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ZWO社ASiairの考察

昨年ZWO社からINDIドライバを使用したASiairという機器が発売されました。
INDIドライバを搭載した初の市販製品ということで一部で話題になりましたが、あまり使用例などがサイトにあがっていません。

本体はRaspberryPi3+、電源アダプタ、ケーブルなどが付属して2万弱という価格がどうなのか?と感じている方が多いように思えます。

私はRaspberryPi3にKStars・EkosをインストールしてiPadからリモートで同様の操作をしていますが、ASiairの取説で確認したところ、できることは同様でもスマホやタブレットでリモート操作するのであればASiairのほうが操作がかなりしやすいのではないかと感じています。

KStars・EkosはPCでの操作を想定しているため、マウスの右クリック中心の操作体系になっておりVNCなどのリモート操作でタッチパネルから操作する場合お世辞にも使いやすいとは言えません。(アプリの設定などで大分改善はされますが)

対してASiairはフロントエンドとなる操作系がタブレットの専用アプリを使用するため、タッチパネルからの操作が行いやすくなっているようです。
(制御ソフトがスマホ側にあるため、KStars・Ekosよりも動きも軽快になるかと思います。)

価格の違いはこの専用アプリの有無と、INDIドライバとの最適化になるのではないかと思います。

KStars・Ekosですと使用するドライバの自由度はありますが、操作における不具合などは自身で調査する必要がありますし、場合によっては開発者とやり取りしながら解決(英語で)していかないといけません。

そして、タブレットでの操作はしづらいです。(設定などをして使いやすくしたとしても)

ASiairであれば、ZWO社のカメラを使用している方であれば、メーカーサイドでドライバとアプリの整合性は取られていると思います。
唯一の欠点は本体がRaspberryPi3+なので、USB2、ギガビットイーサなども速度に頭打ちがあることかと思います。

RaspberryPi3+は時刻の保持ができないため、SkySafari(Plus以上)と連動して時刻、緯度・経度を同期させる手法をとっていると思います。
逆を返せば快適な環境構築のためにはSkySafari(Plus以上)も必要になります。

KStars・Ekosでも同様の設定は可能ですが、設定が非常に煩雑です。)

タブレットでの操作性、ドライバとアプリのサポート費用として1万数千円を投資する価値があるか否かがポイントになるでしょう。

私はRaspberryPi3含め多くの環境でKStars・Ekosで環境をすでに構築してしまったので悩めるところですが、StellaMate同様ディストリビューションのみの販売がされるようでしたら購入したいです。(遠征先での操作がiPadでのリモート操作なので操作性向上や設定の簡素化はとてもありがたいです)



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