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NanoPi-M4で天体環境を構築するーその3・Armbianにて環境構築(最終)

過去2回に分けてNanoPi-M4で天体環境を構築するための準備情報を記載しました。

最終回の今回はArmbianを用いて環境の構築までを記載します。

Armbianを選択した理由は以下になります。

・初期状態でSSHサーバがインストール済み(ターミナルからすぐに設定を開始できる)
・あとからeMMCなどを起動ディスクに変更できる。
・avahiがインストール済み(IPアドレスを固定しなくても〇〇○.localでアクセス可能(〇〇○は任意に設定)

・synapticがインストール済み(ソフトの追加が楽)
・armbian-configが便利(初期設定をかなり簡素化できる、起動ディスクの変更も行える)


上記の通り、インストール初期の準備が簡単であること、起動ディスクが変更できるなど、あとから潰しもききますのでArmbianを紹介します。


インストール前に準備するもの
・SDカード
まずはSDカードにシステムを構築します。Solverのインデックスファイルなどもありますので32GB位をご用意ください。

SDカードフォーマッター
SDカードの初期化用です。

OSイメージをUSBメモリやSDカードなどに書き込むツール
Etcherなど、Macの場合はイメージのバックアップにも対応したApplePi-Baker v2がおすすめ

ターミナルソフト
お好きなものを

システムイメージ
Bionicの方をダウンロードしてください。(BusterだとINDI関連のリポジトリがありません。)

SDカードリーダー・ライター
可能であればUSB3対応のものを(イメージファイルはサイズが大きいので。。)

ネット環境
設定の際は有線接続をおすすめします。

HDMIモニタ、キーボード、マウス
なくても構いませんが、初回の設定の際はあったほうが楽です。

上記準備ができたらSDカードにダウンロードしたシステムイメージファイルを書き込んでください。

1.HDMIモニタ、キーボード、マウス、LANケーブルをNanoPi-M4に接続し、SDカードを差し込んで電源を入れます。

2.ターミナルを開き、ID root  Pass 1234 でログインします。

3.使用するユーザー名を入力、パスワードを設定します。

4.システムの更新
sudo apt-get update
sudo apt-get upgrade

5.armbian-configを起動
sudo armbian-config

System -システムとセキュリティの設定
Network -有線、無線、ブルートゥース、アクセスポイント
Personal -タイムゾーン、言語、ホスト名
Software -システムおよびサードパーティ製のソフトウェアがインストールされます

上記英字部分の4項目が表示されますPersonal 、Software の項目を設定します。

Personal項目での設定
・TimeZoneの変更→Tokyo
・Localesの変更→日本語に(このままでは日本語化されません、この記事をお読みください。)
・KeyBord→日本語用に
・HostName→英文字で任意の名前をつけてください。(次回以降〇〇○.local(○○○は任意名前)でアクセスできます。

Software項目での設定
・Softy→Sambaのインストール
・RDPのインストール

上記設定が済んだらExitボタンを押して終了します。

6.システムの環境構築に必要なソフトを追加
sudo apt-get install x11vnc
sudo apt-get install gdebi
sudo apt-get install spacefm

7.登録したユーザー名をダイアルアウトグループに(シリアル通信を使用するために)
sudo gpasswd -a ユーザ名 dialout

8.ようやくINDI関連のインストール

sudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppa

sudo apt-get update

sudo apt-get install indi-full kstars-bleeding gsc

sudo add-apt-repository ppa:mutlaqja/libgphoto2

sudo apt-get update && sudo apt-get install libgphoto2

sudo apt-get install libgphoto2-6

sudo apt-get install astrometry.net

sudo apt-get install python3-pip

sudo -H pip3 install indiweb

sudo nano /etc/systemd/system/indiwebmanager.service


以下を記載

[Unit]
Description=INDI Web Manager
After=multi-user.target


[Service]
Type=idle
# MUST SET YOUR USERNAME HERE.
User=pi
ExecStart=/usr/local/bin/indi-web -v
Restart=always
RestartSec=5


[Install]
WantedBy=multi-user.target


上記コピペ、保存後
sudo chmod 644 /etc/systemd/system/indiwebmanager.service
sudo systemctl enable indiwebmanager.service
sudo systemctl daemon-reload
sudo systemctl status indiwebmanager.service


以上で初期の設定からINDIサーバ関連までをインストールできます。

インストールしたSambaサーバの設定は
sudo nano /etc/samba/smb.conf

で設定ファイルを変更します。


KStarsを日本語で使用したい場合はこの記事
EkosのアライメントモジュールでローカルSolverを使用したい場合はこの記事


PHD2など他にも追加したいソフトがある場合はこちらをご確認ください。

文章のみの味気ない記事ですが、上記順番に進めていけば環境構築できるはずです。
結構大変ですが興味ある方はチャレンジしてみてください。


追伸
2019.11.27現在、Armbianは新型のNanoPi M4V2には正式に対応していないようです。
現状では天体用にはNanoPi-M4のほうが無難です。


関連記事
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vncでkstarsが動かない

初めまして。
この記事を拝見し、NanoPi M4V2でINDI環境を構築しようとしています。
最初はFrendlyDesktop環境で作り、1回だけ実戦投入して稼働したのですが、M4V2のarmbianがリリースされたので、これに切り替えました。でも、kstarsが動いてくれません。それとarmbianだと画面の文字が小さくて見にくいので、再度FrendlyDesktopに戻して再構築しました。するとやはりkstersが動きません。いろいろやっている内にvnc接続ではkstarsが動かないことが分かりました。直結の画面では問題なく動きます。ちなみにターミナルでkstarsを起動してみると以下のエラーが出ます。これって関係ありますか。tightvncserverを使っています。

pi@nano:~$ kstars
Qt: XKEYBOARD extension not present on the X server.
The X11 connection broke: Unsupported extension used (code 2)
XIO: fatal IO error 11 (Resource temporarily unavailable) on X server ":1.0"
after 5 requests (5 known processed) with 0 events remaining.

30年前のunixの知識で悪戦苦闘中です。お助けください。

No title

yayoです。

自己レスです。
x11vncでmacから接続しました。直結の画面と同じ動作なのでkstarsも動きました。
ディスプレイの接続を外したらデスクトップサイズが小さくなってしまいます。またアンドロイドタブレットで接続できない状態です。この辺りの情報がありましたらよろしくお願いします。

Re: No title

yayoさん

はじめまして、T-Studioです。
tightVNCサーバにはデスクトップは表示されていますか?
文面からおそらくtightVNCビューアから別のデスクトップを呼び出しており、KStarsが表示されていないように思われます。
(デフォルトのデスクトップは0です。1のデスクトップを見ていませんか?)
192.168.1.○○:5900(または5800)でデフォルトのデスクトップを呼び出せます。

VNCサーバで苦労されるのであれば、以下をお試しください。
https://www.nomachine.com/

VNCとも共存できますし、とにかくインストール、設定などが簡単です。

Armbianをお使いであればターミナルから
sudo armbian-config →RDPをオンにすればリモートデスクトップサーバを起動できます。
(上記いずれもVNCと共存可能です。)

VNCなどリモートデスクトップ環境でディスプレイのサイズを変更するには環境により設定方法が異なってきます。
(仮想ディスプレイ扱いになるため、使用しているVNCサーバ、ディスプレイドライバで設定方法が異なります。)

最も一般的なのはサーバで画面サイズを変更する方法ですが、システムで仮想ディスプレイがどのように扱われているかにより
使用できない場合があります。(その場合はxrandrなどで解像度を追加します。)
ターミナルで vncserver :0 -geometory 1280x800 -depth 24
と入力して画面サイズが変わるかを確認→変わらない場合は仮想ディスプレイの追加・設定になります。

設定ファイルをいくつか変更することになるので少し面倒な作業になります。
最も簡単なのHDMIエミュレーターを使用することです。
www.amazon.co.jp/dp/B07SLHPYYQ

エミュレーターをHDMI端子に差し込んでおけば、モニタを接続したのと同様の環境になるため、システム設定のディスプレイ解像度から任意のサイズを選べるようになります。


No title

T-Studioさん

yayoです。
ご回答いただきありがとうございます。
確かに1のデスクトップを見ています。
でも0番のデスクトップには接続できません。

$ tightvncserver :1   ここで0を指定できません。
... パスワード設定など
$ vi .vnc/xstartup
... xstartupを編集
$ tightvncserver -kill :1
$ vncserver -geometry 1280x800

これでvncサーバーは起動します。
macから vnc://xxxx.local:5901で接続しています。
vnc://xxxx.local:5900は接続できません。

>tightVNCサーバにはデスクトップは表示されていますか?
mac上の画面共有の画面のことであればデスクトップは表示されています。
メニューからkstasを選んでも動きません。(見えない?)
ただしphd2は動きます。

Re: No title

yayoさん

tightvncserver ではディスプレイ番号1以降の番号しか設定できないようですね。
tightvncserverをお使いになりたいのであればx0vncserverをインストールすることで
0番のディスプレイを選択できるようになるようです。

おそらくKStarsは0番のディスプレイに表示されていると思います。

Armbianであれば前回のコメントに記載したxdpを起動、もしくはnomachineをお使いになる方が簡単ですよ。

いずれも全ての環境で操作できるビューアがあります。
nomachineは私がチェックした環境(Mac、Ubuntu、Debian、Win10、iOS、アンドロイド)いずれにおいてもトラブル無しです。

No title

yayoです。

tightvncserverは今回ギブアップしました。HDMI接続の0番には表示されていません。
Armbianに変更する前にnomachineをダウンロードして試しました。これ、すごいです。
アンドロイドでも動きました。このまま行きます。素晴らしい情報ありがとうございました。

Re: No title

yayoさん

nomachineで解決されたようでなによりです。
INDIサーバ・ドライバもこなれていないところはありますが、設定さえ終えればかなり安定した天体用の環境を構築できます。
このサイトに使い方など記載していますのでお時間あるときにご確認ください。
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