fc2ブログ

マイクロデバイスの天体利用

以前制御の話でも触れましたが、現在私は天体機器をほとんどPCで制御しながら使用していることが多いです。写真派の方はASCOMやINDI、INDIGOといった汎用ドライバと複数の天体アプリを利用していることがほとんどだと思います。

これらを利用している方は痛感していると思いますが、ほとんどPCに張り付き状態になります。
PC操作となるとマウスやキーボードに頼らざるをえませんので直感的な操作がし辛いように感じています。

シングルボードコンピュータにはGPIO(General Purpose Input/Output)と呼ばれる汎用の入出力端子があり、私も以前からラズパイやNanoPiのGPSで利用したり、ArduinoでフォーカサーやCマウントレンズの電動ズーム、フォーカス制御、DSCなどけっこう利用してきました。(なかには更にすすんでOnStepのような赤道儀を制御するインターフェイスを作る方もいらっしゃいます。)

Arduinoにはアナログ入力のGPIOも豊富にありますので、使い方によってはPC制御の補完にも利用できるように感じています。
そのような利用にちょっと面白そうだな、と思ったのがArduinoのfirmataです。

私はINDIDUINOというINDIドライバ経由で利用していますが、firmata自体はGPIOをアナログやデジタルの入出力として自由に使うことができる汎用ファームなのでアイデア次第で様々な活用ができそうです。(リレー制御や天気センサー、カスタマイズボタンなど)


5個セット リレーモジュール 1チャンネル DC 5V 継電器モジュール開発ボード 高低レベル トリガー

新品価格
¥999から
(2022/5/12 00:35時点)




このようなリレーで電源管理などもできますし
非常に多くのプログラム言語にも対応しているので、PCで独自に制御プログラムを作ることもできます。デジタル、アナログ入力を利用したオリジナルコントローラーのようにも使えます。


PENGLIN 250個 タクトスイッチ セット 押しボタンスイッチ モーメンタリ触覚タクトプッシュボタンスイッチ 表面実装 25種類 DIP 2*4 3*6 4*4 6*6 収納ケース付き

新品価格
¥1,499から
(2022/5/12 00:37時点)




このようなスイッチと組み合わせて様々な信号のオンオフ回路にもできそうです。


HiLetgo 3個セット DHT11温度センサー モジュール湿度センサーモジュール デュポンラインと付属 Arduinoと互換 [並行輸入品]

新品価格
¥1,098から
(2022/5/12 00:43時点)




湿度センサーを入力側に使えば、天気が良ければスイッチを入れるといった回路もできますね。


ADRVMIC REVIVE USB MICRO

新品価格
¥1,958から
(2022/5/12 00:33時点)




PC操作の補助ならこのモジュールも面白そうですね。
様々なショートカットなどをファームウェアに書き込んで使えるので、使いやすいオリジナルコントローラーが作成できそうです。

まあ、このようなことを考えるということは結構屋外でのPC操作(またはタブレット操作)が苦痛ということなのでしょう。

アイデア次第で痒いところに手が届くようなものが廉価に気軽に作れるようになったのはありがたいです。


追伸
冬に一通り天体機器の制御環境は整えたのですが、このようなことに興味が湧くのはやはりどうしても屋外でPCを操作するのが面倒だということでしょう。(屋内では気にならないのですが。。。一通り全て操作できるのですが、煩わしい部分もあります)
PCのアプリは改造などできませんが、マイクロデバイスやリレー、スイッチ類などをうまく利用すれば大分操作性を向上できそうです。(PCの画面より星を見たい)

関連記事
スポンサーサイト



No title

楽しそうな記事、リンク先も拝見しました。
先月、Arduinoと色々詰め合わせを購入しました。
ラズパイはゴミの山で成果ありませんでした、Arduinoは、C言語も少しやっていたので、また、お手頃価格だったので購入しました。
LEDを付けたり(汗)赤外線リモコンのHEXコードを調べたり、その辺までは良かったのですが、
交流100Vで動くドームの回転を制御(並列接続の3個のモーター)をしようとスケッチに挑戦中ですが、2〜3日、間が開くと、忘れてしまうんですよね。(汗)
ボケ防止になるかと思いましたが、そんな所を行ったり来たりやってます。(笑)

No title

オヤジさん

firmataってArduino側は一つのファームだけでINDI含め、様々な言語でGPIOをコントロールできます。(自由に使い方をプログラムできます。)

マウントの動きと同期させるとなるとかなりプログラム側の工夫が必要かもしれませんが、リモートでドームを動かすだけであればリレーでいけそうですね。

リレーならINDIのドライバも問題なく使えていますよ。(高感度カメラズームレンズ観望で使用しています。)

GPIOのテストなら本家のテストプログラムでチェックするのが楽ですね。(制御できるGPIOの情報が一覧できます。)

http://www.firmata.org/wiki/Main_Page

No title

こんにちは。
確かにArduinoやRaspberry PiはGPIOが豊富ですからアイデア次第でいろいろ出来ますね。今年の冬は、寒さと雪の多さに負けてほとんど撮影には行きませんでした。

外で一番手短に済ませたいのは、極軸合わせです。極軸望遠鏡は最近暗闇での視力の問題で非常に苦手で、ほぼEkosのPAAで行っています。合うときは2〜3分(なんとか耐えられる)、合わないときは10分以上かかってしまい、もう凍死寸前です(笑

今構想しているのは、自動微動雲台!EkosのPAAでは極軸エラーを数値表示してくれるので、自動もしくはその数値を入れるとAL-AZを自動で修正してくれる。これが出来たら最高なんだけどな〜。

No title

KENさん

極軸合わせのリモートとなるとモーターが更に2つ必要になりますよね。

私はベランダ撮影していたときは以下のようなアダプタ使用しました。
https://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-49.html

一回は極軸合わせ必要ですが、ピラーを外に出しっぱなしにしておけばほぼ極軸合わせの必要はなかったです。(移動撮影だとこの方法は使えませんが。。。)

逆説的ですが、架台がクローズドループ制御になれば、零点が保証されますので、極軸合わせやアライメントなどが劇的に楽になるかと思います。

No title

僕は移動撮影が基本なので、固定の方が羨ましい。

クローズドも考えましたが、精度の高いエンコーダーが必要です。高そう(笑
三脚の水平も重要ですよね。

まじめに自動微動雲台設計してみます!

No title

KENさん

モーターだとかなり強力なものが必要になりそうですね。(緩いとガタが出そうですし。。。)

高度に関しては私もDSCで使用しましたが廉価な角度センサー付ければかなり正確に測定できますよ。

オンステップドライバの挙動がわからないので使えるか不明ですが、もしアライメントを取らずに動かすことができれば、南中する対象を導入してPlateSolvingすればほぼ一発である程度の精度で極軸調整できますね。
非公開コメント

プロフィール

TーStudio

Author:TーStudio
色々工夫しながら星空を楽しんでいます。
興味あるカテゴリを選択してお楽しみください。

カレンダー
08 | 2023/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カテゴリ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
アクセスカウンター