Windows MiniPCでヘッドレスリモートEAA環境ようやく全て動作(かな?)
先週末MiniPCでWindows、Ubuntuのデュアルブート環境を構築しましたが、Windows側の検証に手間取りようやく全ての連携動作ができるようになりました。



画面は途中ですが、PlateSolvingとして使用しているAllSkyPlateSolver、Ansvr、ASTAP全て動作しました。
ヘッドレスリモートで操作しやすいようにようこそ画面やログイン画面をでなくなるように変更したり、PlateSolvingの動作やマウントドライバとの同期に苦しみましたが、なんとか全て動作するようになったと思います。
以下に雑感、注意ポイントをまとめます。
・Windowsの場合PlateSolvingはネイティブ対応のASTAPが早い、Astrometry.netサーバは環境構築も面倒だし、遅いが解析の成功率は高い。(Astrometry.netサーバはAllSkyPlateSolverのみ入れるのがおすすめ)
・SharpCapからPlateSolvingする場合はゲインを上げたり、露出を少し長くするなどし星が多数検出されるようにするのがコツ
・ASCOMドライバのほとんどが32ビットのため、ASCOM、天体アプリは全て32ビットに統一。(混在させると謎のトラブルの元)
・制御で使用するアプリは全て管理者モードで起動させる。(アプリアイコンを選択→右クリックでプロバティを開き設定)
・デバイスハブがPlateSolvingの結果を送信しないバグあり(管理者モードで動作しないため)
・SynScanProアプリはASCOMのマルチクライアント対応なので各アプリでデバイスハブやPothハブを経由させず直接指定する。
・SynScanProアプリは管理者モードを使用しないと設定変更ができない。(マウントとも接続できない)
・Astrometry.netのSolverを使用する場合はAllSkyPlateSolverのみを入れておいたほうが楽(インデックスファイルは手動でTycho2も追加することでエラーが減る)
・ASTAPをSolverとして使用する場合は縦横のピクセル数を1000以上にする。
・アプリの文字がとにかく小さい、リモートだと更に読みづらい。。(エラーが出ても文字が小さすぎて読めません。。)
こんなところでしょうか。
PlateSolvingを動作させるのと、マウントと同期させるのに苦労しましたが、SynScanPROがマルチクライアント対応だったので、デバイスハブやPothハブを使用せず各アプリで直接指定してやることで解析した情報が同期してくれました。(デバイスハブが原因だったようです。)
Astrometry.netを使用するAllSkyPlateSolvier、Ansvrともに動作しましたが、Windows環境ではあまり速くないようです。
SharpCap含め、Astrometry.net系のSolverを設定するとき混乱するのでAllSkyPlateSolverのみインストールしておいたほうが楽です。(速度も大して変わりません。)
SynScanPROが管理者モードを使わないと駄目だったので、安全のため全ての制御アプリを管理者モードにしたことでデバイスハブのバグに気づきました。
こいつだけ管理者モードで動作しません。
幸いSynScanPROドライバはASCOMで使用する場合、マルチクライアントに対応していたので各アプリに直接接続したら無事PlateSolvingと同期しました。
マルチクライアント対応でないマウントドライバの場合は従来どおりPothハブが必要になると思います。
ちょっとおもしろいなと思ったのはSynScanAPPアプリとASCOMの連携です。
このドライバアプリを立ち上げておかないと使えませんが、ASCOMとの連携がCOMではなくTCP/IPなので、INDI同様別のマシンからもリモート制御出来ます。
安定感はそこそこ(たまに挙動不審になる)ですが、このコンセプトは良いですね。
自由に複数アプリ、別のマシンと連携出来ると使い方が広がりますし、トラブル回避にも役立ちます。
WindowsだとCOM制御部分が足を引っ張る形になることが多いので、このようなコンセプトの制御が普及すると良いですね。
(他のOSではすでにINDIやINDIGOで実現できていますので、この部分だけはWindowsだけが特殊に感じます。(古いアプリ使えたりと互換性が高いのは助かりますが))
久しぶりにWindowsで天体アプリをじっくり動作検証しましたが、なかなか時間がかかりました。。(特にPlateSolving関連)
あまり記事になっていませんが、デュアルブートのUBUNTUの方の動作確認はすでにほぼ完了しています。(シミュレーションドライバが使えるので楽です。)
使っていれば細かな修正が必要な部分はあるかもしれませんが、ほとんどの部分はもう大丈夫でしょう。
あとはMiniPCを鏡筒にしっかり固定するだけですね。(デュアルブートなのでこれ一台設置しておけばWindowsもUbuntuもどちらも大丈夫です。)
無事ゴールが見えて安心しました。



画面は途中ですが、PlateSolvingとして使用しているAllSkyPlateSolver、Ansvr、ASTAP全て動作しました。
ヘッドレスリモートで操作しやすいようにようこそ画面やログイン画面をでなくなるように変更したり、PlateSolvingの動作やマウントドライバとの同期に苦しみましたが、なんとか全て動作するようになったと思います。
以下に雑感、注意ポイントをまとめます。
・Windowsの場合PlateSolvingはネイティブ対応のASTAPが早い、Astrometry.netサーバは環境構築も面倒だし、遅いが解析の成功率は高い。(Astrometry.netサーバはAllSkyPlateSolverのみ入れるのがおすすめ)
・SharpCapからPlateSolvingする場合はゲインを上げたり、露出を少し長くするなどし星が多数検出されるようにするのがコツ
・ASCOMドライバのほとんどが32ビットのため、ASCOM、天体アプリは全て32ビットに統一。(混在させると謎のトラブルの元)
・制御で使用するアプリは全て管理者モードで起動させる。(アプリアイコンを選択→右クリックでプロバティを開き設定)
・デバイスハブがPlateSolvingの結果を送信しないバグあり(管理者モードで動作しないため)
・SynScanProアプリはASCOMのマルチクライアント対応なので各アプリでデバイスハブやPothハブを経由させず直接指定する。
・SynScanProアプリは管理者モードを使用しないと設定変更ができない。(マウントとも接続できない)
・Astrometry.netのSolverを使用する場合はAllSkyPlateSolverのみを入れておいたほうが楽(インデックスファイルは手動でTycho2も追加することでエラーが減る)
・ASTAPをSolverとして使用する場合は縦横のピクセル数を1000以上にする。
・アプリの文字がとにかく小さい、リモートだと更に読みづらい。。(エラーが出ても文字が小さすぎて読めません。。)
こんなところでしょうか。
PlateSolvingを動作させるのと、マウントと同期させるのに苦労しましたが、SynScanPROがマルチクライアント対応だったので、デバイスハブやPothハブを使用せず各アプリで直接指定してやることで解析した情報が同期してくれました。(デバイスハブが原因だったようです。)
Astrometry.netを使用するAllSkyPlateSolvier、Ansvrともに動作しましたが、Windows環境ではあまり速くないようです。
SharpCap含め、Astrometry.net系のSolverを設定するとき混乱するのでAllSkyPlateSolverのみインストールしておいたほうが楽です。(速度も大して変わりません。)
SynScanPROが管理者モードを使わないと駄目だったので、安全のため全ての制御アプリを管理者モードにしたことでデバイスハブのバグに気づきました。
こいつだけ管理者モードで動作しません。
幸いSynScanPROドライバはASCOMで使用する場合、マルチクライアントに対応していたので各アプリに直接接続したら無事PlateSolvingと同期しました。
マルチクライアント対応でないマウントドライバの場合は従来どおりPothハブが必要になると思います。
ちょっとおもしろいなと思ったのはSynScanAPPアプリとASCOMの連携です。
このドライバアプリを立ち上げておかないと使えませんが、ASCOMとの連携がCOMではなくTCP/IPなので、INDI同様別のマシンからもリモート制御出来ます。
安定感はそこそこ(たまに挙動不審になる)ですが、このコンセプトは良いですね。
自由に複数アプリ、別のマシンと連携出来ると使い方が広がりますし、トラブル回避にも役立ちます。
WindowsだとCOM制御部分が足を引っ張る形になることが多いので、このようなコンセプトの制御が普及すると良いですね。
(他のOSではすでにINDIやINDIGOで実現できていますので、この部分だけはWindowsだけが特殊に感じます。(古いアプリ使えたりと互換性が高いのは助かりますが))
久しぶりにWindowsで天体アプリをじっくり動作検証しましたが、なかなか時間がかかりました。。(特にPlateSolving関連)
あまり記事になっていませんが、デュアルブートのUBUNTUの方の動作確認はすでにほぼ完了しています。(シミュレーションドライバが使えるので楽です。)
使っていれば細かな修正が必要な部分はあるかもしれませんが、ほとんどの部分はもう大丈夫でしょう。
あとはMiniPCを鏡筒にしっかり固定するだけですね。(デュアルブートなのでこれ一台設置しておけばWindowsもUbuntuもどちらも大丈夫です。)
無事ゴールが見えて安心しました。
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