電波観測まとめ(環境、アプリなど)
以前の記事でそれぞれの対象の観測方法などに触れましたが、この領域に関しては私自身手探りなので調べながら得られた情報をまとめていきます。
調べていくと非常にざっくりとですが、観測機器の準備(アンテナ、受信機、マウントなどのセットアップ)、観測データの処理環境の準備に分かれます。
観測機器の準備に関しては以前の記事で触れましたが、現状アマチュアではソフトウェアラジオ+アンテナ+自動導入マウント(これは可能であれば)などで構築するのが最善のようです。
観測データの処理に関しては大きく分けると二方向に分類されます。
●ログ解析
対象の発する電波の変化や、流星における電波の反射現象など、ログ情報の記録を行い変化を見るものになります。
これらを行うには以下のアプリが必要になります。
●ソフトウェアラジオアプリ+プラグイン
SDR# with Community Plugins
SDR#というメジャーなソフトウェアラジオアプリと有志が制作したプラグインがセットになったインストーラーです。
ソフトウェアラジオのアプリは多数ありますが、SDR#はプラグインという形で機能を拡張できるので使いやすいです。
長時間のログ情報の取得が容易です。
ログはカンマ区切りのテキストで書き出すことができますので、エクセルなどで必要な情報を簡単にグラフ化できます。
SDR# Radio-Sky Spectrograph Plugin
このプラグインを使うと下記のRadio Sky Spectrographというアプリとスペクトラム情報を連携することが簡単にできます。
プラグインのインストールは圧縮ファイルを解凍してSDR#のプラグインフォルダに入れるだけです。
Radio Sky Spectrograph
このアプリと上記SDR#+Radio-Sky Spectrograph Pluginの組み合わせで長時間のスペクトラムグラフの記録が可能になります。
上記の方法で太陽の活動記録や、流星電波観測など、ログ記録を分析する観測方法は可能になります。
以前流星観測用に紹介したアプリも上記Radio-Sky Spectrograph同様長時間のスペクトラム情報の記録なので、使いやすい方を選べばよいかと思います。
●位置解析・解析画像作成など
上記はログ情報の変化を見る観測ですが、こちらは天体対象の電波情報を分析し、位置情報や解析画像を作成したりなど複雑な計算が必要になります。
位置解析に関してはVLBIという複数の観測所のデータを解析(観測場所の位置情報と記録データ)する方法が利用されているようです。(天体版の測量みたいな感じです。)
この観測の場合は記録情報から目的対象の電波解析(ノイズ削減、シグナルの選定(干渉法など用いて))と、複数地点の差異を基にした位置情報の割り出しなど全て解析処理で行われるようです。
解析画像もシグナル情報を位置情報に合わせてプロットすれば計算で得られることになります。(これも解析処理)
さて、このようなことが出来るアプリがあるのかと調べた所、以下の2つが見つかりました。
どちらも上記処理を行うための複数アプリセットです。
AIPS(Unixワークステーション、Mac、Linuxなど)
こちらは米国産の電波観測スイートです。
観測データの処理(ノイズ、干渉法などを用いたシグナルの取り出し)、位置解析(複数地点の観測データを計算)、解析画像作成などフルセットの環境が整います。
Astro Space Locator(Windows)
こちらはロシア産の電波観測スイートです。
AIPS同様観測データの処理(ノイズ、干渉法などを用いたシグナルの取り出し)、位置解析(複数地点の観測データを計算)、解析画像作成などフルセットの環境が整います。
Windowsのアプリとしてインストールして利用できるのでAIPSよりは環境構築は楽そうです。
ただ、これらの観測は電波観測機器自体のセットアップ(これらのアプリを使える環境)が大変そうです。
観測機器の校正や複数機器のデータの調整など、複雑な計算のオンパレードになりそうです。
アマチュア用としてはRADIO-SKY PUBLISHINGという会社が販売(一部無料)しているアプリスイートあたりが使いやすいかもしれません。
全く未知のエリアなので手探りでネットで調べながら進めている状況です。
AIPSやAstro Space Locator使える環境できたら面白そうなんだけどなあ。。。(恐ろしくハードル高そう。。。)
調べていくと非常にざっくりとですが、観測機器の準備(アンテナ、受信機、マウントなどのセットアップ)、観測データの処理環境の準備に分かれます。
観測機器の準備に関しては以前の記事で触れましたが、現状アマチュアではソフトウェアラジオ+アンテナ+自動導入マウント(これは可能であれば)などで構築するのが最善のようです。
観測データの処理に関しては大きく分けると二方向に分類されます。
●ログ解析
対象の発する電波の変化や、流星における電波の反射現象など、ログ情報の記録を行い変化を見るものになります。
これらを行うには以下のアプリが必要になります。
●ソフトウェアラジオアプリ+プラグイン
SDR# with Community Plugins
SDR#というメジャーなソフトウェアラジオアプリと有志が制作したプラグインがセットになったインストーラーです。
ソフトウェアラジオのアプリは多数ありますが、SDR#はプラグインという形で機能を拡張できるので使いやすいです。
長時間のログ情報の取得が容易です。
ログはカンマ区切りのテキストで書き出すことができますので、エクセルなどで必要な情報を簡単にグラフ化できます。
SDR# Radio-Sky Spectrograph Plugin
このプラグインを使うと下記のRadio Sky Spectrographというアプリとスペクトラム情報を連携することが簡単にできます。
プラグインのインストールは圧縮ファイルを解凍してSDR#のプラグインフォルダに入れるだけです。
Radio Sky Spectrograph
このアプリと上記SDR#+Radio-Sky Spectrograph Pluginの組み合わせで長時間のスペクトラムグラフの記録が可能になります。
上記の方法で太陽の活動記録や、流星電波観測など、ログ記録を分析する観測方法は可能になります。
以前流星観測用に紹介したアプリも上記Radio-Sky Spectrograph同様長時間のスペクトラム情報の記録なので、使いやすい方を選べばよいかと思います。
●位置解析・解析画像作成など
上記はログ情報の変化を見る観測ですが、こちらは天体対象の電波情報を分析し、位置情報や解析画像を作成したりなど複雑な計算が必要になります。
位置解析に関してはVLBIという複数の観測所のデータを解析(観測場所の位置情報と記録データ)する方法が利用されているようです。(天体版の測量みたいな感じです。)
この観測の場合は記録情報から目的対象の電波解析(ノイズ削減、シグナルの選定(干渉法など用いて))と、複数地点の差異を基にした位置情報の割り出しなど全て解析処理で行われるようです。
解析画像もシグナル情報を位置情報に合わせてプロットすれば計算で得られることになります。(これも解析処理)
さて、このようなことが出来るアプリがあるのかと調べた所、以下の2つが見つかりました。
どちらも上記処理を行うための複数アプリセットです。
AIPS(Unixワークステーション、Mac、Linuxなど)
こちらは米国産の電波観測スイートです。
観測データの処理(ノイズ、干渉法などを用いたシグナルの取り出し)、位置解析(複数地点の観測データを計算)、解析画像作成などフルセットの環境が整います。
Astro Space Locator(Windows)
こちらはロシア産の電波観測スイートです。
AIPS同様観測データの処理(ノイズ、干渉法などを用いたシグナルの取り出し)、位置解析(複数地点の観測データを計算)、解析画像作成などフルセットの環境が整います。
Windowsのアプリとしてインストールして利用できるのでAIPSよりは環境構築は楽そうです。
ただ、これらの観測は電波観測機器自体のセットアップ(これらのアプリを使える環境)が大変そうです。
観測機器の校正や複数機器のデータの調整など、複雑な計算のオンパレードになりそうです。
アマチュア用としてはRADIO-SKY PUBLISHINGという会社が販売(一部無料)しているアプリスイートあたりが使いやすいかもしれません。
全く未知のエリアなので手探りでネットで調べながら進めている状況です。
AIPSやAstro Space Locator使える環境できたら面白そうなんだけどなあ。。。(恐ろしくハードル高そう。。。)
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