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晴れたので一眼デジカメEAAのリベンジ→Solver研究に

今年に入って初めての快晴、いつもは夜に雲が出ますが(笑)本日は晴れています。

と、いうわけで前回消化不良で終わった一眼デジカメを用いたEAA(電視観望)に再挑戦しました。
いつもの広場設置して、前回の設定でSolverを試みますが、なかなか成功しません。

そうするうちに、画面の星が見えなくなっています。。。
部屋から出て空を確認すると快晴。
???しょうがないので機材を設置した広場まで行くと。。。

0292.jpg

凍ってます。。

レンズ前面のフィルターにも盛大に霜が降りています。。(こりゃ見えないわ)
150メートル離れた部屋に持ち帰り、フィルターの霜を取り除き再度設置。

やはりSolverが成功しません。

本腰を入れて設定を確認していきます。

しかし、5分もしないうちにまたフィルターに霜
(今晩はこの霜との戦いになりました。。)

5分毎に150m先の広場を往復しながら(なんのためのリモートでしょう。。)Solver不調の原因を探っていきます。
数往復した後、原因がわかりました。

前回同様デジカメの設定はJpeg・Smallにしたのですが、ドライバのコントロールパネルにデジカメのピクセル数の設定箇所が2箇所(以前は一つimage Settingタブとあと一つは失念)、Ekosのキャプチャモジュールにも1箇所(中段左)あり、ドライバの設定を保存してもEkos側が切り替わらずこの3箇所のピクセル設定を手動で入力して合わせる必要がありました。

ピクセルサイズをCMOSのデフォルトサイズ(5184☓3456)でも確認しました。
諸々設定を調整する中で、一眼デジカメに適した設定が見えてきました。

EkosではAstrometry.netとASTAPがローカルSolverとして使用できますが、この両者でも設定が異なります。

以下に記載します。

●一眼デジカメでのローカルAstrometry.netの設定
(コントロールパネルの設定はその都度必ず保存してください。)

・ファイル形式はJpeg、Nomalに(ノーマルであれば最大のピクセル数でも影響なし)
・コントロールパネル2箇所、Ekosのキャプチャモジュールのピクセル数設定箇所のピクセルサイズを全て揃える
・Ekosキャプチャモジュールの画像変換形式はFitsよりネイティブのほうが若干速い
・Ekosアライメントモジュールのオプションボタン→Solver Optionタブをクリック→DownSampleの数字をSmallJpegの場合は2、最大サイズの場合は4に設定する。(下図赤枠部分)


0293.jpg

上記のように設定を整えれば、転送1秒程度→解析3〜4秒で一眼デジカメでもSolverが完了します。
最大のピクセルサイズであってもJpegノーマルの設定であれば転送は約1秒で済みますので快適です。
解析時に非常に重要になる要素はダウンサンプルです。
画面サイズが最大のときには4、SmallJpegなどピクセルサイズが少ないときには2〜4に設定することでアライメントモジュールの解析のみ画像を自動的にリサイズして計算します。

一眼デジカメは高速な画像処理エンジンがあり、バッファメモリを利用できます。転送はUSB2なので遅いですが、画像処理エンジンとバッファを利用できるJpegファイルで処理を行うことで転送が高速になります。
(天体カメラの場合は転送を高速にするためにはビニングが非常に有効だと考えられます。)
ローカルAstrometry.netを用いたアライメントモジュールの解析にはダウンサンプルを用いてピクセルサイズを減らすことがポイントです。

デジカメの最大ピクセルの場合はダウンサンプルを4、SmallJpegなどでピクセルサイズが少ないときでもダウンサンプルを2〜4に設定することで、事前にリサイズしてから計算しますので処理速度が向上します。
それでも解析に時間がかかってうまくいかない場合は上図の青枠部分をクリックして座標を合わせてみましょう。これでうまくいくはずです。

(天体カメラは画像処理エンジンが無いので、ビニングとダウンサンプル両方を設定しましょう。)


●一眼デジカメでのASTAPSolverの設定
(コントロールパネルの設定はその都度必ず保存してください。)

・コントロールパネルで縦1000ピクセル以上のサイズ(1500〜2000程度が成功率が高い)に画像を設定
・ファイル形式はJpegに(ノーマルが転送速度の観点からおすすめ)
・Ekosアライメントモジュール→オプションボタン→ASTAPタブ→ダウンサンプルは画像のサイズが縦1000ピクセル以上になる範囲で設定(0〜2)


ASTAPを用いたSolverはローカルAstrometry.netと設定がかなり異なります。
ローカルAstrometry.netは画像サイズを小さくするほど解析が速くなりますが、ASTAPは縦方向で1000ピクセルほど確保しないとエラーになります。
ローカルAstrometry.netと比較しても処理する画像の質がシビアに求められます。(ノイズが多かったり、フォーカスが外れすぎているとエラーが出ます。)

よって、一眼デジカメの場合はピクセルサイズは最大、Jpegノーマルにしてダウンサンプルを無しか、2にして運用するのが安定するようです。

上記のように設定すれば、シングルボードコンピュータ(私の場合はNanoPi-M4)のみを使用してSolverを行っても、画像の転送を含めても6〜8秒以内に解析が終了します。

レンズフィルターに霜が降りるので上記解析に大分時間を取られてしまいましたが、なんとかASTAPのライブスタッキングまで試すことができました。


0294.jpg

しかし、ASTAPはSolver同様画像のクオリティに非常にシビアです。
撮影画像の内数枚しかスタックしてくれません。(カメラレンズのモーターフォーカスがドライバから制御できなかったのも原因)
Solverの設定に手こずったため、フルピクセル・Jpegノーマルの設定のままでしたので、画像サイズが大きくスタッキング処理に非常に時間がかかりました。(その割にはスタッキング枚数が少ないしょぼい絵に。。。)

一眼デジカメを使用したEAAは労力の割には得られる効果は低く感じました。
(Jpegスモールで運用すれば違うかもしれませんが)

結論
・一眼デジカメのSolverにはJpeg形式、ダウンサンプルを忘れずに
・ピクセル数の設定をしっかり確認、設定、保存まですること(箇所がコントロールパネルで2箇所、Ekosキャプチャモジュールに1箇所)
・ASTAPはSolver、ライブスタッキング共画像クオリティが必要
・氷点下環境でEAAを行う場合は機材の霜対策が必要
・INDIドライバはバージョンが上がるたびに設定項目が増え、その都度設定を保存しないとエラーが出る可能性が高い。重複項目もあるため、使用するには事前確認が重要。
・氷点下環境でリモートでの動作確認は著しく効率が悪い(霜との戦い)



以上です。。


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部活(笑)

>5分毎に150m先の広場を往復しながら(なんのためのリモートでしょう。。)
コーヒーブレイク中だったので、鼻からコーヒーが出そうになりました。
でも、これじゃ、高校の部活状態ですよね。家は100m位ですが、歩くのも面倒な位の距離だと思ってます。

貴重な、設定値、教えていただきました。ありがとうございました。
それにしても、レンズカメラ、霧氷だか樹氷状態ですけど、大丈夫でしたか。
FANを回して、そよ風を吹き掛けるだけでも違うと思いますが。
今夜も、GPVと意見が合いません。(笑)

No title

こんにちは!

INDI関連はなかなかコメントができなくて、いつも見ているばかりでした^^;
が、別の方の記事にINDI環境で対応カメラリストにPENTAXの記載があり、俄然興味が出てきてしまいました^^;

これを理由にして、ラズパイ4を買うのも良いかな^^なんて思ったりして、楽しみになってきました。

霜対策は巻き付けるタイプのヒーターが一番お手軽かもしれないですね。自作も簡単ですし。

私も昨晩は久しぶりの撮影に行ったのですが、撮影地から自宅をリモートしようかな?なんて意味の無い事を考えたりしていました^^;

Re: 部活(笑)

オヤジさん

今年初めての快晴の夜だったのに、設定チェックと寒中霜取り行脚に終わりました。(笑)
しかし、一眼デジカメくらいの画素数になると(高画素数の天体カメラもでしょうが)Solver使用するとき、ドライバやEkosの設定が非常にシビアですね。(以前デジカメで撮影していたときにはまだSolverあまり使ってなかったので、今回でかなりデータは取れました。(苦笑))
計算に時間がかかるとか、エラーが出て使えないとおっしゃる方がいる原因がよくわかりました。。。
(設定が固まるまではエラー出まくりでした)
この辺が設定無しに簡単に使用できたら、便利なツールとして皆さんにおすすめできるんですけどね。。
(ドライバ周りが散らかりすぎです。。)

しかし、レンズフィルターの威力は絶大です。
レンズは全く凍結しませんでしたよ。
氷点下の中、リチウムイオンバッテリーも3時間☓2(前回もあわせて)の使用で一目盛り減少のみでした。

Re: No title

やまぎりさん

こんにちは
ヒーター確かに必要かもしれませんね。(バッテリーの電力との戦いですが。。)
INDIのデジカメ用のドライバはGPhoto2を開発者がカスタマイズしたものですので機能がどこまで対応しているかですね。
こちらでチェックできるといいのですが、INDIドライバは仕様上、機器が接続されていないとドライバのパラメータが出てこないので持っていない機材は確認できません。。。
(シャッター切れるくらい?ライブビューまで使えるのかな?(なかなか情報がありません。。))

ラズパイ4は本格的に運用するならUSBブートに対応してからのほうが良いかもしれません。
天体制御用に使用するのであればGPSモジュールか、RTCモジュールも同時に購入したほうがいいですよ。
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