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天体機器の制御環境づくりで危険になるコマンド sudo apt update && sudo apt -y upgrade

Linuxを扱う多くのサイトで以下のコマンドが当たり前のように記載されています。

sudo apt-get update && sudo apt-get -y upgrade

上記のコマンドの意味は登録されているRepository全てを更新、そしてその全てをアップグレードする。というものです。

一見便利そうなコマンドですが、天体機器制御用に環境づくりを行っている場合は細心の注意が必要になります。
天体機器は複数のドライバでシリアル、ネットワークを用いて制御されています。

通常でのPC使用より、非常に依存関係が高い環境づくりになります。
天体機器系のRepositoryが、システム標準で同封されるような状況であれば、世界中の多くのメンテナが面倒を見てくれると思いますが、残念ながらそのようなものは一つとしてありません。

私のブログで紹介しているINDIドライバなどはネットワークでシリアル通信を行える便利なものですが、言い換えれば、ネットワーク系、シリアル通信系の両方の依存関係をクリアしなければ動作しないことになります。
動作環境を構築する途中で上記のコマンドをしようすれば、もれなく今までやってきたことが一度振り出しに戻ることになります。

特にLinux系はネットワークのサーバに使用されることが多いため、それらの更新が非常に早い傾向があります。
その連中が天体機器の制御のことまで考慮してくれればいいのですが、そのようなことはありません。

と、なるとユーザーが出来ることは何かが自ずと見えてきますね。

私は以下のような流れで運用しています。

・システム構築中はアップデート・グレードしない。(何が原因かわからなくなるため)
・設定が完了した時点で問題がない場合はバックアップを取り、設定完了時に戻れるようにしておく。
・設定が完了後にトラブルがある場合はトラブル原因を調べる→トラブルの起因になる部分のみ変更して確認する。
・上記でトラブルがなくなれば、再度バックアップを取る。
・トラブルの原因が解決しないときは開発者に連絡。→反応を待つ
・運用で避けられるトラブルであれば放置、開発者から対応の連絡があればその部分のみアップデート。
・上記でトラブルがなくなれば、再度バックアップを取る。
・運用

一度運用状態になればよほど目新しい機能が出ない限りアップデートしません。
どうしても使いたい新機能がある場合は、全ての環境を更新して、上記運用までの作業を行います。

更新の頻度は早いときは半年、運用で問題が無い、欲しい機能が出てこない場合などは年単位で更新しません。
今回Astroberryをベースにしたディストリビューションを作りましたが、不具合部分を消し込めたのでもう当分の間はアップデートしないと思います。

次にアップデートするときはEkosにライブスタッキングなどが付くときかな、と考えています。

現在ではラズパイなど魅力的なシングルボードコンピュータが出てきました。
上手く環境が構築できれば充分に実用的に使えるものになります。

近日中に配布予定のAstroberry-JはもうほとんどAstroberryの面影がないほどに調整、変更を加えています。
サーバ系を相当変更かけましたのでおそらく上記のコマンドを実施すれば作った依存関係は壊れ環境が破壊されます。
配布時はアップデートなどに関する注意事項も記載しようと考えていますが、ご自身の機器で不具合がなければアップデートのことは忘れてそのままお使いください。
(私もその予定です。天体機器の制御が目的ですからそれ以外に時間をかけたくありません。(笑))




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