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Astroberry-J-その4 観望での操作手順

現在は新ディストリビューション移行のため配布を停止しました。
継続してご使用になられている方の参考資料として記事を残しますのでご了解ください。


今までに記載した準備が完了したら、いよいよこの環境で観望を行いたいと思います。

設定にかかった手間と比較すると使い方は拍子抜けするほど簡単です。

いくつか留意点もありますので記載します。

●マウントドライバに既知のバグがあります。
・パーク機能※の設定が反映されない、マウントコントローラーでパークオフしないと架台の操作ができないが、オフにすると動き出す。→マウントコントローラーのストップボタンを押すことで回避。
・マウントドライバがGPS情報の時刻を取得しない。→KStarsから緯度経度、時刻情報を取得するので今回の環境では関係なく使用できる。

上記は操作手順で回避できますので以下の手順に沿って操作してください。

●操作手順
1.架台の水平をチェックし、鏡筒をホームポジション(北極)に向けクランプを固定する。
架台に付属の水準器を使用して大まかに水平を出します。その後、北極星が見える場所であれば大まかに鏡筒を北極星位置に動かし、クランプで固定します。
北極星が見えないベランダなどで使用する場合は、スマホのアプリなどを使用して北方向に向け、架台の緯度目盛りを利用して北極星と同じ高度にします。(KStarsで設定した緯度に合わせてください。日本の場合大体33〜40度位の数字が緯度になります。)

0320.jpg

これが、ホームポジション(初期値)になります。ホームポジションの設置は厳密にしなくても大丈夫です。
水準器で架台の水平を出し、北極星が見えれば望遠鏡を北極方向に向ける程度、北極星が見えない環境であればスマホアプリのコンパスで北を調べ、望遠鏡を北向きにして架台の目盛りを使用して緯度の高さまで鏡筒を傾ければ問題ありません。

2.機器類を接続し、電源を入れます。
・架台のコントローラー端子(RJ12)にSynScanUABアダブタを差し、USBケーブルをラズパイ4のUSBに差します。
・電子ファインダーの天体カメラにUSBケーブルを差し、ラズパイ4のUSBに差します。
・架台とラズパイの電源はポータブルバッテリーから補給します。ラズパイ4への電源補給は最後に行います。
これらの接続が終わったら、マウントのスイッチをオンにしてラズパイ4に電源を補給しましょう。

3.スマホでラズパイ4のWIFIにアクセス
QRコードのアドレスにアクセスし、時刻取得→INDI Web Managerでサーバ・ドライバの起動→リモートデスクトップ接続を行い、KStarsを起動。

4.KStarsを起動→システム時刻、KStarsの緯度経度、日時をチェック
リモートデスクトップ接続を行い、KStarsを起動→Ekosアイコンをクリックします。
その際、システム時計、KStarsの緯度経度、日時も確認します。

0307.jpg

5.Ekosでドライバ起動
下図3をクリックします。(設定変更は1,2、ドライバを終了する際は緑枠→3)
※現在配布のディストリビューションはINDIWebマネージャーでドライバを起動→Ekosでモジュール起動(3のボタン)で使えるよう設定済みです。

0308.jpg

6.ドライバコントロールパネルで接続チェック、マウントに緯度経度時刻が設定されているかチェック

0321.jpg
0332.jpg
マウントドライバ確認箇所
重要:マウントドライバの緯度経度日時は必ずチェックする。


0333.jpg
天体カメラドライバ確認箇所

7.Ekosマウントモジュールを選択→緑枠部分電子ファインダーの情報を確認→マウントコントローラーを表示

0334.jpg
(マウントモジュールは赤枠三脚のアイコンです。)

7.1."UNPARK"ボタンをクリック→2.すぐに”STOP”ボタンをクリック(バグ回避)

0335.jpg
"UNPARK"ボタンを押さないと操作できないのに、押すと架台が動き出す既知のバグです。すぐに”STOP”ボタンを押して回避してください。


8.そのままマウントコントローラーで東方向に適当に移動
0336.jpg
星を選ぶ必要はありません、マウントコントローラー赤枠部分を適当に押し、東側方向の星の見える場所に望遠鏡を移動してください。(クランプを緩めての操作でもOK)


9.Ekosアライメントモジュールで"Capture & Solve"ボタンをクリック

0337.jpg

"Capture & Solve"ボタンを押すと自動的にキャプチャ→天体位置解析→解決後架台と位置同期→アライメントポイントの自動追加が行われます。

EkosのPlate Solver機能(画像による天体位置解析)は非常に早くキャプチャから解析終了まで5〜6秒で動作します。

解析終了後にはKStarsの星図にも電子ファインダーの視野で位置表示(白枠)されますので星図上での照らし合わせが簡単です。


8、9を再度繰り返しアライメントを完了→あとは自動導入で目的天体を導入
自動導入機をご存知の方は目からウロコのアライメント方法でしょう。
架台を適当に動かして"Capture & Solve"ボタンを押すだけで架台位置の同期→アライメントポイントが追加されてアライメントが終了します。

自動導入方法も星図から目的の天体を右クリック→表示されるメニューからマウントドライバ名を選択→GOTOの手順でも可能ですし、スマホなどでの操作ならこちらのページに記載したWhat's & Interesting..機能を使えば星図をクリックするだけで目的天体が真ん中に移動→右側に天体詳細情報が表示→Slew TerescopeをクリックでGOTOができます。

確認箇所も併記したため、長文になりましたが、慣れれば数分の操作でアライメントが完了し自動導入が可能です。更にこの状態でクランプを緩めて手動操作も可能です。(星図の望遠鏡マークが現在の望遠鏡の位置を表示してくれます。

見ている場所が目的の天体なのか不安な場合は再度"Capture & Solve"ボタンを押して解析すれば、架台位置の同期、アライメントポイントの追加、指定した目的の天体とズレがあった場合には自動で中心に移動します。

至れり尽くせりに便利なので是非使い方をおぼえてください。

(尚、上図の黄色枠部分は念の為の確認部分です(設定されているはずです)上からSync、BIN2x2、Astronet、Offlineになっていれば正解です。なっていない場合は直してください。緑枠部分はSolverの進行確認部分です。チェックマークが付けばSolver成功です。)

見たい天体を登録する機能はこちら

いろいろな天体を見てみたくなったら、季節ごとのおすすめ天体の情報などはこちらに記載しています。

スターパーティーのオーナーさんが双眼鏡で楽しめる天体をまとめ、独自のカタログとして紹介しています。
実観測に基づく見どころ案内として素晴らしい内容ですので、ぜひご確認ください。

SE−AT100N鏡筒は短焦点なので低倍率観望にも力を発揮します。上記双眼鏡用の対象はこの望遠鏡でも楽しめる内容になるかと思います。

快適な観望環境で星空をお楽しみください。



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kibikibi動きます

TーStudioさん

お蔭様で、SDカードの全領域も使えるようになり、部屋にAZ-GTiを置いてFS60CB+OAG.で仮のテストをしました。
やはり、Diskfullだったので、動作も遅かったのですかね。(笑)
不思議で仕方ないのですが、前々からubuntu/INDIをリモートで使った事が何度かあったのですが、遅くて短気なオヤジには辛かったです。
先ほど、VNCでも繋いでみましたがLANケーブル接続と見た目全然変わりませんね。
OS.が、SDカードに入ってるので突然昇天することは、理解した上で、自分の環境が出来上がったら、数枚、バックアップを作って置く予定です。
こんなチッコイastroberry-Jですが、C11でも短焦点の鏡筒でもコントロールできるのは素晴らしいですね。
プチ遠征は、これに成りそうです。(笑)
ありがとうございました。

#追伸
ろんろんさんにも、感謝いたします。
ありがとうございました。

最初の北極星合わせ

TーStudioさん

大変参考になります。ありがとうございます。
今課題をAZ-GTiとSE-AT100Nのどっちにしようか悩んでいます。
とりあえず10cmニュートンがついてAZより安いので、SE-AT100Nにしようかな、と思っていますが、架台の出来とかどうでしょう?

最初にざっくり北極星の方向に望遠鏡を向けていますが、これをやらないとどんな挙動になりますでしょうか?
おそらく最初のPlate Solveで検索範囲に撮影した星がなくて失敗する(=検索範囲を全部にすると見つかってあとはうまくいくが時間がかかる)って挙動かな、と予想していますがどうでしょうか?

Re: kibikibi動きます

オヤジさん

オヤジさんのブロクにも記載しましたが、現状ラズパイ4はUSBブートやSSD、EMMCからシステムを起動できない状態なので、天体カメラで大きなファイルと大量に転送すると、MicroSDカードの処理が追いつかなくなる可能性があります。(システムと画像ファイル受信両方で使う形になりますので。。)
私が提案したようなライトな使用法か、USB3の外付けSSDを画像ファイルの記憶媒体にして、SMBの共有領域として追加すればこの問題を回避できます。

Re: 最初の北極星合わせ

nekomeshi312 さん

こんにちは
ご質問の答えですが、架台としての汎用性であれば後発のAZ-GTiのほうが優秀だと思います。(鏡筒が外向きに付くのである程度長いものにも対応できます。)、対してSE-AT100Nはフルセットでこの価格なので入門向きかと思います。(質感は玩具)
架台は木材とプラスチック、鏡筒の接眼部などもプラスチックとチープな作りですが、どちらも精度は問題ないです。

INDIドライバは北極星が初期ポイントになりますので、これは必ず行ってください。
ホームポジションで座標の初期値を設定しないとエンコーダ、ドライバの初期値が崩れますので導入できなくなります。

No title

TーStudioさん
色々ありがとうございます。
現状で、18GBがフリーなので、これで足ると思います。
オートガイドを使って、40枚だ60枚だやってると、足りなくなるので、その辺は色々試行錯誤してみます。

No title

TーStudioさん

やっぱりAZ-GTiのほうが優秀なんですね。確かに長い筒がつけられるのはいいですね。ただみんな使っているので面白くないww

北極星に最初向けるのは必須と_φ(・_・ ありがとうございます。

Re: No title

nekomeshi312 さん

使用用途にもよりますが、後発の分AZ-GTiの方が汎用性はありますね。
鏡筒含め、セットで使うのであればSE−AT100Nはコストパフォーマンスが高いと思います。
(目盛りとかありますし、ドブ架台なので三脚いらずで手軽なEAAとかにも使いやすいですよ。)

初期ポイント(ホームポジション)だけはいい加減でもとっておかないと使用できませんよ。
その後はアライメント操作をハンドルコントローラに押し付けられないのがこのシステムの利点ですね。

アライメントをしているという感覚すらなく正確な自動導入が可能になります。

プログラムとか上手く組み上げれば初期ポイントの設定も自動化出来るかもしれませんが、ものすごく効率が悪くなります。
(アライメント終了までの時間が、この使用法の数十倍かかると思います。)

Re: No title

オヤジさんくらいハードに使用(笑)だとSSDやMicroSDカードをMLCにしたほうが安全ですよ。
SSDでMLCタイプは割高ですが、耐久性はかなり上がります。

No title

TーStudioさん

確かに目盛りがあるのはいいですね。もうちょっと悩んでみます(^^)

Re: No title

nekomeshi312さん

どちらの架台もエンコーダついてますし、電子ファインダー+PlateSolverの組み合わせればすごく快適ですよ。
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