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入門用の理想の天体観望・撮影支援環境を考える。ーその3

※この記事で掲載された内容に合わせてまとめたディストリビューションを配布しました。
今後使い方などこちらに掲載していきます。

その2の記事に記載した機材構成でどのようなことが出来るのかをまとめます。

見た目玩具風ですが(笑)驚くほど簡単に自由な方法で目的の天体を導入できる環境が整います。


●面倒なアライメント操作が非常に簡単になる(天体導入が非常に容易)
通常自動導入架台はアライメントと呼ばれる操作が必要になります。
架台をホームポジション(初期設定となる方向)に向けて、ハンドルコントローラに緯度、軽度、時刻を入力し、ハンドルコントローラが指定した天体をファインダーなどで自力で導入して、望遠鏡でも中心に見えるようにする、という面倒な工程を数度行う必要があります。

はっきりいってこの工程は非常に面倒です。
ハンドルコントローラが指定する天体はマイナーなものばかりですし、複数のアライメント地点が非常に離れているため、初心者の方は一体どこに動かしたら良いのかわからなくなってしまいます。。
なんとかアライメントが取れたとしても、他の天体を導入したときにど真ん中に導入されるわけではありません。
ずれていた場合はまたハンドルコントローラで微調整する必要があります。

しかし、ここで提案する組み合わせを用いれば、この工程が劇的に楽になります。

ホームポジションに設置して、シングルボードコンピュータのアプリを立ち上げ、ドライバを起動して接続されれば、
プラネタリウムの星図上に望遠鏡の位置が表示されています。
緯度、軽度、時刻も自動的にプラネタリウムソフトと同期します。

面倒なアライメント基準星の導入も必要ありません。
架台をモーターや、クランプを緩めて手動で適当な位置に動かし、EkosのPlateSolverボタンを押せば、数秒で自動的に電子ファインダーで撮影した画像を基に位置解析→星図上に撮影した画像の位置が枠で表示され、正確な位置情報が架台と同期します。


この工程を2〜3度繰り返せば自動的にアライメントが終了していますので、その後は星図から目的の天体を選んで導入すれば天体が導入できます。
(上記の操作を行わなくてもある程度は星図とのマッチングがドライバ接続時に取れていますが、数箇所異なる場所でPlate Solverを行えばラズパイ4が自動的にアライメントしてくれますので自動導入の精度が上がります。)

目的の天体がわからなかったり、ずれて導入されるようであればEkosのPlateSolverボタンを押すだけで再度解析→星図に正確な位置表示→架台が正確な位置情報に更新されます。

その2で記載した架台はエンコーダを内蔵していますので、クランプを緩めて手動で操作しても星図に鏡筒の位置が正確に表示されます。

星図から目的の天体を選んで導入しようが、適当に架台を動かして導入しようが自由な方法で目的の天体を導入できます。

たとえ、星図との位置表示がずれたとしても、PlateSolverボタンを押すだけで、架台、星図表示とも正確な位置に同期してくれます。

●複数のプラネタリウムソフトを連動して操作出来る。
ラズパイ4にインストールされているKStarsですべての動作を行うことも可能ですし、スマホ用のSkySafari(Plus以上)と連動して操作することも可能です。
PlateSolverなどの解析はKStarsのEkosで、望遠鏡操作や、天体の検索・導入はSkySafari(Plus以上)でといった使い方が可能です。
このように連携して使用しても架台の位置情報は常に同期していますので、非常に快適に操作できます。

●WIFIに対応していない一眼デジカメのリモート操作が可能になる。
複数の方法で一眼デジカメのリモート操作が可能になります。
スマホアプリのqDslrDashboardを購入すれば、ラズパイ4をハブにして対応した一眼デジカメのフルリモート制御か可能になります。

●スマホ、タブレット、PCなど好みの環境でラズパイ4を操作できる。
複数のリモートデスクトップサーバを組み込んであるのでお好みの操作環境ででラズパイ4のデスクトップを操作できます。組み合わせれば複数の画面表示で操作することも可能です。

組み込まれているリモートデスクトップサーバは以下
・VNC
・リモートデスクトップ
・NoMachine


●EAA(電子観望)が可能
望遠鏡の眼視だけでなく、電子ファインダーを用いたEAA(電子観望)も可能です。
電子ファインダーの視野は双眼鏡や光学ファインダーと同程度なので、双眼鏡での観望時にも天体の導入や、確認(電子ファインダーの方が暗い星まで見えます。)に役立てることができます。
上記のように、プラネタリウムソフトの星図、電子ファインダーの映像と天体の位置やどのような天体なのかを確認しやすい環境が整っているため双眼鏡での観望や、肉眼での天体位置の確認にも役立てることができます。

●星景、オートガイド、惑星など様々な撮影方法が可能
ラズパイ4にインストールされているソフトを使用すれば様々な撮影方法による天体撮影が可能になります。
最初が経緯台モードで簡単な撮影からはじめて、ウェッジなどを用いて経緯台を赤道儀化して長時間露光の撮影などを行うことも可能になります。

だいたいこんなところでしょうか、初心者にとってもっとも壁になる天体導入の敷居が大幅に下がります。撮影環境やリモート操作環境も完備しているので慣れればハンドルコントローラなどを用いる操作より圧倒的に簡単です。

一番快適なのはPlateSolverで常に正確な位置情報を同期出来ること、エンコーダが架台に内蔵されているのでクランプを緩めて手動で操作してもいいし、モーターを使用して自動導入をおこなっても位置情報が常にプラネタリウムソフトと同期しているので操作の自由度が高く、今何処を見ているのかが視覚的に確認しやすいことです。

どうでしょう、これだけ環境が整えば天体観望や撮影がしやすくなると思いませんか?

ラズパイ4のディストリビューション(コピーすれば必要な環境が全部入りで動作するファイル)や操作方は、後日新たに項目を設けて説明しようと思います。

興味ある方は是非挑戦してみてください。

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