
設定変更などを行っても1366☓768以上は無理でした。
16ビットモードにすればそれ以上の解像度も扱えますが、Ciel Skycart、ステラリウムなどが使用できなくなります。
(24ビットモードでないと表示が出なかったりクラッシュしたりします。)
・システムのインストールメディアを最初に選択する必要がある
システムのインストール自体はeMMC、マイクロSDカードが使用できますが、最初にそのメディアに合わせたイメージファイルを選択する必要があります。
環境構築後マイクロSDカードからeMMCに変更といったことが出来ません。(システムファイルなどを調整すればできるかもしれませんが、デフォルトでドライブ変更のオプションはありません。)
制約事項としては以上になります。
メーカーが配布するLubuntu(32bit)も同様の制約になります。
若干Lubuntuの方が安定している印象があります。
これはおそらくARM系の64bitシステムのドライバが未だ完全に安定していないことが原因かもしれません。
(RaspberryPi4でも同様になると思います。)
●Armbian(64bit)-安定版・Bionic
独自に用意されたnand-sata-installコマンドを用いてマイクロSDカードにインストールされたシステムをeMMCなどに変更することが可能です。
名前の通りDebian系ですが、Ubuntu環境もあります。
INDI環境の構築ではリポジトリがUbuntu環境でないと用意されていないので必ずUbuntu(Bionic)を使用してください。
しかし、テスト環境から外れて安定に移行しましたが、天体環境で使用するにはまだ不十分な感じです。
以下に制約事項を記載します。
・VNCで使用する場合の解像度の制限
こちらもなぜか同様にVNCで使用する際の解像度制限があります。(仕様でしょうか??)
解像度はFrendly DeskTopと同じです。
・日本語環境をインストールしても日本語化されない
非常に悩みました。。
原因はロケールファイルのバグです。。(環境設定を行っても切り替わりません。)
以下のコマンド、ファイル修正で対応出来ます。
sudo nano /etc/default/locale
設定ファイルを以下に修正
LANG=ja_JP.UTF-8
LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8"
LC_TIME="ja_JP.UTF-8"
LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8"
LC_PAPER="ja_JP.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="ja_JP.UTF-8"
LC_NAME="ja_JP.UTF-8"
LC_ADDRESS="ja_JP.UTF-8"
LC_TELEPHONE="ja_JP.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="ja_JP.UTF-8"
LC_ALL=ja_JP.UTF-8
・現状ではindi-fullコマンドでのドライバインストールが出来ない→修正されました
開発者に修正依頼しましたが、以前は可能だったINDIドライバのインストールが依存関係の問題が出てindi-fullコマンドでのドライバインストールが出来なくなっています。(そのうち改善されると思いますが。。)→この記事を書いている間に修正されたようです(笑
・INDIWebマネージャーが自動起動しない
systemdのサービスファイルが適切に働いていません。
対処として
メニュー:設定→セッションと起動 を選択し、自動開始アプリケーションにINDIWebマネージャーを追加します。
コマンドは
indi-web -v
になります。
・一部のドライバがクラッシュします→修正されました
私の環境ではSkyWatcher-AltAZドライバがクラッシュして起動しません。(またおまえか。。)
こちらも開発者に連絡済みですので、しばらくしたら対処されるでしょう。。→この記事を書いているうちに修正されました(笑)私の使用する環境では問題無くなりました。
みなさんも不具合があったら開発者に連絡しましょう。
以上です。
以前は更に多くの不具合がありましたが、現状ではメーカー配布のシステムを使用すれば若干の規制を除いては快適に動作します。
Armbianはnand-sata-installコマンドを利用できるのが最大の魅力ですが、不具合がまだいくつかあります。
いずれにしても天体用のディストリビューションなどはありませんのでこちらのコマンドを用いて自身でソフトなどをインストールする必要があります。
Arm系(特に64Bit)は一筋縄ではいきませんね。。。
上記留意点など含め、ご自身でブラッシュアップ出来た方はぜひご連絡ください。
●Frendly DeskTop(64bit)-メーカー配布版
現状では一番無難な選択肢になります。
以下の制約があります。
・VNCで使用する場合の解像度の制限
設定変更などを行っても1366☓768以上は無理でした。
16ビットモードにすればそれ以上の解像度も扱えますが、Ciel Skycart、ステラリウムなどが使用できなくなります。
(24ビットモードでないと表示が出なかったりクラッシュしたりします。)
・システムのインストールメディアを最初に選択する必要がある
システムのインストール自体はeMMC、マイクロSDカードが使用できますが、最初にそのメディアに合わせたイメージファイルを選択する必要があります。
環境構築後マイクロSDカードからeMMCに変更といったことが出来ません。(システムファイルなどを調整すればできるかもしれませんが、デフォルトでドライブ変更のオプションはありません。)
制約事項としては以上になります。
メーカーが配布するLubuntu(32bit)も同様の制約になります。
若干Lubuntuの方が安定している印象があります。
これはおそらくARM系の64bitシステムのドライバが未だ完全に安定していないことが原因かもしれません。
(RaspberryPi4でも同様になると思います。)
●Armbian(64bit)-安定版・Bionic
独自に用意されたnand-sata-installコマンドを用いてマイクロSDカードにインストールされたシステムをeMMCなどに変更することが可能です。
名前の通りDebian系ですが、Ubuntu環境もあります。
INDI環境の構築ではリポジトリがUbuntu環境でないと用意されていないので必ずUbuntu(Bionic)を使用してください。
しかし、テスト環境から外れて安定に移行しましたが、天体環境で使用するにはまだ不十分な感じです。
以下に制約事項を記載します。
・VNCで使用する場合の解像度の制限
こちらもなぜか同様にVNCで使用する際の解像度制限があります。(仕様でしょうか??)
解像度はFrendly DeskTopと同じです。
・日本語環境をインストールしても日本語化されない
非常に悩みました。。
原因はロケールファイルのバグです。。(環境設定を行っても切り替わりません。)
以下のコマンド、ファイル修正で対応出来ます。
sudo nano /etc/default/locale
設定ファイルを以下に修正
LANG=ja_JP.UTF-8
LANGUAGE=ja_JP.UTF-8
LC_NUMERIC="ja_JP.UTF-8"
LC_TIME="ja_JP.UTF-8"
LC_MONETARY="ja_JP.UTF-8"
LC_PAPER="ja_JP.UTF-8"
LC_IDENTIFICATION="ja_JP.UTF-8"
LC_NAME="ja_JP.UTF-8"
LC_ADDRESS="ja_JP.UTF-8"
LC_TELEPHONE="ja_JP.UTF-8"
LC_MEASUREMENT="ja_JP.UTF-8"
LC_ALL=ja_JP.UTF-8
・現状ではindi-fullコマンドでのドライバインストールが出来ない→修正されました
開発者に修正依頼しましたが、以前は可能だったINDIドライバのインストールが依存関係の問題が出てindi-fullコマンドでのドライバインストールが出来なくなっています。(そのうち改善されると思いますが。。)→この記事を書いている間に修正されたようです(笑
・INDIWebマネージャーが自動起動しない
systemdのサービスファイルが適切に働いていません。
対処として
メニュー:設定→セッションと起動 を選択し、自動開始アプリケーションにINDIWebマネージャーを追加します。
コマンドは
indi-web -v
になります。
・一部のドライバがクラッシュします→修正されました
私の環境ではSkyWatcher-AltAZドライバがクラッシュして起動しません。(またおまえか。。)
こちらも開発者に連絡済みですので、しばらくしたら対処されるでしょう。。→この記事を書いているうちに修正されました(笑)私の使用する環境では問題無くなりました。
みなさんも不具合があったら開発者に連絡しましょう。
以上です。
以前は更に多くの不具合がありましたが、現状ではメーカー配布のシステムを使用すれば若干の規制を除いては快適に動作します。
Armbianはnand-sata-installコマンドを利用できるのが最大の魅力ですが、不具合がまだいくつかあります。
いずれにしても天体用のディストリビューションなどはありませんのでこちらのコマンドを用いて自身でソフトなどをインストールする必要があります。
Arm系(特に64Bit)は一筋縄ではいきませんね。。。
上記留意点など含め、ご自身でブラッシュアップ出来た方はぜひご連絡ください。
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