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Astroberry-J-ver2 の変更点 その1

現在は新ディストリビューション移行のため配布を停止しました。
継続してご使用になられている方の参考資料として記事を残しますのでご了解ください。


今回配布しましたAstroberry-J-ver2 の変更点を記載します。

見た目は大して変更されていませんが、中の設定を大分いじっています。

当初は屋外使用でと考えていましたが、機能などをまとめる中、Lan環境などで使用するのに適しているように感じています。(ラズパイ4の仕様など)
システム時刻設定に関していろいろ手を加えましたが、屋外使用する場合はやはりRTCは装備しておいた方がなにかと安心かと思います。

変更点その1 Webインターフェイスの追加
屋外で使用する場合、どうしてもリモートデスクトップ環境の操作の煩わしさがつきまといます。
特にタブレットやスマホなどで操作する場合、ドラッグや右クリック操作がしづらくなります。

Webブラウザのインターフェイスにしておけば、スマホネイティブの操作で作業できるので、少しは楽になるかと思います。

PC、タブレット用、iPhone用、アンドロイド用と3つに分けましたが、インターフェイス自体は2種類です。(iPhone用、アンドロイド用は同じ)アンドロイドのみボンジュール機能に対応できないためインターフェイスのリンクなどをIPアドレスにしてあります。

原則横位置使用でインターフェイスを作りましたが、iPhone用、アンドロイド用は縦位置でも使えます。

0346.jpg

PC、タブレット用を例にあげて説明しますが、iPhone用、アンドロイド用も丸いボタンが下についているだけで機能は同じです。(縦位置使用も配慮したため)

赤枠部分が従来のAstroberryにもついていた機能(INDI Web Manager、天体情報、GPS情報、noVNCへのアクセス)、青枠部分が新規に追加した機能(システムリブート、シャットダウン、iGPS)になります。

従来ではINDI Web Manager、天体情報、GPS情報などがnoVNCの左枠部分に追加されていたため、見づらいのとnoVNC以外でアクセスした場合発見し辛い仕様だったため、大きなボタンにしました。

タブブラウザで使用すれば下画像のように切り替えながら操作できるようになります。

0347.jpg

(タブで立ち上がるので機能切り替えが楽)

特にドライバ選択などはEkosをリモートデスクトップで操作する場合小さくドラッグ操作が頻繁で煩わしいことこの上なかったので、今回の仕様変更でINDI Web Managerから設定を行えば、スマホなどでもブラウザを操作になるのでかなり楽になると思います。

Ekos側はINDI Web Managerにチェック、リモート側のラジオボタン、ドライバ類はシミュレーションドライバを選んでおけば、Ekos側で選択しなくても読み込んでくれます。(ドライバ選択しなくて良くなります。)


0348.jpg

INDI Web Managerを使用する設定は上図の設定を一回行っておくだけです。

1.シミュレーションドライバを選択
2.鉛筆ボタンで編集画面に
3.ラジオボタンをリモートに
4.INDI Web Managerチェックボックスにチェック
5.設定保存


これで、Ekos側では常にシミュレーションドライバに固定しておけば、INDI Web Managerで設定したドライバを自動的に読み込むようになります。


変更点その2 iGPSの追加
大分前にネットで発見したこの機能を利用できるようにしたものです。(以前は繋がらず諦めました。)

文面からてっきりiPhoneのGPSのハック機能だと思っていたのですが、実際に動作させることができいろいろ試したところ、どうやらPCやスマホの位置情報機能をGPSDで読めるように変更できる機能のようです。

よって、iPhoneだけでなく全ての環境(GPSが無いPCでもネットに繋がっていれば)で多分使えます。(みなさんご検証ください)

使い方もとても楽です。ブラウザで表示し”Enable”ボタンを押すだけ。
(この機能のみSSL通信が必要でしたのでリダイレクトにして自己認証をかけています。初回アクセス時警告画面がでますが無視して表示していください。)
後はINDIのGPSDドライバを追加しておけば勝手に同期します。

0349.jpg

Enableボタンを押して数字が位置情報や時刻が出てくれば、ブラウザ操作側の情報を取得しています。(この例ではGPSを持たないMacから操作しています。)


0350.jpg

INDIのGPSDドライバにも情報が転送されます。


以前チェックしたときは動作しなかったのでどんな機能か不明でしたが、位置情報機能をもつ端末(おそらく今のPCやスマホ、タブレットなど全て)であれば全て接続することができ、緯度経度日時情報をGPSDに渡せるようです。

予想の斜め上をいく結果になりました。(笑)
環境によっては非常に便利に使用できると思います。

ただし、通常のGPSとは排他関係になり両方同時には使用できません。

この機能ではなく、GPSを使用したい方は以下コマンドをターミナルから送信してください。
sudo systemctl stop i-gps.service
sudo systemctl disable i-gps.service

sudo nano /etc/default/gpsd
下記部分をお使いの機器に書き換え
DEVICES=""→DEVICES="○○○○○○○"

sudo systemctl enable gpsd.service

再起動


これでGPSを使用できますが、iGPSは機能しなくなります。(ボタンをクリックすればインターフェイスは表示されますが、機能しません。)


変更点その3 Webブラウザからシェル操作が可能
インターフェイス上でリブートとシャットダウンはこの機能で操作しています。

簡単なPHPスクリプトで書かれていますのでコマンドを追加することも可能です。

現状では頻繁に使用するリブートとシャットダウンをボタンにしました。
以下手順で追加できますので興味ある方はお試しください。

sudo nano /var/www/html/sys/○○○○.php
(○○○○部分は英数小文字で任意の名前)

白紙の画面がでますのでこのテキストファイルの内容をコピペ

○○○○部分にシェルコマンドを入力します。
□□□□□□□□□□部分はシェル動作後にブラウザに表示される内容です。適当に入れてください。

入力し終わったら保存してください。

これで
http://astroberry.local/sys/○○○○.php

にアクセスすればコマンドが実行されます。
ブラウザのブックマークなどに登録すれば登録したコマンドを簡単に実行できるようになります。


iOSであれば標準付属のショートカットアプリでもっと簡単にSSHコマンドをボタンにして送信できます。

今回の改定でブラウザ、iOS標準付属のショートカットアプリでsudo権限を含めた全てのコマンドを送信できるようにしてあります。

使いやすいようにカスタマイズしてお使いください。

長くなりましたので、今回はここまでにします。
次回おすすめの操作法やその他の機能、アップデート方など記載したいと思います。









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i-GPS UTC?

T-Studioさん
ろんろんです。

Astroberry-J ver2 は、便利な機能の追加が盛りだくさんで、更に魅力的なディストリビューションになりましたね。
ver1 の実践もなかなか進んでいない状態ですが、ver2 をインストールしてしまいました。
iPhone等のGPS情報(緯度、経度、時間)をKstarsに反映させる着想の実現は素晴らしいです。
試してみているのですが、どうも時間だけ設定がうまくいきません。
i-GPSのgpsdへの時間渡しがUTCではなくJSTのままのようで、Kstarsの時間が9時間進んでしまいます。
GPS関係のファイルをいろいろながめていて、iPhone-gpsd.py の 283行目に以下の一行を追加したところ、時間が会いました。
(何故かシステム時間と7秒ほどずれますが)

time_sec = time_sec -32400

32400は、9時間を秒数に換算した値で、日本限定になってしまいます。
もっとうまくtimezoneを反映させる方法があるかと思いますが、とりあえずです。

ちゃんとした知識がないので、試行錯誤で解決するしか能がないのですが、上記修正は必要でしょうか?
ご教授いただければ助かります。

i-GPS UTC? その2

ろんろんです。

前コメントの修正内容ですが、もう少しスマートな方法がわかりました。
time_sec = time_sec - 32400 をやめて
td = datetime.datetime.fromtimestamp(time_sec) の次の行に以下を追加

td = td.astimezone(timeizone('UTC'))

こうすれば、td は awareオブジェクト?になり、実行環境上のタイムゾーンを考慮してくれるようになりました。
あやふやな知識でのやっつけですが、gpsdにUTCで時間が渡されることをKStarsの画面で確認しました。

Re: i-GPS UTC? その2

ろんろんさん

詳細なチェックありがとうございます。
実装で手一杯になってしまい、時刻のズレ確認ができていませんでした。
SkyWatcherAltAzドライバだとGPSDドライバから時刻受け取ってくれないのですが、他のドライバでご使用の方だと役に立つかなと思い付けて置きました。

該当箇所私も確認してみます。
おそらくこの機能ネットにつながってればGPSの代わりとして使えるのではないかと思います。

Re: i-GPS UTC?

ろんろんさん

この機能実は2年前に見つけていたのですが、そのときは動作させることができず今回改めて動作させるために取り組んだものです。
その頃フォーラムで質問したら脱線してGPSーNMEAをジェセムが作ってくれました(笑
時刻のズレまでチェックしていただきありがとうございます。


その時確認したんですが、SkySafariのドライバでもGPS情報取得できるようです。
SkySafariお持ちでしたらお試しください。
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