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アマチュア電波観測その後の進捗

以前RTL-SDRを用いた廉価な電波観測環境を自作し、一通りリモート操作出来るところまで漕ぎ着けましたが、この分野は全く知識がないため、ログ変化を見る流星観測を除いてどのように観測が出来るのかを掴めきれていませんでした。

その後、美笹深宇宙探査用地上局の特別公開で話を聞いたり(美笹深宇宙探査用地上局は探査衛星と送受信する巨大なアンテナだと知りました。)
空いた時間にネットに関連する記事が無いかと見たりしましたが、以前構築した環境を有効に利用する方法がいまいちつかめきれませんでした。(私は21cm線(水素線)で環境構築しました。)

そのような中、RTL-SDR.COMにて電波観測トピックスページを見つけました。

スクリーンショット 2022-11-12 233444

RTL-SDRを用いた電波観測の事例が多数紹介されていましたが、その中でもこの記事は水素線観測のチュートリアル的に利用できそうな内容でした。

要約すると

・市販のパラボラWIFIアンテナを流用(2.4GHz用であれば水素線の約倍の周波数なので流用できます)

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・水素線(1.42GHz)用のLNAフィルターを利用(オプション的な位置づけ)

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・受信アプリSDR#のプラグイン IF AVERAGE PLUGINを組み込んで受信電波を積算し、SNを良くすること(天体画像のスタッキングと同様積算することでSNが向上出来るようです)

アンテナは真上に向け、プラネタリウムアプリを全天表示、IF AVERAGE PLUGINの計測グラフと並べて表示、この画面をタイムラプス動画にすることで水素線のピーク変化とプラネタリウムアプリの位置を確認する。(リンクの動画では銀河付近に差し掛かるところで水素線のピーク変化が見てとれました)


スクリーンショット 2022-11-13 000504

上記リンクの動画を見ることで大分理解が進みました。

水素線の多い天の川に差し掛かると宇宙からの電波を受信しています。

記事によるとLNAフィルターは水素線専用でなくても良いみたいです。(私は広帯域のフィルターを設置しています。)

電波観測は昼でも曇でもかのうなので、まとまった時間が取れたらチャレンジしてみようかな。。。
(流星観測と同様恐ろしく時間かかりそうです。)


追記
個人的にはVLBIのように電波干渉計測による天体位置解析なんかに興味ありましたが、こちらは観測機器のセットアップがさっぱりわかりません。(どのような機器をつかうのか、アプリでの測定など。。)
INDIとかネットワークドライバ利用することができれば面白いことができそうな予感はするんですけどね。。。

撮影画像だとこの方法利用すれば、研究機関の膨大なデータベースと照らし合わせて簡単に位置同定できますが、電波観測での位置同定システムを構築する情報は非常に少ないです。。。光学機器+画像によるシステムと比較してどのくらいの感度、精度になるんでしょうね?(もしVLBI的なことが可能であれば、アマチュアが所有できるような機材でも測定できるんでしょうか???調べるほどに謎が深まるばかりです。。。。)


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