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AstRPiをLinux部分に触れずに使う(リモートドライバ操作)

この記事はWindowsマシンをお使いの方に向けたものになります。(他の環境はINDIドライバを利用できるため)

Ain INDIGO Imagerの記事を書いていて思い出しましたが、AstRPiもAin INDIGO Imager+INDIGOSkyの組み合わせ同様の使い方が可能です。

INDIもINDIGOもTCP/IPを利用したネットワークドライバなので、ネットワークに接続(WAN接続の場合は一工夫必要)さえされていればどこからでも操作が可能なのです。

AstRPiには接続時に時刻を取得、ドライバの起動、システムのオンオフなどさまざまな操作が可能なWebインターフェイスがありますので、ホストマシンにKStarsをインストールすればAin INDIGO Imager+INDIGOSkyよりも快適(KStarsの星図機能や高速なStellarSolverを利用できるため)な環境で使うことができます。

但し、現状ではネットワークドライバを利用してクライアントマシンのアプリで操作をするにはいくつかの問題があります。

1.画像やストリーム映像の転送に非常に時間がかかる(特に画像処理エンジンを持たない天体カメラの場合)
2.トラブルの原因究明に時間がかかる(制御環境が2台に分散されるためトラブルの原因も2倍に増える)


遠征先でラズパイのWIFIでしか接続できない環境だとデメリットが多いため、私はラズパイ側で全て処理を行い、リモートデスクトップで操作していました。(リモートデスクトップならWIFI程度の転送速度でも快適に使えます。)

一眼デジカメ(画像処理機能があるのでJpegなどにして画像転送量を減らせる)やEAA用の画素数の少ない天体カメラなどを利用していて、ベランダからLanケーブルで接続できる環境であればクライアント側を使い慣れたOSで操作を楽しむこともできるかと思いますので記事にしておきます。


事前準備としては以下
1.クライアントマシンにKStarsをインストール
2.Windowsの方はiTunesもインストール(IPアドレスで管理するのであれば不要)


では次にクライアントマシンにPlateSolvingのインデックスファイルをインストールする準備をします。
1.AstRPiを立ち上げる(Lanケーブル接続を推奨)
2.クライアントマシンのWebブラウザで以下アドレスを入力→http://astrpi.local/i.html
3.ブラウザ画面のボタンからINDIWebマネージャーに接続→CCDドライバでシミュレーションドライバを選択して起動(INDIWebマネージャーの説明はこちら
4.KStarsを起動→Ekosを表示


スクリーンショット 2021-10-19 214150
1.鉛筆アイコンをクリック→2.ホスト欄に”astrpi.local”と記入→3.空欄にして保存

5.Ekosのドライバ接続ボタン(画像青枠部分)をクリックしてドライバ接続
ドライバが立ち上がるとEkosにモジュールが読み込まれます。

スクリーンショット 2021-10-19 215357
1.アライメントモジュールタブをクリック→2.”Option”ボタンをクリック→3.”インデックス”タブをクリック→4.使用するインデックスファイルのチェックにチェックを入れる(推奨:右側41XXは全て、左側42XXは画角分(分角で計算)

準備は以上です。
インデックスファイルのダウンロードに時間はかかりますが上記の操作自体は数分でできると思います。

インデックスファイルをダウンロードし終えたらWebインターフェイスからラズパイを終了してください。

それ以降の操作に関してはローカルの操作と同じです。
(INDIWebマネージャーで使用する機器のドライバを選択→起動→Ekosは先ほどの設定のまま起動→各ドライバの設定→保存)

使い慣れたPC(というかWindowsを利用している方)で操作したい方はお試しください。(画像転送がある分、AstRPi単体で操作するよりは遅くなります。)
Windows環境の方はローカルでStellarSolverを利用できます。(多分画像転送の時間を含めても最速のAstrometry.net環境になると思います。)


追記
ラズパイ3から4になるときに処理速度の向上などについていくつかコメントいただきましたが、CPU自体の処理速度の向上は1.5倍程度しかありません。
3から4になったことで恩恵を受けたのはメモリ量の増加(これが一番効果大)、USB3、ギガビットイーサなど足回りの強化が大きいです。

PlateSolvingやプレビュー画像など確認や処理にしか使わない画像の設定を適切に行えば、一眼デジカメやEAA用の少ない画素数のカメラであればラズパイ3でも処理速度は充分だと感じていました。(実際にラズパイ3で一眼デジカメを使って撮影していた時に困ったことはありませんでした(額面通りラズパイ4にしても1.5倍程度の速度向上でした))

天体カメラは非圧縮のFitsファイルで扱いますので、ネットワークドライバとして利用する場合は転送環境や、処理設定を最適化してお使いにならないと重くて使いづらくなってしまいます。
このあたりは注意事項として何度も記載しておりますので過去記事をご確認ください。(10Gbitイーサが普及すればネットワークドライバは化けるでしょう。それまではユーザーサイドで使い方を工夫する必要があります)


さらに追記
Windows上ですでにAstrometry.netのインデックスファイルがある方はEkosのアライメントモジュールでインデックスファイルのバスを追加すれば認識されます。
インデックスファイルは激重ですので、共有して利用してください。



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No title

INDIGO Sky用に別途ラズパイを用意しなくてもいいのですね。便利! 試しにAPTからつないでみようと思うのですが、ポートは7624であっていますか?

No title

にゃあさん

信号自体は7624(8624はINDIWebマネージャーアクセス用です)
もし同封しているINDIGOが起動している場合はWIN側からSSH接続してcrontab-eでINDIGO部分をコメントアウト(#)して再起動してください。(INDIGOが起動してしまっているとポート番号が変わるようです)

INDIのバージョンによってはEkos側の設定を同じドライバにしないとつながらないものもあるかもしれません。(ひとつ前のがそのように改悪されました)

APTでもつなげると思いますが、KStars・Ekosを使わないとStellarSolverの恩恵受けられませんよ。(ぜんぜん速さが違います)
ASCOMの呪縛からも外れますのでKStarsはOSが64ビットであれば64ビット版が使えます。
Windows版も前のバージョンからStellarSolverが組み込まれましたのでインデックスファイルの準備さえすれば恩恵が受けられます。(すでにインデックスファイルがインストールしてあればアライメントモジュールでパス合わせするだけで使えます)

APTの場合は今回の記事のような事前準備は不要です。(今回の記事はWin版のKStars(とEkosやSolver)を使う記事ですね)

最初にWebインターフェイスにアクセスしてINDIWebマネージャーでサーバ・ドライバ起動しておけばAPTで接続できます。

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