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Adobe® Director® 12販売終了

私が仕事を始めた頃、ちょうど世間ではマルチメディアブームと称して様々な媒体でCD-ROMが制作され、配布されていました。

Directorというソフトはキオスク(タッチパネルを用いたインタラクティブ端末)やCD-ROM制作のためのオーサリングソフトとして唯一の存在で、いくつが業務でも制作を行いました。(MacがOS標準で自動起動、シャットダウンのスケジューリングが可能なのもこの当時キオスク端末として使用されたことが大きいと思います。)

対話型のインターフェイス制作のみならず、映像のCGのテロップや簡単なアニメをDirectorで制作した記憶もあります。(業務用編集機にコマごとにダビングという気が遠くなるような作業でした。。。)

それから数年後、米国の軍事用ネットワークであるインターネットが開放されました。
本業はグラフィックデザインでしたが、時代の要請からマルチメディアコンテンツ制作、Webコンテンツの構築、システム考案に関わることができました。
(開放当初はモデムで接続する環境が多く、低速な通信環境で快適な情報提供をできるコンテンツの立案をしていたことを思いだします。)

インターネット開放当初はCD-ROMなどのクローズドコンテンツも頑張っていたのですが、わずか数年でインターネットにとって変わりました。

Directorは最初に勤めた映像会社、その後勤めたデザイン制作会社の両方で使用した思い出深いアプリです。

MacromediaからAdobeに変わってどうなるか?と思っていましたが、ついに販売終了の知らせが。。。

今でも便利に使える(インターフェイスの開発やキオスク的な操作環境の構築など)場面は多々あると思うのですが、時代の流れには勝てなかったのでしょう。

天体撮影なども殆どがPC使用のデジタル環境になっています。
このサイトで紹介しているINDIサーバ・ドライバは初期の段階からネットワーク対応(むしろネットワーク環境を利用した天体撮影環境)です。

現在の天体撮影環境は先に挙げたディレクターのようなクローズド制御ですが、時代とともにネットワーク制御に変化していくかもしれません。

ディレクターの販売終了は残念ですが、新しい優れた環境の誕生を楽しみにしたいと思います。
(天体にも利用できれば最高ですね。INDIもその素質があると思いますが、問題はユーザビリティの向上でしょう。)


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