Local Solverを成功させるための覚書
EkosのアライメントモジュールではPlate Solver(撮影した写真から正確な天体位置を計算する)機能があります。
インデックスファイルをダウンロードしておけば出先にネット環境がなくても計算してくれる便利な機能です。
機能についてはこの記事に記載しましたが、使用する上で留意する事項を記載します。
1.望遠鏡の初期設定(日時、緯度経度、アライメント)を事前に行っておく。
Ekosでマウントを制御する前に望遠鏡のハンドコントローラーの初期設定を済ませましょう。
設定の仕方によってはKStars、Ekosから読み込むこともできますが、なれないうちは個別に確認しながら設定したほうがトラブルにあわずに済みます。
2.KStarsの日時、緯度経度も望遠鏡同様合わせましょう。
望遠鏡のハンドコントローラーとKStarsの日時、緯度経度が同じになっていないと正確な位置解析ができません。
こちらに関してもGPSやスマートフォンから情報を読み込んで望遠鏡とともに同期することもできますが、なれないうちは手動で確認することをおすすめします。
(スマートフォンのSkySafari(プラス以上)から日時、緯度経度情報を読み込み同期させる方法はこちらをご確認ください。)
3.解析用の写真ファイルは軽めに
Ekosアライメントモジュールのオプション設定で画像の圧縮率、ビニング設定などが行えます。
アライメントモジュールで撮影される画像は解析用なのでなるべく軽くしたほうが処理が快適になります。
ビニングができる機種の場合は設定しておきましょう。(感度が高くなり、ファイルサイズが軽くなります。)
デジカメの場合はJpegなどで撮影するようにしましょう。
4.解析用のインデックスファイルがインストールされているか確認しましょう。
望遠鏡の焦点距離、カメラのCCDサイズ、画素数で必要となるインデックスファイルが異なります。
こちらの記事を参考に必要なインデックスファイルをインストールしましょう。
インストールは
Ekosアライメントモジュールのオプションボタン→インデックスファイル記載のウインドウのチェックボックスをクリックするとインストールされます。
5.アライメントモジュールの解析範囲はデフォルトの30度、もしくはそれ以下に
欲張って広い範囲を解析するようデフォルトの30度より角度を拡げると解析に非常に時間がかかります。
望遠鏡のアライメントが大まかにでも取れていれば、さすがに30度も位置がずれていることは無いと思います。
(私は10度程度にして使用しています。)
尚、望遠鏡のアライメントに関してはこの機能を使うのであれば、ワンスター程度の大雑把なアライメントで構いません。(自動導入時に大まかに希望の方向を向けば良いです。)
Solverを使用して正確な天体位置を分析できたらマウントと同期後、ハンドコントローラーにもアライメント星として登録しておきましょう。
ハンドコントローラーにアライメント星として登録しておけば、ハンドコントローラー、KStars共ズレが非常に少なくなり、自動導入時の精度が向上します。
使い方を覚えれば非常に便利な機能ですのでぜひご活用ください。
インデックスファイルをダウンロードしておけば出先にネット環境がなくても計算してくれる便利な機能です。
機能についてはこの記事に記載しましたが、使用する上で留意する事項を記載します。
1.望遠鏡の初期設定(日時、緯度経度、アライメント)を事前に行っておく。
Ekosでマウントを制御する前に望遠鏡のハンドコントローラーの初期設定を済ませましょう。
設定の仕方によってはKStars、Ekosから読み込むこともできますが、なれないうちは個別に確認しながら設定したほうがトラブルにあわずに済みます。
2.KStarsの日時、緯度経度も望遠鏡同様合わせましょう。
望遠鏡のハンドコントローラーとKStarsの日時、緯度経度が同じになっていないと正確な位置解析ができません。
こちらに関してもGPSやスマートフォンから情報を読み込んで望遠鏡とともに同期することもできますが、なれないうちは手動で確認することをおすすめします。
(スマートフォンのSkySafari(プラス以上)から日時、緯度経度情報を読み込み同期させる方法はこちらをご確認ください。)
3.解析用の写真ファイルは軽めに
Ekosアライメントモジュールのオプション設定で画像の圧縮率、ビニング設定などが行えます。
アライメントモジュールで撮影される画像は解析用なのでなるべく軽くしたほうが処理が快適になります。
ビニングができる機種の場合は設定しておきましょう。(感度が高くなり、ファイルサイズが軽くなります。)
デジカメの場合はJpegなどで撮影するようにしましょう。
4.解析用のインデックスファイルがインストールされているか確認しましょう。
望遠鏡の焦点距離、カメラのCCDサイズ、画素数で必要となるインデックスファイルが異なります。
こちらの記事を参考に必要なインデックスファイルをインストールしましょう。
インストールは
Ekosアライメントモジュールのオプションボタン→インデックスファイル記載のウインドウのチェックボックスをクリックするとインストールされます。
5.アライメントモジュールの解析範囲はデフォルトの30度、もしくはそれ以下に
欲張って広い範囲を解析するようデフォルトの30度より角度を拡げると解析に非常に時間がかかります。
望遠鏡のアライメントが大まかにでも取れていれば、さすがに30度も位置がずれていることは無いと思います。
(私は10度程度にして使用しています。)
尚、望遠鏡のアライメントに関してはこの機能を使うのであれば、ワンスター程度の大雑把なアライメントで構いません。(自動導入時に大まかに希望の方向を向けば良いです。)
Solverを使用して正確な天体位置を分析できたらマウントと同期後、ハンドコントローラーにもアライメント星として登録しておきましょう。
ハンドコントローラーにアライメント星として登録しておけば、ハンドコントローラー、KStars共ズレが非常に少なくなり、自動導入時の精度が向上します。
使い方を覚えれば非常に便利な機能ですのでぜひご活用ください。
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