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WindowsでINDI

今までWindowsではINDIドライバをインストール出来なかったため、INDIで機器を制御するにはMacを使うかLinux環境を作らなければなりませんでした。

しかしWSL2とオープンソースのWSL-USB-GUI(WSL環境でUSB機器が使用できるオープンソース)を使用することでINDI環境を作ることが出来ました。

需要の有無は不明ですが、以下に備忘録として記載します。

●Windows側の準備
1.検索窓でWindowsの機能と検索し、”Windowsの機能の有効化または無効化”を選択

2024-04-01_01.jpg


2."Hyper-V"と"Linux用 Windows サブシステム"にチェックをいれ"OK"ボタンをクリック→再起動

2024-04-01_02.jpg


3.Windowsで操作するINDIクライアントをインストール(高速なPlateSolvingが使えるKStarsがおすすめ)

4.WSL-USBをインストール

5.ターミナルやコマンドプロンプトから

--set-default-version 2

を実行

6.”Microsoft Store”アプリの検索窓で”ubuntu”と入力→Ubuntuをインストール(22.04では環境構築が難しいため20.04ltsまたはそれ以下を強く推奨)


2024-04-01_03.jpg


USB機器を接続する時にはWSL-USBを起動し、該当する機器のリストを右クリックしてインストールしたLinuxと共有します。

万が一Ubuntuがエラーで動作しない時は以下のアドレスから更新プログラムをダウンロードして実行してください。

https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi


Linux側の準備があるのでインストールしたUbuntuを開き、CUIで以下のコマンドを入力していきます。


●Ubuntu側の準備
1.”Microsoft Store”でインストールしたUbuntuを開く

2.ユーザー名、パスワードを設定→ここで設定したユーザー名、パスワードでUbuntuが使えるようになります。

2024-04-01_04.jpg

ユーザーが登録されると→のようにユーザー名のプロンプトになります。


3.Ubuntuシステムの準備→以下コマンドを入力

echo "nameserver 8.8.8.8" | sudo tee /etc/resolv.conf > /dev/null

sudo apt update

sudo apt upgrade

sudo apt autoremove

sudo apt install nemo

sudo apt remove texlive-base




4.INDIのインストール→以下コマンドを入力

sudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppa

sudo apt update

sudo apt install astrometry.net gsc kstars-bleeding

curl -kL https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py | python3

sudo apt install python3-pip

sudo pip3 install indiweb


以上で終了です。


インターネットに接続する場合(アップデートやインストールなど)UBUNTUを起動するたびに以下のコマンドを入力する必要があります。(ローカルでのINDI接続時は不要)

echo "nameserver 8.8.8.8" | sudo tee /etc/resolv.conf > /dev/null

Ubuntuのプロンプトで
indi-webと入力するとINDIWebマネージャーが起動します。(立ち上げたままに)→WindowsのWebブラウザで”localhost:8624”に接続すればINDIWebマネージャーが表示されます。
(日本語翻訳にするとコケますので英語のままで)

試しにシミュレーションドライバでも起動してみましょう。

2024-04-01_05.jpg

立ち上がりますね。

KStarsで接続

2024-04-01-06.jpg

無事接続できました。

シミュレーションドライバではなく、天体機器をドライバで接続するにはWSL-USBを起動して下図のようにWSLと紐づけを先に行う必要があります。

2024-04-01_08.jpg

この操作を接続した機器分繰り返し、その後indi-webマネージャーでドライバを選択して起動→WindowsのKStarsで接続します。

WindowsのKStarsには実は強力なAstrometry.net環境であるStellarSolverが組み込まれています。

しかし、INDI接続しないと利用出来なかったためほとんど使われることがありませんでした。(LinuxかMacが必須でしたので)

今回の方法でWindows環境下でINDIが使用出来るようになったので軽量でマルチクライアント、TCP/ipでどこからでも接続可能なドライバやStellarSolverなど高速なAstrometry.net環境を利用出来るようになります。

正直Ubuntuをインストールするのと大して手間は変わりませんが、デュアルブートだと当たり前ですが起動している間はLinuxでの操作になりますのでどうしてもWindowsから使いたい方(またはLinuxに抵抗がある方)にはこちらの方が楽に感じるのかもしれません。(MicrosoftストアのUbuntuを開いてINDI-webを立ち上げたり、WSL-USBを起動してUSB機器を接続する手間はあります)が、今まで使えなかったものが使えるようになったことは意味があるように感じます。

興味ある方はお試しください。


追伸
私の環境ではCCDシミュレータの挙動が変でした。(解決出来た方は是非コメントください)

→kiriさんより有益な情報をいただきCCDシミュレータが正常に動作しました。(ありがとうございました)

コマンドプロンプト(Powershellでも可能)で

wsl --list --verbose

を入力し、UBUNTUの稼働状態を調べます。

2024-04-07_11h51_21.png

赤枠部分が”1”だった場合、以下のコマンドを入力します。

wsl --set-version Ubuntu-20.04 2
(-20.04の部分はインストールしたUBUNTUのバージョンで置き換えてください)

私の環境でもWSL2がインストールされているのにUbuntuの稼働は1になっていました。
この部分を上記コマンドで切り替えることでCCDシミュレータも無事動作しました。(Kstarsもコマンドから起動するようになりました)

有用な情報をありがとうございました。

しかし、なんでLinuxとWindowsはこんなに垣根が高いんですかね。(Macもですが、、、Windowsが登場した時にGUIの配置をその当時のMacと全て逆にしてきたときには呆れました。。。(皮肉にも全て逆なので覚えやすかったです(笑、使いづらかったですが))

MacもOSXからはUnix系でしたがINDIに関しては移植されるのに数年かかりました。(私は挫折、他のドライバが揃うのもかなり時間がかかりました。。。)

しかし、移植されてからはアプリをコピーするだけでクライアント、ドライバ、サーバなど必要なものが全てアプリ内に組み込まれたので非常に簡単に環境が作れるようになりました。

理想的には全ての環境でMac位(欲を言えばスマホ並み)楽に環境が作れるようになって欲しいです。(本家のLinuxの方も非常に面倒です。。。Linuxにしろ、Windowsにしろアプリやドライバを使いたいだけなのにシステムにやたら組み込みしないとならないのは面倒でなりません。。。INDIに関しては移植先のMac方が優れている(というか圧倒的に楽)というのがなんとも。。。)

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No title

興味深いですね。
溶けだしたオヤジ脳味噌のボケ防止で、時間があったら、見よう見まねでやってみたいと思います。

Re: No title

オヤジさん

UBUNTUがマイクロソフトストアにありますのでエミュレーションの導入は簡単になりました。

最も難関だったシリアルやUSB機器の制御の取り扱いに関してWSL-USB-GUIが良い仕事をしてくれます。

ただ、どこまで互換性があるかは未知数ですね。

WindowsならASCOMRemote+ASCOMの方が良いとは感じます。(Hubはダメダメなので)

No title

こんばんは
情報ありがとうございます
windowsPCでIndiが使えるとなると嬉しいです

ubuntu20.04ではIndiをインストール出来ないとの事で22.04で
早速撮影に使っているWindowsで試したところカメラが認識しません

indiserver indi-asi
2024-04-03T11:48:25: startup: indiserver indi-asi
2024-04-03T11:48:25: Driver indi-asi: 2024-04-03T11:48:25: Driver indi-asi: execlp : No such file or directory
2024-04-03T11:48:25: Driver indi-asi: Ignoring ancillary data level 0, type 0

何か設定が必要なのでしょうか?
テレスコープ、フォーカサーのシュミレーターは接続できます
何か試してみる事あれば教えてください
よろしくお願いします

Re: No title

kiriさん

こんばんは、T-Studioです。
>ubuntu20.04ではIndiをインストール出来ないとの事で22.04

記事の通りUbuntuは22.04で環境構築するのは難しいですよ。(システムのセキュリティ関連が厳しくなり以前動作させるまでに苦労しました。。。)

20.04以下の方が無難です。

ご質問の件ですが、まず最初にご確認事項としてWindows側にドライバはインストールされているでしょうか?

WSL-USBを起動してWSLと紐づけを先に行う必要があります。(その後INDIを起動→接続します。)
実機のドライバの場合、先にWindowsに接続されているものをWSL-USBを使ってLinux側と共有する流れになります。

Windowsで認識されていないとLinuxとの紐付けができないかと思いますので、まずはそちらからお試しになってみてください。

No title

T-Studioさん こんばんは

いつも撮影に使っているPCでWSLをインストールして試していますので撮影環境は出来上がっているPCです
UBUNTU20.04では現状Indiをインストール出来ないみたいです
最初は20.04で試したのsudo apt-add-repository ppa:mutlaqja/ppaを登録してもインストール出来なかったです
なのでScriptを使ってソースからインストールしましたがカメラはNo such file or directoryとなります
その後20.04をアンインストールして22.04にしてからIndiを通常インストールして試しても同じ症状でした
Onstepは接続出来ました
カメラを接続するには何か設定が必要なのでしょうかね
当然usbipd bind --busid xx でシェアー設定しています
それかつい最近INDIのバージョンアップがありましたよね?
その辺りも疑う方が良いのかな?
なんとか又INDIに戻したいと思っています

よろしくお願いします

No title

こんにちは
あれから色々とやり直して何とか使えるようになりました
UBUNTUはMicrosoft StoreでUBUNTUとだけの表示の物で再インストールしてINDI Libraryを設定しました

その他操作が間違っていたのは USB DEVICEをシェアー設定してから接続するってところでした

これでWindowsから切り離されてUBUNTUに接続出来ました
それとUBUNTUにインストールしたKstarsも起動出来ますね
Windowsにはインストール無しでOKです

これで一度テスト撮影してみます
ありがとうございました

No title

kiriさん

無事動作したようですね。
Ubuntuに関しては私の環境では20.04が問題なく動作しています。(記事に記載した内容は私が作業して動作した内容で記載しました。)

22.04に関しては昨年くらいに開発者のジェセムが今後のバージョンは22.04以降にサポートを移すと言っていたので、渋々使用していたLinux環境を20.04から22.04に移行したのですが、ドライバ自体が動作不良になり非常に苦労して直すことになりました。

それでも20.04の時より安定性が悪く、私同様フォーラム内でも同様の報告が多数上がったため今まで通り18.04もサポートする流れに変更された経緯があったため記載しました。

WindowsのWSL環境ではWSL、WSL2どちらでも以前からINDI環境を試みる動きが海外でありましたが、インストールは出来ても機器が繋がらないといった状況でしたが、今回紹介したWSL2(どうやら2のみ)+WSL-USBのセットで動作したため記事にしました。

WSL-USBの功績が非常に大きいと思いますが、接続経路も複雑になり、私の環境ではCCDシミュレータが動作しないなど現状ではまだまだ安定性に欠ける状態だと感じました。

今後使用する方が増え、安定して使えるようになっていけばINDIやIndigo環境をWindowsで構築する(しかも実用的に)スタイルも確立するかもしれません。

天文系のドライバ環境の細目情報は少ないのでこのようにネットで情報交換しながら解決策が見つかる流れができればよいですね。

No title

追記

私が構築した環境は記事に記載した20.04ですが、記事に記載しなかった項目を記載します。

・indi-fullがリポジトリで機能していない→kstars-bleedingのみで対応
・UBUNTUデスクトップ環境をインストールしても機能しない→INDI-Webをインストールして対応

indi-fullに関してはLinux環境でも動作しない不具合がいくつかフォーラムでも記載されていましたので、環境によっては不具合が出ているかもしれません。

kstars-bleedingでもドライバが全てインストール出来るため代用しました。

本当はUbuntuデスクトップ環境のKStarsを操作したかったのですが、こちらは残念ながら使うことが出来ませんでした。

上記以外にもCCDシミュレータドライバも含めいくつか不具合もあったため、記事にしたコマンドの流れでインストールすれば動作するように記載しました。

開発側でWSL2に正式対応したリポジトリが出来れば安定するかもしれません。

kikiさんの環境ではUbuntu側のKStarsも起動したのですね。(私はNGでした)
おそらく私の環境とも動作状態が異なりそうです。

まだまだ実験段階ですね。




No title

TーStudioさん こんばんは
20.04ではindi-fullでインストール出来なかったのでscriptで対応したのですが
kstars-bleedingだけでINDI Driverもインストールできるのですね
知らなかったです

WSLをMicrosoft StoreでインストールしてからPower Shellで wsl --update
を実行しました
それからUBUNTUの設定をするとうまく動作しました
nemoをインストールするとUBUNTUのKstarsで操作出来ますね
ZWOカメラも無事接続出来て画像ダウンロードも大丈夫そうです
晴れたら動作テストしてみますね

それとCCDシミュレータはこちらでも動作しませんでした

No title

kiriさん

ご連絡ありがとうございました。
こちらでもwls --updateで確認してみると最新になっていました。

20.04だとlibQt5Core.so.5が無いというエラーが出て動作しないようですね。

ccdシミュレーターは接続はされるが動作しないと言った感じです。
接続はされるのでekosでPlateSolvingなどは可能です。

WindowsでstellarSolverが使えるのはポイント高いです。(WindowsのAstrometry.netって古いですから)

No title

こんにちは


一度書きコマンドでwslのバージョンを確認して頂けますか?
Power Shellで
wsl --list --verbose

なぜかwsl 1になってる場合があるようです

wsl --set-version Ubuntu 2

に設定するとccdシミュレーターも動作しました
この問題で最初はうまく動作しなかったみたいです

No title

kiriさん

ご連絡ありがとうございます。
早速試してみた所、確かにWSL2がインストールされていても1で動作しているようですね。

wsl --set-version Ubuntu-20.04 2

とシステムバージョンを指定して変更をかけた所Kstarsの起動、CCDシミュレーターの動作を確認することが出来ました。

有益な情報をありがとうございました。

No title

TーStudioさん こんにちは

上手く動作できたのですね よかったです
このWSL1で動作してしまっているところは要注意ですね
WindowsのスタートメニューにUBUNTUにインストールしたアプリが表示され起動できますね
EkosからINDIサーバーも直接起動できるのが良いです

PCに接続しているカメラ、赤道義全部動作しています
テストは晴れ待ちです

色々と情報ありがとうございました

No title

TーStudioさん こんにちは
何度もすいません 追記です

apt -y install pulseaudio

export PULSE_SERVER=unix:$(sed 's/unix://g' <<< "$PULSE_SERVER")

これでUBUNTUの音も出ます

No title

kiriさん

情報ありがとうございました。
記事にも追記しておきました。(追加情報もありがとうございます)

少し手間ですが、どうやら確実にWindowsでINDI環境が動作しますね。

ASCOM+ASCOMRemoteも安定していますが、この環境の最大の利点はWindowsで最新のAstrometry.net環境であるStellarSolverが利用できることです。

もし、StellarSolverを他のクライアントでも使える方法が見つかればさらに強力な環境になりそうです。(欲張りすぎかな)

No title

こんばんは

今薄曇りの中で動作テストしましたが完璧に動作します
StellarSolverの速さに感動しておりました

以上報告です

No title

kiriさん

ご報告ありがとうございました。
私もシミュレーターでテストしてみましたが、エミュレーター環境でも今までのWindowsでのAstronomy.netよりは相当速いですね。
かなり実用性がありそうです。

願わくばCCDCielなどでも使えるようになってくれると尚良いですが、StellarSolverは組み込み型のライブラリだから難しいかな。

いずれにしても今まで動かなかったINDIが動くようになったというのは大きな進歩ですね。

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