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INDIフォーラムのやり取りで思うこと(その後EAA観望)

本日久しぶりにINDIフォーラムを覗いてみました。

相変わらずといいますか、質問の山です。(苦笑)

私自身INDI環境に移って5~6年ですが、フォーラムがこのような変な賑わいになった原因に思い当たる部分がいくつかあります。

最近INDIを試した方にとっては有益な情報になるかもしれませんので記載しておきます。

●なぜフォーラムで動作不良相談や質問が多いのか

・天体機器の接続方法がサーバ・クライアント接続という特殊性

・StelarMate発売によるユーザー層の拡大

・ドライバ接続しても設定しないと動作しないわずらわしさ(ドライバコントロールパネルが原因)

・KStars・Ekosなどクライアントソフトのローカルルール(サーバ・ドライバの仕様に合っていない部分がある)

・Ekosの良くも悪くも非常に充実した統合制御環境(気軽に使いづらい)

・サーバ・ドライバがLinux・Macのみ(クライアントはWindowsもある)


INDIはTCP-IPのネットワーク、サーバなどに精通した人であれば理解しやすいかと思いますが、サーバマシンに天体機器を接続→TCP-IPを経由したクライアントでドライバと接続して制御を行うという流れが慣れていないユーザーにとっては煩雑に感じるかと思います。

INDIサーバ・ドライバ自体はマルチサーバ、マルチクライアントで分散制御が可能なのですが、そのような操作が快適に行えるクライアントアプリがありません。。。

本家のKStars・Ekos自体がINDIサーバ・ドライバの扱いに結構ローカルルールがあるのも混乱を生む一つの要因になっているかと思います。(Ekosでのプロファイルエディタのドライバ起動方法はINDIサーバ・ドライバのルールから外れています。。)

INDIサーバ・ドライバ自体のコンセプトや安定性・柔軟性は非常に優れているかと思いますが、クライアントアプリ(特にKStars・Ekosのローカルルール)やドライバ接続のわずらわしさなどでユーザーに良さが理解されていないように感じます。

同じエンジンを使用するZWO社のASIAirなどのように簡単接続・簡単操作が可能なクライアントアプリが登場すればもっと普及するかと思うのですが。。。

少なくとも

・KStars・Ekosのローカルルールの排除(サーバの起動方法の見直し、パーク機能の改善、矛盾項目の整理など)

・ドライバコントロールパネルの撤廃(設定しなくても問題なく自動接続出来るようにする)

・アップデート時のユーザー設定の取り扱い(アップデートの度に白紙に戻すのはいかがなものか、都度設定→確認が必要になります。)

・Plug&Playの接続環境(常時サーバが起動、機器を接続すれば対応したドライバが接続)


操作性が優れているところは後発のASIAirなどを見習い上記のようなユーザーが混乱・煩わしいと感じる部分を減らせば良さが理解されるのではないかと感じています。(何度もフォーラムに要望出しているんですけどね。。。)

動作チェックついでにEAAも行いました。

スクリーンショット 2023-01-18 201010

昨年環境を設定してそのままの状態なのですこぶる快適です。
問題なく動作する設定を保存しておけば複数機器を自動で一発起動もできますし、その気になれば全自動観望もできます。
(指定時刻に自動で立ち上げて、設定した対象を撮影してシステム終了とかを全自動で可能ですし、遠隔リモートでの設定、制御なども可能です。)

独自のPlateSolvingも非常に高速ですし、オートガイド機能も優秀です。

良い部分も非常に多い環境なのでネガティブ部分が解消されて認知度が上がって欲しいなと感じています。

まあ、サーバ・ドライバのWindows移植が一番認知度が上がるかもしれませんね。(開発側が対応できるか心配ですが。。。ステラメイトだけでもヒーヒー言ってますので(これについては自業自得ですが)。でもWindows環境なら優秀なプログラマーも多そうですので開発者が増えるかもしれません。)

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No title

3rd party ドライバーの品質もかなり怪しいですね。

昨年 SV405CC が発売されたタイミングで SVBONY CCD ドライバーのコントリビュートを始めました。(だいぶ元のコードを書き換えましたがまだ直したりません。)

3rd party ドライバーはプルリクエスト後、わりとすぐにマージされ、リリース前の品質の確認はほぼされていないと思います。
おそらくほかのドライバーもそのような状態だと思います。

StellarMate は INDI の更新に合わせて短いスパンでアップデートされていることもあり、品質確保が十分ではないままに更新を続けていることが問題だと考えています。
一方で Astroberry はだいぶ長い間アップグレードされていないようで、不具合が修正されないままでいるようです。

Github を clone してビルドできる人なら良いかもしれませんが、詳しくない人にはなかなかすすめられません。

StellarMate Mobile アプリも以前より使えそうに進化しているのですが、indi ドライバー側で不具合がおきるとアプリ側からは対処のしようがないので残念です。

残念なこと書けばいくらでも出てきますがそれでも便利なので愛用してます。

No title

Tkakuraさん

私はINDI環境を使い始めのころ良く開発者と連絡していましたが、その当時はほとんどジェセムが一人で全てやっている感じでした。

彼自身もアマチュアの天文愛好家なので、機能を理解していない(パークなど)項目もあったり、サードパーティーのドライバはSDKキットから彼自身が書き換えてそのまま公開していた状態です。(そのため初期設定もありませんし、動作検証はユーザー任せです)

INDIドライバの場合はこの初期設定部分をユーザー側でしっかり行えばドライバのバグが無い限りは非常に安定して動作します。

問題なのはドライバの設定項目をアップデートの度に変更したり、ボランティアプログラマーが独自の解釈で変更したドライバがほぼそのままアップデートされるため、アップデートの度に設定が読み込まれずクラッシュしたり動作していた機器が動作しなくなってしまうことですね。。。

少なくとも動作確認が取れた設定ファイルが添付されてアップデートされれば、大分フォーラムも静かになると思います。(Ekosのローカルルール問題もありますが。。。)

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