前回お知らせしました、更新に伴ういくつかの不具合に対処したAstRPi6を配布しました。
ダウンロードはこちらから更新箇所
・etc/network/interfece の記述で192.168.1.100を固定、eth0との間にbr0のネットワークブリッジを設定(ネットワークマネージャーでのIP管理問題の回避、ブリッジはVPNサーバ用)
・アクセスポイントに関してはWebインターフェイスで確実にオンオフ可能(オフにした場合のみNetwork ManagerのGUIでWIFIを選択できるようになる(Network Managerの管轄に戻る)
・私の所有する機器で不具合が出たドライバ(SkyWatcherALT-AZ、INDI-Webcam、v4l2(これもWebCam)、Arduino Sinple Switcher)の改善(SkyWatcherALT-AZはねこねしさん配布のドライバに入れ替え、他は設定ファイルの記述を書き換え)
などを行いました。
今回のバージョンからデフォルトは有線・無線ともネットワークマネージャーの管轄外になります。ネットワークマネージャーを使用すると、設定してあるスクリプト(WebブラウザからWIFIアクセスポイントのオンオフ)や固定したIPが外れる(ネットワークマネージャーがMACアドレスで管理されているため、別マシンにインストールすると設定が変わる)ことは判明したためです。
併せてVPN使用時のブリッジ設定の不具合(稼働していなかった)、一部のドライバでシリアル接続ができない、接続時クラッシュする問題に対処しました。(対処できているのはINDIドライバの仕様上私が所有する機器のドライバのみです)
INDIドライバの問題はアップデートポリシーが改善されていませんのでアップデートするとまた同様の問題が起こる可能性はあります。(最近項目の名称変更や、機器の機能以外の項目追加などドライバアップデート時に設定ファイルが機能しなくなる問題が多発しています。)
慣れるまでの間はこのディストリビューションでドライバの設定などを理解を深めることをおすすめします。(アップデート時にまた設定の問題が出ますので。。。)
ドライバアップデート時の問題に対処するには
こちらをご確認ください。
上記問題箇所が該当しない方や、すでにIP固定を済ませて問題なく使用している方はアップデート不要です。
- 関連記事
-
スポンサーサイト
T-Studioさん
ろんろんです。
速攻のAstRPi6の提供、ありがとうございます。
早速、インストールしてみました。
通常の使い方であれば、全く問題ないですね。
Networkmanagerまわりのよくわからない挙動が解消されたように思います。
私は、ネットワークが別になっている2つの拠点間でリモート接続をやってみたくいろいろ実験しています。
AstRPi6では、br0もできていて eth0 にブリッジポート、IP 192.168.1.100 になっていることが確認できました。
仮想Hubのほうは、eth0にローカルブリッジ’されていました。
これで問題解決と思いたかったのですが、VPN接続の状況は変わらずでした。
VPN接続自体は問題なくできるのですが、192.168.1.100 に Ping が通らず Indiサーバーにアクセスできません。
やはり、ネットで数多く情報が出ているように、そのままではVPNサーバー自体の IP (192.168.1.100)にはアクセスできないようです。
tapデバイスを作って、br0にインターフェースしておけばアクセスできるようになりますので、それで運用しようと思います。
私のような使い方を想定しているユーザーは他にはいそうにないと思いますので、AstRPiはすぐに使えるいたれりつくせりの大変有難いディストリビューションに違いないです。
Indi1.9.6になったので最近勢いがある PlayerOneのカメラに対応したのも大きいように思います。(IMX224のCERES-Cで確認しました)
今後ともよろしくお願いいたします。
自分が配布したバイナリが入るのですね。感激です。(^^)
ろんろんさん
今回tapの挙動を調べた所、ラズパイ側は何も設定しなくてもVPNサーバ側(まあ、これもラズパイ内ですが)で設定すれば自動的にラズパイシステム側にも仮想hub(tap-br0(br0部分の名称は任意)が稼働していることが確認できました。
どうやらラズパイに関しては効いていないと思っていたtapでVPNに接続されていたようです。
br0が同じ名前なので紛らわしいですが、VPNサーバ側で任意の名前でブリッジするだけで済むようです。(ラズパイ側は設定不要)
しかし、OrangePiに関してはシステム側で設定した仮想hub(br0)(私が想定した設定)で当家では問題なく稼働していました。。。(OrangePiはArmbian ubuntuです、ラズパイはdebianベースなのでこの辺も問題あるのか?)
どちらにしてもブリッジさえ稼働していれば同様に働くように思えるのですが不思議です。。。(他のOSではtap使えないのでどうやってるんでしょう)
まあ、いずれにしてもネットワークマネージャーがMACアドレスを固定してしまうことで、悪さをしていたこともわかりましたので良い勉強になりました。
Linuxは設定ファイルにミスがあると起動しなくなったりするので恐ろしいです。。。
ご報告ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いします。
ねこめしさん
ドライバ配布ありがとうございました。
本家の対応がダメダメ(半年放置)なので本当に助かりました。
raspberry Pi3+でも使えるのでしょうか?
yuuさん
初期の開発はraspberry Pi3で行いましたのでおそらく使えますが、メモリがギリギリです。
天体機器を制御する場合はKStarsですべて賄えばなんとか動作すると思います。
onstepの接続の際 ドライバー入ってないとせいで認識しないのですが、ドライバーのインストールするときにmakeコマンドを実行するとエラー2 ファイル ディレクトリがありません が出てインストール出来ないのですがroot権限でないと出来ないのでしょうか?
初歩的な質問ですいません
yuuさん
ドライバに関しては全てインストールしてあるはずです。
標準リポジトリでインストールしてありますので再インストールする場合は通常ターミナルから
sudo apt install ○○○○(ドライバ名)でインストールしますがAstRPiにインストールされているSynaptic(画面下のランチャーに登録済み)を使用するとGUIでインストール状態、再インストールなどが行なえます。
ドライバの動作確認などは以下の手順で行ってください。
1.接続する機器の電源を入れる(最初の設定時は一台ずつ接続して設定していく方がトラブりません。)
2.KStars→Ekosを開き接続する機器を登録する※
※Ekosは使用上CCDドライバが接続されていないと使用できないのでマウントのみの接続の場合CCDシミュレータードライバを追加しておく。
3.Ekosでドライバ接続を行うとドライバのコントロールパネルが表示されるので必要な設定を行う→設定の保存をする。
以下の記事にまとめてありますのでご参照ください。
https://tstudioastronomy.blog.fc2.com/blog-entry-68.html
お返事ありがとうございます!
教えていただいた事はやってみたのですが
LX200 onstep は一向に接続されない状態です。
onstepの環境ですが
wemos d1 r32 + CNC V3 onstep化
USB接続
以上です
synapticでHG340G のドライバーがインストールされてるのかも分からずじまいです
yuuさん
Linuxは中華製のシリアルデバイスのドライバも最初からありますよ。(インストール不要です)
どのようなエラーメッセージが表示されますか?
私のブログにもよく来てくださっているタックさんやB.S.Revolutionさんが同じボードでonstepを構築されており、INDIで使用されていますのでヒントがつかめるかもしれません。
タックさんのブログ
https://teraoblog.wordpress.com/category/%E5%A4%A9%E4%BD%93/
B.S.Revolutionさんのブログ
https://blackstone1496.blog.fc2.com/
エラー項目がわかれば私の方でもある程度の対処法はお伝え出来るかと思いますが、INDIドライバは仕様上所有する機器のドライバしか設定項目が確認できない(ドライバを設定するためのコントロールパネルが表示されない)ので実際にお使いになっている方に伺うほうが早いかもしれません。
ありがちなトラブルは古い初期設定がドライバ起動を阻害することがあります。(開発側が頻繁にドライバの設定項目を変更するため起こる既知のトラブルです。)
この場合は既存の初期設定を捨ててからドライバを起動すれば、新しいバージョンのドライバ設定に置き換わるため起動は出来るようになります。(使えるようにするためには設定を記入して保存する必要があります。)
設定ファイルは通常不可視領域にありますが、AstRPiでは
home/astrpi/INDI-config
で設定ファイルにアクセスできます。
こんばんは。
ESP32でOnStepを作成した場合、EKOSでのINDI接続でゴネることがあります。
私が最近やっているのは、AstRPi起動、OnStepのUSB接続、INDI Webマネージャーの順です。
後からESP32を接続したほうが繋がりやすいように思います。
B.S.Revolutionさん
ご連絡ありがとうございます。
オンステップの場合チップの起動タイミングなどが影響あるのでしょうかね。
私のマウントドライバでトラブルが出たときは
・設定の項目変更があったとき(既存項目の位置が変わったり、チェックボックスになるなど扱いが変わったとき(このときは設定を捨てて起動してから設定をやり直しでした。)
・アップデートの際、信号制御自体の扱いを変更したとき(この場合はどんなに設定してもお手上げの時がありました。)
最近はドライバ自体がベータ版のように頻繁に仕様が変わるので動作が安定したところでアップデートを停止しています。
astrpiを便利に使わさせて頂いています♪
先日ラズパイ3からラズパイ4に移行したのですがガイド用に使ってたasi120mmが映像が出力されない状況ですWindowsで機器の故障を確認して映像の出力を確認できましたドライバーのバグなのか何なのかアドバイスお願い致します!
astrpiを便利に使わさせて頂いています♪
先日ラズパイ3からラズパイ4に移行したのですがガイド用に使ってたasi120mmが映像が出力されない状況ですWindowsで機器の故障を確認して映像の出力を確認できましたドライバーのバグなのか何なのかアドバイスお願い致します!
astrpiを便利に使わさせて頂いています♪
先日ラズパイ3からラズパイ4に移行したのですがガイド用に使ってたasi120mmが映像が出力されない状況ですWindowsで機器の故障を確認して映像の出力を確認できましたドライバーのバグなのか何なのかアドバイスお願い致します!
yuuさん
はじめまして、T-Studioです。
asi120の件ですが、ラズパイ3の時は使えていましたか?
Linux系はasi120本体のファームウェアを変更しないと使えなかったかと思います。
(私はファームウェアを変更してカラー版を使用しています。)
お返事遅くなりましてすいません!
ラズパイ3だと普通に起動し、ラズパイ4 2gではasiのファームウェアのアップデートをしたら認識したのですが、phd2でオートガイドをすると画面がバグっています(時々映像が大幅にずれる)カーネルの関係で色々と不都合があるんでしょうか?
後持っている一眼レフカメラとミラーレスカメラもラズパイ4だと認識しなくなりました
yuuさん
ASIのご所有になっているカメラはラズパイ3でも4でもカメラ本体のファームウェアを更新しないと使用出来ませんよ。(Linuxの制約のようです。)
他のカメラが動作しない原因として古い設定ファイルを読み込んだ時にクラッシュしている可能性があります。
(昨今のアップデートで頻繁にドライバ項目を変更するためにこのようなトラブルが起きるようになってしまいました。)
home/astrpi/INDI-config
の中にあるご所有のカメラの設定ファイルを削除(または別の場所に移動)してからドライバを起動して、ご自身で設定をし直してみてください。(保存も忘れずに、これで新しい設定ファイルに置き換わります。)
自動接続のチェックを外し、カメラ一台ずつ設定→保存していくことをおすすめします。
ドライバーの設定を初期化したら認識するようになりました♪
ありがとうございます!
最近友人と天体観測する際にastrpiを2台起動したいのですがWiFiの名前の変更と固定IPアドレスを変換すれば複数のastrpiを使えるのでしょうか?
yuuさん
AstRPiはAvahiというモジュールを使用して
astrpi.local
で運用できるようになっています。
そちらで運用する場合はAvahiの設定を変更すれば使えます。
/etc/hostname
のファイルをルートで開き、astrpi以外の名前にすれば使用できます。
ターミナルから行う場合は以下コマンド
sudo nano /etc/hostname
固定IPで運用する場合は
/etc/network/interfaces
のファイルをルートで開き、IPアドレスを変更します。
ターミナルから行う場合は以下コマンド
sudo nano /etc/network/interfaces
になります。
どちらでも大丈夫ですが、ローカル名(astrpi.local)で運用したほうが便利です。
WIFIに関してはcreate_apというモジュールで稼働しています。
WIFI名を書き換えるにはcreate_apのサービス設定を変更します。
/etc/systemd/system/create_ap.serviceを上記同様書き換えます。
ターミナルから行う場合は以下コマンドは以下になります。
sudo nano /etc/systemd/system/create_ap.service
いずれにしてもLinuxのシステム設定変更が必要になり面倒ですので、抵抗がある場合は一台は本体のWIFI、もう一台はWIFIをオフにしてルータに接続するなどして運用してください。
こんばんは。
遅レスですが私は以下の方法?で2台同時に運用しています。
sudo nano /etc/create_ap.conf
ID部分とパスワード部分を任意に書き換え
sudo raspi-config
で2.Network OptionsのN1 HostNameで上記と同じ部分に書き換え
sudo nano /etc/hostapd/hostapd.conf
ID部分とパスワード部分を任意に書き換え
しばらく触ってないのでうろ覚えですが、これくらいしか変更していません。
B.S.Revolutionさん
ご連絡ありがとうございます。
hostnameはraspconfigでも出来るんですね。(そのほうが楽ですね)
あれ、と思って確認しましたがAstRPiはデフォルトでcreate_apをサービスで管理しています。(Webインターフェイスでオンオフできるようにするため)
そのため、SSIDやパスワードはサービスに記載してあり、その設定でAPが立ち上がるようになっています。
サービスはcrontab -eで自動起動する設定になっています。
create_apで管理するため、ネットワークマネージャーでは管理外になっています。(管理されるとWebインターフェイスで切り替えられないためです)
B.S.Revolutionさんはcrontab -eからcreate_apの自動起動を外し、ネットワークマネージャーで運用されていませんでしょうか。
(サービスで起動していると、サービスファイルに記載されたSSID、パスワードなどの諸設定が書き換わって起動します。)