EkosでASTAPのSolverを試す。
2019.11.8にKStarsが3.37にアップデートされました。
今回の目玉はEkosがASTAPのSolverに対応したことでしょう。
シミュレーションで確認してみましたがいくつか注意点がありますので以下に記載します。
・画像ファイルは軽めに(ドライバ設定で)
・画像のSNを高く
・ASTAPのソフトディレクトリの初期値が異なる。
(usr/local/bin/astap→/opt/astap/astapに変更する。)
・ASTAP本体とG17インデックスファイルのインストールが必要。
(大きな星雲なども検索対象にする場合はHyperledaファイルも追加)
https://www.hnsky.org/astap.htm
Ekosで設定すれば、ASTAPを起動しなくても解析できます。
シミュレーションでのテストではAstrometry.netより成功率が低い状態でした。(シミュレーションドライバの画像のSNが悪いからでしょうか)
検索自体はかなり高速です。
NanoPi-M4でローカルAstrometry.netサーバでのSolverは4〜6秒くらいですが、その倍くらい早く感じました。
インデックスファイルも軽量なのでAstrometry.netとセットでインストールしておくと良いかもしれません。
解析に使用する画像の状態が良くないと解析できないなど癖はありそうですが、いずれにしても選択肢が増えたことはありがたいことです。
ライブスタッキングに関しては今回は見送られたのでしょうか。
使いやすい形で実装されることを期待します。
追伸
Solver共通の注意点ですが、解析に大きなファイルは必要ありません。
解析用にはドライバのコントロールパネルで画像のピクセル数を変更、EkosのアライメントモジュールのオプションからDownSampleを設定(2〜4)、ビニングを使用してSNを上げ、ファイルサイズを小さくすることが解析を高速化するコツになります。
この設定をきちんと行えばラズパイ3でも8〜10秒、NanoPi-M4では4〜6秒で解析が終了します。
Solverがうまくいかない、遅いなど問題がある方は上記設定をご確認ください。
追伸その2
Astrometry.netではかなり小さなファイル(640☓480)でも解析できますが(むしろ小さい方が快適に動きます。)ASTAPに関してはある程度のピクセル数が必要なようです。(推奨値1000〜3000ピクセル)
前回私が使用した環境ではAstrometry.net用にZWOASI120MCを2☓2ビニングしてダウンサンプルを2に設定していましたのでピクセル数が少なすぎたのかもしれません。
次回はASTAP用に設定を変更して試してみます。
追伸その3
シミュレーションドライバでチェックしたところ、やはりASTAPでSolverを成功させるには推奨値の1000〜3000ピクセル(縦方向)のピクセルが必要になるようです。
その値を下回る画像を用いるとエラーが頻発します。
私がEAAで使用するASI120MCはビニングをかけなくても1280☓960ピクセルしかありませんのでASTAP向きではないようです。
一眼デジカメや冷却天体カメラなどで大きなピクセルサイズの画像を用いている場合はAstrometry.netサーバより高速ですが、小さな画像には対応していないのでASI120MCのような惑星カメラで使用するのは難しそうです。
(カメラによって使い分けですね。。)
今回の目玉はEkosがASTAPのSolverに対応したことでしょう。
シミュレーションで確認してみましたがいくつか注意点がありますので以下に記載します。
・画像ファイルは軽めに(ドライバ設定で)
・画像のSNを高く
・ASTAPのソフトディレクトリの初期値が異なる。
(usr/local/bin/astap→/opt/astap/astapに変更する。)
・ASTAP本体とG17インデックスファイルのインストールが必要。
(大きな星雲なども検索対象にする場合はHyperledaファイルも追加)
https://www.hnsky.org/astap.htm
Ekosで設定すれば、ASTAPを起動しなくても解析できます。
シミュレーションでのテストではAstrometry.netより成功率が低い状態でした。(シミュレーションドライバの画像のSNが悪いからでしょうか)
検索自体はかなり高速です。
NanoPi-M4でローカルAstrometry.netサーバでのSolverは4〜6秒くらいですが、その倍くらい早く感じました。
インデックスファイルも軽量なのでAstrometry.netとセットでインストールしておくと良いかもしれません。
解析に使用する画像の状態が良くないと解析できないなど癖はありそうですが、いずれにしても選択肢が増えたことはありがたいことです。
ライブスタッキングに関しては今回は見送られたのでしょうか。
使いやすい形で実装されることを期待します。
追伸
Solver共通の注意点ですが、解析に大きなファイルは必要ありません。
解析用にはドライバのコントロールパネルで画像のピクセル数を変更、EkosのアライメントモジュールのオプションからDownSampleを設定(2〜4)、ビニングを使用してSNを上げ、ファイルサイズを小さくすることが解析を高速化するコツになります。
この設定をきちんと行えばラズパイ3でも8〜10秒、NanoPi-M4では4〜6秒で解析が終了します。
Solverがうまくいかない、遅いなど問題がある方は上記設定をご確認ください。
追伸その2
Astrometry.netではかなり小さなファイル(640☓480)でも解析できますが(むしろ小さい方が快適に動きます。)ASTAPに関してはある程度のピクセル数が必要なようです。(推奨値1000〜3000ピクセル)
前回私が使用した環境ではAstrometry.net用にZWOASI120MCを2☓2ビニングしてダウンサンプルを2に設定していましたのでピクセル数が少なすぎたのかもしれません。
次回はASTAP用に設定を変更して試してみます。
追伸その3
シミュレーションドライバでチェックしたところ、やはりASTAPでSolverを成功させるには推奨値の1000〜3000ピクセル(縦方向)のピクセルが必要になるようです。
その値を下回る画像を用いるとエラーが頻発します。
私がEAAで使用するASI120MCはビニングをかけなくても1280☓960ピクセルしかありませんのでASTAP向きではないようです。
一眼デジカメや冷却天体カメラなどで大きなピクセルサイズの画像を用いている場合はAstrometry.netサーバより高速ですが、小さな画像には対応していないのでASI120MCのような惑星カメラで使用するのは難しそうです。
(カメラによって使い分けですね。。)
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