SBCの電源問題
このブログでは、天体機器制御用PCとしてSBC(ラズパイ4など)を利用してLinux・INDI(及びINDIGO)環境を使用する方法を多数ご紹介してきました。
INDIやINDIGOはTCP/IPを利用するネットワークドライバなので転送経路や保存場所(システムのマイクロSDが非常に低速)を整える必要がありますが、私自身撮影環境としてもEAA環境としても問題なく利用できておりましたのでご紹介しました。(安定はしていますが、使い勝手など癖があるので習得は必要です。)
PCと比較して電力消費量も少ないので軽量なシステムが構築可能ですが、CPUの高速化などで困った問題が出てきました。
それが屋外で使用する場合の電源です。
私が使用するラズパイ4やNanoPiM4は5V3A(15W)が必要になります。(しかもUSB2)
要は標準USB2で無理やり3Aを利用しているような状態です。
この仕様がかなり厄介で、USBの標準フォーマットにも準拠していませんし、USBの電力供給規格であるPDやQC3などにも対応していません。。
私は今まで純正弦波ポータブルバッテリーを使用して100VからACアダプタを利用したり、ネットをくまなく探して5V3A以上の出力があるモバイルバッテリーを利用したり(めったにありません。。。)となかなか注意が必要でした。(電力が不足すると謎のトラブルが続出します。。。)
RockPi4は正式にPDに対応しているのでこういった苦労はありませんが、多くの方はラズパイ4をお使いだと思います。
最近冬の観望環境を整備する際、回避方法を見つけましたので以下に記載します。
条件
・PDまたはQC3で15W以上の出力に対応したモバイルバッテリーや、シガーソケットアダプタ
・5V3A対応を明記してあるUSBタイプCケーブル(100均で販売されているもの)
以上です。
ポイントは100均で販売されているような無印(USB2)タイプCケーブルを利用することです。(5V3Aの表記だけは確認してください。)
この方法であればPDもQC3もどちらでも大丈夫です。
PDであれば両側がタイプCのケーブル、QC3であればタイプA-タイプCのケーブル(いずれも5V3A明記の無印ケーブル)をご利用ください。
通常PDやQC3はチップ付きのケーブルを利用します。
これでバッテリーやアダプタと接続機器のマッチングを取りますが、無印USBケーブルの場合は電圧が5Vで固定されます。
PDもQC3も5Vであれば3Aまで供給出来ますので、無事ラズパイ4(NanoPiM4もOK)で利用できるようになります。
例としてあげるなら


このような廉価な機器と安いケーブル(5V3A明記の無印タイプC)であれば制約の網をかいくぐって利用できてしまうわけです。(正規の方法で使えるのが一番ですが、SBCの電源端子自体が正規のルールに沿っていません。。。。)
PDやQC3が利用できれば選択肢が一気に拡がります。
私自身所有するバッテリーやシガーソケットアダプタで試してみましたが全て問題なく安定動作してくれました。
屋外でのSBC(ラズパイ4など)の電源でお悩みの方はお試しください。(但し、自己責任で)
INDIやINDIGOはTCP/IPを利用するネットワークドライバなので転送経路や保存場所(システムのマイクロSDが非常に低速)を整える必要がありますが、私自身撮影環境としてもEAA環境としても問題なく利用できておりましたのでご紹介しました。(安定はしていますが、使い勝手など癖があるので習得は必要です。)
PCと比較して電力消費量も少ないので軽量なシステムが構築可能ですが、CPUの高速化などで困った問題が出てきました。
それが屋外で使用する場合の電源です。
私が使用するラズパイ4やNanoPiM4は5V3A(15W)が必要になります。(しかもUSB2)
要は標準USB2で無理やり3Aを利用しているような状態です。
この仕様がかなり厄介で、USBの標準フォーマットにも準拠していませんし、USBの電力供給規格であるPDやQC3などにも対応していません。。
私は今まで純正弦波ポータブルバッテリーを使用して100VからACアダプタを利用したり、ネットをくまなく探して5V3A以上の出力があるモバイルバッテリーを利用したり(めったにありません。。。)となかなか注意が必要でした。(電力が不足すると謎のトラブルが続出します。。。)
RockPi4は正式にPDに対応しているのでこういった苦労はありませんが、多くの方はラズパイ4をお使いだと思います。
最近冬の観望環境を整備する際、回避方法を見つけましたので以下に記載します。
条件
・PDまたはQC3で15W以上の出力に対応したモバイルバッテリーや、シガーソケットアダプタ
・5V3A対応を明記してあるUSBタイプCケーブル(100均で販売されているもの)
以上です。
ポイントは100均で販売されているような無印(USB2)タイプCケーブルを利用することです。(5V3Aの表記だけは確認してください。)
この方法であればPDもQC3もどちらでも大丈夫です。
PDであれば両側がタイプCのケーブル、QC3であればタイプA-タイプCのケーブル(いずれも5V3A明記の無印ケーブル)をご利用ください。
通常PDやQC3はチップ付きのケーブルを利用します。
これでバッテリーやアダプタと接続機器のマッチングを取りますが、無印USBケーブルの場合は電圧が5Vで固定されます。
PDもQC3も5Vであれば3Aまで供給出来ますので、無事ラズパイ4(NanoPiM4もOK)で利用できるようになります。
例としてあげるなら
![]() | 新品価格 |

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このような廉価な機器と安いケーブル(5V3A明記の無印タイプC)であれば制約の網をかいくぐって利用できてしまうわけです。(正規の方法で使えるのが一番ですが、SBCの電源端子自体が正規のルールに沿っていません。。。。)
PDやQC3が利用できれば選択肢が一気に拡がります。
私自身所有するバッテリーやシガーソケットアダプタで試してみましたが全て問題なく安定動作してくれました。
屋外でのSBC(ラズパイ4など)の電源でお悩みの方はお試しください。(但し、自己責任で)
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